千万の影狂ほしき誘蛾灯

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  • あひる:晩夏、グラウンドのナイター照明に飛び込んでくるおびただしい程の蛾をよく見たことがあります。まさに千万の影です。千万の虫の命が光を求めて飛び来る様、そしてそれが誘蛾灯という虫を駆除するための装置であることを思うと、何とも言えない気持ちです。狂おしいという措辞こそその気持ちを言い表しているような気がします。 - 2023/06/05(月)
  • えいいち:誘蛾灯が晩夏の季語。千万の影は数えきれない無数の蛾が誘蛾灯に集まっている様子だと思います。その数や羽をばたつかせ群がる様子が尋常ではなく、その光景を思い浮かべると恐ろしくも感じます。 - 2023/06/05(月)
  • むべ:「誘蛾灯」が晩夏の季語。ものすごい数の蛾が、誘蛾灯に群れ集まっている図は迫力があります。夜の闇の中に煌々と光る誘蛾灯。そして、作者の視線は、蛾の一匹一匹だけでなく、それらの影に向けられているのです。つまり、蛾の本体とシルエットで、二倍の数のダンスが見えるのでしょう。壮観であり、また少し怖いような気もします。 - 2023/06/05(月)
  • せいじ:誘蛾灯が晩夏の季語。狂ほしきにインパクトがあって魅せられた。灯火に引き寄せられる無数の虫のように、誘惑にすぐに負けてしまう我が身を思えば思うほど、狂ほしきにリアリティがある。 - 2023/06/05(月)