毎日句会成績一覧

[2012年1月]

2012年1月30日 (投句者19名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
沖よりの尖りくる波寒厳し 宏虎 8 満天.ともえ.うつぎ.よし女.とろうち.わかば.ひかり.雅流.
雪しまく旅の一夜となりにけり せいじ 7 美咲.宏虎.三刀.治男.小袖.なつき.ひかり.
炭焼きをたつきとしたり六十年 よし子 4 満天.とろうち.せいじ.雅流.
海風に揺れて水仙なだれ咲く ともえ 4 菜々.はく子.わかば.せいじ.
息白し浪速路ランナー駆け抜ける はく子 4 つくし.きづな.小袖.有香.
飴色に舌にとろりと鰤大根 満天 3 百合.はく子.有香.
探梅や貴婦人と言ふSL過ぐ よし女 3 菜々.三刀.ぽんこ.
寒晴や祝のホテルの超高層 雅流 2 百合.ぽんこ.
海風を冬木に避けて一句記す よし女 2 よし子.花茗荷.
新年会相撲甚句で御開きに 菜々 2 きづな.なつき.
凍星の出揃ふ中天飛機の影 有香 2 治男.花茗荷.
連日の警報続く雪無限 花茗荷 1 つくし.
平成の娘子知らぬ針供養 宏虎 1 よし子.
恩師の書威儀を正して読み初めに 菜々 1 うつぎ.
寒鴉我が物顔に田に立てり とろうち 1 宏虎.
スーパーの駐車場よりお山焼き きづな 1 こすもす.
春を待つ女子マラソンの闘志かな 雅流 1 美咲.
春を待つ日本列島吾もまた はく子 1 こすもす.
ある筈の肝溶けている鮟鱇鍋 うつぎ 1 ともえ.
旧正果つ長蛇の列のエヤポート ぽんこ 1 よし女.

2012年1月29日 (投句者21名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
地震ありて厳寒の富士揺るがせり とろうち 10 満天.せいじ.宏虎.こすもす.よし子.なつき.よし女.きづな.小袖.はく子.
瀧を割る経の濁声寒行者 宏虎 5 美咲.ともえ.なつき.百合.ぽんこ.
護摩火いま天焦がすかに初不動 菜々 4 ひかり.よし女.きづな.花茗荷.
水仙花隠岐の海風聞いてをり 百合 4 三刀.治男.うつぎ.とろうち.
弾初は六段社中打ち揃ひ きづな 4 うつぎ.はく子.つくし.雅流.
探梅や夫の靴跡踏みて往く よし女 3 三刀.花茗荷.有香.
一村に炭焼続け来し一戸 雅流 3 菜々.治男.有香.
白山を真向かひにして葱の列 花茗荷 3 美咲.菜々.小袖.
炭焼のけむり靡けりわが山河 雅流 3 満天.よし子.ひかり.
大寺のぐるり取巻く白障子 よし女 2 ともえ.こすもす.
雪の朝童話の世界かと思ふ 有香 2 せいじ.宏虎.
遠山の動く灯りやナイトスキー こすもす 2 百合.ぽんこ.
寒晴や潮騒を聞くケアハウス せいじ 1 雅流.
乙女像天差す指に冬日燐 百合 1 とろうち.
日面に蝋梅ふたもと濃淡に きづな 1 つくし.

2012年1月28日 (投句者17名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
ふんわりと一村雪に眠りけり 宏虎 7 美咲.治男.菜々.きづな.雅流.はく子.有香.
白を濃く白山深く眠りけり 花茗荷 6 せいじ.美咲.三刀.きづな.雅流.なつき.
山襞の底ひに据ゑし猪の罠 雅流 6 せいじ.小袖.花茗荷.よし子.なつき.有香.
二の鳥居三の鳥居と道凍てし うつぎ 4 宏虎.百合.満天.とろうち.
しなやかに首をうずめし冬の鶴 ぽんこ 4 宏虎.ひかり.よし子.うつぎ.
凍土に刺さりしままに鍬立てり なつき 4 満天.ぽんこ.はく子.うつぎ.
一服の志野焼き碗や寒椿 よし子 3 花茗荷.ぽんこ.とろうち.
撞く鐘の間を計る僧初観音 よし女 3 ひかり.三刀.小袖.
講演のことば遮る大嚏 三刀 2 こすもす.よし女.
神楽太鼓打つ青年の耳輪揺れ よし女 2 百合.こすもす.
こうのとり雪の田んぼで羽根休め こすもす 2 菜々.よし女.
帰宅する後姿や寒夕焼け こすもす 1 治男.

2012年1月27日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
寒行の激しくたたく辻の鉦 ぽんこ 4 せいじ.こすもす.なつき.ひかり.
煙噴く炭窯の辺に清め塩 雅流 4 満天.菜々.とろうち.ひかり.
霜解のぬかるみ黒し炭焼き場 雅流 4 せいじ.うつぎ.なつき.はく子.
浮寝鳥男波女波に見え隠れ 花茗荷 4 百合.三刀.菜々.有香.
水晶の欠片となりて樹氷落つ うつぎ 3 宏虎.こすもす.ぽんこ.
雪片のまつげにとまる風の街 せいじ 3 美咲.よし女.ぽんこ.
一水の清冽であり寒の滝 宏虎 3 とろうち.花茗荷.はく子.
マフラーを二重に巻きて打って出る 三刀 2 よし女.雅流.
鉛筆のスケッチ描きや冬木立 よし子 2 雅流.有香.
立木を際立たせをり雪衣 こすもす 2 百合.満天.
降る雪にどんぐり眼の陶狸 菜々 2 よし子.治男.
寒林にバイク音させ郵便夫 有香 2 よし子.治男.
光りつつ産土の杜雪こぼす とろうち 1 花茗荷.
寒肥といふも鉢植えばかりなり はく子 1 宏虎.
凍空を占むシリウスと匕首の月 せいじ 1 うつぎ.
人気なるヘルシーメニューに女正月 満天 1 美咲.
雪積む架線止まり損ねし小鳥かな よし女 1 三刀.

