最近の10作品を表示しています。

2019年2月2日

爆発のごとき藤棚剪定す

カトレアがフレームの香を席巻す

フレームにお喋りをして花を見ず

干る間なくフレームの土間潤ひぬ

枯山の天辺だけに射す日かな

燦と日の射して蝋梅上機嫌

日翳りてより蝋梅の鬱つのる

広芝の仄といろづく春隣

かくれんぼしてをる母子花菜畑

2月落穂句会@市ノ池公園

2019年1月18日

左義長の火に扁額の文字揺らぐ

焚べられし御幣高舞ふ福火かな

鳩たちも遠巻きに寄る福火かな

福火とて太巻きのごと人垣す

投銭のごと火にくべて飾焚く

凍て硬貨山と積まるる遥拝所

それぞれに夢一つ述べ初句会

緋毛氈床几にならべ福箕売る

福だるま飾り老舗の暖簾守る

1月定例句会@西宮神社

2019年1月5日

香煙の巻舒見よやと冬日射す

手を翳しては膝撫づる宮焚火

大榾の不機嫌さうに燻ぶりぬ

宮焚火守る老禰宜の苦労皺

大榾の鼎に組まれ一つ火に

榾の火の坩堝の中に舌躍る

宮焚火育ててをるは消防団

宮焚火囲む誰彼知己のごと

うつし身を裏表なく宮焚火

1月落穂句会@市ノ池公園

2018年12月8日

斯く敷きてなほ降りやまぬ落葉道

一詩人木の葉時雨に身じろがず

鬼ごつこしてをる園の風落葉

烈風に逆巻く木の葉時雨かな

と見る間に青空失せる冬山路

土踏まずにも感触や落葉道

大魔神仁王立つごと大冬木

風騒の吾を洗礼す木の葉雨

傷心の靴先が蹴る落葉道

12月落穂句会@市ノ池公園

2018年11月21日

ぺちやくちやと荒神さんへ道小春

荒神へ味見のはしご店小春

黄落の大樹仰ぎて南無阿弥陀

一穢なき蒼天黄落日和かな

高舞ふと見しは錯覚黄落す

対峙して黄落競ふ大公孫樹

黄落の洗礼受けて礼参り

小春日に布袋の臍も笑むごとし

広前に余る小春の日差しかな

11月定例句会@清荒神

2018年11月3日

菊の虻日差し翳ればゐずなんぬ

対峙して居向き確かむ菊あるじ

結界に迫り出して愛づ賞の菊

玉の日に大菊威儀を正しけり

直立す大菊に吾も背筋伸ぶ

堵列して背比べめく賞の菊

虻忙し懸崖菊を上へ下へ

盆菊の古木百態雅を競ふ

日面は虻の天国菊花展

11月落穂句会@市ノ池公園

2018年10月18日

幽谷をと行きかく行き秋惜しむ

塞く岩に七折れ八折れ水の秋

岩走る水音に溪の秋惜しむ

二タ分れして静と動秋の川

覗き見る溪の底ひの秋深し

照り翳るたび万華鏡溪紅葉

一条の日矢が貫く溪紅葉

中腹の湖に一服秋山路

どこまでも真澄の空や山近し

10月定例句会@北山緑化植物園

2018年10月6日

千手の枝翳して木の実降らせけり

秋蝶は気紛れといふカメラマン

とりどりの色の草の実野路愉し

豊の田を喜び撫づる風を見よ

ゆく雲の遅速に窓の秋惜しむ

のろしめく白雲立ちし秋の峰

野菜くず残りし畑に紫苑立つ

八千草を活けて緑の相談所

大鳥居うち仰ぐ天高きかな

10月落穂句会@市ノ池公園

2018年9月18日

こぼるるを句帳に栞るしだれ萩

こぼれてもこぼれても萩無尽蔵

しじみ蝶丈余の萩をのぼりつめ

短冊の揺らぎて萩の風生まる

師の句碑に佇みをれば萩の風

萩叢の高みに仰ぐ子規の句碑

存問の虻にうなづくしだれ萩

草の花添へて絶筆三句の書

風あそぶ丈余の萩の天辺に

9月定例句会@萩の寺

年度別一覧

2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | 2010

感想・お問合せは気軽に

みのるへの感想やお問合せは、Feedback,Twitter からお気軽にお声掛けください。

 

 Search  Feedback  Twitter About Me About This Site