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2017年09月24日
手筒花火担ぎ終へたる背に安堵なつき
置き去りのおもちゃの熊手秋の浜やよい
肝心の話に止まる秋扇宏虎
大あくびの露店主雨の秋祭りはく子
せせらぎの音と競ふか昼の蟲宏虎
さつま芋かつて主食の時のありともえ
グランド行く親子三人秋夕焼治男
白き雲おおきな洞や獺祭忌たかを
秋深む父母との月日思をれば菜々
水車小屋朽ちて久しや水引草たか子
焼き立てのパンの香りや秋日和満天
細枝に瑠璃色弾け石榴の実あさこ
洗濯干すベランダに来る木犀香こすもす
金木犀振り向く小径いつもここたか子
妙齢の嬌声さびき鰯釣りやよい
秋日和母の名のある鯨尺恵三
野地蔵や辺りに桜紅葉敷く三刀
静寂の雨の境内初紅葉はく子
公園墓地木々の根方に曼珠沙華ぽんこ
あさかげに鍬の煌く秋の耕恵三
束ねられ横積みにさる綿の花こすもす
籾殻の煙くすぶる道の駅よう子
秋の詩野山空をも題となる隆松
肩車の子がしんがりに神輿練るなつき
ななかまど実の色付きて湖の汀智恵子
プカプカと浮かぶリンゴや旅の宿智恵子
好物のおはぎも供え秋彼岸菜々
公園と行き来の神社爽やかに満天
行きかふ人軽く会釈の墓詣ぽんこ
墓参り父亡き後の八十年治男
昨夜雨に萩際立ちて枝垂れたり有香
飛蝗採り詰めし袋や失せしままたかを
2017年09月23日
青臭き風運び来る草刈り機やよい
チエンソーの音の合間の法師蝉こすもす
帰り花つぎつぎ咲いて元気出る明日香
村の婚山車蔵開けて祝ひたりなつき
景色とぶ窓いっぱいに秋の色智恵子
秋分やお供へ饅頭良く売れて満天
絵画展へ紫式部白も添ふ満天
いたずらに植えたる種に綿の花ぽんこ
古社の秋用水桶も文化財菜々
秋場所や地元力士に夫の声たか子
谷戸ゆけば右手に左手に稲架襖隆松
秋耕や父の遺愛の鍬をもて恵三
露天風呂つるべ落としに一人きりともえ
正座して吾と向き合う秋彼寺三刀
飯を噛む大きな窓に秋気配たかを
大岩噛む松の根の偉や秋高しはく子
秋彼岸買いし供花にも庭木足す宏虎
嫁した娘や大きな荷物衣替えたかを
松ぼくり墓地に散乱台風過やよい
滑り台の列に釣瓶落としの日こすもす
温暖な紀州の風や蜜柑山恵三
札所前ヴィトン織る屋柿熟るるよう子
小鳥来るえびすの杜の遠ち近ちに菜々
枯葉走る如くに雀遊びけりぽんこ
大屋根の風鐸揺るる彼岸寺宏虎
曼殊沙華の堤ゆきたる婚の列なつき
学生街匂ふ古本秋の風智恵子
固まりて道標に咲く彼岸花たか子
秋曇り疲れの取れぬ歳となり明日香
2017年09月22日
気がつけば草の実びっしり朝散歩こすもす
少年の空飛ぶボード小鳥来るぽんこ
晴れ渡る伊達の郡や稲稔り恵三
数知れぬ摂社末社や日の短か菜々
これよりは立入り禁止色鳥来恵三
虫の音の大きく聞こゆ今宵かな明日香
秋祭り雨に流れてギャル神輿はく子
一体の案山子も立たぬ棚田かなやよい
風邪の神知らぬ間に来て暴れをり明日香
砂遊び秋風に舞い砂煙治男
秋天へ反りに反りたる太鼓橋菜々
秋晴れや日本独特田の景色宏虎
枯蘆の間よりぬっと亀の首やよい
終礼のチャイムに混じり法師蝉こすもす
遠吠えす見上げる先の望の月智恵子
栗を噛む重力きびし総入れ歯たかを
苅田風機織りの音の調子良しよう子
秋燕や湾の小島を見晴るかすなつき
新涼や水路に一羽白鷺を満天
秋の園競うが如く犬散歩治男
雨音に重なり始む虫の声たか子
キッチンの片づけ終えし虫しぐれ満天
庭の花集めて供花に彼岸入りなつき
日陰菜や大きく跳ねる青バッタたかを
露草の瑠璃八方に草刈機三刀
朝霧の深きに汽笛むせび泣く智恵子
唐辛子がらんどうなり赤緑宏虎
小流れにかそけき風やこぼれ萩たか子
2017年09月21日
秋晴れや大和三山自慢して明日香
糸を染む泡立草の黄のやさしなつき
車窓映ゆ田畑に点る曼珠沙華智恵子
草を刈る育むものと果てるものたか子
秋の浜婚近き子の貝拾ふなつき
盗人萩向ひの垣根へ飛び火して菜々
朝一番手籠に抜きし貝割菜三刀
朝霧のなかに座るや阿蘇の牛ともえ
身に入むや空き家となりし隣組満天
山の坂転げて行くや栗の毬やよい
百体の案山子立ちゐる千枚田宏虎
更新のプログラム待つ老の春たかを
撮ってよと言わぬばかりの飛蝗かなこすもす
休耕田真中に燃ゆる曼珠沙華やよい
なつかしや妣の白萩咲きこぼれ恵三
きらきらと目潰しとなる鳥威し宏虎
打瀬舟往時を偲ぶ浦祭恵三
山路来て名残かと聴く法師蝉たか子
古家の門に秋咲く時計草治男
虫の音や東の雲間白みけりたかを
叢林に静む医科大秋深し菜々
畑よりこれが最後とトマト三つ明日香
ゴルフボール二つ置き去り草紅葉こすもす
稜線を透かして淡き秋の虹智恵子
斑猫にひととき騒ぐダム湖畔せいじ
粧ひし山さざ波に隠れけりせいじ
先師の句碑白文字ひかり地虫鳴く治男
立ち漕ぎの女子高生や秋の朝よう子
爽やかに神社の由来話す巫女満天
露けしや詣ず人無き古社はく子
2017年09月20日
そこここの田んぼ囲みし彼岸花隆松
きちきちを追いたて追う草刈機三刀
粧ひしバス正面の甲山せいじ
今朝の歩や蕾の細き曼珠沙華こすもす
選挙カー台風去りし谷間より有香
島原の大門路地に水打てりなつき
好きなだけ水飲める幸子規忌過ぐ菜々
寺町の路地を曲がれば秋深しなつき
更新のプログラム待つ老いの春たかを
天守閣仰ぐ木立の初紅葉ぽんこ
稔り田や稗の刈られて畦道にこすもす
闇深き九十九里浜月眩し恵三
農道に垂るる野菊のびのびと智恵子
彼岸花小さき神社へ灯をともす満天
かたまりてなほかたまりて曼珠沙華明日香
身に入むや倒木多し神社裏満天
会釈して譲り合ふ径秋桜宏虎
虫の音や東の雲間白みけりたかを
まんじゅしゃげ村に伝はる草神さんはく子
みちをしへ何処へ案内や乱れ跳ぶたか子
威勢よき球児の声や稲穂波よう子
手まりずし土手に広げて彼岸花智恵子
桜公園さくらもみぢをほつほつとはく子
稲稔り黒ポリ袋はためけり明日香
大梨の器量よしあし採る女治男
有るだけの鉛筆削り獺祭忌菜々
米寿来て生きる感謝の爽やかさ宏虎
小流れのよどみ犇めくあめんばうせいじ
花はみな空を支へてをみなへしたか子
蒼天や稲穂の垂るる千枚田恵三
早朝のラジオ講座や身に沁みる治男
2017年09月19日
木洩れ日にきらめくせせらぎ秋山路はく子
というまに草に紛れる道教えこすもす
剥落の秘宝の蒔絵秋深しやよい
手術後の子より電話来敬老日なつき
家壊し跡の狭さよ秋の風治男
秋の水天使のかかぐ盤あふれ菜々
台風の目はどこら辺渦巻きて有香
稲穂波その果てに落つ夕日かな恵三
浮雲に湖の青さの秋惜しむぽんこ
彼岸花トルミングなす千枚田智恵子
時平の真つ赤な舌や村歌舞伎なつき
下校子を急かすチャイムに釣瓶落つ智恵子
ゆっくりと動く斑猫手負いらしこすもす
色変へぬ松に曲水枯れにけりぽんこ
園児らの中に孫あり敬老日せいじ
晴れ晴れと空一面の鰯雲明日香
下草の小さき地蔵に蚊遣香うつぎ
敬老の日若きままなり母遺影宏虎
三四七(さよなら)と指さし逝くや兄の秋治男
蘭亭の庭へ誘ふ道をしへ満天
鬼やんま竹馬の友も老いにけり宏虎
油断してスプレー忘る溢れ蚊に明日香
列なれど一群れごとや曼珠沙華よう子
病院の受付窓に曼珠沙崋三刀
秋うららバスにハイカーびつしりとせいじ