2012年1月26日 (投句者18名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
鷽替の太鼓一打に人動く 百合 6 せいじ.満天.うつぎ.なつき.雅流.有香.
葬送の車遠のく雪の華 三刀 5 美咲.満天.よし子.よし女.ともえ.
山の端の雲が呑み込む寒夕日 はく子 3 三刀.とろうち.こすもす.
着ぶくれて交はす挨拶そこそこに 満天 3 菜々.雅流.はく子.
鉄橋の下風に揺れ浮寝鴨 なつき 3 せいじ.うつぎ.こすもす.
青木の実昼なほ暗き行者道 うつぎ 3 とろうち.百合.有香.
高らかに新聖歌隊初稽古 せいじ 2 治男.百合.
まつさらの雪まつさらの日が射して とろうち 2 宏虎.三刀.
寒行の足大いなる異国僧 雅流 2 菜々.はく子.
野仏をまつる祠の残る雪 よし子 2 なつき.ぽんこ.
初句会神酒配られて始まりぬ はく子 1 花茗荷.
冬薔薇目立つ赤さと散る朱さ 宏虎 1 よし子.
接待の汁粉程よき甘さかな よし女 1 美咲.
並みてゆく寒行僧の足速し 雅流 1 よし女.
稜線を縁取り流る冬の雲 治男 1 宏虎.
起き抜けの六腑にやさし寒の水 菜々 1 花茗荷.
センターライン雪で消されておりにけり こすもす 1 治男.
スパルタで自転車習ふ冬帽子 なつき 1 ともえ.
蝋梅を集会所の玄関に 満天 1 ぽんこ.

2012年1月25日 (投句者18名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
小豆粥下ろし立てなる夫婦箸 よし女 6 菜々.ひかり.百合.三刀.とろうち.うつぎ.
磴百段登り来し宮梅早し はく子 4 満天.百合.よし子.花茗荷.
露天湯へ伸ぶる松ヶ枝雪しづる 雅流 4 なつき.とろうち.花茗荷.こすもす.
炭焼女男と紛ふ黒づくめ うつぎ 3 宏虎.治男.雅流.
旧正の民の行きかふ国際線 ぽんこ 3 よし女.ひかり.治男.
梅を詠む句碑のほとりの梅早し はく子 2 満天.ともえ.
粉雪や傘をさし行く緋の袴 とろうち 2 なつき.うつぎ.
美容室毛染め多しや春近し 満天 2 ぽんこ.三刀.
寒の水臓腑におさめ恙なし 宏虎 2 せいじ.よし子.
雪山のトワイライトに桜色 花茗荷 1 こすもす.
参詣の予定変更雪の朝 三刀 1 よし女.
秘仏への苔の石段山しぐれ よし子 1 はく子.
近づきし主に恋猫身構へり せいじ 1 はく子.
無線より谺のかへる山始め 有香 1 せいじ.
大根に笑顔とレシピ付け貰ひ 百合 1 菜々.
寒林の一樹てこづるチェーンソー よし女 1 雅流.
恋猫の声の轟く闇夜かな せいじ 1 宏虎.
夕暮れて人影もなしスキー場 こすもす 1 ともえ.
下萌に石畳の石角とれて 菜々 1 ぽんこ.

2012年1月24日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
風呂吹や母手作りの田舎味噌 うつぎ 6 ひかり.はく子.菜々.よし子.花茗荷.こすもす.
寒月や影を伴なひ猫走る 宏虎 3 せいじ.よし女.よし子.
中州より色飛び立ちて冬の鳥 とろうち 3 よし女.百合.花茗荷.
一灯に御仏笑まふ寒和む よし子 3 百合.満天.なつき.
あられ浮くお茶の振る舞ひ初弘法 なつき 3 美咲.ひかり.雅流.
寒うらら大正ロマンの喫茶店 満天 3 宏虎.三刀.治男.
峠路のここに炭窯けむり吐く 雅流 2 せいじ.はく子.
雨垂れの音ひびきくる冬館 せいじ 2 宏虎.ぽんこ.
堂裏に届く郵便初閻魔 よし女 2 三刀.とろうち.
ボーイスカウト募金呼びかけ息白く 菜々 2 治男.なつき.
百合鴎所在無さげの亭午かな ひかり 1 雅流.
厳寒や万象縮み息ひそむ 宏虎 1 菜々.
人を待つ背にあたたかき冬日差し はく子 1 美咲.
大骨格標本のくじら館寒し はく子 1 とろうち.
自販機より転がりでる茶冬ぬくし 百合 1 うつぎ.
玉の日や空に数多の金鈴子 ひかり 1 満天.
手に余るほどの花殻四温晴 なつき 1 有香.
托鉢の金茶衣に片時雨 ぽんこ 1 有香.
初句会なれや馴染みの割烹店 雅流 1 うつぎ.
粉雪を映す灯台の明りかな 花茗荷 1 こすもす.
狛犬の視線は天へ空っ風 三刀 1 ぽんこ.

2012年1月23日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
献奏の尺八揃ふ初観音 よし女 7 ひかり.なつき.百合.三刀.治男.花茗荷.はく子.
六甲の嶺々の明るき四温晴 ひかり 5 よし子.宏虎.満天.せいじ.とろうち.
蝋梅の香を閉じ込めし雨雫 せいじ 4 満天.美咲.百合.うつぎ.
探梅や水の抜かれし池に沿ひ 雅流 3 よし子.よし女.とろうち.
断崖の裾は怒涛や寒椿 花茗荷 3 美咲.三刀.治男.
ゆりかもめ水かげろふの橋くぐり 菜々 3 雅流.こすもす.はく子.
枝先に雨滴の光り梅莟む うつぎ 2 雅流.有香.
大寒や切り株混じる粗き畝 有香 2 せいじ.ぽんこ.
増水の川に現はる鴨の陣 なつき 2 よし女.うつぎ.
四温得て散歩がてらの寺詣で はく子 2 菜々.花茗荷.
激動の昭和の遠し寒の月 宏虎 1 ぽんこ.
寺苑早や追灘用意の足場組む はく子 1 なつき.
改装のフェスティバルホール春を待つ 満天 1 菜々.
寒すずめ大樹の枝の鬼ごっこ よし子 1 ひかり.
水玉の不意に転びぬ冬菜畑 せいじ 1 こすもす.
冬薔薇福原愛は日本一 百合 1 宏虎.
チェーンソーの音は栗山枯深し 雅流 1 有香.

