投句控

● 最新の500句(約2週間分)まで表示されます。


2019年02月14日
芽吹きたる古寺の老木要石愛正
バレンタイン夫のもらふチョコもらふもとこ
百年の堵列の墓に青き踏むぽんこ
梅びより天神さまへ連れ立ちて菜々
老いてなおバレンタインのチョコレート三刀
切干大根煮つつ心は故郷へ菜々
春浅し毛染めの客のちらほらと満天
春寒し屋根のアンテナ横倒し満天
朝市女身を切る風に鰤さばくなつき
曇り空固き蕾の水仙花こすもす
早春の空へ瓦のコンベヤーせいじ
隣国の無理難題や梅寒しはく子
寒戻りやる気消え失せそのままにたかを
春の旅かささぎ橋を通りつつ明日香
囀りや風とコラボのフェスティバル愛正
新妻と青首大根買うた町たかを
寒風に急かさる子らや交差点よう子
如月や胸いつぱいに夜気の沁み素秀
盆梅を格あぐ極み苔の在す宏虎
門付けの遍路に米の一握り素秀
春兆す屋根修復の槌の音せいじ
楠葉より京街道へ春の旅明日香
晴れ晴れとリハビリの道笹子鳴く智恵子
縦横へ伸ぶ列バレンタインの日なつき
伏し目なる丘のマリアの春思かなぽんこ
天満宮山なす絵馬や梅まつり智恵子
記憶たどる折紙手裏剣春寒しこすもす
雪催黒雲覆ふ甲山宏虎
2019年02月13日
うららけし砂抜き並ぶ防波堤愛正
土置きを終へし竹林風光るせいじ
古新聞解きて蕗味噌婆の顔智恵子
病院の受付飾る桃の花三刀
石畳からむ走り根紅つばき智恵子
貝寄風をいなし突堤揺るぎなしたか子
水音消え三尊石の冴え返るなつき
青空が納めの舞台枯尾花せいじ
卓球に笑顔の老どちうららけしはく子
花舗先の小鉢並びて春浅し満天
昼暗き産土の磴冴返る菜々
紙漉きの窓辺に立つは三代目さつき
雪囲いとれてのびのび庭の木々こすもす
寒明けといえど頬刺す風痛し宏虎
教室の窓に映りし春の雪たかを
降り立ちし人の僅や駅余寒こすもす
振り向きて踵を返す恋の猫よう子
鳥の跡まだら模様の霜だたみ愛正
山からの水車吐き出す音余寒宏虎
ナチュラルか判らぬ花の展示会明日香
強風の樹間に見ゆる凧合戦ぽんこ
バスを待つ見知らぬ人と日向ぼこさつき
窓に猫ピンクの首輪外は春たかを
スケボーの手摺飛び越す青春もぽんこ
まだ暗き朝に遍路の早発ちす素秀
春光やくじらジャンプの大しぶきやよい
焼き牡蠣の弾ける音に身をそらす董雨
春立ちて走る一水神の森菜々
日脚伸ぶコンクリ運ぶ一輪車なつき
帰る道すがら土筆を摘む子達素秀
紅椿落ちてなお色鮮やかに満天
蜆汁うす紫に椀の中たか子
2019年02月12日
孫連れて爺饒舌な盆梅展なつき
彩窓の外真つ平らなる雪野せいじ
鶯の今日は来ぬかと庭に待つ素秀
白壁の続く明日香や春日和明日香
菜の花に観音の裾埋もれけりぽんこ
鳶の舞早春の天ほしいまま三刀
枝垂梅バスに触れもす里の道さつき
茎立ちの又早まりぬ昨夜の雨たか子
菩提寺のなぞへを埋めし水仙花さつき
河川敷テニス・バスケと春謳歌はく子
春節や龍に噛まれし中華街智恵子
春耕の終えるや畝に朝日射す満天
ひとしきり舞うて華やぐ春の雪菜々
風花と巡るヴォーリズメモリアルせいじ
星欠ける音か蜆の擦れる音れいこ
鈴の音の次第に遠く遍路道素秀
北風も赤城の山もむかしからたかを
風呂上がる夫にあわせて栄螺焼くよう子
