うつぎ:夫唱婦随であるようで実際は婦唱夫随。長い冬を籠もって楽しく暮らすにはこれもまたよしと諾っているようです。

せいじ:冬の寒さを避けて家に籠っている老夫婦、夫が言い出し、妻がそれに従って行動することもあれば、妻が言い出し、夫がそれに従って行動することもある。いや、家の中だったら、後者の方が多いかもしれないねえと、面白おかしく現状を直視している。目で漢字を見てはじめてわかる俳句である。

あひる:仲良しのご夫婦ですね。昔は夫唱婦随が普通で、婦唱夫随という造語?はユーモアを含んだインパクトある言葉だったことでしょう。どちらも今は死語になりかかっているのではないでしょうか。台所で妻のお手伝いでもしている時に授かった句かも知れません。あたたかい冬籠です。

素秀:今の時代に夫唱婦随は合いませんね。いち早くそれを否定しているのは先進的かも知れません。

豊実:冬籠なので、もし、夫婦喧嘩でもしてしまったら、寒くて出て行くとこもない。ここは、炬燵にでもはいってほっこりとして夫婦仲良く睦まじく。