ふふみたる丁字の匂ふ夏書かな

この作品への合評記事を投稿する。

投稿記事は、即このページに反映されます。

  • ふふみたるという言葉が蕾のことか、口に含むことか迷いました。調べるとクローブの開花期は7~9月で、蕾がよく匂うともありましたので、そこからイメージしてみました。姿勢正しく夏書をしてる部屋に、甘くスパイシーな香りが漂ってきます。因みにわが家の瓶入り粉末クローブは、古いせいかいかにも薬効のありそうな香りがしていました。 (あひる) - 2021/11/18(木)
  • 灌頂や勤行前の口内のお清めに乾燥した丁子を刻んだものを口に含み噛んで使用する、ともあるので夏書修行の前に口に含んでいたのかと。香辛料でもありますから香りも良いものなのでしょう。 (素秀) - 2021/11/18(木)
  • 季語「夏書」は夏季にする写経のこととあります。窓を開けた部屋で作者が心鎮めて写経をしていると、チョウジの蕾が放つ香りが漂ってきて……チョウジはわからないのですが、西洋版チョウジのクローブの瓶をあけてみると、何とも言えない甘くてスパイシーな香りです。特徴的で作者ははっとしたのではないでしょうか。 (むべ) - 2021/11/18(木)
  • 夏書が夏の季語。丁字を沈丁花とすると季節が合わないので、ここはクローブのことではないかと思う。クローブは香辛料としてだけでなく生薬としても使われるそうなので、安居の期間中の体調を整えるために、クローブを口に含んで夏書に臨む僧たちがいて、それが夏書の部屋に匂っていたのではないだろうか。あるいは、中国では宮廷の長官が皇帝に拝謁するときにクローブを口に含んで息を清めたというから、そのような清めの意味もあるのだろうか。 (せいじ) - 2021/11/18(木)
  • 丁字(沈丁花)は春の季語で、夏書は夏の季語なのでちょっと迷いましたが、調べると、乾燥した丁字の花蕾は口臭を消すために口に含んで噛む香料として使用されていたようです。修行者が身を清めて夏書に集中していたのでしょう。 (豊実) - 2021/11/18(木)