妙齢の杜氏なりけり今年酒やよい
山栗の今朝の日照雨に笑ひけり恵三
夕闇に寄りては放れ秋燕たかを
稲の茎スクラム組んで野分かなたかを
山粧ふ千歳の流れふところに菜々
台風過土嚢に亀の甲羅干しさつき
野分去り色鮮やかなハーブ園満天
2017年09月18日
店番の老婆ゐねむる秋うららやよい
虫の音の途絶えていよよ物寂しせいじ
水平線茜に染めて鰯雲宏虎
小ぬか雨驚く青や大根の芽たかを
山の池魚跳ねる音草紅葉こすもす
つぎつぎと灘の五郷の新酒出づ恵三
敬老日挨拶多し選挙前治男
叩くほど無我の境地や鉦叩明日香
野分去り今朝の挨拶皆笑顔満天
句大会熱き学生秋暑し智恵子
台風一過生駒稜線きはやかに菜々
鳴り続く引導の鐘に秋惜しむはく子
ひがん花全てが細き部品かなたかを
台風過棒と青き実子が集むなつき
鎌を砥ぐ背の藁屑や豊の秋よう子
新米のこうのとり米炊き込みにこすもす
出張の夫居ぬ新居台風来なつき
颱風一過小枝溢れし境内に治男
我ながらナイスショットや敬老日宏虎
歓声のグランドゴルフ敬老日満天
手の中に掴まえたかな流れ星智恵子
城塁の雀砂浴び秋日濃しぽんこ
台風の目はどこら辺渦巻きて有香
参道に散らばる木々の枝台風過ぐ菜々
ひとところ夕陽に踊る芒の穂三刀
コンサート終えて一歩の虫浄土さつき
ロードショーはねて眩しき月仰ぐ恵三
白萩のぽつぽつ映る鏡池明日香
風止みし途端の闇にちちろ鳴くたか子
せつせつと語るがごとく虫の声せいじ
台風一過空の青さや朝戸繰るやよい
2017年09月17日
台風の外れ綺羅めく星の数宏虎
読経中秋に汗かき僧侶の顔治男
夕餉どき台風情報釘付けにやよい
台風の備へは今も夫任せ明日香
厨より樹間に見ゆる酔芙蓉ぽんこ
花野道エーデルワイスもその中にはく子
沈下橋らくらく越える秋出水よう子
法事終わり颱風すぐ来タクシ−来治男
彼岸花白髪頭が父に似てたかを
台風の近きに黒き雲と風満天
裏藪の虫鳴きだして風去りぬ明日香
台風前寄せ合い繋ぐ船溜宏虎
あれそれの会話で通じる敬老日満天
蒲の穂やウインナーみたいとタツチされこすもす
轤を回す手元明かりや西日入る智恵子
身に入むや高々積まれ無縁墓はく子
台風に備え窓閉め握り飯三刀
一人居の早き夕餉や台風来なつき
秋寒し剥落しるき翁句碑菜々
虫の音にくるまるごとく牧夕べせいじ
子と電話のうちに台風近づけりなつき
日照雨止み谷戸路に群るる秋あかね恵三
葦鴨や穂先揺らして賑やかし智恵子
数独に時を忘れて敬老日せいじ
接骨院に貰ふ敬老祝かなやよい
秋深む横綱勝ちて大拍手たかを
このあたり昔渚や虫時雨恵三
気の毒な遺跡掘る人汗滂沱さつき
園児らの声の間縫ひて赤トンボこすもす
2017年09月16日
百日紅大きく陰を三井邸明日香
あきつ飛ぶ比叡の裾の石仏なつき
病葉をとりことしたる蜘蛛の糸たかを
スーパーより両手買ひ物台風来満天
台風のまたまた列島狙いけり満天
敬老の日恙なく生き愛想され宏虎
葡萄食べ葡萄の種の捨てどころ恵三
秋空を山から山へ飛行雲せいじ
未だ蕾棚田に二本彼岸花こすもす
と見る間に秋の白雲変貌すせいじ
さわやかや飴ひとつづつ六地蔵ぽんこ
母の忌や四人姉妹のさやけし顔治男
マネキンや秋の盛装競い合いたかを
身に入むや引導の鐘時なしに菜々
秋雨や忘れ物届け自転車で治男
白萩や網代天井そのままに明日香
這ひ這ひの子につきまとふ秋蚊かななつき
秋高し亀百匹を亀の池はく子
手作りを手渡しされて敬老日こすもす
行き交う有香
蓮は実に池畔に明治の八角亭はく子
化野の無縁仏へ野菊埋む智恵子
背伸びして縁に千振つるす婆智恵子
晴天も雨天もよろし曼珠沙華     三刀
行き交ひて笑顔の会釈草のつゆ有香
道祖神これより村道曼珠沙華よう子
間が抜ける日を忘れたる敬老日宏虎
白鷺の青田に一羽佇みぬ恵三
2017年09月15日
玉すだれ白かたまりて一気に咲く満天
藁葺き家包む棚田の彼岸花よう子
救急車秋暑の町を今日三たびはく子
ふと庭に燃えてをりけり曼珠沙華恵三
竹の春山明るくす墓地の上治男
爽やかに降車あいさつ通学子やよい
俊寛の心中想ふ露の袖宏虎
駅裏の高きを競ひ燕飛ぶ有香
渋滞の時ちらり見る葛の花せいじ
クロスワード解いて応募す今朝の秋こすもす
秋草や大草鞋吊る村境なつき
音を聞く迄子と待ちし添水かなこすもす
蟋蟀の止みて又鳴く夜賑わしあさこ
玄関先明るくなりし玉すだれ満天
ムクムクとミッキーマウス雲の峰たかを
秋暑し参道長き石畳菜々
模様かと見れば飛び立つばつたかなせいじ
霧襖より現る始発電車かなさつき
マンホール闇の底より秋の声ぽんこ
捩花やひそと一花遠流の地なつき
霧襖馬柵すっぽり隠しけり宏虎
豪邸の石垣覆う萩の花三刀
語りかけ娘の墓を洗いおり治男
秋の風波音止まず稲田かなたかを
黒潮の風に育ちし蜜柑山恵三
花梨の実色濃し雨の札所寺やよい
しがらみに流れもあへず散り蓮花菜々
ビル底の小さき草むら鉦叩はく子
2017年09月14日
黒潮に乗りて銚子の秋刀魚かな恵三
銀杏熟る太子ゆかりの寺の庭菜々
ベランダで見る山どれも秋めきてこすもす
腕の蠅今飛びたてり秋湿りたかを
海峡の空の真青や秋燕やよい
夕さりの白粉花の香り立つ明日香
秋たかし競ひてハルカス通天閣はく子
新米の先ずは離れて暮らす子へともえ
灯を消せど部屋に届くや月明かりともえ
曲り屋の縁に並べて菊手入れ智恵子
チャペルへと急ぐ川辺の曼殊沙華せいじ
一筆箋添へある祝い敬老日三刀
鯉泳ぎ亀眠りけり水の秋宏虎
鐘の音にゆらぐ池の面散りもみぢ菜々
大阪湾うずめ尽くせり鰯雲宏虎
河原ごと覆ひ尽くして真葛原せいじ
デパ地下の秋の味覚に迷ひ込みよう子
会場へ園児誘ふ敬老日ぽんこ
子規の忌や獺祭といふ酒を酌むやよい
美容室台風予報に混む今日に満天
台風来気象予報士忙しなく明日香
蓮は実に極楽浄土てふ庭にはく子
墓地までのじぐざぐの道草の花こすもす
秋暑し鯉重なりて餌を待つ満天
子が真似て焼き鮎の串かぶりつくなつき
風見鶏右往左往す野分かな恵三
アツカンベ草の陰から露の草たかを
町石を拝みて秋の高野山智恵子
街道に栗売る幟芝居見になつき
2017年09月13日
オフィス街ビルに秋灯賑はえり宏虎
食卓に出水ニュースや秋の夕たかを
突然に芽を伸ばしたる彼岸花あさこ
新涼や両手で招く招き猫三刀
秋暑の音立てて空缶収集車菜々
鎖されし裏門飾る葛の花満天
蟷螂の身構えて径を塞ぎぬ宏虎
窓少し夢の中へと虫時雨満天
登り来し六甲一面霧襖やよい
抹茶一服しばし残暑を忘れをりやよい
秋晴れやグランド走る内中外治男
新藁の納屋に山なし香り放つ智恵子
蟻走る風に飛ばされその先を小林孝男
秋晴や自転車のリン澄み渡るせいじ
河川敷に土俵の名残草相撲こすもす
萩揺らし錆猫来たり庫裏戸口なつき
御苑広ら亭々老樹の新松子はく子
秋暑しビルに囲まれ行宮址菜々
竹を伐る倒れし音の物悲し智恵子
膝痛に列外れるや捨案山子よう子
秋茄子で料る二品の夕餉かななつき
夫の忌を修すがごとく鉦叩はく子
大相撲テレビ桟敷で栗を剥くたかを
老いた犬不意にスキップ秋の風小林孝男
参磴の歩みがたしや乱れ萩ぽんこ
秋空やボ−ル蹴りの児競い合う治男
不意に来て不意に立ち去る秋の蝶せいじ
漣に揺るる白雲秋の池こすもす
