最新のみのる選

2024年3月2日(明石句会・参加者 8名)

俳句作者
木洩れ日のさしてまた燃ゆ落椿せいじ
カメラ女子長閑大砲レンズ抱きせいじ
のどけしやふたご櫓の城構へせいじ
池塘なる木々のあはいに風光るせいじ
ライバルへ威嚇の叫び鴨突進千鶴
春天に響く球児の弾む声千鶴
春光の煌めき池の遠近に千鶴
落椿小暗き道に点りをりわかば
濠端の風になびける柳の芽わかば
日射すとき命輝く落椿わかば
木洩れ日に蘇りたる落椿みきえ
球児らの声高らかや芝青むみきえ
ベンチいまペンキ塗りたて芝青む恵子
右の耳左の耳に囀れるせつ子
春山の尾根行く人の声聞こゆきよえ

2024年2月3日(明石句会・参加者 6名)

俳句作者
配られし五色短冊初句会恵子
てんでんに鴨散らばりて陣なさず恵子
城濠の汀に沿ひて青き踏む恵子
吟行子芽木の梢を潜りゆく恵子
芽吹く木の秀枝に鳥語しきりなるわかば
蒼帝へ対の櫓の尖りけりわかば
水鳥の楽園となり池広しわかば
陣の鴨綺羅の水脈曳き散らばりぬわかば
まん丸の肩寄せ合ふて日向鴨せつ子
時打ちの太鼓響きて日脚伸ぶせつ子
恙なく句友揃ひて初句会せつ子
さざ波に乗りて寄りくる番鴨みきえ
蝋梅の匂ふベンチに風通ふきよえ

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