山影の扇広げて冬日差したかを
湧き出でし水氷れりぬ氷点下宏虎
貸畑の一隅占めて豆の花はく子
庭石の天端の野鳥別れ霜愛正
歌碑揮毫墨痕やさし春の寺明日香
みくじ結ぶ枝の一輪梅の花ぽんこ
時々は席立ちチェックおでん鍋こすもす
春寒や帽子目深に登校子満天
手水舎の杓に掬ふや落椿愛正
孕み猫チラッとみてより横切れりこすもす
春寒や安宅の関の風強し宏虎
雪もやひ夫のつくりし足湯入る智恵子
巫女舞に葉擦れ激しき針供養なつき
2019年02月11日
お昼にね大根抱え妻戻るたかを
うすらいや生き物めいて流れおるれいこ
茅葺き門に道しるべてふ盆の梅なつき
建国の日や穏やかに日の出ずる素秀
軽音楽メドレー軽し春の宵たか子
真つ白き遍路姿の朝一歩素秀
春きざす村の役終え夢は何明日香
啓蟄や総代離れ肩軽し明日香
白き鳩舞いて飛び去る冬田かなたかを
冬芽ふく木肌のあらき古木かなぽんこ
霞むるや山襞失せて薄彩絵愛正
夕煙り芽吹く林の合宿所愛正
雨滴きらきら建国記念の日の松葉菜々
丈低く野にたんぽぽのほつほつとはく子
呉線の朝から混みし牡蠣まつり智恵子
優先座席に着膨れ拡ぐ競輪紙やよい
偕老の曇りガラスや春の雪よう子
豆の花藁の添え手の間よりはく子
開店前並ぶ女性やバレンタイン満天
黒猫の闇にうごめく浮かれ猫宏虎
咲き満てる盆紅梅に床狭しなつき
春愁のショートメールや友が癌せいじ
昼前にもう溶けてをり今朝の雪こすもす
茎立ぬジャングルジムの四隅かなたか子
国旗見て再認識や建国日こすもす
風呂吹きを吹ぃて建国記念の日三刀
前方の薄き三日月春寒し満天
にわたずみ空に流れる春の雲ぽんこ
寒卵割ればとびだす黄身ふたつやよい
孫娘婚の決まりぬ梅真白宏虎
浜風に焼き牡蠣誘ふ二番線智恵子
おだやかに暮れて建国記念の日菜々
ワイパーにこびりつきたる春の雪せいじ
2019年02月10日
干し物の終るを待たず氷りけりよう子
トタン葺き微かに見ゆる別れ霜愛正
村あげて奉納神事春来る明日香
雨やんでひかり艶見せ猫柳宏虎
三寒に籠り勤しむ針仕事やよい
雨降らず二月の川の痩せ細る三刀
南座の色鮮やかに冴返る満天
亡き母へ父がチョコ買ふバレンタインデーなつき
帯締めもまた取り取りや春袷せいじ
三曲の会あでやかに春袷せいじ
釣果なし男答へて春の磯たか子
トロッコ車子らの頭を春の風愛正
女三代バレンタインデー買物すこすもす
猫柳駐在さんは何時も留守宏虎
つかの間のノートの白さ春隣れいこ
春寒しサイレン高鳴る献血車ぽんこ
にわたずみ枯葉漂ふ難破船ぽんこ
待ち合わす人に影あり日脚伸ぶ素秀
梅ひらくこの家に嫁して半世紀菜々
奥宮に余寒の風の音ばかりはく子
東海道見下ろす寺や梅盛るなつき
鴨川の日差しきらきら春浅し満天
玉子ふたつ蛇池跡碑に供へられはく子
うすら日に父の遺愛の梅にほふ菜々
高空に鳴き声跳ねて雲雀かな素秀
横丁の足跡もなき残り雪智恵子
春苺狩りて房総ドライブす智恵子
2019年02月09日
春袷着て子どもらも箏奏づせいじ
吊り橋をはさみて梅の香を競ふ宏虎
淡雪を髪に受けつつ楽しみて明日香
カラフルにルアー展示し駅二月たか子
挨拶の二言三言春寒し満天
師の句碑へほぐして見ゆ余寒顔なつき
打たせ湯の飛沫に遊ぶ春一番素秀
露天湯や花の芽数ふ指ふやけ素秀
