山桜天狗颯に吹雪きけり

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  • 素秀:山桜を散らす風を天狗が起こしたのだと。颯に爽やかさがあり、吹雪のように散っていても乱暴な風とは感じさせません。 - 2023/03/23(木)
  • うつぎ:急な風に起こった山桜の花吹雪を天狗の仕業と言っているようで可笑しみを感じます。天狗颯の用語があるのかどうか解りませんが吹雪の規模も大きくそれなりの山だったのでしょう。 - 2023/03/23(木)
  • あひる:山桜は染井吉野よりも素朴で、晩春の谷や山を楽しませてくれます。天狗颯とは初めて出合う言葉でしたが、イメージもこの句にぴったりで一陣の風に吹雪く山桜の様子が目に浮かびます。そして、山々全体が見えてきます。 - 2023/03/22(水)
  • せいじ:山桜が晩春の季語。歳時記によると、山桜は、山に自生する桜の総称ではなく、4月上旬から中旬に、赤みがかった若葉と同時に一重の花が開花する、一名「吉野桜」ともいう桜の一種とのこと。これまで誤解していた。天狗颯は、天狗風と同じで、にわかに空中から吹きおろしてくる旋風のことであろう。突然の強風に山桜が吹雪いているさまを活写している。山桜の山と天狗颯の天狗とが響き合っていて面白いと思った。青畝先生の「山又山山桜又山桜」という句に連ねたような句である。 - 2023/03/22(水)