うつぎ:夏の蓮は極楽浄土と言われるほどよい香りで花は美しい。その姿が浮かぶだけに枯蓮は哀れを感じる。葉は落ち茎は風に鳴り凭れ合っているのもある。集まって運命を共にしているように見えたのではないでしょうか。

素秀:枯れた蓮の下には蓮根が眠っています。そろそろ収穫の時期だと見ているのではないでしょうか。

宏虎:大きな大きな花も落ち枯れ蓮の茎が、錆びた水に矢折れて突きさ情景を情景を思い浮かべました。

せいじ:枯蓮が冬の季語。茎ばかりになった冬の蓮池を見ていると、茎にも様々な表情がある。真直ぐなものもあれば、折れ曲がったものもあるし、その曲がり方にも違いがある。茎ばかりと言ってばかにしてはいけない。冬の蓮池にもそれなりの趣きがあるのだ。

あひる:枯蓮が三冬の季語。枯蓮の茎の集まったところはあでやかな花と瑞々しい葉が繁っていたところです。冬、枯蓮を見るとそんな情景を思い出さずにはいられません。

豊実:その池にはたくさんの蓮の花が咲いていたが、今は枯れた茎さえも、まばらに一部に集まって残っているだけ。荒涼とした情景に哀れさがある。