うつぎ:自生の片栗は大抵群生しています。一茎一花で一つづつ見ても色と言い形と言いほんとに愛らしいです。それが一面にあるのですから花盛りと感動されたのでしょう。能勢にも群生地がありますが公にされていません。こっそり見に行っています。

素秀:一つの茎に一つの花をつけるので、それだけで花盛り。その通りの事をそのままに詠んでいます。同じように詠めたとして果たして評価されるのだろうかと考えてしまいます。

あひる:片栗は菫のように小さな花で、一本の茎に一つの花が咲いています。それが群生するとあたりがピンクに見えるほどの花盛りになるのでしょう。それに驚きを感じて詠まれてのではないかなと思います。滋賀県の琵琶湖の北のマキノに群生地があります。

豊実:「一つの花」がよくわかりませんでした。群生している片栗の花の中の一つだけに着目したのか、一つだけポツンと咲いているのか。それとも、そこには他の花はなく片栗の花だけがあるのか。

せいじ:片栗の花が春の季語。片栗の群生地、一茎一花の紫紅色の花が一斉に咲いている。いまが絶頂期、美しさに息をのんでいる作者を想像する。平易な言葉で片栗の花の特徴をうまく表現していると思う。