2019年11月8日:落柿舎

俳句作者
渡月橋水かげろふす小春かな明日香
苔庭の起伏へ燦と紅葉影明日香
苔庭へ日の斑踊らす風紅葉明日香
去来墓這ひつくばつて詣でけり明日香
嵯峨野径屋敷紅葉が席巻す明日香
落柿舎のつくばひ埋む柿落葉明日香
鵙高音去来の墓にぬかづけば菜々
小倉山かたかげりして薄紅葉菜々
落柿舎に指折りをれば鵙高音菜々
野々宮へ小春溢るる竹の径菜々
祇王寺の紅葉に透きて空蒼しうつぎ
嵐峡の大堰小堰水の秋うつぎ
藤の実の瓔珞と垂る寄せ仏うつぎ
縁に座し小春の日差し目に眩し素秀
あだし野の露に濡れたる無縁仏素秀
枯山に動くともなき雲の影もとこ
落柿舎の茅葺屋根に柿の天もとこ
薄紅葉祇王寺の庭一穢なしよう子
尼寺の庭の一隅石蕗黄なりよう子
からうじて去来と読めし碑身にぞ入むよし子
踏みまどふ嵯峨野の径の落葉かなよし子
落柿舎の蓑笠にさす冬日かな和子
天高く雲ひとつ揚げ小倉山和子
竹春の小径を縫ひて車夫駈くるたか子
(嵯峨野祇王寺、落柿舎 参加者 12名)
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2019年09月24日:万博日本庭園

俳句作者
竹林の何処ともなく添水打つうつぎ
掬はれて馬穴狭しと源五郎うつぎ
色変へぬ州浜の松の男ぶりうつぎ
太陽の塔を遥かに鳥渡るうつぎ
暦日の州浜の松や天高し菜々
曼珠沙華昼なほ暗き藪の道菜々
風さやか州浜をまたぐ橋半ば菜々
薄もみぢ明りに園の径めぐるはく子
竹林の秀のささゆれて小鳥来るはく子
秋惜しむ音色を異に作り滝はく子
百幹に明るき日射す竹の春わかば
喬木の奈落の小径昼の虫わかば
泉石の水面へかざす薄紅葉わかば
モノレール秋の中空行くごとしたか子
しおからのへの字に不動杭頭たか子
蝉の殻幹のあんなに高きまでなおこ
庭園の小径を分かつ竹の春なおこ
竹春の径ジョギングす部活女子もとこ
列なして大樹に縋る蝉の殻もとこ
行厨やもみづる藤の棚の下こすもす
未草水の舞台に踊るごと小袖
要なす州浜の松の色変へずぽんこ
滝四つ和して高鳴る渓涼し満天
(万博公園大阪日本民族館 参加者 13名)
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2019年8月27日:席題句会(袋回し)

俳句作者
灯火親し子規の句集を繙けりわかば
里山の棚田一斉落し水わかば
何処までも続く木道草紅葉わかば
厨事済ませて灯火親しみぬわかば
馬の背を行く人影や秋の雲わかば
磊々を洗ふ水音や風は秋わかば
見送りは此処まででよし彼岸花うつぎ
産土の笛の音聞こゆ落し水うつぎ
風を切るペダルに力湖の秋うつぎ
灯火親し書架より抜きし唐詩選うつぎ
秋燕標高千の方位盤うつぎ
電線に音符並びす秋燕こすもす
生まれ月そして一番好きな秋こすもす
愛用のスマホで灯火親しみぬこすもす
捨て舟に絡む河原の草紅葉こすもす
どこまでも青海原や島の秋もとこ
髪解けば潮の香にほふ残暑かなもとこ
登校の声賑やかし秋の雲もとこ
爽やかやシルバーヘアー靡かせてもとこ
六道の鐘が鳴る径草紅葉ぽんこ
爽やかや山湖の風に身を委ねぽんこ
逆立てる仁王の髪や秋暑しぽんこ
鉄塔の高きをよぎる秋の雲せいじ
せせらぎも葉擦れの音も秋の声せいじ
老い二人灯火親しむ聖書かなせいじ
石舞台古墳際立て彼岸花小袖
龍淵に潜む水面に蒼き風素秀
(席題句会:袋回し 参加者10名)
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2019年7月23日:布引吟行