2017年09月12日
牧羊の毛並み豊や秋暑しはく子
秋の雷豪雨に蝶や虫いずこ明日香
香の染む暖簾ふはりと秋の風なつき
羽ばたきて白雲来るや秋祭り小林孝男
お不動に釜振り上げる蟷螂よ治男
陶房へ秋日の中の渡り板なつき
雨後夕焼けオーロラの如燃ゆる雲智恵子
犬連れて歩く堤や草紅葉こすもす
日の匂ひ水の匂ひに稲実る宏虎
秋燕空の高きを目指しけり有香
微かなる風に波打つ豊の秋宏虎
独身の女は強し秋の空治男
チェンバロの絶えぬミサ曲秋澄めるよう子
百日紅木陰を借りて雨宿り智恵子
登校子のおはよう揃ひ爽やかに満天
爽やかや眼下に蒼き茅渟の海菜々
秋霖に猫の泣き声湿りがち菜々
爽やかや絵葉書添へて感謝状満天
バス降りしサービスエリア虫集くやよい
疾走す遮蔽物無くはさみ虫小林孝男
野良猫の知らぬ顔してねこじゃらし三刀
煮浸しに初挑戦や秋茄子こすもす
秋驟雨避けて卓球観光地やよい
はればれと十秒切りて爽やかにはく子
ながらスマホ時々止まる秋扇子ぽんこ
豪雨あと霧に包まる神の山明日香
寒葵の群より覗く穴まどひあさこ
2017年09月11日
奥琵琶湖きらの漣つくつくしぽんこ
カラオケと百歳体操村さやか明日香
二百二十日長きあご紐蝶結びなつき
コンサートホールか四方の虫時雨よう子
さやけしや湖上の鳥居朝日浴びぽんこ
草もみじ畦に朽ちゆく麦わら帽智恵子
北の大地起伏の限り蕎麦の花宏虎
時として行く末想う九月場所治男
空蝉を三つ四つ拾ひ庭掃除三刀
穂芒を花に添へむと摘み折りぬ隆松
磴険し秋海棠に癒されてはく子
気のついて灯油の手配秋の宵明日香
冬瓜の口にとろけしあんかけに満天
ふと揺らぐ乙女心や秋桜宏虎
秋暑し歯科検診の歯石取満天
慰霊碑に佇む頭上秋の蝶やよい
秋入り日長き吾が影掃いており治男
橋桁の尺の目盛りや水澄めりこすもす
秋高し熊野三山縹色やよい
ちちろ鳴く四肢ゆったりと終ひ風呂菜々
二百二十日盲導犬になりそこねなつき
里山に五感を研いで秋の声たか子
きちきちを飛ばせて試歩の杖軽しうつぎ
野地蔵の衣替えなす蔓穂原智恵子
見渡せるゲレンデの今大花野こすもす
新涼や淀の細波きらきらと菜々
月の出を待つは来る人待つ如しともえ
2017年09月10日
落鮎の梁に呑まれし奈落かな智恵子
秋風や落石注意湖の道ぽんこ
緑濃きすだち阿波より届きけりはく子
コスモス柄の便箋選び残暑見舞こすもす
尼寺の古都に無垢なる貴船菊智恵子
秋の宵そっと手を触れ散策す宏虎
摺り下ろす粘り手強き山の芋よう子
暁光に面ほんのりと柘榴熟る菜々
しゃくとりや水飲みやすむ大師道なつき
西日入る畳に動く木々の影三刀
御苑広ら見目良き松の新ちぢりはく子
天帝に泳げる大魚鱗雲やよい
翠黛に雲の影さす秋の色ぽんこ
碧天へ一筆白を秋の雲満天
散華手にはさみて拝すご開帳なつき
朝露に踝濡れもし貸し農園有香
踏切に少年撮り鉄秋夕焼けやよい
忖度の関わりのなき秋茄子宏虎
灰汁抜きが決め手芋茎に腕捲りうつぎ
賓頭盧も撫でて散歩の爽やかに菜々
地蔵尊へ絶えることなき秋の花満天
足下に休む事なき鉦叩明日香
御手洗のひしゃく杉の香秋の水たか子
仏花にと夫持ち帰る紫苑かな明日香
被災者への募金袋の秋愁かなこすもす
2017年09月09日
新講座申し込みして鰯雲たか子
秋の蝶さまよえる如ちから無く ともえ
伸びやかに秋明菊の窓近しよう子
食はせたき嫁は遠しや秋茄子菜々
菊の日の集ふ還暦かしましきなつき
ミサイルの関心深し秋愁ふ宏虎
鮎の川遊びて食ぶる五平餅なつき
水澄める日差しに動く稚魚の影ぽんこ
夕食の厨に匂ふ初秋刀魚あさこ
抽斗に仕舞う慣れたる秋扇三刀
ジャガイモはふるさと産よコロッケに菜々
声高き雨後の木立につくつくし智恵子
一枝に白と紅さく芙蓉の花治男
梨剥くや子規の果物好き想ふたか子
秋の田のコントラストの緑と黄ぽんこ
虫集く淀の河原の夕まぐれはく子
朝日浴ぶ田んぼさはやか明日香道明日香
新涼や少し濃い目のお茶をつぐ満天
口笛に応え鳴く猫秋の夜治男
葉に光る雨粒あまた稲穂かな明日香
葡萄棚ほっぺ火照るやワイン祭智恵子
高齢者マーク購入秋暑しこすもす
鉦叩き休む間もなく鳴き続く宏虎
新涼や歩道きらきら木洩れ日を満天
高齢者講習終了街涼しこすもす
2017年09月08日
水撒くや髪にカーラー巻きしままなつき
大いなる忌日根岸の糸瓜棚恵三
歳取れば関節の泣き秋愁ふ宏虎
秋の蚊の遠慮がちなる痒みかなたか子
天高し車椅子で来畑仕事治男
朝顔の種のこぼるる小さきカフェなつき
草先の水玉光る白露かな三刀
境内の一人舞台やアブラゼミこすもす
秋澄むや眼下の池の日本地図よう子
ケーブルカーに耳を澄ませば虫の声菜々
食べ頃の香り放つや白き桃ともえ
走り根に足な取られそ秋旱ぽんこ
増築の老人病棟白むくげ有香
昨夜雨に紫ひかる蛍草満天
安房沖に黒潮流れ初秋刀魚恵三
その昔薬草園なる大花野はく子
秋の蚊の遠慮がちなる痒みかなたか子
湯けむりに交尾のとんぼ露天風呂治男
秋暑し爪先上りに屋敷町菜々
参磴を半分覆ひしだる萩こすもす
去年より多く見つけし帰り花明日香
陽の斑ら秋風の径万華鏡智恵子
水まくや手品のやうに秋の蝶明日香
天井に隠るる振りすちちろ虫せいじ
畦行かば足首濡らす白露かな智恵子
浴室に紛れ込みたるちちろ虫せいじ
須磨の浦白砂青松秋の風宏虎
分校の児は幾人ぞカンナ燃ゆうつぎ
2017年09月07日
秋しぐれ年金相談混んでをり菜々
壺に高くアンデスの乙女爽やかに満天
花図鑑片手に巡る大花野はく子
花植えや秋の蚊多く足踏みす治男
初めての焼き鮎の腹子に苦しなつき
けもの道抜けて野菊の岬出で智恵子
朝刊取る蜘蛛の囲を被らぬやうに明日香
千年の苔むす欅秋の雨ぽんこ
名にし負ふ薬師三尊萩日和恵三
秋時雨猫とぼとぼと軒づたひ菜々
飛行機の着地に安堵草もみぢよう子
夕時雨ネオン瞬く光る道智恵子
裸婦像に雫したたる秋の雨治男
敦盛の首塚須磨や竹の春宏虎
昨夜雨の粒を留めて萩しだるこすもす
食む羊草刈り機ごと牧の秋明日香
墨をする音のかそけし涼新たはく子
昨夜の雨花野に彩を分け与ふ宏虎
湾に入る船の白波天高しこすもす
朝焼や恋に落ちゆく風の盆恵三
秋霖や更地のくぼみ穿ちたるたか子
壺に溢るる花に一際鶏頭花満天
彫刻を少し離れて葛の花三刀
暑かりし夏の終わり告ぐ虫の声ともえ
安寿塚祭太鼓の聞こへをりなつき
2017年09月06日
不知火や眠れぬ夜の夢枕智恵子
人間は忘れる動物枯蟷螂宏虎
ロープウエイ花野の上をひとつ跳び菜々
熊出たと山道注意メール飛ぶよう子
高層ビル窓に目つぶし秋夕焼けぽんこ
黄つりふね絶滅危惧種ひそと咲く有香
家敷門長き板塀鶏頭花智恵子
夏草の刈られ彫刻輝けり三刀
畦に立つ田んぼ四枚守る案山子なつき
学び舎の英語のレッスン爽やかに満天
葬送の小さきチャペル虫すだくせいじ
流灯の不即不離なる二つありさつき
田畑の花野に変はるふるさとは満天
蚯蚓鳴く綽名の恩師名を忘る宏虎
昼の月更地にのこる辻地蔵なつき
朝獲れし川魚集める簗漁師ともえ
百日紅診察室の窓に猶せいじ
花野道尽きて山上レストラン菜々
皇族に手を振る人人古都の秋こすもす
閉じ込めて虫殺し焚く秋の蠅あさこ
ヨガ講師若き手足を爽やかにはく子
新涼や思い切り吐く深呼吸はく子
