投句控

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2019年07月16日
目纏や日蓮像は太き眉小袖
梅雨晴へ青き奥池思ひ馳せ満天
海の日の雨に虚ろや烏帽子岩智恵子
隣家越し残る花壇に雨蛙そうけい
せせらぎの上にぽっかりと夏の空せいじ
梅雨晴や回りっぱなしの洗濯機満天
誰が置きし一寸仏岩清水小袖
朝蝉やけふの予定の目白押しやよい
ストックの音の響きや木下闇ぽんこ
五月雨や鍵盤走る白き指素秀
夏越とて噴井の水を家苞にうつぎ
萱草の花の小道を山荘へ菜々
追いかけし草取り遂に除草剤三刀
行厨は桜青葉の風を背に菜々
墓の香煙危うし梅雨盛りそうけい
京都行きの電車待ちをる浴衣かなこすもす
見知らぬ人の会釈過ぎればオーデコロンやよい
涼しげな色の短冊句会果つこすもす
天蓋百合野仏二体村はずれ愛正
被災地や瓦礫に根張る百合の花愛正
農道の穴を跳ねたる梅雨鴉なつき
高千穂の峡に轟き瀧躍る宏虎
磊磊を磨くがごとく梅雨の渓せいじ
行厨は半夏生咲く四阿にはく子
蚊のうなり放生池へと水汲めばなつき
一渓を統べる如くに老鶯明日香
シャツ降りて庭を目指して蟻走るたかを
青楓トンネルにして瀬音かな明日香
陸上部素足で駆ける海岸線宏虎
枯れ枝に絡み彩放つ凌霄花智恵子
暗渠脇西瓜供えし水神宮たかを
掠めるや土の匂ひの青田風素秀
夏夕べ島影遥かより消ゆるうつぎ
2019年07月15日
並び行く水上スキー沖はるかせいじ
天空てふ駅を見下ろすビアホールなつき
遠く去る船音聞こゆ夏座敷みづき
薄雲を出でてはくぐり梅雨の月菜々
片陰を我が物顔に猫2匹菜々
夏山に雲の棚引き雪のごとはく子
合歓咲くやかの傾城の頬の色隆松
空き寺の朽ちた架け橋杜若愛正
氷菓買ふ修養会のご褒美にせいじ
航跡の光残せる夜光虫素秀
卯の花腐し思ひ立ち髪を切るたか子
川風をしなやかに受け紅蜀葵満天
下校子を見送るチャイム合歓の花智恵子
ひまわりが満面の笑み見せているたかを
夕の堤犬に引かれて梅雨晴れ間智恵子
日本人ばかりにあらず浴衣姿こすもす
何故わかる庭出たとたん藪蚊来る明日香
翠黛の霧のたなびく水煙ぽんこ
見守り隊遂に我が家へ梅雨の雷明日香
足止めるカサブランカの大輪を満天
黒南風に揺れ内海の釣屋形素秀
突風に日傘煽られ骨折すはく子
ドラマ化の明智の城や雲の峰こすもす
鉄塔の深く突き刺す梅雨の雲たかを
夏料理海の色なる食前酒みづき
目に優し器こだわる夏料理宏虎
黒揚羽神社の杜を浮き沈みやよい
空腹に響くや午下の牛蛙やよい
海の日や海水浴の人まばら三刀
晩節の食にふさわし冷奴宏虎
ビアホール卓上コンロの煙立つなつき
夏山や雲の切れ間の赤鳥居愛正
2019年07月14日
夏座敷昭和のガラス日矢ゆがむたか子
笛の音聞こゆはずなき木下闇みづき
向日葵の短い丈を遊歩道に満天
梅雨寒の目覚め一枚羽織りけり満天
脇の下すり抜ける如夏つばめこすもす
野歩きの一歩にあまた飛蝗の子やよい
山小屋の客去る夏の夜明けかな愛正
梅雨ふかしマンション出口に砂袋はく子
切り通し雫き星めく岩タバコ智恵子
雨やみてチャンス到来草むしりこすもす
空蝉の爪が食ひ込むゴミネットせいじ
海開き神事を待てず駆けだす子素秀
大夕焼真っ直ぐのびるローカル線たかを
