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日記一覧 ひとこと

2023年2月1日

詩嚢を肥やす

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バラエティー番組「プレバト」を見て俳句に興味を得たので初めてみよう…という人は多いと思う。きっかけは何でもいいので、俳句普及を目指して奉仕している私達にはありがたいことです。

ところが、基本を学ぶことなくいきなり句を詠み、投稿されるので90%は箸にも棒にも…の類となり、「こんなはずではなかった」と躓かれてせっかくのご縁が果ててしまうというパターンが多いのです。

俳句の基本(考えて作らず写生して詠むこと、575の正調に整えること)を覚えることは常識ですが、上達のためにHOWTO本を読み漁るのは愚かです。

初学の人がもっとも簡単に早く上達するための 式勉強法!!

それは句集を読むということです。熟読ではなく早読みです。寸暇をみつけては何度も何度も繰返し読む(10回、20回…100回と)のが重要なのです。

何度も読み返すことでふと琴線に触れた句が、つぎつぎと詩嚢に蓄えられ諳んじて口に出るくらいになります。こうして蓄えられたものはやがて作者の感性としても昇華されていくのです。

この方法は、みのる自身が体験会得したことですから、間違いなく上達の近道になることを保証できます。騙されたと思って試してください。教材となる句集は、ホームページの下記ページ(保管書庫)からダウンロード出来ます。

 会員の句集データー

メンバーの句集もたくさんありますが、もっともおすすめなのは、以下の句集です。

『四季別俳句集』やまだみのる 『風の翼』小路紫峡 『ななかまど』波出石品女

2023年1月31日

焦点を絞る

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カメラで写真を撮るとき必ず主役となる対象に焦点を絞ります。俳句も同じです。

雲一朶なき凍て空に月白し

原句:雲一朶なき冬青空に白き月

一朶の雲もないのだから青空はあたりまえだし、「冬青空」も字余り、正調に推敲することを怠ってはいけない。原句は大空の月を捉えてはいるがピン呆状態。「月白し」で月に焦点が決まる。

酒蔵の春灯洩るる高所窓

原句:酒蔵の春灯映すタンクかな

原句では、何のタンクがどこにあるのか、酒蔵との位置関係がどうなのか等が写生されていないので、具体的な景として見えてこない。酒蔵の高窓から春灯が洩れていると写生することで焦点が決まる。

銭湯へ通ふ道ゆき梅ふふむ

原句:銭湯へ近道小径梅ふふむ

「近道小径」ことばに凭れる悪い癖が出ている。現句だと行先は銭湯でなくても句意が通じる。通い慣れた銭湯への道すがら見慣れている屋敷の梅が、「あら!、そろそろ咲きそう」という驚きを平明なことばで写生してほしい。

2023年1月30日

今週の秀句

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毎日句会のみのる選は、毎週日曜日に前週一週間分の投句から選んでいます。一日一句よりはやや厳選という位置づけではありますが、はっきり言ってそれほどの違いはありません。選をする対象の句数が多いだけです。

翌日月曜日には、もう一度再選して「今週の秀句」を選び、選評を書いています。みのるの一番楽しいライフワークなのですが、秀句に触れ鑑賞にひたることは、詩囊を肥やすのにもうってつけなので、一日一句のメンバーにもぜひ見てほしいと思います。

 今週の秀句を見る

ひとこと に感想などを書いてくださると嬉しいです。

2023年1月29日

今日の添削から

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麗らかに高嶺は鳶を放ちけり

高空の鳶の輪、という設定は類句になりがちなので止めたほうがよい。作者が見たのは冬麗であったかも知れないが句意としては早春がふさわしい。芸術作品として仕上げるときには勇気をもって推敲したい。

号砲の遠しマラソン最後尾

市民マラソンの最後尾、スタートの号砲が聞こえにくい…という設定は分かるが、聞こえなければスタートが切れないので「気づかない=知らず」の意かも知れないが措辞として無理がある。原句「知らず」は主観になる。

夕日落つ窓に枯木の影法師

原句の「木々の影」は曖昧だし、「スリガラス」である必然性もなく、夕焼は春でも秋でも同じなので季語が動く。あれこれたくさん言いすぎると句に焦点がなくなり、ピンぼけの句になる。省略して焦点を絞ることで力強い句になる。

押しくらのごと裸木に雀どち

裸木は寒い冬を象徴する季語、原句の「弾みやまぬ雀」が主役なら早春の季語をあてたい。裸木なら寒さに耐えている様子として写生したい。実景がどうであっても仕上げる段階で季感に矛盾が生じないように推敲が必要。

風花の地に落つ刹那消えにけり

原句「つゆ」の措辞の是非はともかく、どの「一瞬」なのかが具体的に写生できていない。十分に時間をかけて観察し具体的に具体的にと自分自身に言い聞かせつつ写生する習慣を身につけたい。

きれぎれに水音つなぎて冬の渓

冬川は水量も少なくやせ細っているからという先入観が、「静けさに」という主観を生んでいる。何がどうなって静かなのかを具体的に捉えるのが写生。川や音だけでは実景が見えにくいので渓と推敲することで立体的な絵になる。

