うつぎ:頂上に辿り着いたが霧で視界がきかない。薄くなったかと思えば又谷から濃い霧が吹き上がってくる。通る霧あり霧の中が具体的で巧みです。

あひる:霧は不思議な雰囲気を醸し出し、時に不気味で、つい見入ってしまいます。このかたまりの霧と周りに見える霧は距離的に違う所にあるのではないでしょうか。同じ所だと同じ風に乗って同じ速度で流れると思います。子どもの頃は山から下りてくる霧や流れる霧が怖くて夢にも出てきました。

素秀:霧にも濃淡はありますから、薄霧の中に山から雲の塊のような霧が下りてくるのでしょうか。何やら異界の者が降りてくるような雰囲気もあります。

せいじ:霧が秋の季語。六甲ケーブルの山頂駅を思い出した。霧の中を霧が流れる。霧も一様ではなく雲のように塊りになっているときがある。遠い霧、近い霧もあるだろう。うまい表現である。よく見ているとなるほどそうである。

豊実:霧が立ちこめていたが、少し風がでてきて霧が動き出したのでしょう。山の展望台に立って霧が晴れていく様子を見ているように思います。