投句控

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2019年04月18日
菜の花やかくれんぼする河川敷愛正
本を読むポーズに臥して花筵せいじ
水平線のろしめく雲夏兆す智恵子
自転車を降りてゆっくり春の宵満天
青空に触れて花ふじ咲き下るよし女
羽音聴く息を静めて花の昼たかを
子ら知らぬたけのこ生活てふ言葉明日香
茅葺の僻村似合ふ桃の花宏虎
候補者と握手の駅や花の屑たか子
予定無き身床ぬけられぬ春の風邪董雨
カラフルな選挙ポスター春日影せいじ
庭隅の並ぶ泥靴田芹つみ愛正
菊坂にスパイス匂ふ薄暑かななつき
一葉の井戸きしみ鳴る紫木蓮なつき
畦草刈る女漢は田水張る三刀
雪洞の川面に映す春の宵満天
碧眼を笠に隠せし遍路かな素秀
芽吹く木々社殿囲みて威光めくそうけい
花のもと笑ひ分けあふ昼餉かなもとこ
たけのこの瓶詰め保存教はりて明日香
干からびし花びら窓に残りける素秀
春眠や午後の講座のレクイエムよう子
改札口慣れた手つきの一年生こすもす
しゃぼん玉グーでパンチは男の子たか子
種を蒔く子供農園にぎやかにさつき
自動ドア開けば乗り込む花吹雪智恵子
観潮の奈落の底や自然の秘宏虎
しがらみを集合場所に花筏うつぎ
花の雲五重塔は修復中やよい
懸かり藤非常階段のぼり咲きさつき
四方八方しだれ桜の床几かなやよい
囀りや寝起きの牛乳のど鳴らすよし女
空中で寄り合う虻のホバリングぽんこ
山ツツジに囲まれグランドゴルフかなこすもす
岨道を左見右見する山つつじぽんこ
2019年04月17日
園はいま百花繚乱春日向せいじ
山芽吹く岩根をくぐる水の音せいじ
シャッターは日がな開放燕来るたか子
玄関に春筍ふたつ並ぶ朝素秀
山峡の高植えしたる牡丹園さつき
候補者の朝の挨拶つばくらめこすもす
花の下静かに絵筆運ばせて満天
清流に軋む水車や山葵群る智恵子
園庭にもう泳いでる鯉のぼりこすもす
奥池は亀遊ばせて青葉照るたか子
奥池の四阿しきり鶯を満天
チューリップ茎それぞれに花の色よう子
鶯や褒められてもうひと鳴きす明日香
磊々の流れに沿いし新樹光ぽんこ
作り滝花屑くるり遊ばせて明日香
老艶の言葉藤浪当てはまる宏虎
名にし負ふ御室桜の低さかなやよい
芝桜空家なれども人の声愛正
大鳥居潜りて湖畔の富士桜智恵子
里のバス待つ道端に蕨摘むさつき
石垣に花影ありし芝桜ぽんこ
野辺の果て薊はじっと夏を待つたかを
タンポポの黄の輝きや園の辺たかを
五重の塔囲み山々笑いをリ三刀
春深し禁煙のもう六年目素秀
岨道に転べば其処に山すみれうつぎ
花疲れ灯る我が家のすぐそこに小袖
点滅はスピード落せと山つつじよし女
電気柵張り巡らせて田水満つよし女
菜の花の化したる蝶や築百年愛正
苔の上花片栗の反り返る董雨
藤浪のゆっさゆっさと揺れ愛でる宏虎
子規庵の窓は菜の花黄に染まりなつき
石塀に藤房かかる子規の庭なつき
万葉集書かれ御室の花見台やよい
見上ぐればケーブルカーへと花吹雪小袖
2019年04月16日
朝日和春の風邪寝の電話音愛正
せせらぎを覆ひ始めし若楓せいじ
田の面を溺れんばかりつばくらめよし女
万葉集書かれ御室の花見台やよい
小花つけ枝垂るもみじの若葉風そうけい
小さき嶺々連ね連ねて山笑ふ菜々