夏暁や揺らぐ湖面の榛名富士愛正
連日の日照りの夏はいつ来るや三刀
早天の祈りに和して蝉しぐれせいじ
水溜りしゃがみ見る子やあめんぼう智恵子
夕鐘の音にまじりて時鳥みづき
パタパタと心もとない春の蠅たかを
怪談や静まりかへる館涼しさつき
幕開けの拍子木の音館涼しさつき
羅や擦れ違いざま香の匂ふ宏虎
ガリバーの気分で跨ぐ小向日葵素秀
外出にお洒落心のサングラス宏虎
竹の秀のそよりともせで梅雨深む菜々
梅雨冷えや乾咳ひびく会議室なつき
朝涼や家事のだんどりあれこれと菜々
野の花に屈めば飛蝗高く飛ぶやよい
2019年07月13日
崋山描く鉾動き出づ絵巻かなもとこ
BGMショパンの「雨だれ」梅雨最中たか子
光苔洞に蓄へ滴れるはく子
アルバムの整理などして梅雨ひと日菜々
凌霄の散り敷く地上花あかり満天
らつきょ漬の程よき味に漬かりけり満天
梅雨籠りコーヒーを手に時代劇三刀
薄暮や白鷺山に急ぎけり素秀
体育館の窓打つ声や梅雨の月そうけい
動くもの見えざる池や梅雨濁りやよい
広々と水田やここは蝌蚪の国やよい
待受に大雨の文字送り梅雨明日香
白蓮の散華一枚泥に落つ素秀
瓜類の長雨被害蔓を切る明日香
到来のメロン切り分け仏へも菜々
風渡る緑の水辺鬼蜻蜓智恵子
パタカラと歌ひし後の冷素麺せいじ
百歳とアイスクリーム分けあひぬこすもす
句碑巡る吾も洗練蝉時雨宏虎
開け放ち風通り抜く夏座敷宏虎
童謡のリズム刻みこの夏百歳にこすもす
先頭車青田の中をカーブ切るぽんこ
岩清水地蔵と食ぶる握り飯そうけい
おもむろに鳴き出す蝉や朝の卓せいじ
こすり取る猫の足跡長き梅雨たかを
梅雨明くるカーブミラーの位置正しなつき
梅雨明けや子の傘骨の曲がるままなつき
ペダル漕ぐ猫は爪とぎ梅雨の部屋たかを
雨止みて闇の深きや梔子香智恵子
2019年07月12日
日めくりの名言集や夏灯ぽんこ
梅雨寒や自律神経ままならず明日香
梅雨晴れの夜のチャンピオンベルトかな素秀
中庭の向日葵眺む車椅子こすもす
西瓜食ぶ塩振る妻と振らぬ我せいじ
植えかへて浮かぬかほなり額の花もとこ
色鯉の尾びれ水切る寺の池素秀
夏の月手に半纏の野天風呂愛正
天井の龍に現や油照宏虎
ハイカーの帽子に休む銀蜻蜓智恵子
夏山や野鳥飛び交うカルデラ湖愛正
さなきだに甘き西瓜に塩振りぬせいじ
木漏れ日の磴にくぐりし茅輪かなやよい
幼子を狙ふ蚊ばかり世知辛しなつき
青葉風あずみ野で食ふ握り飯そうけい
八つ橋の袂彩る杜若智恵子
雑談の相槌途切れ夏の蝶たか子
雲の間に梅雨半月の見え隠れ三刀
氏神の杜の茂りや深呼吸やよい
ほどほどの柔らかき風古扇こすもす
似て秀なる美女と野獣や棕櫚の花そうけい
京風のもめんがよろし冷奴はく子
梅雨空に仔犬を追うて弾む息たかを
見るからにアガパンサスは涼しさう宏虎
仰向けの空蝉そっと木の陰へ満天
朝焼けに光る水滴梅雨晴れ間明日香
素つぴんで朝飯前の草むしりなつき
館涼し案内嬢の声も又菜々
たこ買ふて庭の胡瓜の出番なり菜々
茂み中水流の音激し梅雨の川たかを
梅雨晴の予定すべてをこなしけり満天
2019年07月11日
耳掘りて小指見詰める梅雨ごもりたかを
玉砂利と垂水の音や夏の杜明日香
見て触れて楽しむ科学館涼しはく子
杜若野鳥飛び入る池の端愛正
白南風やとんがり屋根のケアハウスこすもす
