GOSPEL HAIKU
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不即不離


【道をしへ(みちをしへ)・夏・昆虫】   

不即不離心得てをり道をしへ   みのる

人間関係はガラス細工のようにもろい。 ちょっとした誤解や行違いで直ぐに壊れる。

特に信頼していた人に裏切られたとき、どうしようもないほど哀しくなる。

傷心を慰めようと山道を散策していると斑猫に出会った。

近ずくと、「合点!」と、2、3メートル先へジャンプしては振り向く。

繰り返されるその動作はまるで、人付き合いの極意を教えてくれているようで、 じっと見ているうちに、なんだか拘りが消えてきて塞いだ気持ちが和んできた。

ことばは、ときに凶器となって人を傷つけることもある。

ところが、ことばを持たない野の花や小動物は、その健気な営みを通して、 私たちに慰めと励ましを与えてくれる。

天地万物を造られた神様はすごいと思う。