2012年1月22日 (投句者17名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
一燭を点す一月瀧不動 よし女 7 宏虎.満天.百合.三刀.花茗荷.雅流.はく子.
どの石も仏の顔や寒参り よし子 5 満天.百合.三刀.ぽんこ.有香.
雪の道己が足あと踏み帰る とろうち 4 ひかり.せいじ.こすもす.うつぎ.
震災の海に今年の牡蛎育つ ともえ 4 せいじ.菜々.よし子.はく子.
枝先に揺るる一輪寒桜 ひかり 3 宏虎.ぽんこ.なつき.
昼灯す葬りの館寒の雨 雅流 3 美咲.うつぎ.有香.
草庵の枝折戸開き日脚伸ぶ 宏虎 2 とろうち.雅流.
火の用心神棚供ふ寒の水 宏虎 1 ともえ.
日を撥ねて水面きらめく川四温 はく子 1 菜々.
社務所にも鬼瓦有り梅蕾む こすもす 1 よし子.
十字架のごとき窓枠雪催ひ せいじ 1 とろうち.
母許に足らふ一杯根深汁 菜々 1 よし女.
寒の水白き手首を伝ひけり なつき 1 花茗荷.
寒に聴く郷土作家の文芸論 三刀 1 よし女.
じゃれ食いす檻の狼逞しき ぽんこ 1 ひかり.
東京は今雪よとのメール有り 百合 1 こすもす.
ブロンズの遊女へ音なく寒の雨 菜々 1 なつき.
ろうそくの火の消ゆる朝冬ざるる 百合 1 美咲.
草や木木喉も潤す寒の雨 満天 1 ともえ.

2012年1月21日 (投句者15名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
凍る池砕きて鯉の安否問ふ よし女 6 ひかり.ともえ.治男.こすもす.雅流.うつぎ.
断崖の怒涛岩噛む水仙郷 宏虎 6 よし子.なつき.ぽんこ.治男.とろうち.雅流.
大寒の灯台白を際立てる はく子 4 菜々.とろうち.せいじ.有香.
緑青の吹くまま凍てしブロンズ像 せいじ 4 よし子.ともえ.はく子.ぽんこ.
炬燵して特等席にいつも猫 よし子 3 なつき.はく子.有香.
乙女の像指しなやかに四温晴 満天 3 宏虎.よし女.せいじ.
三寒の大川の綺羅四温待ち ぽんこ 2 宏虎.百合.
公園に散水車来て冬の虹 満天 2 ひかり.こすもす.
初凪や潮満々の夫婦岩 宏虎 2 満天.三刀.
冬木立三角屋根の天文台 有香 2 菜々.百合.
イタリアンに昼を集ひて女正月 菜々 1 満天.
先ず祈り寒の水汲む女かな 三刀 1 よし女.
池底と見紛う色の寒の鯉 ひかり 1 うつぎ.
青畝碑の粛然と坐す初観音 よし女 1 三刀.

2012年1月20日 (投句者17名 選句者16名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
ひなたぼこ老ひと幼なのなぞ遊び とろうち 6 美咲.菜々.ひかり.百合.よし子.こすもす.
ひょうきんな信楽狸日脚伸ぶ 宏虎 4 ひかり.なつき.百合.有香.
なには橋守る石獣に日脚伸ぶ 菜々 3 宏虎.はく子.満天.
池涸れて夜泊石の顕はなり 三刀 2 よし女.菜々.
磨崖仏まで一月の瀧の上 よし女 2 三刀.有香.
縫初の針軽やかに布走る 有香 2 よし女.せいじ.
砦めくマンション群や冬の浜 ひかり 2 宏虎.なつき.
ビルの丈どこまで伸びる寒の空 はく子 2 三刀.満天.
砲台に遍く日差し春隣 ひかり 2 はく子.せいじ.
一輪車ぎゅっとつなぐ手日脚伸ぶ なつき 1 ぽんこ.
寒晴や設計図のごとスケッチの人 満天 1 こすもす.
浪花には八百八橋春を待つ はく子 1 治男.
歯科医院目線のさきに室の蘭 百合 1 治男.
風邪の子に母の添寝が効きにけり 花茗荷 1 ぽんこ.
雪積むや葉陰に山茶花のぞき見る ともえ 1 美咲.
寒銀河福島鎮魂願ひけり 宏虎 1 よし子.

2012年1月19日 (投句者18名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
吾が句集万感こめし去年今年 宏虎 7 ともえ.満天.ひかり.よし子.はく子.有香.こすもす.
アーチ橋の影をゆらして鴨遊ぶ 菜々 5 美咲.満天.百合.治男.雅流.
地蔵尊杖持つ御手の悴みて 百合 5 治男.宏虎.花茗荷.ぽんこ.なつき.
香煙の天地に満ちて初観音 よし女 4 三刀.よし子.なつき.こすもす.
日当たれば色動き出す鴨の池 とろうち 3 三刀.花茗荷.有香.
天井の龍に向き合ふ寒さかな 三刀 2 よし女.宏虎.
無料券ありて一人の初シネマ なつき 2 ぽんこ.雅流.
釣り人の竿を掠める冬鴎 花茗荷 2 せいじ.百合.
水中より鼻息飛ばす冬の河馬 ぽんこ 2 ひかり.はく子.
置き灰のぬくもり仄かとんど跡 よし子 2 よし女.とろうち.
猫柳舫ひし舟の揺れ通し 宏虎 2 せいじ.とろうち.
デザートはパンナコッタと冬苺 はく子 1 菜々.
ピザパイに人気のランチ春近し 満天 1 菜々.
懐メロに祖母浮かび来る臘梅花 治男 1 美咲.
新調の百度石在り梅参道 こすもす 1 ともえ.

