やまだみのる

俳句を始めてから1年が経つと、ひととおりの基本季語は覚えてきます。 そして、次なるステップとしては、ほんとうに活きた季語を使うことを勉強することですが、これにはおおよそ3年かかると言われています。

俳句の訓練の中で最も大切なのは、「句材のとらえ方」です。つまりこれは感性です。 その次に大事なのが、その1句を仕立てるために、 いかに上手に季語を組み合わせるかということになります。

的確な季語を使うためには、季語の本質を理解する必要があるのですが、これが簡単そうで実は難しいのです。 つまりそれは、理屈や知識で理解することではなく、感性や直感で覚えることだからです。 「継続は力なり」は、GHの合い言葉のようなものですけれど、休まず励むことで、身体に覚え込ますことが大切なのです。

毎日の俳句ライフのなかで、常に季感を意識しましょう。 句会成績は気にせず、思い切った冒険句に取り組むことも大切です。 また、みのる選を復習したり、青畝先生の今日の一句合評に参加して学ぶことは、 最も有効な上達法です。

正しい俳句の学びによって、世界観が変わり、価値観が変わり、そして人生観も変わってくるはずです。 そして、あなた自身の中身が変われば、自然に俳句も変わってくるはずです。 本物の俳句というのは、このようなプロセスで授かるものだと、ぼくは思います。

(2003年06月14日の日記より)