藷よりも蔓が旨しや母偲ぶうつぎ
秋雲り園とグランド大賑わい治男
豪快に男の炊事甘藷飯治男
古都の昼池の中にも鹿の居てこすもす
吟行の顔にはなれず無月かな恵三
電線を繋ぐ鉄塔稲穂波恵三
松手入れ先端つまむ指の先たか子
2017年09月05日
あるなしの風に波打つ稲穂かな満天
闇深き九十九里浜銀河濃し恵三
遠回りして稲の穂に触れもして満天
朝経の吾に合わせし鉦叩き智恵子
吟行は小休止とて氷菓食ぶせいじ
新涼の硯に落とす水の音有香
精霊舟にわかに燃えて流れ出す治男
鍬持って幼児踊る山車舞台隆松
鉄塔が退避所らしき稲雀さつき
秋時雨窓ばかり見て老夫婦菜々
爽やかやたまった家事の押し寄せて明日香
まだお辞儀ぴょこんぴょこんと稲田かな明日香
靴底に木の実潰れる軽快音ぽんこ
香匂う寺町を行く天高し治男
夕暮れの残暑に鈍き茜空智恵子
秋愁や棺の乙女なづる祖父せいじ
全員に掛け声飛べり村歌舞伎なつき
雨上がり鍬振る漢風は秋三刀
持ち上げる稲穂ずしりや黄金色よう子
一村の刈り入れを待つ風の道ぽんこ
川風や踊り明かせし人の顔恵三
秋茄子は小振りがよろし箸すすむたか子
蝉の声細々なりし尽きる迄ともえ
流れ来る霧境内を覆ひけりこすもす
日焼けの子足湯に白き絆創膏なつき
十六夜や決めかねる事又一つたか子
線路脇埋めつくしをり縷紅草こすもす
2017年09月04日
新米を磨ぐ感触や祖母想う治男
幕間に雨戸全開稲田風なつき
ビル建築高きに人居秋の雲治男
庭の芝花壇へ侵入秋暑し菜々
機嫌よく廻る水車にカンナ燃ゆさつき
軽やかな槌音めきて啄木鳥こすもす
館さやか「ふるさと」の唱流れ来て明日香
高牧を縦横無尽つばくらめせいじ
朝顔の合唱のごと咲き揃ふうつぎ
残念石刻印薄き秋の園ぽんこ
向日葵や陽射し探して左見右見智恵子
隠れ家めくカフェの看板芒の穂よう子
子歌舞伎の凛々しき武士は女の子なつき
絵心を擽る稲田グラデーションこすもす
百日紅透かして仰ぐ空碧しせいじ
秋高し百日草の咲き続け菜々
庭に出て虫の声聞く月明かり三刀
ふと目覚め高階に月独り占めたか子
葱もらひジュース片手に畑を訪ふ智恵子
朝市の路上に並ぶ露野菜宏虎
白浜の八重波白し月明かり恵三
おんぶ飛蝗丸く丸くと葉にあとが明日香
コスモスに見え隠れするリボンかなたか子
笑顔にて婚約発表爽やかに満天
萩みだる那須野泊まりのゴルフかな恵三
秋の夕デート約束忘れられ宏虎
検診を終えデパートに秋物を満天
2017年09月03日
子歌舞伎や祖母がおひねりどつさりとなつき
車夫の皆赤銅色や秋暑しこすもす
退院をせし母早も大根蒔くうつぎ
眠りたく聴きたくもあり虫時雨有香
紫は高貴の色や濃竜胆宏虎
釣り舟に寄せては返す月の波恵三
鰯雲こわして一線ひこう雲智恵子
掌に無花果盛って戻りけり三刀
ベランダでチッチと答ふ鉦叩きあさこ
爽やかや炭酸で割る梅ジュースはく子
忘るとは心空虚や蚯蚓鳴く宏虎
名月の雲より出たり隠れたりともえ
牧の秋バスとケーブル乗り継いで明日香
秋うらら牧の売店サイロ型菜々
牧涼し若き乙女が牛の世話せいじ
秋簾強き夕日を閉ざしけり恵三
天守閣小さき武者窓秋の風たか子
日時計に七草楚々と秋の風智恵子
爽やかや女性神主声透ける満天
御手洗のあふれる水の爽やかに満天
読経ひびく子の七回忌花芙蓉治男
カントリー・ミュージック聞く牧涼しせいじ
おにぎりを持つて拍手す村歌舞伎なつき
猫じゃらし球探しいる補欠の子治男
銭湯の薪燻らす秋夕焼けぽんこ
岸離れ難き流灯そっと押すさつき
秋晴や神戸スイーツ友来るよう子
新涼や退院メール届きけりこすもす
新松子筋塀凛と天上寺菜々
秋うらら段を枕にする羊明日香
2017年09月02日
蟷螂はいつも身構え野武士風宏虎
灯の恋し漁火のなき野分浪恵三
登高す掬星台と聞くからはうつぎ
宅地跡風を往なすは猫じゃらしぽんこ
ワンディチケットに六甲山摩耶山の秋巡る菜々
川縁の石に腰掛け秋を聞くこすもす
干し物の時間延ばすや秋湿り明日香
買い物の道を横ぎる赤とんぼあさこ
鵙たける梢の先に白き雲明日香
愛らしき子牛や耳で蠅払ふせいじ
一夜明け野分の庭となりにけり恵三
鯖雲に手が届きさう展望台せいじ
秋灯塾生の背ナ皆丸したか子
野面積みの石垣這ひて蔦紅葉こすもす
たんぽぽを見つけて弾む秋山路菜々
剣構ふ小次郎の像滝近しなつき
栗拾う村人早朝山めぐりともえ
暮れなずむ空に銀色十日月はく子
山肌に露時雨なる摩崖仏宏虎
稜線のくっきり碧き秋の空三刀
売土地の伸びのび育つ鶏頭花満天
滝遠し電動自転車踏む張りてなつき
爽けしやリクルートスーツ足長しよう子
一変す陳列窓の九月かなさつき
中庭を何度も見つめ返り花あさこ
川沿ひを明るく揺らす黄コスモス満天
出水跡泥水を吐く水車かなさつき
松虫草パープルそよぐ原野かな智恵子
無人駅またぐ鉄路や秋桜智恵子
2017年09月01日
被災者の亡父の記録震災忌治男
登り口に菊の花咲く蜂須賀墓所治男
北鮮の挑発つづき八月尽三刀
外に出れば内よりさやか庭手入れ明日香
里山や実りの秋に色付きて智恵子
早朝の天埋め尽くすいわし雲三刀
ありの実をむき終わる手のしとどなるたか子
転職を決むる子二百十日かななつき
母に似るしぐさの姉や吾亦紅たか子
句碑訪えば秋七草に隠れをりぽんこ
天高し屋上赤い観覧車よう子
遠ざかる草笛淋し下校の子有香
夏草や本丸跡へ細き道こすもす
東雲の風に紛れて木犀香智恵子
秋うらら仔牛の名札に誕日も菜々
非常袋中身点検防災日満天
契約の水の配達防災日満天
雁来る湖国の空のありにけり恵三
越前家の幟立ちたる萩の園なつき
頼まれし買物忘れ愚痴夜長宏虎
熊注意てふ立札や城址秋こすもす
寺址へ径は木深に返り花菜々
家中の窓開け放す秋澄む日明日香
買ひたての水着はかずに仕舞ひけり恵三
アルプスを映す湖大花野はく子
螻蛄鳴くや忘れぬ権利黙秘権宏虎
大花野アイガー北壁まなかひにはく子
2017年08月31日
大稲田小佐渡裾まで広がれりなつき
稲穂垂れ空一面のヒツジ雲 小袖
日焼子の歩幅短き新学期恵三
境内でボ−ル蹴りする八月尽治男
宿浴衣ロビーで踊る佐渡おけさなつき
手作りの藺草のバッグ目に涼し有香
まほろばにちらちら零る稲の花明日香
草もみぢ近所付き合い回覧板よう子
阿寒湖に廃船一つ秋の水たか子
子羊や追いつ追われつ赤とんぼ智恵子
夕月の小さき雲間に隠れけりともえ
早朝の厨窓より空澄みて明日香
双の手を拡げ存分秋の風たか子
釣り竿の手入れす背(そびら)つくづくしやよい
飼葉遣る牧場乙女の爽やかに菜々
満面の笑み手の平のカブト虫智恵子
和太鼓の乱れ討ちなる二学期かな満天
秋惜しむ高原バスに身をゆだね菜々
八月に二回の被爆水の星恵三
朱の鳥居に木洩れ日揺るる秋の午後こすもす
城下町モデル爽やか撮影会こすもす
この良夜眠るに惜しくさりとても宏虎
稜線の模糊と重なり八月尽三刀
塀ごしに貰ふ摘みたて酢橘かなやよい
背負われて後ろ向きの子登高すはく子
朝ドラを窓開け風の新涼を満天
噴水に翳しサンダル飛ばしかなうつぎ
北鮮は三猿の逆震災忌宏虎
改札口ピッピッと通る秋の風はく子
水道局敷地一面秋の草治男
参磴のここだ散り敷く百日紅ぽんこ
推敲の緑の芝生法師蝉ぽんこ
2017年08月30日
休耕田一面覆ふ秋桜恵三