大根の肩がでてをるエコバッグ

似た句があったように思うが、エコバックが歪むだけでは白菜でもキャベツでも何でも良くなるので「大根」の季語が動く。大根が詠みたければその特徴をよく写生して捉えるようにしたい。

芽柳に触れもしめぐる蔵通り

芽柳が季語なので、「早緑」も「揺るる」も季語の説明。左脳で句を詠む癖が身につくとこうなりやすくスランプに陥る。絵画をスケッチするのと同じように、対象物と心を通わせ、具体的な写生を心がけたい。

鴉どち物見してをる大枯木

「杭の烏」は字余りになるし、低い位置の烏しか連想できないので「見遣る」という感じにならない。「暫く」の措辞も時間の経緯になる。写生俳句は瞬間を捉えるのが基本。直し過ぎだが「俳句は斯く詠むべし」を学び取ってほしい。

春耕の土喜んで笑むごとし

「耕し」は春の季語、「春を待つ」は冬、ベテランはことばの響きに敏感なので、一読「どっちやねん」といいたくなる。実景は冬であっても句意としては春と決めつけて単純化し、耕された土に五感を傾けてほしい。

陽を浴びて腰の曲がりし雪だるま

原句は、雪が解けて雪だるまの背丈が縮んだので、それまで見えなかった草が顔を出したよ…という句意であるが説明過ぎている。理屈や先入観を完全に封印し無為な心で、ひたすら素直に、且つ具体的に写生すること。

探梅の案内図になきけもの道

「行き着く処」は主観。厳しい評価をすると作意が見え見えである。語彙に頼んで格調高く詠もうとすると返って嫌味になり、気をつけないと悪癖にもなる。「平明なことばで写生」を肝に銘じて研鑽してほしい。

朝日さす庭の紅梅ふふみけり

原句「庭いっぱい」は、花が咲き満ちているよの意かと思うがそれなら「紅の梅」ではなく「梅の花」としたい。朝日が枝に絡んで梅の硬い蕾がほぐれ始めたよ…に添削したが、白梅、紅梅の必然性を詠むのは難しい。

の場合、添削の説明はしないのが原則、説明されると「なるほど」と上達したような気になりやすいが、知識として左脳に蓄えられるだけ。自分自身で悩んで気づいたことしか実作に有効な感覚としては身につかないからです。

2023年1月28日

添削は写生訓練の場

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WEB添削は、写生の訓練をお手伝いするために奉仕しています。

[ 投句のお約束 / 参加者への指針 ] を熟読していただいたうえでの投句だと信じますが、ときに写生俳句とはほど遠い 心象、理屈、虚構 の句が混じります。

意図的に投句されているとは思えないので、おそらく約束や指針を読むことなく「無料だから」という安易な動機で投句しておられるのかも知れません。

一日一句は、ウエブ上の公共広場ですから、ルール無視がまもられませんと秩序が乱れます。よき学びの場を維持するためには、参加者のご理解が不可欠ですので、ご協力よろしくお願いします。

もし目に余るときは、メールでイエローカードをお送りするようにしています。それでもご理解ご協力いただけないときは、残念ですが参加をお断りする場合もありますのでご承知ください。

2023年1月26日

意味不明の句

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みのるが小路紫峡師の特訓添削を受けていたころは、『何のことなるや!』という注釈でした。

作者自身はよく解っていて感動もしていてそれを詠んだつもり…なのですが、写生が曖昧で具体性に欠けるために読者にその感動を伝えられないのです。

霏々と雪今ひたすらに言葉欲し

「雪霏々と」という措辞を使った句が一時流行りました。格調ある雰囲気を出したいという意図は解りますが、安易に真似すると類想になります。ことばは借り物ではなく実感で得た自分のことばを使いたいです。

どちらにしても「今ひたすらに言葉欲し」というのは心象であり何が伝えたいのかがわからないです。

温もりしレシピも貰ふ柚子の嵩

料理レシピも添えてたくさん柚子を頂いたのだな…というところまでは解りますが、「温もりし」の措辞がよくわからないですね。柚子鍋みたいな料理レシピのことなのかも知れませんが、文意は、レシピそのものが温かかった…になります。もしそうならそこには詩情は見つかりません。

からっ風あらがいながらボール打つ

作者のなりわいが解っていて推察すればテニスボールのことかなと連想できますが、一読では無理です。俳句は誰にでも分かるように推敲しなければいけません。「テニス打つ」にすればわかりやすくなりますが、ちょっと大げさな感じもして採りませんでした。

雪道に靴跡一つ夫婦旅

「雪道」「夫婦旅」という設定は解りますが「靴跡一つ」が飛躍し過ぎでわかりません。

夫婦旅行のさなか、思わぬ深い新雪の道に遭遇したので、安全のためにまずご主人が先導してつけた足跡を後ろから奥様がなぞって歩いているので「足跡が一つ」だけなんだよ…という意味かも知れないですが、そのように連想させるには描写に無理があります。

文字制限のある俳句では、油断すると意味不明の句が生まれがちです。そのために省略して焦点を絞るという推敲作業がとても重要なのです。作りっぱなしで添削に頼む…のが常とう化してはいけません。

意味不明って何の事?

を納得いただくために例を揚げて説明しました。今後はこの種の説明はしませんのでご理解ください。

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