雨晴れて夙川堤花は葉にせいじ
漁師町賑うつばめ団地めく智恵子
平成を見送る桜どんみりとぽんこ
園丁と俳句談義や牡丹園さつき
水琴窟初体験し春惜しむこすもす
杖先で竹の子つつく子規の墓なつき
藤棚の房のかそけし風甘し宏虎
木々芽吹く岩打つ水音懐に菜々
げんげ田や全き富士山の迫りくるなつき
走り過ぐ車花びら巻きあげて三刀
翠黛を映す山湖のさざ波て明日香
ボランティアの手入てきぱき春の園満天
名にし負ふ御室桜の低さかなやよい
春深む交じる中洲の鳥の群れ愛正
肩回すゴロンゴロンと春の音たかを
山ざくら気づけば山に溶け込めり素秀
ほうとしてベンチに居れば雀の子よし女
目高速しそれぞれ影を引き連れてうつぎ
藤棚を見上げて人の通行す宏虎
春立つ日クレーン動くや駅の前董雨
コーヒーの豆挽く音や花の雨智恵子
脱衣所へ猫の出迎え春深夜たかを
水琴窟あお竹耳に春惜しむたか子
奥池に色添へ映す山つつじ満天
子雀の餌台に待つ夜明けかな素秀
眠りから覚めし蜴蜥の鈍きことぽんこ
青空と築山を背に山つつじ明日香
花疲れまぶたの奥の鎮まらずたか子
藤棚を仰ぎて渡る太鼓橋さつき
2019年04月15日
藤の房みるみる丈の拡ごりて明日香
隣の軒一つ増えたり燕の巣董雨
シーソーに家族三人花疲れなつき
草餅やしばし帰らぬ故郷を満天
春深し古民家見下ろす雲の鳶愛正
屋根の上助け求める仔猫かなたかを
花冷えや病院増床急ピッチ菜々
ベビーカー並ぶ公園花莚よう子
風吹くな鳥啄むな桜散るたか子
畑道の蝶と遊ぶや追い追われそうけい
給油所の軒端を借りて燕かなよし女
駆け回る牧場の仔馬上機嫌智恵子
靴鳴らしボリビア舞踊花吹雪なつき
すべり台花散る中の子等の声満天
昼の月も雲も真白や春の空こすもす
家中を放ち冬物整理かなよし女
パペットに大人も見入るイースターせいじ
役を辞す自治会館の花満ちてたかを
春の土手微かな瀬音にまどろみぬそうけい
ビル街を風のまにまに飛花落花せいじ
前線を追ひて千年桜かな智恵子
目標を満たす歩数や花の園やよい
内見をするかに二羽の燕来る素秀
朝早く来た甲斐ありて藤の棚宏虎
レジ前にあれば手に取り桜餅素秀
春うらら雲の変幻見て飽かずさ菜々
雲一つ無き青空や藤の花三刀
花筏ひしめいてゐる潦やよい
一筆で描いたような春の雲ぽんこ
地を這ひて舗石覆ふや芝桜愛正
隣より湯がいた蕨届きけり明日香
不思議てふ藤棚立派幹哀れ宏虎
2019年04月14日
春愁や老いの身こなしスローモー宏虎
一山はしだれ桜の花浄土やよい
万葉集ひもとく一日春の雨菜々
分校は長き道のり花の道智恵子
春深し芝に突き出るちり菖蒲愛正
山吹のひそと濡れをる山家かなよし女
畑より蕗採りくれば蕗貰ひ明日香
大人びし子ら昨年は新入生せいじ
花筏舳先で別ける川下り素秀
人居らぬ観光ボート花の塵ぽんこ
茄子胡瓜苗を植え付け一服すよし女
爺ちゃん子風呂は遊び場シャボン玉小袖
極楽とはこんなところか花の苑やよい
土深く肥料を埋めて茄子の苗董雨
虎杖に酸っぱき思い出堤行くこすもす
花衣シャボンの香過ぐ神楽坂智恵子
うららかや行基菩薩の旅姿小袖
種袋今暫し待つが肝要たかを
春深む土手の轍の青き筋愛正
収穫を夢見つつ植う野菜苗董雨
グレンミラー聴く度感じ春愁ふ宏虎
命果つ窓の日溜まり小き蝿たかを
