あひる:何の貝殻かなぁと思いました。アワビの貝殻ならどっしりとして灰をこぼすこともなさそうです。でもホタテ貝の方が涼し気に見えるかも知れません。貝殻にはまだ煙草の灰は入ってなかったのではないでしょうか?その方が涼し気です。貝殻は自然と夏の朝や夕方の砂浜を思い出させます。

むべ:「涼し」が三夏の季語。作者はどこか海辺の宿や店でステキなインテリア小物を発見したようです。大きめの二枚貝の一枚が、灰皿代わりにさりげなくテーブルに置かれていたのではないでしょうか。お客様は「ああ、海に来たな」と感じる演出ですが、海辺で暮らす人にとっては、演出というより、日常生活の中で手近なものを工夫して使うということなのかもしれません。昔よく通っていた南伊豆の民宿では、石鹸皿がツキヒガイという二枚貝だったのを思い出しました。

えいいち:「涼し」が夏の季語。灰皿と思ったら貝殻を利用したもので、机の上がいかにも海にいるようでちょっと涼しいかなぁと思います。グッドアイデアの夏向き灰皿だと思います。

せいじ:涼しが三夏の季語。海の家ではないだろうか。昔はタバコを吸う人が多かったから、どのテーブルにも灰皿が置いてあった。それが貝殻だったことに感じ入ったのであろう。卓涼しがぴたっとくる。