自分へのご褒美バレンタインかなやよい
猫柳よその子すぐに大きくなりはく子
月越えてなほ瑞瑞し臘梅花せいじ
雪解川本性あらは水暴る宏虎
凍結路タイヤいきなり左見右見智恵子
椿咲く岬の沖の潮黒しよう子
風光る鯉の背見ゆる川辺沿い愛正
踏青の十歩先ゆく大鴉なつき
路面電車線路の継ぎ目冴返るぽんこ
銃身をかまえて森や冴え返るれいこ
白鳥の飛翔に合わすストレッチ愛正
稜線のかすかに滲む遠霞ぽんこ
巻向のホーム無人や春しぐれ明日香
春寒し空も川面も鈍色に菜々
けあらしの湖に漂ひし雪の朝智恵子
ただ独り太公望や沖霞たか子
看護師の夜勤のライト春浅し満天
発表会終えて安堵や雛飾るこすもす
雪催歩けや歩け糖尿病たかを
師の生家の神社過ぎれば春の海こすもす
春寒し道行く人の急ぎ足三刀
園あたたか象のお鼻のすべり台菜々
猫柳ほどけ川風光りけりはく子
春風や外を見ている受付嬢たかを
2019年02月08日
春めくや花壇の土のふつくらと菜々
大の字に男寝そべる浜四温せいじ
句帳手に陸墓逍遥青き踏むぽんこ
まんさくの葉に同化して踊り出し明日香
口の端ウグイス餅の粉少しこすもす
フリージア渡す銀座の島娘智恵子
外出の着る物迷ふ春浅し満天
人途絶え強烈寒波風の道たかを
鷺一羽首まげ消ゆる冬霞愛正
ふくよかな寝釈迦の蹠光りけりれいこ
春潮を見下ろす湯殿沖の船たか子
駈くる児を目で追ふ母や春近しよう子
睦月まで残りし餅のひび深し素秀
小瓶よりそつとつまみし納め針なつき
発電の羽根早春の気を廻すたか子
春隣雀が誘う部屋の猫たかを
紅つばき尼前の句碑に寄り添ふて菜々
浅春やひと日の気温定まらぬ満天
鯛焼屋人の道開け二列なり董雨
春浅し眠らぬ街のニューヨーク宏虎
シクラメン百の炎を上げ続くはく子
さざ波の風に移ろふ湖は春せいじ
小鮎揚げ骨ごと食べし大人かなもとこ
消えずいた貝母の葉っぱすくすくと明日香
針塚の穴の深さよ針納めなつき
ほっこりす寒梅見ゆる北の窓愛正
強風に負けるもんかと赤椿ぽんこ
天に咲き落ちて地に咲く白椿三刀
ほっこりと出来し堆肥や春そこにうつぎ
旅の宿氷柱落つ音に目覚めけり智恵子
公魚や釣りあげられて成仏す宏虎
政宗の前立てめきし春三日月こすもす
観潮の船流されるかに廻りをり素秀
2019年02月07日
青饅の九谷に色を加へけりもとこ
春寒し熱き紅茶の欲しき午後宏虎
薔薇の芽に一番乗りやてんと虫せいじ
黒椀に沈む蜆や汁澄めりれいこ
春浅しジャグリングの腕磨くぽんこ
池泉園松の影より凍りけり愛正
幟立つ冬田の真中道の駅よう子
野仏や黄水仙の香撒き散らす宏虎
静寂の森に樹氷の花明かり智恵子
肉厚のほうれん草が夫の手に明日香
ものの芽の雨粒ひかりほぐれんとぽんこ
四年越しのシクラメン尚笑うごとこすもす
風邪かなと三回はかる体温計明日香
春雨に高層ビル群模糊としてはく子
旅衣少し春めく色羽織るたか子
春しぐれ野ア参りの道縷縷と菜々
廃校となりし母校に朧かな素秀
新聞を手にし息吐く霜の朝三刀
一枚岩渡し大橋春の水たか子
露天湯の灯りも朧月夜かな素秀
荒畑の隅なる墓碑や冬鴉愛正
早春の湖面を滑るごとく航くせいじ
午前中は留守番託す春炬燵こすもす
枝の雪散らし跳びゆく野リスかな智恵子
下萌や更地となりし風呂屋址はく子