2012年1月18日 (投句者18名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
みどりごのほっぺに触るる四温かな よし女 5 美咲.花茗荷.満天.なつき.はく子.
遠ざかる鳥の翳追ふ四温晴 三刀 5 よし女.雅流.花茗荷.うつぎ.ひかり.
冴えきつて湧水息を吐くごとし とろうち 4 菜々.三刀.ともえ.こすもす.
繁昌亭跳ねて天神梅早し 雅流 3 百合.有香.はく子.
もの多き机上の乱雑日脚伸ぶ 宏虎 3 百合.ぽんこ.ひかり.
大漁旗並ぶ漁港や初景色 宏虎 3 治男.とろうち.満天.
割り落す黄身美しき寒卵 うつぎ 2 ともえ.こすもす.
冬晴れや町営バスに客ひとり よし子 2 とろうち.有香.
息災にと煙あびたるどんど焼 ぽんこ 2 治男.よし子.
大正の機関車光る寒鴉 治男 1 うつぎ.
もの言へばはなびら震ふ寒牡丹 よし女 1 三刀.
明智城ライトアップの雪化粧 こすもす 1 よし子.
御上梓の句集麗し初句会 百合 1 宏虎.
枯柳川の流れに逆らはず せいじ 1 よし女.
人立てば寄りくるイルカ苑四温 はく子 1 菜々.
隣室の英会話聞く初句会 百合 1 宏虎.
ゆくりなく水天宮の冬紅葉 菜々 1 なつき.
白鳥の歓喜の着水足延べて 花茗荷 1 雅流.
早咲きの梅の一木茶屋の閑 雅流 1 ぽんこ.
味噌樽に積む石沈む寒さかな なつき 1 美咲.

2012年1月17日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
残り火のまだ燻りてどんど跡 こすもす 6 よし女.せいじ.治男.花茗荷.はく子.とろうち.
実南天たわわや子安観世音 よし女 5 ひかり.三刀.なつき.満天.雅流.
足下に奏でる潮騒水仙郷 宏虎 4 美咲.治男.菜々.百合.
酔ひ醒めの胃にこそ甘し寒の水 菜々 3 百合.花茗荷.うつぎ.
声揃ふ般若心経小正月 よし女 3 宏虎.三刀.菜々.
寄せ鍋の湯気の向こうと盃かわす よし子 2 美咲.なつき.
着膨れて餌時を撮る動物園 ひかり 2 ぽんこ.つくし.
枝先に凧置き去りの雪もよひ とろうち 2 ともえ.こすもす.
岩砕く波の白さや冬の海 はく子 2 宏虎.満天.
寒禽のこゑの木立の陽だまりに 雅流 2 よし子.こすもす.
冬木立くぐりて疎水潺潺と 菜々 2 雅流.はく子.
寄せ鍋をつつく仲なり句友なり うつぎ 1 よし子.
鳥舎内まるごと並ぶ餌の白菜 ひかり 1 うつぎ.
実直な男と見へしどんど守 なつき 1 ともえ.
帯のごと小貝寄せくる凍てし浜 花茗荷 1 つくし.
孫の手を借りて背掻く小正月 三刀 1 よし女.
荘厳な神鼓の響き淑気満つ 宏虎 1 ぽんこ.
干支根付赤を選びし初の市 なつき 1 ひかり.
写経日や僧が据へたる赤火鉢 有香 1 せいじ.
赤錆のしとみのトタン虎落笛 治男 1 とろうち.

2012年1月16日 (投句者18名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
寒の水戸毎に引きて和紙の里 菜々 7 せいじ.三刀.治男.花茗荷.雅流.とろうち.有香.
残照は富士を斜めに冬の鵯 とろうち 5 ひかり.つくし.花茗荷.菜々.こすもす.
滝壺に落ちて深紅の寒椿 三刀 4 よし女.治男.ともえ.ぽんこ.
竜の口一条こぼす寒の水 よし女 4 満天.三刀.ともえ.有香.
裸木に透きて団地の百の窓 菜々 4 せいじ.うつぎ.はく子.きづな.
とんどの火囲む山々未だ醒めず ともえ 3 宏虎.よし女.うつぎ.
神殿をくゆらす煙どんど焼き ぽんこ 3 よし子.ひかり.菜々.
どんどの火納まり刀自の小餅焼く 雅流 2 なつき.よし子.
目覚めけり小豆粥の香二階まで 宏虎 2 美咲.百合.
消防車侍らせ進むどんど焼き こすもす 2 百合.はく子.
華道展百花繚乱春催 花茗荷 2 宏虎.満天.
冬ぬくし中之島線川の下 満天 2 つくし.きづな.
どんど火を背に青竹へ神酒を注ぐ 雅流 1 なつき.
三寒を避けて四温の犬散歩 宏虎 1 美咲.
小正月心置きなく琴復習ふ きづな 1 雅流.
枯木立ひそと四阿しずもれり ひかり 1 こすもす.
パソコンの講義聴き入る虎落笛 治男 1 ぽんこ.
白壁の続く斑鳩初参り 百合 1 とろうち.