逆さ富士湖の波走る風涼し智恵子
ひと処ガマの穂揺れて池さわぐたか子
ケアハウス涼しベッドで点滴中こすもす
波際の浜に上がりし夜海月智恵子
梅雨の夜や体育館の窓明かりそうけい
異国語に祇園囃子の混じりけりもとこ
夏の朝背伸びの体操鳥の声たか子
倒れ込む暴れ神輿の厄祓い素秀
青嵐羽あるものはいづこなる三刀
汗ばめる尾羽のごとき結び髪なつき
雨に散り地上華やぐ夾竹桃満天
荒梅雨や奔流となる鎖樋せいじ
水触れる蜻蛉二匹の三段跳びぽんこ
ねじり花気まま右巻き左巻きよし女
山岳も白靴履きてケーブルカー宏虎
徒長枝は千手さながら庭茂るせいじ
吹き上ぐる風は涼しや尾根の道愛正
曇天に水面煌めく植田かなたかを
日々採れる庭のなすびを如何にせん菜々
大夏野猫はジャンプを繰り返しやよい
激辛の料理に団扇置かれたりなつき
屁くそ葛と言うも可愛き花咲かせやよい
気紛れの梅雨空見上げ買物へ満天
黒足袋の濡れて神輿の夜帰る素秀
降らずみに簾上げたり降ろしたり菜々
玉虫の色輝かせ飛び立てり宏虎
文字摺草寄り添ひ綴るハート型よし女
2019年07月10日
天降るごとアガパンサスへ梅雨の蝶せいじ
水盤舎陰余りある大夏木愛正
暖簾割り祖母気に入りのどぜう鍋もとこ
公園にひと日巨漢のハンモックやよい
掌に乗せ五つ六つ茗荷の子三刀
梅雨寒し又ひとり居を回覧に満天
選挙カー酷暑の中をがなりたて宏虎
七夕やプラネタリウムに宇宙旅はく子
初蝉の朝の目覚めを急かさるる満天
教室や外は涼しげ大樹の葉愛正
夕焼や明日は希望の日にならむ宏虎
梅雨の文字終わる気配のなかりけり明日香
夏河原パラグライダーの悠々と素秀
焼き付きし嬰の笑顔や梅雨夕焼なつき
降水確率10%の梅雨湿りこすもす
元気かい休み休みに鳴く蝉よせいじ
餌追ひて屋根を転げる鴉の子素秀
夏逝くやゲームセットの声響くたかを
浅間山背に雲の峰涅槃像智恵子
七輪にくるくる踊る鮑焼き智恵子
蚊遣り焚きテラスにはこぶ夕餉かななつき
超然と黒鳥一羽蓮の池やよい
泰山木かかげる花の高さかなぽんこ
夏の花すがれた姿そこここに明日香
好きな本好きなだけ読み梅雨ごもる菜々
梅雨軒下つばめ親子の里帰りたかを
2019年07月09日
向日葵の迷宮気分は冒険素秀
蓮の花ほろり一片大の葉にそうけい
獣道展けて湖はラムネ色智恵子
梅雨雲や文字はカラフル売地札たかを
青田へとゆっくり入るや鷺一羽満天
アガパンサスむらさき淡し梅雨深しはく子
初ゼミは鳴き声のまだ弱々しぽんこ
目に力残してをりぬ蝉の殻やよい
初物の西瓜一声ま二つに三刀
朝戸繰るじつとし居れば風涼しせいじ
南座の綺羅を真向かひ川床料理満天
梅雨ごもり画布はたっぷり湿りをりたか子
初蝉や今日と決めしか一斉にたか子
大の葉に押されて揺らぐ蓮の花そうけい
風鈴のカラカラ鳴くや青き海智恵子
夏厨肌すり寄せて煮干し待つたかを
金切り声頭に降る蜘蛛を払ひつつやよい
団扇持ち替へて黒髪かき上ぐるなつき
リンカーンに心を馳せよ独立祭せいじ
古民家の和釘風鈴澄みる音素秀
朝食のカレーライスや暑気払こすもす
今年こそ聴講したし夏期大学こすもす
香水に授業にならぬ参観日宏虎
古団扇ピアノの上に重ねたりなつき
左巻きそれとも右か蝸牛愛正
目交いに続く青嶺を解説し明日香