蔵開き一升瓶の手酌かななつき
楼門の古釘小さき注連飾るなつき
冴返る観音千体整然と菜々
蜆汁音立て啜る朝餉かな満天
恙なきひと日終えるや蜆汁満天
2019年02月06日
黒潮を撫できし風は春たしかたか子
売土地の幟色あせ春寒し満天
雪解川ゴールあるかにたばしれり宏虎
水温むいま出航のクルーザーせいじ
春雨や畑気になる夫の鍬明日香
南へと訪へばひとしほ春の感たか子
福豆を食べつつ駅へ帰りけりなつき
春浅し散歩の我を徘徊と三刀
手を伸ばし歳時記辞書と春炬燵満天
農道をアスファルトにと春埃明日香
石仁王惚けたかほに風ひかるもとこ
春浅き梢は風に震えをり菜々
幾光年経たる光や星冴ゆるはく子
朝靄の中より現れて蜆舟菜々
地に座り音に選り分け蜆売るはく子
河川敷水切りの親子猫柳こすもす
山頂の霞に消ゆる眉山かな素秀
こうのとり歩く川辺や水温むこすもす
春寒の地下駐車場ほの暗しよう子
高笑い冬のグランドティータイムたかを
竹林や透きて真紅の寒椿愛正
旧正や音のルツボの南京町宏虎
出かけゆく障子に猫の影法師智恵子
梟の羽ばたき揺らす露天の湯智恵子
紫の色爪かざす大火鉢なつき
ちゅるちゅるとすするうどんのうららかな素秀
石仏に冬日退き逍遥すぽんこ
鉛雲鳥降り来たる余寒かなたかを
田んぼ道あちこち光る氷面鏡愛正
春立ちて汀を波のひた走るせいじ
2019年02月05日
児には大きテニスラケットのどけしややよい
年の豆残りを熱き珈琲と満天
寒晴れの陰影強し山の襞愛正
五時なれどあかるさ満ちて二月来るもとこ
初場所の土壇場決まる技力宏虎
立春の光り遍し山河かな三刀
被写体となりて固まる春の猫せいじ
春の潮地球の丸み水平線たか子
朝東風や整形医へとママチャリをこすもす
嬉々として夫は畑へあたたけし明日香
鬼ごっこ鬼をやめない仔猫かなたかを
白梅のはや数え切れぬほど咲きて明日香
たる酒に金箔浮かべ蔵開きなつき
朝焼けの湖に水鳥の白き息智恵子
やわらかく乾くタオルや春日射しこすもす
推敲を重ぬ四阿春浅しやよい
淀早春岸辺の草も整はず菜々
年の豆二十階より十粒ほどはく子
鞦韆に揺られて還暦の早し素秀
春近し靴音高く娘出勤よう子
斯く凛と陋屋に咲く赤椿ぽんこ
駅前に笹鉾立ちて植木市董雨
社員時は土曜休まず春寒し宏虎
畑に人一気にふえて初雲雀さつき
蔵開き熱きあら汁ふるまはれなつき
紅椿ひとつ落ちては静かなる素秀
北風の鴉翼止め深呼吸たかを
単線の通過待ちなる駅余寒たか子
日脚伸ぶ閉園間際の駐車場愛正
朝晩の気温差激し春浅し満天
ふる里の馳走はあつあつ根深汁菜々
春立ちて達磨めきたる夕日落つせいじ
閉ざされし雨戸に闇の余寒かな智恵子
2019年02月04日
朝散歩撒かれし豆のふくらみてこすもす
久々の雨に太りし冬芽かなせいじ
日溜まりの灯台に埋む野水仙智恵子
村の小川に蜆取りしは何時のことはく子
遊覧船あがるしぶきに春兆すぽんこ
梅が香や大絵馬古ぶ英霊社なつき
言べんが揺らいでしまう春夜更けたかを
立春や親子で畑の野菜採る三刀
トラックの野仏かすめ川普請なつき
菜の花や第十堰の土手に満つ素秀
子の飽きて父が夢中の凧上げるさつき
昨夜の雨牛乳箱に薄氷明日香
せせらぎを聴きて実の付く猫柳宏虎