2012年1月15日 (投句者16名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
句談義に作務衣の僧侶炭をつぐ 有香 6 宏虎.なつき.百合.ひかり.三刀.雅流.
大道芸手袋のまま拍手して なつき 5 ぽんこ.とろうち.よし女.きづな.こすもす.
窯の辺に榾切り揃へ炭を焼く 雅流 5 満天.よし子.せいじ.ひかり.うつぎ.
寒の水クレソン畠のまみどりに とろうち 4 ともえ.花茗荷.きづな.うつぎ.
乙女像囲む清らな水仙花 百合 2 宏虎.なつき.
湯上りの寒九の水の六腑へと 満天 2 百合.ぽんこ.
夫の掌に転ぶ瑠璃光竜の玉 よし女 2 せいじ.三刀.
初旅のバッグに句帳もしのばせて はく子 2 満天.こすもす.
右左交互に擦る悴む手 三刀 2 ともえ.よし女.
餅間を名代の蕎麦の喉ごしに 雅流 1 菜々.
冬帽子振りて香煙集めけり なつき 1 花茗荷.
子供等の太鼓集団とんどの火 ともえ 1 治男.
御社にロック奉ずる新成人 せいじ 1 治男.
松飾小ぶりとなりてとんどの火 ともえ 1 よし子.
炭焼きの昔話は切もなき よし子 1 とろうち.
シクラメンは茶の間の夜のバレリーナ 菜々 1 雅流.
太陽の塔へ届け和太鼓寒日和 はく子 1 菜々.

2012年1月14日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
喝采のごとく飛び翔つ冬かもめ よし女 4 せいじ.よし子.三刀.とろうち.
冬晴れの波止場に網を繕へる せいじ 4 なつき.とろうち.雅流.うつぎ.
京風の祝の昆布茶も初句会 雅流 3 ともえ.はく子.有香.
山茶花のこぼるる道を回り道 満天 2 せいじ.よし子.
蛇口替へて白刃のごとく寒の水 菜々 2 こすもす.雅流.
日脚伸ぶ名物饅頭売切れに きづな 2 菜々.ひかり.
体操の号令大きい寒最中 満天 2 治男.うつぎ.
木枯らしの音とも夜の救急車 よし子 2 百合.美咲.
幼子が股よりのぞく大焚火 なつき 2 ひかり.美咲.
初句会花びら餅を個々の前 雅流 2 ともえ.治男.
千本の氷柱垂らす大鳥居 花茗荷 2 満天.なつき.
風花の意志のなきままたゆたへり 宏虎 2 三刀.有香.
奴凧黄色い声援受けにけり うつぎ 2 よし女.はく子.
冬紅葉篝と囲む石舞台 ひかり 1 菜々.
寒の水墨の溶けだす経納む なつき 1 宏虎.
凍蝶の命とじるか星明かり 百合 1 ぽんこ.
プリンセスミチコてふ冬のばら凛と はく子 1 満天.
古希となり初心にかへる初句会 有香 1 ぽんこ.
初春や路地よりのぞく光る海 せいじ 1 こすもす.
軸替へて常住坐臥や冬座敷 菜々 1 宏虎.
増築の工事は半ば野水仙 三刀 1 よし女.
省エネと欄間に紙貼り冬座敷 きづな 1 百合.

2012年1月13日 (投句者21名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
月光が軒の氷柱を研ぎ澄ます 花茗荷 9 せいじ.宏虎.こすもす.ひかり.三刀.うつぎ.きづな.なつき.有香.
初凪の明石の海の光り初む 百合 5 美咲.とろうち.つくし.よし子.はく子.
音高く邪の的射抜く弓始め よし女 4 三刀.なつき.はく子.有香.
葦の間をのの字くの字と鳰泳ぐ 菜々 4 治男.花茗荷.満天.雅流.
強霜の万物ほぐす朝日かな ひかり 3 こすもす.よし女.うつぎ.
福寿草老人ホームの門に多に きづな 3 ぽんこ.菜々.雅流.
寒の月訃報続きの通夜もどり はく子 2 花茗荷.満天.
寒に入る長子このごろ反抗期 菜々 2 百合.よし子.
甘酒の湯気匂ひ立つ寒の入 うつぎ 2 せいじ.美咲.
琴の音の流れて苑の新年会 こすもす 2 治男.菜々.
凩や坂登るごと人傾ぐ せいじ 1 ひかり.
書き込みの始まる後半初暦 満天 1 とろうち.
図書館の席取り取られ受験生 つくし 1 ぽんこ.
火を入れし炭窯の罅滲めるに 雅流 1 百合.
枯芝で滑降競う声競う 治男 1 きづな.
初釜やしびれに裾の崩したる なつき 1 宏虎.
凩の倦まずたゆまず戸を叩く せいじ 1 よし女.
炭窯の今日閉されしか煙吐く 雅流 1 つくし.

2012年1月12日 (投句者20名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
息触るるほどに覗きぬ寒牡丹 うつぎ 8 よし女.ひかり.はく子.よし子.ともえ.花茗荷.雅流.有香.
足跡もなく砂浜の冬ざるる 花茗荷 5 せいじ.菜々.満天.なつき.きづな.
出勤の町まだ眠る寒満月 なつき 3 よし子.つくし.とろうち.
人日や目線に花置き歯科医院 菜々 3 治男.百合.有香.
三更のオリオン冴えて月は望 はく子 3 満天.つくし.雅流.
隙間なく祈願絵馬掛け寒四郎 よし女 3 はく子.三刀.ぽんこ.
霜の朝球筋残るグリーンかな 宏虎 2 治男.こすもす.
ケンケンの丸の大小日脚伸ぶ 有香 2 うつぎ.三刀.
奥宮の稲荷詣でて残り福 つくし 2 とろうち.なつき.
括られし畑の白菜地蔵めく よし子 2 花茗荷.きづな.
居酒屋に招きの猫と福の笹 宏虎 2 うつぎ.百合.
鏡開と言ふもパックの小餅入り 満天 1 菜々.
渋滞の路肩に目立つ水仙花 つくし 1 こすもす.
高楼に冬晴れの海一望す ひかり 1 宏虎.
節電は炬燵が一番みかん食ぶ はく子 1 ともえ.
初社金網囲ひの龍の絵馬 三刀 1 よし女.
神鳩の取り囲みたる四温かな よし女 1 宏虎.
宝恵駕籠の妓の盛装や紅布団 雅流 1 ぽんこ.
ストリートバスケ半袖寒夕焼 なつき 1 せいじ.
福娘の手締めに大判結びくれ 雅流 1 ひかり.

