投句控 :500句/1頁


2022年12月03日

1 山茶花や笑い声して母帰宅 あひる
2 各駅の前のシートの冬牡丹 きゃ紀
3 冬薔薇ひらけばゆくりなくピンク あひる
4 四つ目垣竹青々と冬構 澄子
5 紙風船数えて繋ぐ冬の海 智恵子
6 木守柿飛び来て鳥の張り合へる 澄子

2022年12月02日

1 闘病の汝が株分けのアロエ咲く あひる
2 目を凝らし銀杏落葉の海に鳩 むべ
3 鷹の目にロックオンされ隠れ棲む 島敏
4 冬ごもり一日ひもとく福音書 あひる
5 こんなはずじゃなかったのよ枯野道 きゃ紀
6 オリオンや森林限界超えて立つ きゃ紀
7 冬銀河首まで浸かる露天の湯 智恵子
8 銀輪を漕ぐマフラーを巻き直し 澄子

2022年12月01日

1 惹かれ入るパン屋の灯り夕時雨 あひる
2 日の当たる花柊の匂ふ坂 むべ
3 歯ごたへの加減は今か蓮を炊く あひる
4 朝霜を掬い一番電車行く 智恵子
5 四国路に冬探す旅姫椿 澄子

2022年11月30日

1 職人のカード繰るごと千枚漬け あひる
2 面会室みやげは二個の蜜柑かな あひる
3 旅に寄る子規堂しづかな冬の雨 澄子
4 退職の荷の重かりき冬夕焼 更紗
5 師走くる付箋の多き手帳かな 更紗
6 赤煉瓦登るサンタの港の灯 智恵子

2022年11月29日

1 疾走りゆく雲を灯して冬の月 あひる
2 脇役のスポットライト冬陽射し きゃ紀
3 暮早し乗り間違えの車窓かな あひる
4 門柱の早々灯る夕時雨 澄子
5 過疎の谷戸捥ぐ人もなく柿たわわ 智恵子
6 凩や猫は窓辺に耳たてて 更紗
7 万両の何ごともなき赫さかな 島敏

2022年11月28日

1 りんご食む少女の頬の紅きかな あひる
2 夕映えの一枝に残る櫨紅葉 あひる
3 小春日の鼻つつき合ふ仔犬かな 更紗
4 はいはいの吾子園に黄落の霏霏 智恵子
5 峠みち底ひに揺らぐ冬灯り 澄子

2022年11月27日

1 片隅に置く自転車や冬の浜 更紗
2 聖歌降るドームの中にクリスマス きゃ紀
3 抱きしむる湯たんぽはハリネズミ柄 あひる
4 出勤の道に寒菊拾ひたり むべ
5 寺町を巡れば紅葉黄葉かな 智恵子
6 間延びして音聞く冬の遠花火 はく子
7 倒木の末枯れて白き冬河原 澄子

2022年11月26日

1 語らひて池を三周小春の日 あひる
2 枯草も枯れざる草も影を持つ 島敏
3 散り落ちて苔に弾める紅葉かな あひる
4 幾万の虫の褥や枯れ落ち葉 よう子
5 下駄履いて父の爪切る縁小春 智恵子
6 冬麗の車窓に展ぐ駿河富士 澄子

2022年11月25日

1 雲間よりスポットライト草紅葉 さちこ
2 勝札の矢の放たれて足袋を干す きゃ紀
3 宵越しの頭痛薬より切り炬燵 きゃ紀
4 奇遇てふ言葉に出合ふ冬の虹 島敏
5 神木は千手の如し寒鴉 澄子

2022年11月24日

1 華やかな着物に競ふ菊の花 島敏
2 菊人形駅舎に子らのプレゼント 智恵子
3 白銀の釧路湿原二羽の鶴 黒田
4 掃き寄せて片すは惜しき紅葉かな 澄子