毎日句会みのる選

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2018年1月21日(Sun)

1月13日~1月19日

2018年01月19日
風花の乱舞やまざる朱塗橋菜々
車椅子降りて一二歩春隣さつき
城塁の裾を縁どる水仙花やよい
牡蠣焼けば殻の中にて身のをどるともえ
碧眼も器用に手水寒の水たか子
花のごと樹氷咲かせし大欅なおこ
日射し燦此処にいるよと龍の玉うつぎ
峠道右手に左手に雪襖隆松
竹はぜる度に歓声どんど焼きなおこ
子ら揃ひ鍋を囲める夕べかなみどり
断崖に傾ぐ老松色変へずみどり
2018年01月18日
手招きに友先導す探梅行さつき
乗り遅れ駅のベンチに日向ぼこぽんこ
同化して岩に貼り付く寒釣師智恵子
2018年01月17日
初句会抱負も添えて一句評うつぎ
荷物もちくれし駅員冬ぬくしやよい
宮縁起記す一碑や冬萌ゆる菜々
竹林を流離ふ焚火煙かなせいじ
大どんど肩へ背中へ灰神楽なおこ
古都四温路地へ消えたる二人連れ菜々
寧かれと寒の雨降る阪神忌はく子
ひたすらに藁食む仔牛息白しなつき
背ナに嬰負ひてどんどの火に祈るよう子
頬つぺたに灰の貼りつくとんどかななおこ
ありがたし夫の手塩の冬野菜明日香
2018年01月16日
犇めける祈願の絵馬に梅固しぽんこ
リズムよく薪積み上ぐる炭焼夫なつき
添書きに辛苦見えたる年賀状宏虎
厨から包丁を手に冬菜畑三刀
冬晴れへ積み木のごとくビル銀座菜々
地の野菜めあてに里の初市へうつぎ
2018年01月15日
寺四温めぐる筆塚茶筅塚菜々
肥料袋山と積まるる冬田道こすもす
釣り自慢して春を待つ漢かな三刀
老梅へ祈りごころに成木責めなつき
2018年01月14日
連鎖せる不満の愚痴や女正月宏虎
七福神巡り鎌倉初歩き智恵子
ごみ出しを物見す屋根の寒鴉満天
枯葎わけてのぞけば仏の座明日香
城門を守る老松の色変へずみどり
万象の丸み帯びたる雪景色たか子
女正月なりし一日も炬燵守よし女
鉄骨のむきだしに立つ空寒しみどり
母の背ナから児の手伸ぶどんどかなよう子
大とんど月を焦がさむばかりかなうつぎ
2018年01月13日
福笹を担ぎて電動車椅子やよい
雪見酒して至福なる露天風呂宏虎
応援の声を攫ひし空つ風たか子
粕汁に酔ひたる吾を夫笑ふたか子
頬寄せて初みくじ見る彼彼女菜々
モノクロの景の広がる丹波道明日香
黄金の夕陽ひろがる枯野かなぽんこ

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2018年1月14日(Sun)

1月6日~1月12日

2018年01月12日
窓の雪眺めつ啜る番茶かな明日香
谷戸晴れて畝間畝間に薄氷こすもす
着膨れてシートベルトのままならずうつぎ
風花のヘッドライトに乱舞せるよし女
霜柱さくさく踏んで吾傘寿菜々
2018年01月11日
雲水の草鞋に今朝の霜深し菜々
初投句記念切手が目当てかなたか子
悪しき夢幾度目覚めぬ虎落笛よう子
陽のあたる此処極楽と日向ぼこともえ
ロープウェイ樹氷の梢足下とす智恵子
一羽きて梢ぼるる寒雀うつぎ
凝りたる道なころびそ医者通ひあさこ
新春の駅頭にはや献血車せいじ
雲水の草鞋踏みゆく霜の道菜々
寒禽の鋭声矢のごと雑木山三刀
2018年01月10日
雪しまく谷戸へ傾く電車かなよう子
火の玉となり寒林へ夕日落つうつぎ
笑顔よき巫女より買はむえびす笹菜々
黒潮へ絶壁なせる水仙卿宏虎
初日記旅のチケットなども貼りたか子
2018年01月09日
日溜りへ出て読み返す初みくじなつき
初詣混む五円玉両替所明日香
リリーフは屈強の婿餅を搗くうつぎ
2018年01月08日
一万歩コースを選び初詣せいじ
騒めきの去りし神苑寒に入るよう子
やや不満席譲られし初電車満天
離陸機の過りしどんど煙かなさつき
一斉に野球帽脱ぎ初詣たか子
ま新し庭の客土へ寒の雨菜々
ふうふうと湯気踊らせて七日粥うつぎ
2018年01月07日
命中の片腕翳す弓始満天
息白く箱根の山を一気駈け更紗
子ら去にてまた老二人薺粥ぽんこ
厄除けの磴に存問冬桜なつき
振舞の甘酒もろて包みかなはく子
どんどの火果てて小暗き神の庭宏虎
2018年01月06日
太箸にやさしさ滲む嫁の筆たか子
竹生島茜雲おく初景色やよい
連凧の駈け上りゆく虚空かなはく子
朝刊のポストはみ出す霜の花うつぎ