2012年1月11日 (投句者20名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
福を撒く十日戎の鉦太鼓 宏虎 5 よし子.百合.雅流.つくし.有香.
就職の決まり安堵の雑煮箸 よし女 4 三刀.つくし.きづな.うつぎ.
福笹の大判小判高掲げ 菜々 4 宏虎.よし子.雅流.はく子.
たたなづく生駒嶺模糊と初霞 菜々 3 せいじ.満天.とろうち.
寒鯉のどこか互いに触れてをり なつき 3 よし女.治男.うつぎ.
振袖の襷掛けして弓始め よし女 3 三刀.菜々.なつき.
百千の屋台をぬけて初戎 雅流 3 ひかり.百合.菜々.
本戎烏帽子ゆらして福娘 百合 2 宏虎.なつき.
どんど火を背中で話す女どち つくし 2 満天.花茗荷.
寒夕焼け紅一筋の消へ残る 有香 2 花茗荷.こすもす.
風邪に臥すひと日耳閉じ目を瞑り きづな 2 有香.はく子.
枯蓮の枯れをつくして立ちつくす はく子 2 ひかり.とろうち.
雑草に光る跡あり片時雨 ぽんこ 1 こすもす.
葉隠れに咲き初む紅の寒椿 満天 1 美咲.
北国の闇夜を走る冬の雷 花茗荷 1 きづな.
山寺の屋根を抱きて山眠る よし子 1 美咲.
寒風に顔をさらして岬の湯 ひかり 1 せいじ.
寒四郎楼吹き抜ける風の音 三刀 1 よし女.
寒鴉喧嘩の後のよき間合 つくし 1 治男.

2012年1月10日 (投句者22名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
日溜りに玉の莟や寒椿 ひかり 6 宏虎.百合.満天.とろうち.こすもす.はく子.
己が身の邪に向け放つ弓始め 三刀 4 よし女.治男.つくし.花茗荷.
ぶらり往くついで詣でや寒ぬくし つくし 3 せいじ.きづな.有香.
御降の光となりし伊勢の宮 なつき 3 菜々.三刀.花茗荷.
枯蓮の水面の余白に射す夕日 満天 2 なつき.こすもす.
みかん熟る朝な夕なの浦風に 菜々 2 百合.雅流.
軽トラの車体揺らせて冬田道 ひかり 2 よし子.有香.
冬ぬくし鯉よ鴨よと池広ら はく子 2 ぽんこ.雅流.
一直線に成人の日の飛行機雲 菜々 2 なつき.はく子.
太陽の塔もろ手ひろげて寒晴れへ はく子 2 菜々.満天.
畦に摘み二人暮しの薺粥 雅流 2 宏虎.ひかり.
松過ぎの夕餉広ごるカレーの香 よし女 2 三刀.うつぎ.
櫟守る地蔵三体枯れ野中 有香 2 ひかり.つくし.
賽銭をポケットに詰め初詣 なつき 2 ぽんこ.きづな.
左義長や野球談議の燃えさかる 宏虎 2 せいじ.よし子.
友禅の絵付け工房春模様 花茗荷 1 よし女.
冬麗や放水跡の匂ひ立つ とろうち 1 治男.
笹鳴をそこに杣みちと見かう見 雅流 1 うつぎ.
高速道車と共に冴ゆる月 ぽんこ 1 美咲.
この齢で待ち人待つと初神籤 つくし 1 美咲.
初寅やちらほら揺るるお礼絵馬 よし女 1 とろうち.

2012年1月9日 (投句者21名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
和太鼓の打ち揃ひたる寒日和 満天 5 せいじ.菜々.はく子.花茗荷.こすもす.
断崖を打つ波音や冬の月 菜々 5 宏虎.百合.うつぎ.とろうち.なつき.
竹百幹一斉に鳴り寒に入る 有香 3 菜々.よし女.とろうち.
寒晴や男勝りの桴を振る 満天 3 せいじ.うつぎ.雅流.
初釜の水さし干支の竜気負ふ きづな 3 ぽんこ.よし子.有香.
乙女らの打ち打つ和太鼓寒空へ はく子 3 美咲.満天.つくし.
寒満月雲をしりぞけ皓皓と 菜々 3 宏虎.満天.きづな.
寒の水浴びて苔むす石仏 ひかり 3 ぽんこ.三刀.こすもす.
接待の芹が香に立つ七日粥 よし女 3 ひかり.百合.三刀.
朝刊を手に蝋梅の匂ひかな 三刀 2 よし女.雅流.
受験子に肉一枚の多くあり なつき 2 美咲.治男.
負けぬ気の態度ありありカルタ取り 宏虎 2 ともえ.きづな.
見渡せど雪雪雪の故郷かな こすもす 2 ひかり.ともえ.
霏霏と降り犬遠吠えに雪女 宏虎 1 治男.
静なる琵琶湖大橋片しぐれ 百合 1 有香.
日照雨来て鴛鴦の彩り極めたる 雅流 1 つくし.
夫婦でし譲らず打つや初花札 治男 1 なつき.
畏まり屠蘇呑む老いの手の震へ 百合 1 花茗荷.
福笑ひ負けて泣き出す顔に似て よし女 1 はく子.
我が窓も染まりて暮るる寒夕焼 うつぎ 1 よし子.

