うつぎ:色んなことがありながらも一日一日がかけがえのない良き日である「日々是好日」の禅語と季語の秋茄子の取合せは良く響き合い作者の生き方を語っているように思います。

素秀:茄子は身体を冷やす食べ物ですから食べ過ぎるなと言う事かなと思います。秋の好天と旨い秋茄子味わえる健康に感謝でしょうか。

せいじ:嫁に食わすなと言われる秋茄子。理由は諸説あるようだが、それはともかく、漬物にするとおいしいとのことである。そのような秋茄子を食べながら、毎日毎日が平和であることの喜びを噛みしめているのであろう。

むべ:秋茄子が季語。「日々是好日」という映画を前に観ましたが、もともとは禅問答の書物『碧巌録』にある言葉のようです。夏に比べれば少し小ぶりで色も味もより深みのある茄子を、作者は浅漬けか何かでいただいているのでしょうか。暑かった夏が過ぎ去り風も心地よく、毎日いろいろあるけれども、生かされていることに感謝のこころが沸き上がるようなそんな心情を受け取りました。医師として日々生命と向き合う素十さんならではの、深い句と思います。

あひる:一日一日を味わいながら生きている作者が居ます。辛い日も是好日かも知れません。秋茄子はそんな日々を表現するのに丁度よい素材だと思います。秋の水を吸ってつやつやと太った秋茄子だったことてしょう。

豊実:秋茄子は皮が柔らかく水分を多く含んでいておししい。平穏な日々に感謝して秋茄子を頂く。