素秀:牛のゆっくりと踏みしめる一歩を確認しながら手綱を引いているのでしょうか。応援するように見守る人もいるようです。

うつぎ:農家にとって牛は家族も同然愛情を持って共に暮らしている。田を耕す時も主人と牛お互い要領を得ているのではと思う。畦にでも牛の頼もしい一歩一歩を見守るように立っている人がいるのではないでしょうか。作者かもしれない。

あひる:人に働かされる耕牛ではありますが、大切な存在、愛情を持って飼われていたのだと思います。共に田や畑を耕す仲間であると同時に、動きを操作しなければならない道具としての動物でもある、一歩一歩見守られという言葉にペットとはまた違う愛情がこもっているように感じました。

せいじ:耕牛が春の季語。人あっての耕牛である。人が牛をうまく操縦しなければ牛はどこに行くかわからない。農夫がたくみに牛の歩みをコントロールしている。その様が見事に描写されている。

豊実:「一歩一歩」にいろんな思いが込められていると思いました。牛への感謝、稲作への情熱、家族への愛情など。