春光の水掬ひけり洗面器

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  • むべ:「春光」が季語。この季語には春の景色のほかに、春の陽光の意味もあるそうで、ここでは後者ではないでしょうか。お天気の良い朝、柔らかな陽光が掬った水にあたりきらめいているのでしょう。こんな水で洗ったら顔もすっきりしそうです。 - 2023/02/07(火)
  • うつぎ:洗面所の窓に差し込んでいる朝の陽光は眩しいばかりである。洗面器の水まで反射してきらきら輝いている。春光を掬うような気分で顔を洗い春の到来を実感しているのでしょう - 2023/02/07(火)
  • あひる:洗面器に汲んだ水が春の光を反している。冬の水よりも少し温んでいることでしょう。それで顔か手を洗うところだと思いますが、もっと短い瞬間を切り取っています。手を水にさしこむ瞬間と、キラリと春の光が見えてきました。 - 2023/02/06(月)
  • せいじ:昔あった屋外の洗面設備だろうか。井戸水を手押しポンプで汲み上げるものかもしれない。朝起きてまだ肌寒い外気に触れ、洗面器に水を汲み、春の柔らかな日の光をまとった水を掬いとって顔を洗い、新しく生まれ変わる。目に入る光、水を汲んだり掬ったりするときの音、水の匂い、漱いだときの水の味、ひんやりとした水と外気の感触、五感の扉を開放して春を感じとっている。 - 2023/02/06(月)
  • よう子:昔は水は大切なものでした。水道から流しっぱなしで顔を洗うことはなく洗面器に貯めて顔を洗いました。金盥と言ったように金属製の盥が多かったと思います。金盥に映った春光もろとも水を掬い顔を洗うときりっとした一日が始まります。懐かしい思い出です。 - 2023/02/06(月)
  • 素秀:春光はもともと春の光景、景色の事ですから洗面器で掬い取ったのは水に映った景色とも取れます。 - 2023/02/06(月)
  • 豊実:洗面器にためた水が春の太陽の光を浴びている。その水を光ごと掬い顔を洗う。朝の目覚めが清々しい。 - 2023/02/06(月)