袂にもとまりて蛍放ちの夜

この作品への合評記事を投稿する。

修正はできませんが、削除・再投稿ができます。

  • 素秀:蛍の放流のようなものがあるとは知りませんでした。カゴを開け放したとしても皆が一斉に出ていくものでもなく、カゴにとどまったり肩や手にまとわりつくものもいるようです。 - 2022/06/11(土)
  • うつぎ:神社の祭事、放生会の一つだろうか。放たれた蛍が高く低く光を引きながら飛んでいるのに神官の白い袂に止まったままのがいる。飛び立つだろうか、気に掛かっているようです。 - 2022/06/11(土)
  • あひる:蛍放ちの夜ということは、蛍狩り解禁の前か、蛍放ちという催しのために飼育した蛍を放つのかなと思いました。ぱーっと飛んでいく蛍も居れば、もたもたとそのへんにつかまってじっとしてしまう蛍もいるのでしょう。たくさんの蛍の乱舞が見えるようです。 - 2022/06/10(金)
  • せいじ:蛍狩の句であろう。鎌倉の鶴岡八幡宮では、6月の梅雨入りの時期、境内の神池に蛍を放つ「蛍放生祭」が行われるとのこと。夕刻より神事が行われ、神職たちによって蛍が放たれる。これに限る必要はないが、放たれた蛍が、光を発しながら、神職たちの袂にとまりもして、ゆっくりと漆黒の闇の中へと散らばっていく幻想的な光景が目に浮かんだ。 - 2022/06/10(金)
  • むべ:「蛍」が仲夏の季語。「蛍放つ」という子季語があるのかなぁと思って調べてみたのですが、わかりませんでした。蛍を籠から出したさいに、一頭か幾頭かが作者の袂にとまった様子を詠んだもの。暗がりの中で、水辺に立つ作者を取り囲む青い光。ちょっと異世界にトリップしたような景色だったかもしれません。水の匂いと蛍特有の匂いまで漂ってくるようです。 - 2022/06/10(金)
  • 豊実:自由に羽ばたいてほしい蛍が袂にとまっている。こんなところに止まっていないで、さあ飛んで行きなさい、と素十さんの優しい心が感じられる。 - 2022/06/10(金)