うつぎ:網戸かなと詠嘆しているので主季語は網戸でしょう。「たらたらと」は網戸を光の雫がつたうように感じられたのではないでしょうか。流れ星は一瞬なので残像を詠まれたのかも知れません。

素秀:どっちが主季語かなと考えると網戸のほうかと思えます。網戸越しに点滅するように流れる星は直接見るのとはまた違う趣があったようです。

あひる:網戸を通して流れ星を見たのかなと思いました。網戸を通すと街の灯や月などが、ガラス戸や直に見たのとは違う見え方だと感じたことがあります。流れ星のように動きのあるものだと、また違った見え方をするのかと思います。たらたらという表現は、ああ、そう見えるのかと驚きです。なかなか、思いつかないことばです。

豊実:縁側に座って星空を見上げている。背中には網戸がある。ゆっくりと星が流れる夜空に癒やされている。

せいじ:網戸、流星から、八月中頃の夜空を思った。網戸越しの流星は、光が点滅して降ってくるように見える。それを、汗が途切れなく流れるように「たらたらと」と表現したところが面白い。涼をとりながら星の降る夜空を眺めている。なんとも涼し気である。