ボ−ト積み海へと車秋の暮治男
空を舞う鴉の群れや白き月治男
駅前の広場に秋の声探すたか子
せせらぎや茶室に点る蛍草智恵子
施餓鬼川紙灯籠の片寄するなつき
ボクサーとなり噴水に挑む子等うつぎ
乾きたる草焦がしつつ秋耕す三刀
旱魃や沈村跡見ゆダムの底智恵子
と見る間に翠黛失せて霧襖ぽんこ
ウインドウへヒップホップや秋の風満天
大玻璃に秋の草花ランチタイム満天
暮れぬれば虫の浄土となりにけり三刀
秋風や野球を詠みし子規の句碑恵三
万葉の人となりたる良夜かな宏虎
霧流る摩耶のお山を袈裟懸けに菜々
子神輿や家から家へ布施受けになつき
ATM無機質な声秋暑しよう子
牧のヤギ聞き耳立つる風の秋ぽんこ
ラムネのむ昭和生まれの夏の味ともえ
爽やかや猫は寝そべり尾の返事宏虎
秋の田を風の足あと残しゆくたか子
ゴンドラの涼し空中散歩めくこすもす
展望台涼し一湾パノラマにこすもす
穂すすきに撫でられている山のバス菜々
2017年08月29日
落葉松林ぬけて初秋の空まさを やよい
山上の涼し温度差十度とやこすもす
火灯窓入り日に揺れる萩の影智恵子
パズル解く意地になりたる夜長かな宏虎
高原の白樺模糊と霧流れ恵三
日の斑のこぼす足許風は秋ぽんこ
店頭の息子の南瓜客の視線治男
恋稔るラストシーンや稲の花恵三
念を押す秘密の夜話や暑気払ひなつき
淀川の水の豊かに夏果つるはく子
秋の寺裏手に百の地蔵尊たか子
山霧のと見る間に晴れ天上寺うつぎ
遠嶺や飛行機一点天高しよう子
水路閣のぞきて古都のこぼれ鷺智恵子
好きだった菊の花提げ墓参り三刀
もみじ饅頭いただき句会さわやかに菜々
蟲時雨寂寞の闇震はせり宏虎
カメムシの賽銭箱の上を這う治男
秋草小みち散歩の羊と分かちあひ菜々
穴の蛇傘で押し止め道案内なつき
爽秋の句碑を巡りて天上寺うつぎ
観音の彩色際やか秋清しはく子
行き交ひし人と会釈や山薊 やよい
河川敷バスケ練習虫しぐれ満天
背景の青空が良し百日紅こすもす
秋夕焼鉄塔数多をくっきりと満天
2017年08月28日
船宿に匂ひたまらぬ金目鯛智恵子
トロッコのトンネル塞ぐ木下闇なつき
初秋や淀の夕波きらきらと菜々
河川敷一角彩るコスモス園満天
黄コスモス淀の夕日に橙色菜々
夜能待つ暮れゆく空に三日月なつき
腰痛のあゆみ遅々たり秋暑しやよい
秋の風子等の背を押し二学期へたか子
初潮を蹴立て去りゆくクルーザー恵三
エメラルドグリーン宮古の海の残暑見舞やよい
子羊とスキンシップや牧凉しぽんこ
夕涼や不意に現れたる鹿溜まりせいじ
香匂う寺町を行く天高し治男
艶やかや紫紺の秋なす農の皴よう子
参道の尋ね人写真秋の宮満天
轍あり百日紅の花畳せいじ
山の茶屋焼きし落ち鮎竹の上ともえ
秋暑し眼の前過ぎる救急車三刀
彫刻の森にスイスイ赤とんぼ智恵子
句碑に風秋の名草は触れもして小袖
秋海棠天上寺へ磴険しきにはく子
秋夕陽おおく西向き墓碑輝く治男
武者ねぶた街と観客燃やしけり恵三
蓑虫や正座の出来ぬ歳となり宏虎
竹の春嵯峨野を巡る人力車宏虎
2017年08月27日
ご神木涼し城址の神社かなこすもす
秋麗らスタ−トに立つ三歳児治男
天上寺はや芒の穂見えてをり明日香
踊子の鼻緒の切れし郡上かな恵三
展望台奈落の谷に合歓の花ぽんこ
緋毛氈川床に映ゆ日の斑ら智恵子
生垣に沿い風を呼ぶ芒の穂三刀
コスモスの館を繋ぎし美術館智恵子
がたぴしと雨戸閉めればちちろ鳴くせいじ
石段の一歩一歩や蝉時雨こすもす
動かせば墓の水差し秋の声治男
しみじみとおわら恋唄風の盆恵三
あれもこれも庭の徒長枝秋暑し菜々
風船かずらハートの種を揺すってみる満天
噛みますと馬柵に張り紙馬肥ゆるぽんこ
男舞決めの見事や風の盆たか子
結界を楽々と越ゆ夏の蝶よう子
ケーブルを待つ間の閑やつくつくしはく子
秋の蝶つまめばひょいと手の中に明日香
塩ビ管顔に仕立てて案山子立つさつき
海霧立ちて遠流の島の見え隠れ宏虎
物音の寂しく聞こゆ秋の風宏虎
秋うらら小道はさんで宮と寺菜々
手のひらに風船かずら触れもして満天
朝涼や雑事あれこれ手際良したか子
2017年08月26日
いつの間にここも閉店夏の果てたか子
参磴のこごしに句碑歌碑風は秋はく子
赤とんぼ夕日かき混ぜ宙に舞ふ宏虎
観音様愛染様の丹のさやか明日香
赤とんぼ我が先になり後になりせいじ
瀬戸内の鱧とお奨めお品書き智恵子
水捨てに出でて束の間秋夕焼菜々
どの顔も夜明け帰りの風の盆恵三
早朝の驟雨に新涼二度寝する満天
秋茄子の色良きままを朝の膳満天
鄙の里素性皆知る秋夜長宏虎
袖押さへ万燈つける浴衣の子なつき
星月夜里山まるくうづくまる菜々
草取りや立ち上がるのに苦労するあさこ
秋簾裾は少々伸び加減たか子
到来の初無花果やジャム煮詰むやよい
香り立つ島のレモンは濃き緑ともえ
爽やかな森林浴の木曽山路恵三
雨後の庭光を弾く赤とんぼ三刀
独り居の長き一日や秋の暮あさこ
野地蔵へ帰路に供えし野菊かな智恵子
万燈会唐門入りて灯のつづくなつき
海坂に客船うごく鰯雲治男
廃車する心の動き秋の空治男
秋暑しタイムテーブルとはゆかずよう子
巻き上げし屋台の暖簾秋暑しさつき
夫の留守燈火親しむ至福かなやよい
秋蝶のしばし一花を離れざりせいじ
海霧の摩耶山頂を目指しをり明日香
秋麗や阿弥陀様抱く仏母像はく子
2017年08月25日
フジウツギいゆくそこここ濃むらさきはく子
山肌を這い来る霧のミストかなよう子
光太郎と智恵子の話美術の秋治男
牧めぐり牧特製の氷菓食ぶ菜々
ランチ涼しチーズたっぷりシェイクかなこすもす
射的撃つ親が夢中の地蔵盆ぽんこ
過去の事想ひセンチや秋扇宏虎
誰も皆山上ロッジに氷菓食ぶはく子
秋風に背を押され歳とりにけり宏虎
霧流る延命地蔵をおろがめば菜々
摩尼車かそけき秋の風廻すたか子
座禅する無言の刻や夏果てる有香
蝌蚪遊ぶ湧水そそぐ観音池なつき
試食梨甘きにつられ買ひにけり恵三
金閣寺池面にゆらぐや秋日さすともえ
箱庭の中に立つごと先師の碑明日香
漁火の漁場へ遅々と夜長かな恵三
大施餓鬼禿頭青き僧集ふなつき
もてなしのお茶の美味さや寺の秋こすもす
幾つもの橋をくぐりて流灯会さつき
門前町巡る水郷水の秋智恵子
豊の秋新築匂い完成す治男
朝一番カーテン揺する秋の風満天
北西の風に変るや法師蝉三刀
新学期日焼けの先生大受けす智恵子
唐門の金箔眩し日の盛り やよい
煙払ひ焼き立て秋刀魚よく売れる満天
猛暑日や天気図列島真っ赤か やよい
生駒嶺の稜線崩れ秋暑したか子
麻耶山へ雲と見紛ふ霧走る明日香
2017年08月24日
発祥地に校歌の石碑秋の声治男
思い出を偲ぶ事なり魂祭宏虎
盆ちょうちん公民館が始点なるたか子
智恵子像もみじしそめし十和田かな恵三
サーブ打つ日差し強けど風は秋ぽんこ
露草の昨夜雨ひかる庭の隅満天
ぬかるみと化したる畑の戻り梅雨有香
思い出せぬ花秋海棠と教わりぬこすもす
摩耶峰寺秘仏を閉ざす堂涼し小袖
登校子日焼け顔して挨拶を満天
いわし雲子牛に授乳体験もはく子
夜更けまで太鼓の音や地蔵盆三刀
雲の峰崩れて夕の鰯雲智恵子
山頂の紫陽花未だ色褪せずこすもす
渺渺と銀河明かりの九十九里恵三
群れなすをとんと見かけぬ赤トンボともえ
名水の新豆腐とて買ひにけり やよい
処暑の夜転職の子の長電話なつき