2012年1月8日 (投句者21名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
炊き上げて湯気もみどりに若菜粥 菜々 7 よし子.せいじ.三刀.うつぎ.ひかり.有香.雅流.
父と子の手を往き来せり凧の糸 有香 6 百合.うつぎ.治男.なつき.こすもす.はく子.
初吟行まこと穏やか瀬戸の海 三刀 4 菜々.宏虎.よし子.よし女.
灰色の雲をふちどる寒茜 きづな 3 満天.ともえ.ぽんこ.
床飾る高砂の軸福寿草 宏虎 3 つくし.ひかり.きづな.
添え書きの師の句嬉しき年賀状 ひかり 2 治男.はく子.
新入りの巫女も鈴振る松の内 つくし 2 満天.ともえ.
沖見つつ行く七草のよき日和 よし女 2 とろうち.雅流.
恙無き余生を祈る初詣 ともえ 2 宏虎.ぽんこ.
ひび割れし冬田の面のうすみどり せいじ 2 よし女.なつき.
割られゐし氷閉じ込めまた氷る うつぎ 2 つくし.有香.
箒目の小山に残るとんど跡 宏虎 2 せいじ.とろうち.
象嵌のごとし鉄塔寒夕焼け 花茗荷 2 菜々.こすもす.
夕空の裾に毛描きの枯柳 せいじ 1 きづな.
ハイヒールの角曲がる音寒の入 満天 1 美咲.
かく細き人参を添へ若菜売る よし女 1 三刀.
吹き初めのオカリナの音アベマリア 治男 1 美咲.
マフラーのなびき疾走オープンカー 治男 1 百合.

2012年1月7日 (投句者18名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
冬耕の土黒々と日を返す はく子 8 せいじ.宏虎.菜々.とろうち.百合.よし子.雅流.有香.
初霜や玻璃戸に残る子の手形 せいじ 5 美咲.ひかり.つくし.花茗荷.ぽんこ.
眉墨を濃くして母似初鏡 よし子 5 満天.花茗荷.うつぎ.ぽんこ.はく子.
北国へ続く山並み雪もよひ せいじ 4 菜々.ともえ.治男.とろうち.
寒に入る夜は皓皓の月明り 三刀 4 よし女.うつぎ.きづな.こすもす.
新春の空に白鷺高舞へり きづな 2 せいじ.満天.
恙なき齢かさねて去年今年 菜々 2 よし子.有香.
一人歩けば一人の軋み廊冴ゆる うつぎ 2 三刀.百合.
満天の星のこぼれる初詣 百合 2 美咲.こすもす.
退屈を知らず今日まで玉の春 宏虎 2 ひかり.はく子.
穏やかなひと日となりぬ寒に入る はく子 1 雅流.
寒に入る今朝も野に居る男かな よし女 1 三刀.
寒雀小さき子雀群れの中 ともえ 1 宏虎.
寒に入る見慣れし町を一巡り 有香 1 よし女.
窓の外合図の娘息白し 百合 1 治男.
寒に入る月は望へと暈かけて 菜々 1 きづな.
常の枝を烏に追はれ冬の鵙 雅流 1 ともえ.
連れ立ちて交野が原に若菜摘む きづな 1 つくし.

2012年1月6日 (投句者17名 選句者18名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
浜焚火細り夕潮満ち来る よし女 5 ともえ.三刀.花茗荷.雅流.うつぎ.
笑ひ皺一つ増へたり初鏡 うつぎ 5 せいじ.宏虎.ぽんこ.よし子.花茗荷.
積読の本減らぬまま去年今年 宏虎 4 せいじ.満天.きづな.こすもす.
初比叡百僧の声御堂から 百合 4 よし女.治男.雅流.有香.
期することあり心して初御籤 花茗荷 2 ともえ.きづな.
初雪や句会の窓を荘厳す 菜々 2 こすもす.はく子.
赤い実と草木で飾る雪だるま 有香 2 宏虎.百合.
年新た絆一字の意味重し 宏虎 2 ぽんこ.はく子.
井戸水のぬくしと大根洗ひけり 雅流 2 よし女.うつぎ.
幼子の一歩一歩の初詣 百合 2 菜々.治男.
波皺に押され渚へ浮寝鳥 三刀 2 菜々.有香.
差出人なき年賀状にあれこれと 満天 1 よし子.
幼な子の手に余りたるいかのぼり とろうち 1 三刀.
大門松館長手作りコミセンに はく子 1 百合.
冬天へ金鈴子多にすずをふる はく子 1 満天.

2012年1月5日 (投句者14名 選句者18名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
融けだして笑顔めきたる雪だるま こすもす 6 せいじ.満天.菜々.百合.治男.有香.
青首を風にさらして大根畑 せいじ 5 満天.ともえ.雅流.うつぎ.こすもす.
禅林をつらぬく疎水去年今年 菜々 5 せいじ.はく子.三刀.とろうち.花茗荷.
真っ新の注連縄眩し夫婦岩 宏虎 4 よし女.菜々.百合.治男.
めでたさもはや褪せ来る四日かな 三刀 3 よし女.花茗荷.ぽんこ.
にはか雪被きてよりの実南天 雅流 2 はく子.有香.
臘梅に触るればほろと花こぼす よし女 2 三刀.宏虎.
十歳の孫に負かされ初かるた よし子 1 うつぎ.
冬日差し背に受けおしゃべり楽しめり こすもす 1 宏虎.
と見る間に山よりたちまち雪景色 有香 1 よし子.
無住寺の庫裏ひた閉ざす実南天 雅流 1 とろうち.
天明の空ほのぼのと年明くる 菜々 1 ともえ.
初句会理屈を通す女あり 治男 1 よし子.
夫婦寂び会話少なし虎落笛 はく子 1 ぽんこ.
帰る子を送る空港四日かな よし女 1 雅流.
予報になき初雪にみな声あげる 満天 1 こすもす.

