フェニックス涼し翼下に遊子われ

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  • えいじ:「涼し」が三夏の季語です。旅先の南国情緒あふれる大木の下で、作者が一服したときに詠まれたのでしょうか。ヤシ科の常緑樹であるフェニックスをつけて「涼し」を具体的に見えるように工夫されていると思います。「翼下」とあるので、樹木の再生力を不死鳥になぞらえて表現されているように感じました。よろしくお願いいたします。 - 2023/06/07(水)
  • あひる:アフリカのカナリー島原産のカナリーヤシを日本では一般にフェニックスと呼んでいるようです。大きな枝葉は不死鳥の翼のようです。その大きな珍しい葉の陰で、心も体もリラックスしている夏の旅でしょう。「遊子われ」という表現に、日常の煩わしさから逃れ、ゆったりとした喜びが溢れています。 - 2023/06/06(火)
  • えいいち:「涼し」が夏の季語。フェニックスとは何か、難しいです。ネットを検索するといろいろな「フェニックス」がありましたがフェニックスが涼しくて、その翼の下に居るのは旅人の私、ということだと思うので私は長岡の復興祈願フェニックス花火大会を見に行かれた時の句なのかなあ、と思いました。阪神淡路大震災を体験された作者には感慨深い思いでフェニックス花火を眺めていたのではないだろうかと思いました。 - 2023/06/06(火)
  • むべ:「涼し」が三夏の季語。フェニックスと聞くと、個人的には地名を思い出すのですが、カナリーヤシというヤシ科の樹木とのこと。「遊子われ」という下五から、宮崎あたり旅先での一句かもしれません。いずれにせよ南国でしょう。フェニックスがつくる木陰を「翼下」と表現しているのでしょうか、遠くまで来たなぁという気分とともに、何か大きなものに庇護されている雰囲気も感じます。 - 2023/06/06(火)
  • せいじ:涼しが三夏の季語。宮崎のフェニックス並木を思い出した。樹下を翼下と表現したのは、大きく広がる葉が、鳥の翼のようであることもさることながら、名前の由来(古代エジプトの伝説の鳥「フェニックス(不死鳥)」の翼を連想させるからという説がある)にも思いを馳せているからであろう。自分を遊子と定め、遠く故郷を離れて、異国のような街をあてどなく旅している「われ」。不死鳥でもあるフェニックスの大緑陰の中にあって、傷心が癒されているのではないだろうか。 - 2023/06/06(火)