吟行句会みのる選

2018年5月28日

薫風や裏参道の築地塀うつぎ
若葉風数奇屋づくりの四阿にうつぎ
一望のまほろば二月堂涼しうつぎ
鋏の音天より降らし松手入うつぎ
霊水として一条の瀧涼しせいじ
出格子の古町をゆく白日傘せいじ
銀輪に初夏の日差しや人力車せいじ
鐘楼の鐘は泰然青嵐せいじ
鹿の仔の見開くまなこ緑映ゆたか子
薄暑光原始の森の谷間へとたか子
夏の森自縄自縛に蔓からむたか子
天井は網代作りや亭涼し菜々
南大門大万緑を抽んでし菜々
滴りて岩場の苔を潤しぬ菜々
松手入梯子見ゆれど足見えずぽんこ
青空の展けそめたり松手入ぽんこ
大鳥居くぐる一歩や万緑理満天
下闇に昼を灯すは荷茶屋満天
薫風や古都一望の高欄にわかば
塔頭の長き築地や古都薄暑わかば
急磴の灼くる手すりに難儀して明日香
ドンタッチ袋角への注意飛ぶこすもす
戦意なき瞳に安堵袋角小袖
鹿とゆく春日大社の杜涼しはく子
四阿にひと息つけば若葉風はるよ
鹿に飽き歩き疲れて氷菓舐む宏虎
杜涼し木立がくれに鹿の角よう子
(奈良二月堂・春日大社 参加者15名)
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2018年2月27日

子午線を西へ東へ春うららさつき
水琴窟春のリズムを奏でをりさつき
淡路へと消ゆる架橋や春霞さつき
沖遥か浮灯台の灯の朧さつき
梅枝垂る古りし鳥居の両袖にせいじ
いかなごの船団綺羅の波隠れせいじ
子午線にたつ十字架や風光るせいじ
身に入むや震禍の瑕の残る磴せいじ
漱ぎたる名水の温々し節子
踏青や子午線の塔一周す節子
水琴窟奏づはいまし早春譜節子
子午線を跨ぎて眺む沖おぼろ節子
こぼれたるいかなご踏まれ春愁ふわかば
襤褸布を引き上ぐるごと若布刈るわかば
水仙郷なせる宮居のなぞへかなわかば
沖を行く巨船の水脈に風光るわかば
指呼されしいかなご漁へ遠眼鏡うつぎ
潮垂らす襤褸布のごと若布干すうつぎ
国生みの島を隠して沖おぼろうつぎ
ジャンケンで決着したる糶うららたか子
黙々と墓彫る石工背ナの春たか子
子午線の伸びたるさきは春の海たか子
春がすみ淡路の島の浮かびけりよう子
子午線の朧の海へ消えにけりよう子
潮騒に瞑想すれば春眠し治代
囀や昼なほくらき深山道ぽんこ
寺の庭春光の海借景にみどり
(明石人丸山・漁港糶 参加者10名)
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