麦は穂に声挙げ走る選挙カー三刀
花万朶狭間にのぞく天守閣せいじ
ボンネット花見帰りと知られけりよう子
掘りたての春筍抱へ朝一番満天
噴水に回る小さき花筏なつき
顔半分隠す帽子の入園児素秀
春筍のガッテンレシピ思ひ出す満天
母の味思いだしつつ蓬摘みこすもす
囀りや松百態の古墳山なつき
四阿に雨宿り沁む夕桜そうけい
花吹雪浴びボール投げする親子そうけい
2019年04月13日
子らも足止めるや黒いチューリツプ素秀
花見客出店チラリと眺めてはこすもす
洩るる日に影も著るきや花万朶せいじ
紫木蓮いさぎよく散り今は葉に満天
公園の轍を埋む花の屑やよい
田の墓の供花となりし花大根愛正
里山の蓬伸びたり甘露雨愛正
ワイパーに一掃されし黄沙かなせいじ
青麦やさざ波立ちてきらきらと明日香
まほろば線二上見ながら春の旅明日香
猫の眼の瞬きのなき春の闇宏虎
菜の花や駅舎包囲の黄絨毯宏虎
燦々と雲一つ無き春の空董雨
青春をたぐりて歩む春の街たかを
城内の涸れずの井戸に散る桜ぽんこ
目瞑りて花の滝へと入りにけりたか子
呼び鈴に囀り止まず留守の家たかを
朽ち果てし養生さくら咲き継げりやよい
香の主は令法の小径九十九折智恵子
珈琲にミルク溶かせば春の星素秀
陽水の高音染みる春の宵うつぎ
ニーハオと声かけ和む花見かなよう子
吹き登る落花のゆくえ見届けんたか子
拍手めく落花吹き寄す弾き語りなつき
散る花にさみどりの葉のつんつんと満天
石畳芽吹くもみじの紅灯す智恵子
花の池金の鯉へとパン投ぐるなつき
太陽の塔へ塔へと石鹸玉うつぎ
道の端に一輪開く芥子の花董雨
弟の友達と会う花の下こすもす
2019年04月12日
枝広げ鳥居取り込む宮桜ぽんこ
永き日や窓の陽の影幾かわりそうけい
ウエディングホト祝福しゐる花吹雪やよい
花の雨行き交ふ車の花模様智恵子
長生きや全身に浴ぶ花吹雪宏虎
犬ふぐり瞬き初めし朝の畦うつぎ
花筏絶へる事なし目黒川智恵子
五重塔九輪にかかる春の雲やよい
お喋りも句会の余韻春惜しむこすもす
あらたえや泰平祈り麻を蒔く素秀
赤子見に寝てる間に引く庭の草なつき
四つん這ひ斜面の婆の蓬摘み愛正
芽吹く山五彩の色に襲られ明日香
出石焼真白うれしき桜漬たか子
この桜奥千本によく似たる三刀
早足のガイドに疲れ花の山たか子
両の手で花弁を追う親子かなこすもす
蜷の道起点終点判らぬまま宏虎
新駅沿ひ四角い家の並ぶ春明日香
春の湖ロープに足掛け鴨眠るたかを
花冷の検査入院メール来る満天
花冷のたこ焼きに人増えにけり満天
かく早く逝きたる君よ散る花よせいじ
初孫の記念樹すっくと芽吹き初むよし女
君逝けりケア病棟に花見つつせいじ
春愁や壁の絵眺め一日過ぐ菜々
鶯の来ては老らを励ましぬうつぎ
笑顔しておやつ交換花見客よう子
下校子等桜並木を駆け抜けてたかを
はしゃぐ子の髪に落花の二つほど素秀
裏木戸の山吹咲くや朝ぼらけ愛正
園丁ら牡丹に傘をさし行けりよし女
溝の蓋隙間に積もる花の屑ぽんこ
草引女児を呼び見する団子虫なつき
2019年04月11日
柳絮飛ぶ水面に揺るる赤提灯愛正
花散るや公園真白きじゅうたんに満天
新天地の子らへ大きな春の虹やよい
若返る太陽の塔長閑なる宏虎
道真公入學の礼絵馬飾る宏虎
寒戻り鉄塔際立つ青き空たかを