立春や派手なペアルックウオーキング満天
恵方巻齧れば春はすぐそこに菜々
庭隅の土起こしたり霜柱愛正
雪が舞ふガイドの知るや獣道愛正
立春の朝日を窓に厨事満天
赤色灯消へぬ交番冴変えるよう子
春風に老婆飛ばさる帽子飛ぶたかを
春近し式場巡るふたりかなもとこ
カッポ酒交はす焚き火に赤ら顔さつき
池の鯉大きくなって寒明ける明日香
屑篭を枕の元へ春の風邪たか子
春立ちぬ前夜の雨を断ち切りてせいじ
謂れある仁王の踏ん張り石蕗の花ぽんこ
玻璃越しに見合う二匹や猫の恋素秀
氷壁の水音ひそめ滝眠る智恵子
絵画教室課題のゆずの香のこもるやよい
辞書引いて鳥の名判る春立つ日こすもす
節分や学生巫女の初初し宏虎
木の枝に絡め捕られし凧の糸やよい
雪降れど梅源郷よ慶雲館隆松
春立つや花の株分けせかさるる菜々
隠れ里絵踏の島の入り江かなたか子
2019年02月03日
子を股にボーゲン試すスキーヤーせいじ
海苔巻きの丸かぶりして寒明けるこすもす
豆撒櫓の一角占めてカメラマン菜々
山裾を銀鼠色にたな霞たか子
年の豆お裾分けすや大袋満天
叔母老いて猫を抱きしめ咳二つたかを
山茶花や公園道の細くなりよう子
根上がりの岩に噛みつく寒の明けぽんこ
拝殿ヘ続く人々節分祭三刀
ブームとや梅盆栽に人だかりさつき
お湿りをすつぽりかぶる水仙花せいじ
水仙の消えゆく船を沖に見し素秀
恋猫に裏木戸開けて灯り消す智恵子
托鉢を覗けば寒紅差しゐたりうつぎ
座禅堂無念無想や寺余寒宏虎
しょぼつく目炬燵熱いと猫不満たかを
春立つやのっぽの影と漫歩せりやよい
手話の子らホームの春日中に笑む智恵子
木瓜の鉢夫は早々玄関へ明日香
枯野宿揺らぎて上る夕煙愛正
早暁に鐘一打撞く余寒かな宏虎
受付はちようど百番節分会なつき
豆撒きの女優に見とれ拾はれず菜々
とれたてのホタルイカ目も気にならずこすもす
鬼の面添へて店頭年の豆満天
外がまえ赤一輪の寒椿愛正
春隣半分づつす恵方巻やよい
立春の鳥居の幣の白さかなぽんこ
節分会火の気は火鉢一つきりなつき
年取らぬ遺影の夫へ年の豆はく子
力石にも小ぶりなる注連飾そうけい
尉鶲存問のごと梅の木に明日香
都府楼の光を弾きまんさく黄さつき
成田山の福豆裾分け頂きぬはく子
節分や追われる鬼の帰る家素秀
男爵は巨石好みや邸早春たか子
2019年02月02日
足とらる枯蔦長し獣道愛正
待ち兼ねて菜の花買うて辛子和えたか子
天透かし冬の青空奥深したかを
山ひだの一本一本残る雪こすもす
爪ほどの草も根を張り春隣菜々
公園の声の弾むや春隣満天
トコブシや岩場の波に見え隠れ智恵子
ソプラノの声どこからか春立ちぬさつき
春灯のランチに惜しむ別れかなぽんこ
梅の香の万葉歌碑を包みけりさつき
春告草少年野球に檄飛べりやよい
梅三分高きに小鳥鳴き交はすやよい
もうひとつ用事済ませる日脚伸び明日香
鬼やらひ座敷で待てる鬼の黙素秀
風吹て遠き警笛冴る冬愛正
三輪車らしき轍も路地四温菜々
節分を説く鬼瓦めきし人せいじ
靴底にガムを踏みつけ春隣宏虎
節分や鬼来た見たと児がさわぎなつき
マネキンの着替へ始まる春隣満天
始発来る雪野の果てに前照灯隆松
立春や郷土ある人羨まし宏虎
補助輪の自転車追いて息白しなつき
冬暖か棺の妻に礼言はるはく子
お囃子も要らず追儺の鬼踊る素秀