天上を欲しいがままのつばくらめ小袖
再建の寺や仏の彩爽やかよう子
三猿の動き反省生身魂宏虎
苔乾ききつたる処暑の百度石なつき
ベランダの小さき森に鉦叩き智恵子
鰯雲尋ね人貼る無人島 やよい
阿波踊り地を這う如く始まりぬたか子
小一と婆と花札秋暑し治男
2017年08月23日
境内に秋の七草揃いをりこすもす
にわか雨地上の猛暑奪ひけり満天
山泊まり闇深ければ銀河濃し宏虎
驟雨きて早瀬とどろく峡の宿 やよい
茜空飛行機切るや秋の暮治男
山上寺かなかなの鳴く下山道よう子
紫菀咲く小諸虚子庵訪なばや恵三
八月の学舎灯り二学期スタート満天
押入れの整頓処暑の風入れて やよい
雌滝過ぎ雄滝の轟音迫りくる有香
炎昼や無音の堂に座禅組むなつき
チアガール汗の青春甲子園智恵子
金銀のメタルの球児秋日影三刀
見晴るかす美瑛の丘やラベンダー宏虎
座禅終へ出る山門の初もみぢなつき
老いてなお猫背を直す鰯雲治男
窓ガラス無きケーブルに樹々涼しはく子
朝焼けや西に少しの鰯雲明日香
ほつほつと写生の人も牧初秋菜々
ロープウェイ青葉の山の散歩めきこすもす
大漁旗安房に犇き浦まつり恵三
色付きて不揃いなれど鉢葡萄智恵子
辻の風一すじ涼し今日は処暑たか子
ご神木にパワー頂く涼新たぽんこ
蝉しぐれ浴びてケーブル山上へはく子
暗転の街に雷雨の暴れ出すたか子
六甲牧場避暑散歩には広すぎる菜々
2017年08月22日
いにしへの土塁そびらに立つ案山子さつき
絵日記に日焼けの家族笑顔なり智恵子
牧の牛反芻の口秋の草たか子
秋うららドンと羊に押されけり明日香
国道にはみ出しゐたり葛の花 やよい
馬柵涼し羊と道をゆずりあひ小袖
地蔵盆子等は笑顔で集まりぬ宏虎
大樹の影秋の紫微さく明るさよ治男
万緑を縦に貫きケーブルカーはく子
透明の電球幾ついか釣り船こすもす
子ら去りて虫の音高き夕の暮れ智恵子
白壁の小さな虫を逃がしやる治男
蝉の穴赤土あらは古墳山なつき
汗流し運も味方の甲子園三刀
食そそる何でもかでも酢橘かけ満天
赤のまま化粧されゐし野の仏 やよい
爽涼や海峡大橋見はるかすはく子
雲の峰ぐるりと湾を囲みをり明日香
法螺の音につづく参列万燈会なつき
鈍行にせしも花野のありてこそ恵三
鴨どちの鳴き声ハモる太鼓橋ぽんこ
秋暑し高騰野菜にレシピ変へ満天
経よりも供物が狙い地蔵盆宏虎
海の青いか釣り船の犇めきてこすもす
予報士の声高らかに明日暑し恵三
ひたすらに草食む羊牧涼しよう子
2017年08月21日
秋暑し出来ないしないの言い訳にたか子
南座の屋根よりクレーン秋暑し満天
街灯下稲穂の稔り遅れけりよう子
青葉風明治の校舎震はせて有香
月曜の医院満杯紅芙蓉治男
御朱印に並ぶ大社の秋日和ぽんこ
踊りての変装様様地蔵盆こすもす
流燈会へ人のあふるる無人駅なつき
飛び出して来るかに応挙の鯉涼しはく子
道問えばイヤホン外し爽やかにたか子
産地よりなると金時新甘藷満天
秋暑し日矢にぐったり風見鶏宏虎
渓谷の岩場すり抜けカヌーゆく智恵子
燈台の岬へ続くカンナの黄やよい
屈みたる農夫のごとく案山子翁さつき
浴衣姿の艶めく外人外股や智恵子
島の夜半真珠まくごと星月夜宏虎
鱧料理講師は漁協婦人連やよい
博物館へ残暑の坂をゆるゆると菜々
鵜の群れのばらけ九頭竜川下るなつき
止まる花ゆつくり探す秋のちようともえ
新涼や御朱印帳の墨の濃さぽんこ
庭に咲く秋の名草を供華とせり恵三
診察待つ読書の秋の本持参治男
宵闇の風の中なる虫の声三刀
ぼろぼろの葉を見てもバッタかわいくて明日香
瀧昇る応挙の鯉の爽やかにはく子
川遊び上流にある小さき滝こすもす
お誘ひの声掛けうれし秋の宵明日香
クリオネの棲む水槽の秋涼し恵三
鯉の絵に神話絵巻に館爽涼菜々
2017年08月20日
路面電車枕木音に秋を聞くぽんこ
盆の月仰ぎ祈りて解かぬ婆宏虎
フロントのお国訛りや避暑の宿こすもす
島巡り岩に羽干す海鵜たち智恵子
たらい舟海女に引かれて上機嫌智恵子
地下出れば人人人や秋暑し明日香
八方に伸ぶ千の手の百日紅せいじ
秋暑し都は山に囲まれてはく子
一斉に千の穂なびく猫じやらしせいじ
猫の前飛蝗飛び立ち草の中三刀
秋暑し高速道路田を過ぎり菜々
母子写す父のカメラにあかとんぼ有香
ヘルメットかぶり笑顔の案山子かなさつき
行合いの空にうっすら昼の月明日香
手はいるか荷引く案山子に声かけぬ隆松
お待たせと云ひつ畳みし秋日傘恵三
穴に入る美しき蛇目に残りともえ
星月夜外湯を巡る下駄の音宏虎
先づ兄が渡つてみせる滝の岩なつき
四条大橋浴衣の一団賑やかに満天
記念写真水平線と雲の峰こすもす
カップルの鴨川べりへ夕涼み満天
秋早朝走る練習唯一人治男
秋の薔薇門を越え咲く子の触れる治男
バーボンのオンザロックや秋暑し恵三
流灯会手に墨つけて書く願ひなつき
ミニトマト今朝の三個の皮厚しよう子
東山おおひ被さる雲の峰はく子
街秋暑高層ビルが席巻す菜々
みそ汁のだしの濃い目に涼新たやよい
苦瓜のジャングルとなる狭庭かなやよい
2017年08月19日
水泳から帰る子供のボ−ル遊び治男
夾竹桃走るSL触れそうにぽんこ
秋の蚊を払ひはらひて立ち話満天
セイウチの芸にどよめく館暑しこすもす
群離れ我が傍らに赤とんぼせいじ
露をおく笹薮払い大広野たか子
魚屋はすててこ姿一服すさつき
受話器越し聞くふるさとの法師蝉やよい
池の面を行きつ戻りつおにやんま三刀
秋雨の続き古井戸蘇り智恵子
掃苔や手伝う幼の笑顔よし有香
白木槿の角曲がるのが好きな道満天
湿原をゆったり巡回オニヤンマ智恵子
ウインクする案山子にウインク返しけりうつぎ
ステーキに良しと太茄子勧められよう子
鐘一打山に響くよ法師蝉ぽんこ
クレーンの嘴突き刺さる雲の峰はく子
二反の田一日掛かり稲を刈る治男
伴走者めきて目の合ふ赤とんぼせいじ
まわり皆二人ずれなり揚花火宏虎
喉元へまろぶ真水や涼新た菜々
朝潮を蹴立て銚子へ秋刀魚船恵三
送り火の護摩木の煙くすぶりて明日香
砂遊びの道具も揃う避暑の宿こすもす
神輿曳く子より大人の数多しなつき
地蔵盆子ら蝋燭をつけたがりなつき
かなかなや川向ひなる杉美林やよい
島原の角屋への路地秋暑し明日香
青春は一瞬に過ぐ生身魂宏虎
コスモスの風にささやく安房郡恵三
峡の空みるみる覆ひ羊雲菜々
老いとても元気を出さにゃあ雲の峰はく子
2017年08月18日
ずっしりと水禍の里の梨実るさつき
カンナ燃ゆ男にもある嫉妬心宏虎
ぬかるみと化した畑の戻り梅雨有香
夏休み気になる子等はと見守隊満天
秋風や土持ち帰る球児どちせいじ
白桃を白寿の母の口元へ恵三
壮観なSL車庫の秋暑しぽんこ
登高や村一望のお城あと菜々
最果ての漁師の暮らし秋の潮たか子
寺広し若き僧侶の松手入れ治男
蜩や山菜尽しの宿の膳やよい
櫂持てば何故かボートが右回りなつき
深山や瀬音に揺れる蔦紅葉智恵子
漁火の散りゆく安房の星月夜恵三
天駈くる雷鳴天の幕裂けりよう子
漁師町軒突き合せ秋暑し三刀
夜下る鮎の多きや下り簗ともえ
阿波踊腰を落としてリズムとる宏虎
朝食もそこそこにプール遊びかなこすもす
グラデーションに早稲田晩稲田稔り初む菜々
しのばずの池に生まれし蓮の森智恵子
苦瓜の二階の窓を隠しけり満天
秋潮や船に並走かもめ群たか子
薄明に先駆けて聞く秋の雷せいじ