ポーズとるベンチの二人花の下こすもす
山笑う山腹占むるレストラン三刀
風光る背中に踊るランドセル満天
枝先を烟らせ欅芽吹きたるうつぎ
時々は思い出す子のシクラメンもとこ
城池に日ごと広ごる花筏なつき
風通ひ園の落花を加速せりよし女
静けさや葉隠れに咲く遅桜そうけい
ジャングルを小虫進むや狭庭春たかを
長堤の落花に染まる見の限りはく子
パレットに重ね重ねて春の色智恵子
散り敷ける花に跳ね舞う小鳥たちよし女
山吹の垂る垣根や宵の雨愛正
春驟雨急ぐペダルと笑ひ声智恵子
パーカーの老犬不動花吹雪よう子
朝桜今は使わぬ百葉箱素秀
l突風が花屑飛ばす交差点ぽんこ
穴太積反り美しく花明かりたか子
こんなにも桜があった四囲の山明日香
砂利道の水溜まりにも浮く花弁こすもす
棒にめくアスパラガスの手に余る董雨
雨晴れて土黒々と起こされて明日香
長堤に湧きたるごとく花の雲せいじ
アスパラガス長けて棒の手に余る董雨
鶯の声を確めつつ鳴けるうつぎ
道の駅軒借りますと燕来るたか子
テニスコート宙に花屑ラリーするぽんこ
いづこより花一片や庭掃除やよい
ワイパーの窓を掠めり初つばめなつき
娘と孫と並び自撮りの花の下はく子
園児らが手を振り潜る花の門せいじ
羽音のみ聞こえ春蚊の見つからず素秀
2019年04月10日
交通安全さけぶ信号花の雨なつき
座して先ず鰻肝吸いうるおへリ董雨
ひなげしの接写レンズに揺れ止まずよう子
襖絵は万朶のさくら花の寺はく子
長椅子に座るや花びら二三片三刀
色きざす蕾いとしやチューリップ菜々
朝礼の校庭彩る花吹雪智恵子
杖振ってここに居るよと花の下よし女
さくら咲く慌たゞしくも歳重ねもとこ
村外れ落花を纏ふ笠地蔵愛正
佐保姫や明日香の風にふはり舞ふ明日香
花万朶古りて傘亭しぐれ亭はく子
我が影と落花畳を踏みゆけりやよい
OBの集う校庭花満開こすもす
花筏重なり水路鮮やかに満天
近江の国春田早くも水引けりぽんこ
花疲れ甘きカクテル欲す夜素秀
桜散る団地の中のバス通りなつき
日差燦桜の謂われ聞いてをり明日香
雨垂れが眠りを誘ふ花疲れさつき
春愁や鈍色の空眺めては菜々
堰落ちる水に渦巻く花筏さつき
城跡の幟を揉みて春疾風うつぎ
山葵田は満々の水清冽なり宏虎
花冷や迂回うながす赤色灯素秀
新学期花吹雪あり良き門出宏虎
二本杖の友とのんびり花堤こすもす
中洲より飛び立つ野鳥春時雨愛正
春星や亡き友の文読み返すやよい
通勤の電車にあまた花見客せいじ
ウイッグを吹き飛ばさんと春疾風せいじ
花冷の肩に捩れし貼り薬うつぎ
満開の花に雨風容赦なく満天
花堤川のなぞへに幾キロぞたか子
花衣脱ぎ貝汁の誕生日よし女
ガラス越し春の雪降る露天の湯たかを
花万朶城の攻防はるか夢たか子
折れるほど枝うなだれし花の雪智恵子
2019年04月09日
花の雲抜け山頂の電波塔素秀
休憩の藁屋根屋敷しゃがの花よし女
明けの空三日月浮かび桜咲くもとこ
玻璃窓を次々響動もす春の雷そうけい
花筏付きつ離れつ見え隠れ宏虎
対岸の岸辺日当たる花の帯三刀
猫とゐてともに番する春ストーブたかを
電車待つ花花花の花の駅やよい
川下の砂洲を縁取る花の塵さつき
春日燦キリンの首と象の鼻宏虎
夕さりて花散らす雨鴨川にはく子
山城の遺構丸ごと桜まじたか子
車窓越しの何時か触れたし被曝の花そうけい