合うかしら手に取るスカーフ春の色明日香
浜っ子を真似て海苔掻く九十九里智恵子
なぜ隠す素敵な白髪ニット帽たかを
座禅草フード被りてカメラマン隆松
太き茎もたれ合ひしてヒヤシンスたか子
日の当たる林に匂う水仙花三刀
豆を撒く小袋のまま控へ目にせいじ
黒光りのマルチシートや冬菜畑こすもす
2019年02月01日
浜とんど竿にぶら下げ餅焼けりなつき
どんど灰地を駆け海へ一直線なつき
旅行して土産新し目刺し買ふ宏虎
待春の傘をはみだすランドセルせいじ
全身で雨を受け取る水仙花せいじ
山未だ寝息の最中二月来る三刀
風花や托鉢僧の素足かなよう子
公民館に禁煙の文字春隣こすもす
枯野原見下ろす秘湯未だ遠し愛正
読んでいる本に乗りくる炬燵猫たかを
鳥去りぬ餌場の光る厚氷愛正
寒蜆米とぐ如き洗ひけり満天
節分会集ふ村人鬼ごっこ智恵子
叔父たちが肩寄せあった掘り炬燵たかを
オリオンや底冷えつのる通夜帰りはく子
冬木立力溢るる枝の先宏虎
荒縄の井の字六段大根干すこすもす
裸木の手折れば骨の折れる音素秀
梅の香や慶雲館へ辿る道隆松
そこここに春の便りは来るけれど明日香
明星のビルの影より寒夕焼けぽんこ
盆梅見脳は何処へワープせり隆松
マーマレードふつふつ煮あげ春を待つ菜々
もやもやと春遠からじ四囲の山明日香
店先に大小パック詰め寒蜆満天
宵の雨目覚めて明る雪景色智恵子
阿波木偶を迎え笑顔の冬尽きる素秀
又一人召され煌めく冬の星はく子
雨後の庭春の足音そこここに菜々
2019年01月31日
牡蠣吸はば舌の二枚に思えたる素秀
負けゲームに大泣きの子や冬ごもりこすもす
一月尽釣人居らぬ池青しなつき
音もなく庭の芝生へ寒の雨菜々
日に焦がれ空へ空へと伸ぶ冬芽たか子
垣朽つる落葉踏みしむ車椅子愛正
枝先に光る氷雨の雫かな三刀
初詣願掛け撫づる力石そうけい
枯木立葉っぱのごとく雀どちぽんこ
ベランダの空気おいしき冬籠りこすもす
欅枯る埋もるしるべの一里塚愛正
寒雨中申告書出す長蛇の列満天
四温晴れ少し遠出にサイクリング菜々
生垣の蕾ふくらむ寒の郁子智恵子
施設での再会笑顔冬ぬくし満天
先客の猫に噛まれしコタツかなたかを
寒永しふとよみがへる置炬燵せいじ
悴みて難解数独解けぬままはく子
サーカスのさらわれそうな冬の楽もとこ
寒永し近づく灯油売の楽せいじ
大漁旗風集むかに浜とんどなつき
節分の白妙に巫女笑窪かな宏虎
見上ぐれば彼方を去りし雪女郎素秀
曇天の一筋の慈雨春近しぽんこ
寒雀軒に寄り添ふ鉛空智恵子
ゆるび無き砂紋に梅の影揺るるよう子
厳寒に農夫の笑みや日焼け顔たかを
寒昴雲寄せ付けずひかりけり宏虎
剪定を終へて日当たる山家かなさつき
鉢ごとに日々覗き見る名草の芽さつき
大根引き土もろともに持ってけとたか子
2019年01月30日
ねんごろにひび薬塗る十指かなたか子
売れ筋は親王飾り雛祭りさつき
鈍色の空へ一声寒鴉せいじ
酸素チューブ引きずる叔父の冬籠素秀
冬空に赤テント揺れサーカス来もとこ
別々に下車する二人冬の薔薇こすもす
春を待つ桃山遺構の縁に座し菜々
朝まだきジャージー牛の息白しさつき
猫の恋声の威嚇と敏捷さ宏虎
冠雪の稜線に立つ大風車素秀
冬ぬくし朝から混みし古本屋菜々


前頁なし