夏空へ燦と市立科学館菜々
平凡な暮らしが宝合歓の花宏虎
万緑の雷の丘默つづく明日香
プラネタリウム出でて梅雨の空あふぐ菜々
涼しさに羽織る半纏古民宿愛正
2019年07月08日
雀の子パン屑攫ひ逃ぐ速さやよい
ふと目覚めテラスの椅子の梅雨湿りたか子
野を焼ける煙一瞬眼前にぽんこ
ガリバーになりて向日葵跨ぎ越し素秀
青田風それがどうした畦の猫たかを
一茎のエノコログサに街涼したかを
山々に沿いて波立つ青田風ぽんこ
初蟬や庭にひと声それっきり菜々
芋の葉の窪みに白き露涼したか子
回覧板声かけ渡す網戸越しこすもす
雨粒を弾き梔子香を放つ智恵子
三輪山の稜線隠す梅雨の雲明日香
初蝉やわが家の産と覚えけりせいじ
風呂上がり下戸満足の氷水こすもす
出目金の優雅に泳ぎ眼が可愛宏虎
格闘を神とせしごと夏蒲団せいじ
初蝉の湿りの残るみどり羽宏虎
軒すだれ今も商ふ寺田屋に菜々
達磨絵を迷ひなく描く白団扇なつき
青梅や糸雨照らす軒下灯愛正
遊歩道草にまみれて梅雨きのこやよい
白壁に音符のごとく花葵素秀
供花を買う母の命日明日にして三刀
渓流に踊る釣り糸鮎解禁智恵子
蝸牛座石に見ゆる躙り書き愛正
青き目の浴衣に笑顔祇園四条満天
墓石へ父かも知れぬ雨蛙明日香
青蔦の白壁自由奔放に満天
団扇振る子供相撲の行司かななつき
持ち呉れて夏花句座の壺にあふるはく子
2019年07月07日
七夕笹戸毎に揺れて星の里菜々
雲の峰青空半分残しけり素秀
七夕や夜空は厚い雲纏う?三刀
土俵入り化粧回しの涼しげにこすもす
街路樹の茂りて信号明るくしそうけい
ナイアガラ瀑布観船合羽着る宏虎
一夜明け霊山映す代田かなさつき
梅雨雲に呑みこまれたる全日空ぽんこ
余生とは庭の片隅草を引く董雨
徒長枝 の次々伸びる茂りかな明日香
懐かしきフォークソングも七夕祭はく子
賑やかに町の七夕コンサートはく子
病院の出しなに気づく濃紫陽花せいじ
風鈴や山の風鳴る峠茶屋宏虎
梅雨寒や帽子傾く六地蔵そうけい
鴨川の両岸賑はふ夕涼み満天
雲を出て人参色の梅雨の月菜々
入道雲展望台をわしづかみ愛正
寝返りの嬰の首伸ぶ梅雨あがりなつき
短冊や白紙のままの願い事たかを
七色の水滴きらりはちすの葉やよい
雨蛙声に包まれ無人駅さつき
七夕祭歌で始まり歌で終る満天
階下から厨の音す半夏生せいじ
黒雲や風の俄に蓮さはぐやよい
夏スカート大人に混ざり女童かなたかを
顔寄せて分けてもらへり団扇風なつき
南風連れて海亀帰る浜素秀
夏山や今歩きしは雲の中智恵子
大夏木陰余りある水盤舎愛正
名古屋場所行司の衣装夏の色こすもす
たわわなる川に突き出す枇杷大樹智恵子
2019年07月06日
星ばかり七夕竹に子が結びなつき
時々は鯉に餌やりハンモックやよい
蝋燭を供へし社梅雨しとどさつき
分離帯伸び放題の花うつぎぽんこ
雨に干すベランダ硝子張りなればせいじ
睡蓮花間に間の水に白き空そうけい
七夕笹枯れてソファーに寝かしたるなつき
傾ぎたる木戸を隠すや花葵愛正
洋館の開かずの窓や立ち葵たか子
異国にてあふるるほどの夏銀河もとこ
曇天や老鶯近き奥山路そうけい
梅雨晴や世界遺産へ百舌鳥古墳満天
万緑の中に火床や東山明日香
花茎のいやつぎつぎに夏水仙せいじ
梅雨晴や弾ける声の公園に満天
瑞垣に添ふてほつほつ夏の萩菜々