どこまでも花のトンネル花吹雪やよい
停泊の周航船へ春の鳶せいじ
園児らの赤白帽子風光る満天
訪ねきし万葉の地に初蝶来明日香
花の道コーラの車輌見え隠れよし女
外陣の仏小さき甘茶かな愛正
浮かぶボートちりめん波に風光るぽんこ
春の暮空に淡墨混ぜたごと素秀
ドクターヘリ花の雲より飛び発てりよう子
野面積みくさびの跡や春深したか子
義母と腕組みてもとほる花堤せいじ
村人の手作り看板観桜会こすもす
パラパラと傘に弾みし花の蕊智恵子
店も灯もあらず落花に筵敷くなつき
羽広げ孔雀鳴きつぐ夕桜なつき
どの車もスピード落とす花堤こすもす
竹柄杓背伸びする子の甘茶かけ愛正
花林檎月夜の谷戸を無垢に染む智恵子
宮日永摂社末社もねもごろに菜々
春惜しむ高台寺道たもとほり菜々
さりげなく絹のスカーフ春風に満天
玉砂利に足を取られし花疲れさつき
2019年04月08日
カッター着てパパそつくりの入園児なつき
被曝地の花焼き付けるバスの窓そうけい
帰り来て明日行かんてふ入園児なつき
花の下老犬乗せてベビーカーたかを
カッター着てパパそつくりの入園児なつき
雫落つ重みに無情花の雨智恵子
人人人花花花の五月山宏虎
道なりに露店の並ぶ花の園三刀
演習場刈り取るほどの蕨かな愛正
ソメイヨシノと枝垂れ左右に淡く濃くこすもす
満作や日の溢れいる中庭に董雨
夜来雨道はうつすら花の屑ぽんこ
捨て大根の花Lの字に咲きをりぬこすもす
異国語の囀つつむ涅槃像もとこ
晴天の湖周巡りや若桜ぽんこ
蕨取り足元見ずの早歩き愛正
隻眼の喇叭水仙庭を統ぶせいじ
湖畔直ぐ残雪の嶺屹立すせいじ
たんぽぽへ存問のごと花枝垂る菜々
花吹雪吸い込みジェットコースターさつき
菜の花や伸びきり子らの背丈越え素秀
姿勢良きタカラジェンヌの花の道宏虎
遠山に雲の棚引く大干潟やよい
障子の間真っ赤に染めし金露梅董雨
花冷えやぐい呑み買ひし陶器市よう子
着地前ホバリングする春鴉明日香
特急の落花蹴散らし通過せし素秀
歳時記の童話めくなり目借時智恵子
我が町の駅に満開大桜はく子
雨上り白蓮眩し蒼き空満天
男一人花のベンチで推敲すよし女
雀どち囀り跳ぬる朝桜よし女
花の下病衣のままで笑顔かなさつき
木の芽和え夫の機嫌の殊に良きたか子
名の茶室二つを拝し春惜しむ菜々
百磴の半ばにベンチ百千鳥たか子
緊張の集団登校一年生満天
入学式婆のハグ退く男の子かなそうけい
中腹にほつほつほつと山桜明日香
走り根を踏みつつ進む花堤たかを
ふれあいて今に奏づや三味線草やよい
名にし負ふ枝垂れ桜の今盛るはく子
2019年04月07日
池の縁覆い尽くさん花見客たかを
校庭は落花しきりや投票すやよい
春の鴨のたりのたりと波の上せいじ
花吹雪校門くぐるランドセル智恵子
頼朝の海あをあをと虚子忌来る菜々
屯して波に漂ふ春の鴨せいじ
花筏乗るごと鳥の流れ行く智恵子
花の下不意に紅する娘かなたかを
古民家の塀越し聞こゆ昼蛙やよい
降りる駅桜さくらの今日の晴満天
よなぐもり山の稜線薄紫ぽんこ
菜の花の棚田二色の縞模様素秀
汽車降りる人を迎えし散る桜素秀
春夕焼畑に横たふ薹立つ菜そうけい
かたかごや腰二つ折れのぞきをるたか子
石橋は村の入口花の道はく子
見はるかす相撲神社へ花の道明日香