落款は柳の根方幽霊画なつき
大曲りして碧深き秋の川やよい
語りかけ娘の墓を洗いおり治男
夜の秋の一人に点つる抹茶かなはく子
SLの煙の臭い秋暑しぽんこ
小京都影求め行く残暑かな隆松
2017年08月17日
温泉を探り川掘る秋暑しやよい
葛の蔓起こりし風のなすがまませいじ
精霊舟にわかに燃えて流れ出す治男
ゆったりと江州音頭村古老はく子
家族そろいラジオを聞きし終戦日治男
大空へ触手を伸ばす葛かづらせいじ
爽やかな風吹き抜ける身のほとり三刀
さよならのヒット打たれて秋の夜あさこ
花すだれ窄みて稜線赤く見ゆ智恵子
山里の沢に次つぎ赤とんぼ智恵子
遠ざかる草笛峡の小学校有香
泥かぶり尚も立たんとカンナ燃ゆさつき
山の宿窓辺に葛の花迫るこすもす
休耕田花野となつてをりにけり恵三
春日局ゆかりの寺や凌霄花菜々
朝焼けに一面染まる鰯雲さつき
鉄博に眼を輝かす夏休みぽんこ
旅の宿玄関先の遠花火こすもす
八咫烏の紋に秋日や大鳥居やよい
湿原の太古は海と秋の声たか子
流燈の離れがたしか風止めりなつき
一葉落つ侘しき里の一樹かな恵三
天命か鳴き尽しけり蝉の骸宏虎
日の落ちてつくっくぼうし突如鳴くあさこ
禅苑の紅一点や百日紅菜々
山の霧ライト手探り七曲り宏虎
年ごとに身にこたへたる残暑かな満天
クレーン二基入道雲に挑みけりうつぎ
外出の一歩に纏ふ残暑かな満天
茄子の馬ご先祖さまの乗り切れずたか子
箱眼鏡魚追ふ子らや川蜻蛉よう子
棚経や僧見習ひの孫連れてなつき
鎮魂の灯に原爆ドーム陽炎へりはく子
2017年08月16日
もみぢの手に合掌しかと盂蘭盆会菜々
マネキンの着替へし服や秋暑し満天
夏野菜無いものは無し爺の畑うつぎ
秋暑しスマホお得と封書来る満天
鴨川に万の観客大文字恵三
戻り梅雨子と焼くホットケーキかななつき
東京の従兄弟と議論盆休み治男
帰省子を待つと云ふより孫を待つ恵三
薬草を干す夕焼けに真向かひて有香
バッタの子に食べつくされて大葉かなはく子
ベトナムの若き友来る終戦日せいじ
人力車気配り嬉し秋暑し宏虎
学生時の道に座し見る阿波踊り治男
下見来て初穂のすすき家苞によう子
平和の鐘菩提寺に撞く終戦日やよい
霧湧いて湖上一面モノトーンたか子
露天の湯花火の硝煙流れ来るやよい
今日のこと精一杯の生身魂三刀
放たれて小犬尾を振る墓参かななつき
心地良し隣の人より団扇風さつき
秋暑しどきりの服装短パンツ宏虎
一皿の氷菓を分つ老夫婦なおこ
山風へ堂開け放ち盂蘭盆会菜々
実る稲裾に纏ひて夕の富士智恵子
紫をしかと桔梗の二番花はく子
苧殻焚く仏の箸を残しけりぽんこ
水面映ゆ沈く黄花のさやかなり智恵子
サイレンに静まり返る終戦日せいじ
丹頂のゆるり参らす秋の原たか子
鬼灯を仏花に添える賑やかさぽんこ
持ち来たる温みの流燈そつと押しともえ
2017年08月15日
蜩の声澄み渡る河原の湯やよい
海ほたる渚に青き望の月智恵子
虫食ひの鬼灯ばかり父の庭なつき
盆最中グランドゴルフ賑はひて満天
花火待つなぞへに足を投げ出してさつき
終戦日天地静かな雨となる菜々
今日咲きし木槿役終え今日しぼみともえ
新涼のバージンロード歩みゆく恵三
朝烏賊の水槽狭しと海の駅智恵子
水澄みて鯉悠然と行き交わし小袖
湿原の河の蛇行や秋の水たか子
平和の鐘余韻の中を秋の蝶やよい
帰省子の外出多し話す間なし満天
絵灯籠に姑との月日よみがへる菜々
秋めきし光が町を包み込むせいじ
街路樹のそよぎにもまた秋の声せいじ
焼け切った大地の記憶終戦日三刀
潮騒と松籟のみの盆の月宏虎
新涼の音を奏でる水車かな恵三
里山の田毎の案山子百面相小袖
麦わら帽畦に沿ひつつ見え隠れよう子
島の宿街頭も無く天の川宏虎
その辺り白き風あり蕎麦の花たか子
うなだるる母を乗せたる茄子の牛なつき
2017年08月14日
街路樹の跡びつしりと猫じやらしせいじ
さわさわと伊達の郡の稲の花恵三
帰省の子赤子の世話を買つて出るなつき
天災と戦禍なき世や天の川宏虎
盆踊り炭坑節で盛り上がる宏虎
雨戸開け一陣の風今朝の秋満天
赤飯を炊いて先祖を迎へけり明日香
会場の提灯も揺れ阿波踊り治男
川底の砂利踏みしむる水の秋やよい
塗下駄の音揃い行く阿波踊りともえ
リフトいま足下に咲く黄菅かな恵三
百キロの直線道路北の秋たか子
盆踊り雨天中止の触れ廻す三刀
阿波踊りにバングラデイツシユの人踊る治男
泉州沖広ぐパノラマつくつくしぽんこ
川原の混浴風呂に浴衣着てやよい
帰省子や物干し竿のカラフルによう子
盆踊り雨天中止の触れ廻す三刀
晴れ渋る空の重さよ秋暑し菜々
ビオトープめきし狭庭や夏の果てせいじ
揚花火息つく隙もなく連打さつき
籠の蝉夜鳴きにそっと解き放つ智恵子
テレビ画面とジャンケン競う秋暑しこすもす
棚経や嬰座布団に寝かしをりなつき
高校野球熱戦続く秋暑しこすもす
応援の「一戦必笑」の団扇振る満天
秋暑し野球放送にぎやかに菜々
伝書鳩円描く群れや天高し智恵子
泉州沖夕日百選秋の雲ぽんこ
はまなすや釧路の沖は霧隠れたか子
帰省子ら自動運転勧めをり明日香
2017年08月13日
夕顔の煌めく雫雨後の夕智恵子
盆用意そこそこにして旅に立つたか子
竹寺の筧のこぼす秋の声恵三
故郷の再認識や大夕焼けこすもす
走り根の続く古道や木下闇やよい
里帰り父の作りし案山子待つ智恵子
真直ぐなる母横たはる茄子の馬なつき
羽ばたきもせず風に乗る秋の蝶せいじ
かなかなと蝉の合唱宮の杜やよい
石塔へ我が影映す大夕焼明日香
街路樹の補植の一本木槿咲くうつぎ
見上げれば朝と同じの鰯雲ともえ
稲光り一閃浮き出る街の貌宏虎
露けしや日本を守る核の傘恵三
交代にハンドル握り帰省せりこすもす
菩提寺の大門開きし盆参り宏虎
秋日影木陰を選ぶ雀どち三刀
帰省子の元気な顔も土産なりぽんこ
肩車されて加はる躍りの輪さつき
争ひし事も詫びつつ墓洗ふ菜々
大青田電柱の影濃く倒れ明日香
盆用意長押しの遺影へ語りつつ菜々
秋の雲縫って真っすぐ飛行雲三刀
霧雨の小空港に旅始むたか子
からからと魂抜けし音木槿掃くうつぎ
軒先の雨を待つごと吊忍満天
紙飛行機折つて踊りの輪に入らずなつき
帰省子の靴が占領上がり口せいじ
監督の如し大声秋暑し満天
2017年08月12日
雲の峰山頂に佇つ達成感宏虎
稲の香の匂ふあぜ道夕散歩せいじ
用水路満々として早稲の花三刀
道に蟻小さな人よ山巨大宏虎
万緑に深く沈みて妻籠宿有香
地蔵尊の褪せし前掛け秋暑し満天
台風過湖北の畑に泥の有り隆松
梅干すや熊野古道の土産店やよい
夏野菜台に殺到道の駅ぽんこ
鱧料理未だに味の解らぬ子智恵子
富士詣異国の僧の朱の衣恵三
風呂上がり顔に近ずくキャンディーあさこ
婦人部の屋台当番村祭りよう子
蝉しぐれ大岩抱く木の根かなやよい
堤切れ湖北の稲田色黒し隆松
山盛りのゴーヤ供える仏壇に明日香
母好きなケーキみやげに帰省の子なつき
観音の千手円描く夏座敷なつき
長崎忌霧雨けむる天主堂智恵子
お供えは自家製野菜盂蘭盆会明日香
秋暑し香煙揺れる風もなし満天
桃貰ひ香んばし匂ふ夜の厨あさこ
人文字となりて残暑の外野席せいじ
病棟の軒より巣立つつばくらめさつき
届きたる芙蓉の花の見舞い状恵三
2017年08月11日
墓の花仏花しちらふ盆支度はく子