梅雨晴のベランダどこも満艦飾菜々
出水して潜水橋に砂残る素秀
噴水の高みに届く庭師かなさつき
恋愛は食細くなる晶子の忌宏虎
雲紋状研磨かけたか百日紅愛正
牛蛙古墳の池を震はせてやよい
自販機に屈めばここに夏あざみたかを
山荘の池埋め尽くす蓮の花明日香
摩天楼や淀の大橋風凉しぽんこ
夏蝶を目線で追ひて他家の庭たかを
紙風船介護士混じり梅雨の午後智恵子
先ずは見て臭いで戴く芽荷汁三刀
完熟のパパイヤに指沈めをり素秀
木洩れ日に光放ちて苔の花こすもす
机上には深紅のダリア講演会こすもす
羅の僧の法話に笑ひ入れ宏虎
荒波に次々ヒット茅渟あがる智恵子
2019年07月05日
苔豊か春日の森の滴りに菜々
被災地へ届け子達の音楽会そうけい
杉美林青蔦絡む幹多しこすもす
富士山の湧きき出ず清水延命水宏虎
夏鶯農夫無口に畝作るそうけい
目隠しの塀になりけり立葵愛正
同窓会皆饒舌や夏の膳こすもす
雨洗ふ棚田百景青田風智恵子
妻よりにいつも置かれし扇風機なつき
街灯の昼なほ灯す梅雨最中さつき
ゴミ狙ふ鴉の鋭目や五月闇せいじ
久々の電話は訃報梅雨曇りもとこ
五月雨や石畳蹴る下駄の音素秀
畑より戻るや水と三尺寝明日香
警報の解除に安堵梅雨荒るるせいじ
愛犬の小屋にも蚊遣吊しをりさつき
空見上ぐ草叢出でし青蜥蜴たかを
青田波白き巻き尾の浮き沈みたかを
大口の鯉の寄りくる梅雨濁りやよい
すこやかに育っているよ青田風明日香
大楠の緑蔭閑か太極拳素秀
古墳の島映す水面や池涼しやよい
玄関に送迎のごと居着く守宮満天
汗の児の雀の尾めく手束かななつき
即位礼の絵も案内書に初夏の宮菜々
行く末の事など話し夕端居たか子
道場は汗独特の匂いけり宏虎
名古屋場所力士自慢の浴衣かな智恵子
鏡なる海面の岩に鷺の影三刀
東方の黒雲覆う半夏雨ぽんこ
渡し場の芦のなびきや行々子愛正
2019年07月04日
サンバ聴き夜店に並ぶピアスかな智恵子
黒塀の路地に梔子匂ひけり素秀
洗濯機フル回転や梅雨晴間やよい
秋みたいとて子等摘まむ夏落葉こすもす
不調続くテニスのサーブ梅雨曇ぽんこ
宮新樹ことに市の木の楠燦燦菜々
六本の六つ児めきたる夏水仙せいじ
毱のまま枯れてあぢさゐうすれゆく素秀
岩しぶき滝の側道不動あり宏虎
冷奴日毎に薬味替へにけり満天
いっせいに小犬の散歩梅雨晴間たかを
鴎鳴く水平線は雲の峰智恵子
迷走のごきぶり追ひて鬼となるもとこ
串打つ鮎清流沿いの道の駅愛正
千円の食パンに列お中元明日香
終ひ湯の壁の守宮の見ないふりなつき
初物の南瓜を抱きて戻りけり三刀
夕暮れの川面に映る夾竹桃ぽんこ
裏山の薄紅一樹百日紅愛正
宮新樹白砂へ影をさざめかせ菜々
中国語高音列なす城暑し宏虎
大勢で小分けのメロン弾む声たかを
一村を抱えて深き茂りかなたか子
樹下に咲く灯明めきし夏水仙せいじ
六月尽早退の児の甘えたりなつき
ただいまと言う子の顔や汗だらけこすもす
爪ほどの蛙付き来て鉢花にはく子
冷奴絹より木綿希望多し満天
羽抜鳥虫打ち据えて右ひだりたか子
被災地へ届けてほしい大夕焼け明日香
2019年07月03日
足裏のべとつき霧消冷房裡せいじ
屋久島の島全体の滴れりはく子
御滝へ害獣防護の柵抜けてやよい
槌の音賑やかなりし梅雨晴れ間さつき
梅雨湿りみやげは刺身猫の笑みたかを