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2018年1月7日(Sun)

12月30日~1月5日

2018年01月05日
風花に点描画めく四囲の山明日香
もてなしは琴の連弾初座敷やよい
海風にのりて蝋梅香りくる智恵子
周航の唄ハミングす初航路たか子
御朱印の筆跡あらた初参りぽんこ
冬日燦梢に昨夜の雨しずくみどり
山河いま光に満つる霜の朝三刀
2018年01月04日
日常の煮炊きに戻る四日かなよし女
四日はやグランドゴルフ音響くうつぎ
純白の霜に明けたる窓景色よし女
2018年01月03日
誕生日ワインで祝ふ蟹料理あさこ
斯く激つ宇治の瀬波の淑気かなせいじ
御降の道々駅へ子ら送るぽんこ
美容院鏡の前に柚子の山そうけい
堂出でて皆笑顔なり初法話満天
旋回す鳶に届けと凧上げるさつき
正月や孫に彼女が出来たとかよし女
ゆくりなく冬の虹立つ琵琶泊やよい
江戸つ子の孫にも白みそ雑煮餅菜々
白波を延ぶ大琵琶の淑気かなたか子
2018年01月02日
のつぽの子屈んで受くるお年玉なつき
泥かぶる路肩の雪や峠道みどり
楽しさう日射しの庭へ初雀満天
2018年01月01日
たまゆらの日射し差し込む初座敷明日香
寒菊や里を見下ろす父祖の墓みどり
しろがねの日を揉む浦の淑気かなよし女
老いらくの恋など期待初みくじ宏虎
天国の夫へ届けと除夜の鐘はく子
変はりなき知己のくせ字の年賀状なつき
改札に注連飾られし無人駅智恵子
2017年12月31日
屠蘇祝ふダイヤ婚なる共白髪宏虎
駅一つ過ぎて一面雪景色こすもす
夫の分まで生きなんと去年今年はく子
2017年12月30日
父母の遺影に語り年祝ふたか子
ありたけの鍋勢揃ひ年用意うつぎ
糶果てて榾火を囲む魚市場三刀

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2017年12月31日(Sun)

12月23日~12月29日

2017年12月29日
凍雲を切り裂くごとく落暉さすせいじ
冬日燦頬豊かなる寿老神ぽんこ
吾のためと一族郎党蟹料理あさこ
六十代最後の年や日記買ふうつぎ
野地蔵の供花取替へる頬被りこすもす
湯立待つ天満宮に片しぐれはく子
背高の孫頼みとす年用意はく子
2017年12月28日
枝枝に淡雪絡む並木かな隆松
煤逃げの診察券をさがしをりなつき
外は雪といひつ訪問ナース来るうつぎ
隠沼を探し当つれば鴨発ちぬせいじ
日溜りに所得たりと冬雀愛正
2017年12月27日
父の忌に続く母の忌年の暮菜々
風花の碑にぶつかりて消えけり更紗
閼伽水を吹き飛ばしをる空つ風明日香
窓の日に脹ら雀や美容院よう子
潮風に香る岬の野水仙智恵子
ポケットに溜まる小銭や年の市うつぎ
靴跡は新聞配達雪の朝こすもす
冬天へ願ひの絵馬を焚きにけりはく子
2017年12月26日
靴音に鯉の寄り来る池小春菜々
古着市目当てに終ひ弘法へやよい
浄土てふ寺苑の巨石凍てにけりたか子
蝋梅のつぼみ膨らむ玉日和満天
日記果つ何時も誰かに助けられうつぎ
2017年12月25日
ダンスへと八十路の父やクリスマスなつき
柚子風呂やつんつんと肩つつかれつたか子
指につくクリーム舐めて聖菓切る更紗
2017年12月24日
歳の市値踏みを店主一蹴すやよい
風花の乱舞ながめの足湯かなこすもす
万両や木深沈みに茶室あり菜々
冬ざれや玻璃戸の歪む異人館ぽんこ
鴨川の光に舞ふや百合鴎満天
冬館ゆがむ明治の色ガラスたか子
2017年12月23日
冬の鯉石を枕に身じろがずうつぎ
白龍のごと霧走る朝ぼらけ明日香
鰭酒に酔ひて毒舌はばからず宏虎
街騒に隣る寺領の歳の市たか子

