うつぎ:割れたのはガラスか鏡ではないかと思う。二つの繰り返しは割れたことの驚き。それぞれに写った月は水の中に写っているように見えたのではないでしょうか。二つ二つの間に割れてがあればいいのだけど。

素秀:池に映る月に石でも投げたのかとも思いました。拡がる水輪が月を分けていく。

せいじ:月が秋の季語。富士五湖のようにせき止められてできた二つの湖を想像した。そのような湖があると聞いて出かけたところ、はじめに行った湖にも、次に訪れた湖にも、月が美しく映っていた。二つの湖は兄弟のようであり、水に映る月は母親のようである。母親は分け隔てなく寄り添ってくれる。読み方としては、「二つ」と「二つ」の間で切れているのではないかと思った。

あひる:川の水か井戸の水が二つの桶に汲まれているところが目に浮かびました。二つの桶にそれぞれ一つ月が映っています。二つの桶、二つの月だと思いました。分けられてではなく、割れてと書いて「わけられて」と読むとしたら、これもとても良い雰囲気だなあと思いました。

豊実:「二つ二つ」が謎です。何かが割れるにしても、バラバラではなく二つ二つとは?たまたま、さざ波の加減で水面に映っている月がそのように見えたのかもしれません。

みのる:「割れて」をどう読むのかが広辞苑で調べてもわからず迷いました。「割」の意味として「分ける」があるのでその意味かなと思いますが自信ありません。