俳句作者
大断層絡みつきたる蔦涼しこすもす
滝音に会話消さるる昼餉かなこすもす
梅雨の滝山をも揺らすかと激つこすもす
碧潭の貯水池覆ふ青楓こすもす
存問のごと岨よぎる瑠璃蜥蜴こすもす
睦まじく川鵜の潜るダム湖かなこすもす
深山道涼し樹間に湖光るせいじ
落ちてなほ怒涛逆巻く梅雨の滝せいじ
滝しぶく大樹のかたへ苔の花せいじ
木洩れ日に瀬波煌めく渓涼しせいじ
弓なりに反る堰堤に蔦茂るせいじ
木下闇潜りて登る岨の径わかば
滝茶屋の百年といふ古びかなわかば
滝小径展け眼下に港町わかば
ダム湖守る人と会釈す橋涼したか子
蝋涙も飛沫まみれや滝不動たか子
滝風に木五倍子の花の揺れやまずはく子
劈ける滝音涼し風もまたはく子
ゴンドラの行き交ふ峡の空涼しぽんこ
滴りに常濡れの岨な滑りそぽんこ
滝の道先導するは瑠璃蜥蜴もとこ
荒滝に憤怒の眼滝不動もとこ
床板に音響くごと瀧見茶屋よう子
漣に風あるを知るダム涼しよう子
(布引渓流の道 参加者9名)
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2019年4月26日:奈良吟行

俳句作者
白滝のごとくに垂るる麝香藤ぽんこ
全身に藤を纏ひし大樹かなぽんこ
倒木の洞に根づきて著莪の花ぽんこ
紫の藤泉水を染めにけりぽんこ
藤房に虻の羽音の耐ゆるなしわかば
喬木の森の一隅著莪明りわかば
万葉碑訪ねつめぐる藤の園わかば
小流れを覆ひ綾なす棚の藤わかば
暗き森抜ければぱつと著莪明り明日香
降らずみにそよとも揺れぬ藤の黙明日香
落椿苔の籬に穢となさず明日香
緑さす直哉旧居の格子窓せいじ
万葉の苑生の藤を堪能すせいじ
藤纏ひ立往生のごと大樹せいじ
若葉影池にせり出す大舞台はく子
惜春や直哉旧居の陶椅子にはく子
行厨の万葉苑いま百千鳥はく子
飛火野に玉座の大樹若葉光満天
喬木をのぼりつめたる懸り藤満天
直哉邸書斎の窓に若葉光満天
春惜しむ直哉旧居の庭に座しもとこ
遠足のざわめき過る禰宜の道もとこ
神の杜そぞろ巡りて余花にあふもとこ
麦の穂の万葉苑の風生まるうつぎ
蔀戸に射し込む庭の新樹光うつぎ
古都めぐる下の禰宜道竹の秋よう子
藤幾多色香に酔ひつ巡りけりよう子
一花揺れ百花の揺るる棚の藤宏虎
新緑の古都に学生溢れけりみきえ
(萬葉植物園・直哉旧居 参加者17名)
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2019年3月27日:大阪吟行

俳句作者
八重椿十余の塔を覆ひけりたか子
青き踏む草の名問ひつうべなひつたか子
ぽんぽん舟来れば手をふる花堤たか子
奥宮にわが春愁をうべなはんたか子
広庭に趣味の奇岩や春館たか子
四つ目垣はみだしたわわ花馬酔木たか子
異な虫の浮沈してをる春の池せいじ
おどけ顔なる石人へ椿落つせいじ
と見かう見して画架立つる花堤せいじ
草萌に白亜のグリンチャペルかなせいじ
亡き夫に似し人の行く花堤きづな
転舵して岸へ寄せたる花見船きづな
草萌ゆる苑の小径に丁目石菜々
八方に高層ビルや花堤菜々
大川を楽ならしゆく花見舟はく子
青空へ舞ひ翔たんとす花こぶしはく子
ゆつたりと影曳く鯉や水温むわかば
水亭の水面へなだれ雪柳わかば
春陰の石は風神雷神と宏虎
囀の庭を逍遥吟行すぽんこ
春光を背に画架立つる池塘かな満天
縁結びてふ橋渡る春日傘もとこ
(太閤園、藤田邸跡公園 参加者12名)
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