宿場跡道標添うて百日紅愛正
窓の猫西日に長き影法師智恵子
桟橋の波に犇めく水海月智恵子
呆として大蛇と成りし梅雨の川三刀
梅雨最中停電します知らせ来る明日香
甚平や悪がき今は好々爺やよい
七夕や全部書きたる児の願ひなつき
レシピみて中華粥炊く夏の風邪こすもす
池騒ぐにわかに包む朝の霧そうけい
出張先の念入りチェック梅雨豪雨こすもす
咲きのぼる高窓覗く葵かな愛正
実を一つ摘まんでカラス枇杷大樹たかを
畦道に蹲踞で睨む牛蛙素秀
塩麹漬けこむ肉の夏料理ぽんこ
釣船の糸を揺らせる南風素秀
苗育ち農夫にっこり青田風宏虎
浜木綿や一湾望む遭難碑宏虎
傘持たぬ人大股に夏祓なつき
雨似合ふ四葩終るも雨続き明日香
滴りてみどり豊かな茶庭かな満天
冷奴夕餉の支度まず一品満天
いちびつて買ふ羽根のなき扇風機せいじ
滴りや生駒峯重き鈍色へたか子
山盛りのマンゴー前の寝釈迦かなもとこ
蔦茂る昔ながらの喫茶店さつき
2019年07月02日
和箪笥の隅捨て兼ねし夏衣満天
太古より神聖なりし滝の壺宏虎
密を疎に木々の枝切る半夏生三刀
知らぬ間の肩の日焼けや露天の湯素秀
スーパーのおすすめメニュー蛸料理こすもす
手の届かぬ石垣に沿ふ牽牛花ぽんこ
古民家の出窓の格子風涼しさつき
草叢に入りて小虫や歩を緩めたかを
空蝉を残し現身翔びたてり素秀
礼状の出だしや如何に半夏雨たか子
真白なる滝まっすぐに落ちにけりやよい
梅雨雲のすっぽり隠す谷戸の景智恵子
長雨に夏の野菜も泣いている明日香
点描画夕には仕上げ梅雨ひと日智恵子
玉垣に添へるあぢさゐ色尽くすはく子
外出にお洒落気分のサングラス宏虎
マンゴーの滴りて熟む昼さがりもとこ
リン押して大汗拭ふ外回りせいじ
三行で語る一生梅雨のペンたかを
籠るるも動けば汗の滴リぬせいじ
子ら騒ぐ上り下りのさるすべり愛正
折畳み傘しのばせて半夏生こすもす
植栽の鋏の音や梅雨ひと日たか子
長靴の迷子の男子半夏生なつき
降りそうで降らぬひと日や半夏生満天
栄螺籠載せる軽トラ潮を垂れさつき
さんざめく渡し場跡の行々子愛正
夏木立日の斑を踏みて朝散歩隆松
まだ残る豪雨つめあと滝遠しやよい
でで虫よ道の真中を歩くなよ明日香
触角を伸ばす毛虫や慰霊の碑なつき
2019年07月01日
産土へ磴百段の梅雨じめりはく子
胡瓜食ぶ二十年の味噌ちよんとつけなつき
バイパスの青嶺を越えて丹波路へせいじ
岩峰を上るか否か雲の峯愛正
老鶯の声透き通る雨の後三刀
隧道に漂ふ霊気梅雨の闇智恵子
取りあえずそこらへ吟行梅雨晴間菜々
紫陽花や存問不要孤老宅たかを
梅雨晴れ間村内放送良く聞こゆ明日香
レッスンを終へて一歩の梅雨晴に満天
梅雨の景雨一色の静寂かな明日香
着水のひときは派手に牛蛙素秀
泊まり家の早き目覚めや夏布団たか子
もろこしの畑の傍で売られけりさつき
リビングの安全マップ震災忌ぽんこ
ねじ花や自己流に生きこの齢にたか子
青蔦や無人玄関占領すやよい
顔つけることに始まるプール指導こすもす
梅雨深し阿吽の狛も退屈さう菜々
恋の夢はかなく消えし百合の花宏虎
パゴダ塔灼けた欠片のこぼれ落つ素秀
作業着の漢ベンチに三尺寝せいじ
不規則な雨垂れ楽し梅雨の宵智恵子
梅雨寒し警報だらけの天気予報こすもす
マンションの裾を色どる未央柳満天


前頁なし