吊橋を手を上げ花のゴールかななつき
あるなしの風片栗の花ゆらす菜々
よく似たる五百羅漢や風光る宏虎
花堤人出はまるでラッシュアワーこすもす
山影の夕陽の滲むよなぐもりぽんこ
異国人ギター爪弾く花の下さつき
夜桜やオタクが回すペンライトなつき
駅前の屋台賑はふ花の下満天
里山を二わけにして花堤たか子
咲き満ちて花の小山となりにけりこすもす
糸桜かお撫でられつ裏参道愛正
囀りや原生林の静けさにさつき
芽吹き初む村の要の大欅うつぎ
春の闇迷い込みたり夢の中宏虎
つくづくし爪先黒き袴とり愛正
投票へ足は軽やか花の道うつぎ
花曇り日時計に陰なかりけり三刀
もしかして花粉症デビューかもしれぬ明日香
用水路おほひ万朶の花満てるはく子
2019年04月06日
満開の花に雪洞華やかに満天
野の花に手を添へやれば紋白蝶やよい
山ふはり黄砂か靄か浮かびをり明日香
松葉独活つんと出る影時刻む愛正
花曇りペリカン並び羽繕い三刀
囀りや海へ階段遊歩道やよい
産土田げんげ摘む子の燥ぎおりそうけい
三川の土手菜の花の国ならんせいじ
猫帰宅菜花一片背に載せてたかを
菩提寺も産土神社も花満開こすもす
腰痛は永久の友人山笑うたかを
パソコンの朧引き出すマウスかな宏虎
庭牡丹咲いたと声す急ぎ行くよし女
浜屋台さざえ焼く香のたなびけり宏虎
屋根越へる飛花の行方を目で追へり素秀
万愚節役が当たるとやめる人明日香
清明の海で拾ひし白き石なつき
かたくりの里や移住の子にエールたか子
おぼろ夜の長風呂に子と遊びたりなつき
散る花の水面より鯉顔を出す満天
長堤を見下ろす丘の山桜せいじ
風の道カタクリ群れて揺れやまずたか子
ガレージの建設現場風光るこすもす
ひとひらの落花露天の湯に浮かび素秀
焙煎の香に誘われし花の雨智恵子
媒酌人桜湯前の固き声愛正
早々に虻のお出まし身じろぎすぽんこ
島椿走り根絡む切り通し智恵子
枝垂桜ゆく人仰ぐ傘のなかぽんこ
彫刻の「山河」は花に囲まれてよし女
2019年04月05日
走り舞ふ芝生の上の春落葉よし女
腰浮かせ払ふ茶処草の餅愛正
のどけしや昼月薄く中天に宏虎
捨てられて畑に残る春人参素秀
城濠の夜桜橋に人だかりさつき
巻物を拡げるごとき武蔵アブミ明日香
満開の花の道道猿の声三刀
蔦若葉磴の手摺を虜にすやよい
新社員慣れぬ手つきのパンフレットを満天
石楠花の一歩に下る薬師堂ぽんこ
祖父母らと折紙遊び春休みこすもす
釣堀の水面へなだる花万朶せいじ
葉の脈に雨滴一粒春の雨たかを
宮の池雅楽に和する落花かなそうけい
春風邪や止まらぬ咳とみずっ洟素秀
梯子かけ児も御足撫づお身拭ひなつき
それぞれに良き名を貰ひ牡丹咲くよし女
老人会行事に子らも混じるや春休みこすもす
いぬふぐり踏まじ降車の一歩かなやよい
初瀬川映る桜と三輪の山明日香
軽やかに駈けてく少女風光るはく子
春埃グランド駈けるつむじ風智恵子
都おどり先ずは舞妓の点茶よりはく子
墓地囲みやはらかに咲く山桜たか子
つくしんぼ人差し指で蜂を呼ぶたかを
春日和猫うらがえり大欠伸宏虎
草餅や縁に黄粉の茶のみ跡愛正
ぎこちなく鳴き返したる初音かなたか子
紺のスーツに尖る靴先新社員満天
ノクターン窓辺の明かり春の宵智恵子
クルーズ船すすむ沖合風光るさつき
海おぼろ大師像へと道現るるなつき


前頁なし