- 何気ない自然を俳句に出来たのは、その芽の先を切先だと捉えることが出来たからかと思います。刃物の切先のイメージ、そして早春の水がキラリと光り合っているような気がしました。 (あひる)
- 草の芽が刃先のように天に向いている。草の命を感じる。水際なので菖蒲か葦の芽かと思う。 (豊実)
- 物芽が春の季語。春になり、水際にある草や木がつぎつぎに芽を出しているのだが、それらが、刀の刃先のように鋭いことに目を留めたのである。「切先立てし」がうまいと思った。これによって、物の芽の若々しい凛とした姿がよくわかるし、読む者の心も奮い立たされる。 (せいじ)
- 物芽は春の草木の芽のこと。特定はしていませんが水辺の草の芽のように思います。一本ではなく競い合うように次々と出ているのが、切先立てしからもうかがわれるようです。 (素秀)