うつぎ:例えば近江八幡から見た沖ノ島のようなところを想像しました。夜明けと同時に早や炊煙が上がっている。島の静かな夏の一日の始まりです。

あひる:夏の明け方薄明りの中に、はや一つの炊煙が上がっているのが見えた。湖の上というのは、湖のほとりという意味もあるようです。湖と炊煙の両方が見える場所に作者は立って、明け方の空気を楽しんでいるのではないでしょうか。炊煙は民家からで、湖岸の集落の日常の風景かもしれません。

素秀:朝の早い農家かも知れません。明けるのが早くなったので炊事の煙が見えるようになった。作者も厨で朝支度の最中のようです。

せいじ:明易しが夏の季語。作者は夜釣りを楽しんでいる。夏は夜が短いから、もう明るくなってきた。船上から湖のほとりに目をやると、飯を炊くかまどの煙が一筋立ち上っている。早朝の静かな湖の情景である。湖面は凪いでいるようだ。

豊実:早朝に湖岸から見える浮島に一つの炊煙が立っているのではと思いました。そこに小さな村があるのか、あるいは、誰かがキャンプをしているのかもしれない。