2012年1月4日 (投句者13名 選句者15名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
異国より子の声弾む初電話 よし女 6 三刀.治男.こすもす.ぽんこ.よし子.はく子.
三日はや里離りゆく一家かな 雅流 3 美咲.うつぎ.ぽんこ.
御降りや多羅葉みどり深めたる 菜々 3 満天.よし子.有香.
初明り丘の上より弥撒の鐘 菜々 3 宏虎.うつぎ.満天.
喧噪の過ぎて暮れゆく三日かな とろうち 2 せいじ.はく子.
一昔会わぬ年賀に歳を繰る 宏虎 2 治男.こすもす.
初春の風に神杉すくと立つ よし女 2 せいじ.三刀.
しみじみと無言で啜る大幅茶 宏虎 1 雅流.
我が家にも水仙小さく莟みけり こすもす 1 菜々.
淀川の流れ変はらぬ初景色 はく子 1 雅流.
三日はやお茶漬で済ます昼餉かな 満天 1 菜々.
初雀注連の稲穂は籾殻に 満天 1 有香.
無事を知る只一枚の賀状かな うつぎ 1 美咲.
今年が最後と渡すお年玉 三刀 1 よし女.
鰐口を振ればカラカラ淑気満つ ぽんこ 1 よし女.
護摩を焚く炎高々修正会 はく子 1 宏虎.

2012年1月3日 (投句者13名 選句者15名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
故郷の潮騒耳に寝正月 うつぎ 7 せいじ.菜々.よし子.治男.ぽんこ.雅流.有香.
神鈴の鳴り通しなり千代の春 宏虎 6 菜々.うつぎ.よし女.はく子.雅流.有香.
恙なき二人の明日屠蘇を汲む 菜々 3 宏虎.うつぎ.ぽんこ.
初詣期するものあり鐘一打 宏虎 2 はく子.満天.
腰力に淑気をたぐる太極拳 菜々 2 せいじ.こすもす.
三の鳥居まで人並ぶ初詣 よし女 2 三刀.満天.
厄除けの絵馬掛け終る初詣 三刀 2 よし女.とろうち.
氏神の扉を開く淑気かな 有香 2 三刀.とろうち.
初時雨参道の木木目覚めけり 満天 1 宏虎.
参拝に振舞はれしや大福茶 満天 1 よし子.
駅伝を聞きもし浸る初湯かな せいじ 1 こすもす.
読み人もとる人も米寿歌留多遊び こすもす 1 治男.

2012年1月2日 (投句者13名 選句者14名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
束の間の御降り肩に詣でみち 菜々 5 宏虎.うつぎ.治男.三刀.よし女.
もろ鳥の初声こぼす雑木山 よし女 3 せいじ.はく子.三刀.
キッチンの窓にほのぼの初明り 菜々 3 美咲.せいじ.雅流.
リセットボタン押して新年迎へけり こすもす 2 菜々.はく子.
藁葺きの屋根に居並ぶ初雀 せいじ 2 美咲.満天.
一瞬のほむらとなりて初日出づ はく子 2 宏虎.こすもす.
鳥の羽拾ふ並木路淑気満つ よし女 2 ぽんこ.雅流.
初日待つ嶺嶺は茜に染まりつつ はく子 2 満天.こすもす.
かがひ址遺す里山初山河 雅流 1 有香.
山河覆う厚き雨雲大旦 三刀 1 よし女.
気に入りのペンに拘り初日記 うつぎ 1 菜々.
歌垣の山をまなかひ初明り 雅流 1 うつぎ.
幼子に舐めるばかりの屠蘇を酌む せいじ 1 有香.
照れながら真面目に御慶交はしけり 宏虎 1 治男.
投句して毎日句会去年今年 満天 1 ぽんこ.

2012年1月1日 (投句者14名 選句者14名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
子の声にふくるる茶の間去年今年 菜々 6 美咲.宏虎.雅流.はく子.うつぎ.有香.
煩悩のまだ残りをり除夜の鐘 宏虎 4 三刀.満天.ぽんこ.有香.
単身の隣も呼びて晦日蕎麦 うつぎ 3 よし女.菜々.せいじ.
海越へて年賀メールの届きけり 有香 2 菜々.雅流.
ふるさとの蕎麦を年越し恙無し 満天 2 ぽんこ.はく子.
魚屋の車路地入る大晦日 よし女 2 三刀.せいじ.
冬夕日余光豊かに雲の上に はく子 2 満天.こすもす.
売り込みのだみ声飛び交う町師走 よし子 2 宏虎.治男.
健診の結果うべなひ去年今年 雅流 1 うつぎ.
竹筒に庭の一輪煤湯浴ぶ せいじ 1 美咲.
育ちゆく鬱金の月に除夜詣で 菜々 1 こすもす.
あれこれの一年語る牡丹鍋 三刀 1 よし女.
除夜の鐘電波時計の狂いなし 宏虎 1 治男.

2011年12月31日 (投句者17名 選句者15名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
数え日の魚糶の声いや高し よし女 5 よし子.菜々.うつぎ.なつき.治男.
満天に星を散りばめ年の行く 菜々 3 満天.宏虎.せいじ.
よきことを語り継げばや去年今年 せいじ 3 雅流.こすもす.有香.
卯年すみ冬雲立つや辰のごと 治男 2 なつき.有香.
産土に農のほまちの飾売 うつぎ 2 はく子.雅流.
夜廻りのスピード上げし村はづれ 雅流 2 菜々.せいじ.
星冴ゆるオリオンの劍見えてをり 有香 2 満天.こすもす.
火の用心子供夜廻うち通る ぽんこ 1 治男.
松飾ることのすくなき御代となる 百合 1 よし女.
開封し沢庵漬けの味を聞く 三刀 1 よし女.
橙の大きを選び松飾 満天 1 花茗荷.
絮飛びて寂寥増せり枯尾花 宏虎 1 三刀.
煤払いこんな所にこんなもの とろうち 1 宏虎.
黒豆の甘さひかへし節料理 満天 1 よし子.
食器洗ひ拭きて一と日や年の暮れ よし女 1 三刀.
老いとても器械に託し餅を搗く はく子 1 うつぎ.
去年今年確り観るが句の基本 百合 1 はく子.
色の無き庭に万両朱を点す 宏虎 1 花茗荷.