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2017年12月25日(Mon)

12月16日~12月22日

2017年12月22日
黄金の夕日差しこむ枯木立みどり
吟行の余韻に浸る柚子湯かなうつぎ
柏手に居向き変へたる冬の鯉たか子
人目気にせずに着膨れ吟行へさつき
供華の菊枯れ果ててをる塔婆かなぽんこ
柚子風呂にあごまで浸かる至福かなそうけい
鬼柚子の凸凹顔に太りけりそうけい
玉砂利にシート広げて年の市菜々
風紋に足跡しるき鴨の浜なつき
ショールーム赤きベンツと聖樹かなはく子
吟行子師走の街を左見右見うつぎ
2017年12月21日
たあいなき話肴におでん酒宏虎
大根干す禅僧きりりと襷掛け菜々
海風が頬刺す寒の露天の湯やよい
カーテンを全開にして窓小春さつき
大霜の路シャリシャリとバス来るよし女
凍て空に研ぎ澄まされし匕首の月はく子
万象の影絵となりぬ寒夕焼満天
2017年12月20日
禅寺の枝てふ枝に懸大根せいじ
朝霜の花めくフロントガラスかな明日香
炭焼きの煙を挙げて峡深しやよい
帰り待つ程よくしみてぶり大根こすもす
須臾消ゆる沖の漁場の時雨虹よし女
悴む手もて雑巾を絞りけり更紗
2017年12月19日
年の瀬の一つづつ消す備忘メモ満天
カラカラと軒に奏でる凍み豆腐智恵子
蔦からむ土蔵に錆びし和錠かな愛正
戸を繰れば叱咤のごとく虎落笛せいじ
2017年12月18日
呼び込みの声錯綜す年の市菜々
冬夕焼ガードレールも茜色明日香
白鷺の独り立ちをる枯田かなみどり
温泉煙に見え隠れする寒椿みどり
街頭の聖樹に和して工事の灯なつき
白菜を真二つに割り日に晒す三刀
畦道のこんなところにたき火跡明日香
2017年12月17日
空白の日にも想ひ出日記果つ更紗
木枯らしにもんどりうつて祈願絵馬さつき
新たなる覚悟十年日記買ふなつき
枯れてなお刺の強さよ山薊治男
2017年12月16日
スーパーのカートぶつかり合ふ師走よし女
極月のひととき街の露天湯にはく子
裸木の道路駈けゆくつむじ風明日香
立ち食ひの屋台繁盛年の市菜々

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2017年12月17日(Sun)

12月9日~12月15日

2017年12月15日
上つ張り着たり脱いだり年用意よし女
理髪屋を出るや首筋空つ風三刀
年の市トロ箱は潮したたらせ菜々
花街の昼は閑なり路地小春宏虎
年少さんせりふひと言クリスマスぽんこ
寺小春願ひの絵馬の犇めきてやよい
2017年12月14日
ポケットに両手突つ込み落葉踏むなつき
古日記繰りてよかつた探しかなやよい
四つ目垣真つ新にして年用意せいじ
ポインセチア並びしナース詰所かなうつぎ
鴨の陣疎にまた蜜に池広したか子
年の市とゆきかくゆき足棒に菜々
2017年12月13日
蓮根掘り終へて狼藉めく田んぼたか子
靴音に急きたてらるる町師走なつき
誰にでも笑ふ赤子や日向ぼこ菜々
徐にマフラーを解き切り出しぬうつぎ
水甕の薄氷指でもてあそぶ三刀
凍てし朝まだ中天に匕首の月明日香
2017年12月12日
夫と子の駒打つ音や林檎剥く更紗
高僧ら綺羅の法衣に報恩講はく子
城下町へと黄落の石畳みどり
日向ぼこ猫が隣でいびきかく宏虎
水鳥の群なす池に冬日燦みどり
駈けてくる子やマフラーを翻しうつぎ
2017年12月11日
ボンボリや手袋のまま手話弾む智恵子
きりなしと笑みつ園丁落葉掻たか子
深々と夕帳落つ枯木立よう子
2017年12月10日
庭小春どこかで携帯電話鳴る明日香
ごみ拾ふボランティア皆サンタ帽こすもす
夜明ければ谷戸は一面雪景色隆松
古暦うしろにつるす新暦明日香
2017年12月09日
多忙なるときの味方のおでんかなたか子
青空へ金鈴散らす楝の実三刀
吾の指につかまり立つ子家の春なつき

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