夕焼や一人降ろして島のバスうつぎ
俯瞰して青田の緑深まりぬはく子
リハビリの午前混み合ふ残暑かな満天
爽やかや捕逸にも声掛け合ひてせいじ
むせび泣く球児の背番号もまたせいじ
焼き茄子をアチチと剥きし赤き指智恵子
洗顔の泡いっぱいに涼新たやよい
庭に椅子出して涼風ほしいまま菜々
夜蝉の網戸に激突二度三度よう子
浴衣の子足投げ出してメール打つなつき
マイカーを磨き磨きて秋うらら恵三
近況に一句添へたり残暑見舞満天
久々に家族集まり鱧料理三刀
蝉の声命尽きるまで鳴き競うともえ
櫂止めて静かに待てり流燈会なつき
露しぐれ被爆の街の核の傘恵三
帰省の娘先ずは電車で出迎えにこすもす
翠黛をかざして見ゆる雲の峰ぽんこ
竿の上じっと動かぬ青蛙こすもす
真夜中に時を惜しみて蝉の声智恵子
2017年08月10日
病みし娘の窓に大きな夕の虹せいじ
青富士にかかりし雲の綿帽子せいじ
すり鉢の形くっきり蟻地獄有香
盆用意いまだ離せぬ母のメモ明日香
秋暑し極彩色の電車来る満天
玉の汗流るにまかせ風呂磨く菜々
嵯峨野路の古刹巡りや竹の春恵三
幼乗せ祖父漕ぐ小舟流燈会なつき
帰省子を待ちて朝から祭り寿し智恵子
避暑散歩お伴はお茶と塩飴とこすもす
米軍機居座る基地の島の秋恵三
鳳仙花弾けて犬の耳立ちぬ智恵子
蝉時雨ベンチの父へ忍び寄りなつき
秋暑しビルの谷間の花ガーデンやよい
山の日や父祖の守りし里に住むよう子
西風に乗って吾庭小鳥来る三刀
異国語の飛び交ふクルーズ秋暑しやよい
長崎忌修学旅行で行きしのみはく子
夕刊の猛暑払ひて読みにけり満天
ドクターヘリ雲の峰へと飛びたちぬこすもす
八月に記念日忌み日続きけり宏虎
ぴちぴちと水泡現る秋の川明日香
貴婦人のベールの如く蓮の花ぽんこ
と見る間に百面相や雲の峰なおこ
植木の葉てかてか光り庭残暑菜々
叱られし妣懐かしく掃苔す宏虎
2017年08月09日
長崎を最後にと書く流燈にせいじ
爆音と風や残暑のヘリポートやよい
物干場先ず取り払ふ蜘蛛の網こすもす
寺町の塀よりゴーヤぶら下がりなつき
炎天へ群青五輪の塔聳ゆ 小袖
昭和てふ苦楽の記憶生身魂宏虎
ミニトマト吾子の背丈に摘まれゐて有香
墓参り石像の犬吾みつめ治男
塀越えて隣家に傾ぐ百日紅こすもす
猫の目と会えばウインク秋の園治男
波しぶき飛び来クルーズ風涼しやよい
新涼や選手宣誓感動す満天
夕風に揺れていとしや灸花菜々
山暮れて遠蜩となりにけり恵三
避暑宿の雨に濡れてるハンモックはく子
泣きながら肩慣らしして球児去るせいじ
飛石に鯉の寄り来る残暑かなぽんこ
鐘音の渡る長崎奉の百合智恵子
天の川影向せしや法師蝉宏虎
葉の先の水玉光る長崎忌三刀
陶枕の畳に鎮座旅の宿智恵子
秋空へ尾翼一列待機中たか子
手習ひへサイダー飲みつ兄弟なつき
秋涼しピアノを走る指白し恵三
女子会の男子はアッシービアガーデンよう子
応援の赤き一団猛暑とばす満天
2017年08月08日
圓朝のどくろ絵惚くお風入れなつき
秋立つやぼつぼつ終活始めなむはく子
漁火の沖に散らばる夜の秋恵三
片蔭や街並み今もそのままに三刀
台風予報横目に緊急見舞いかなこすもす
泥池に散りて漂う蓮の花ぽんこ
ファックスの文字の滲みや台風裡よう子
炎昼や乗る人もなき観覧車やよい
雷鳴や途中で止まる洗濯機治男
八月に祈り集中数珠出番宏虎
さりげなく留守居の夫に南瓜煮るせいじ
夏野菜ぎゅうぎゅう詰めの宅配便こすもす
晩夏光宮殿めきし焼却炉やよい
捨て船の見る人の無く秋ついりともえ
頬伝ふ汗の青春甲子園智恵子
小学校に金次郎像読書の秋治男
台風一過ご無沙汰かねて長電話満天
戸を出るや思わぬ涼に身のゆるむ明日香
日焼け夫けふ肩書きはヨットマンなつき
秋涼しピアノを走る指白し恵三
台風一過晴れたり降ったり落ち着けず満天
速報の画面釘づけ台風禍明日香
今朝の秋板の間を踏む足裏に来たか子
旅立ちの母に添寝す夏の蘭智恵子
鉢植を避難させたり颱風裡せいじ
夏休み優しき母の叱り声宏虎
2017年08月07日
寝苦しき夜をしのげば秋立つ日せいじ
板戸打つ音の雨脚台風来菜々
鈍足の湿気たっぷり台風来満天
高波に子らの夏も終わりゆく智恵子
立秋や葉裏を返す風白し三刀
台風の空見渡して雨戸繰るよう子
病みぬけに残暑厳しきビル谷間やよい
正論をかざす熱弁原爆忌宏虎
小舟より放つ流燈燃えたてりなつき
スリバチ有香
広々と青田を跨ぐ送電線恵三
静まりて亦鳴き競う蝉しぐれともえ
朝顔の咲いて絵日記いきいきと菜々
台風を避けて地下道西ひがしたか子
懸崖の滝に打たれし苔仏ぽんこ
ヨットレースの白帆俯瞰すヘリコプターやよい
静まりて亦鳴き競う蝉しぐれともえ
踊り果て月中天にひとつきりはく子
児の引きし抽選当たる大西瓜治男
朝顔の自由奔放フェンスへと満天
誕生日妻の里より新酒くる治男
秋立つ日大嵐早や襲来すせいじ
台風来てウィンドサーファー湖に来る隆松
台風の直撃なるも句座湧いてたか子
大欅数へきれざる蝉の穴なおこ
流れ来し園児の帽子秋渚恵三
台風の風に怯えし木々の声智恵子
朝顔や猫あくびして身を伸ばす宏虎
学童保育麦茶三杯大やかんはく子
杖に顎のせたる老や流燈会なつき
2017年08月06日
秋立つ日雨戸にしのぶ風変わる宏虎
こんもりとしてブーケめく酔芙蓉せいじ
身をそらし川面をたたく川蜻蛉ともえ
風呂敷に新米包み本と交換治男
夕ざれの白雨に草木よみがへる菜々
青鷺の啄ばむ側のトラクター智恵子
娘っ子車内の立喰いうそ寒しぽんこ
盆踊佳境に入りてにわか雨満天
夏惜しむ試乗三分ヘリコプターやよい
見下ろしの街暮れなづむ夏の果てたか子
トランプ氏も広島へ来よ原爆忌治男
原爆忌山河は常の如くなりはく子
広島忌乾ききったる野菜畑三刀
暁に鳴く蜩の高音かな小袖
より薄き桃色が好き百日紅せいじ
盆踊り広がりつつのいびつかなたか子
羽閉じてぶらんと下がる夏の蝶明日香
蝉時雨トーンダウンの亭午かなよう子
風涼し山気漂ふ切通恵三
子と部屋の掃除して食ぶ鰻かななつき
歯ブラシを買ひ帰省子を待ちにけり恵三
葉生姜の育ち手作り味噌出番智恵子
水涸れの鉢のいくつか灼くる庭明日香
立秋や波打つ色と雲の色宏虎
橋幾つ潜るクルーズ湾涼しやよい
原爆忌荒れる山河のありにけりはく子
顔手入れ余念なき子や原爆忌なつき
ハイヒール残暑の町へ颯爽と菜々
初めての人ともひとつに盆踊り満天
2017年08月05日
農民と地球の乾き喜雨に悦宏虎
車椅子押して輪に入る盆踊り小袖
縁側の語らい続き風は秋こすもす
篝火の先は闇へと流灯会なつき
御仏の御前に座し堂涼しやよい
向日葵のシャワーの口のごと傾ぐせいじ
石塀の長き旧家や朴の花治男
風清か尾根を曲がれば吾亦紅智恵子
一円玉落とし人気の夏まつり満天
遠雷や寝起きの耳に犬の声ぽんこ
血汐沸く音に釣られて揚花火恵三
侵されぬ自然も人も原爆忌たか子
熊蝉にカナカナの声少し入り明日香
雨止んで人のあふれる夏まつり満天
話弾む媼四人や夕端居こすもす
盆栽の楓の緑床涼しはく子
雲上の大観覧車避暑散歩よう子
一茎に三輪の百合つり合つて治男
台風の目のらんらんと奄美沖恵三
山の端に雲のきざはし秋近し菜々
舞つて打つ祭太鼓の女衆なつき
形見とてもうささくれて秋扇たか子
庭の椅子仕舞う台風事前措置三刀
向日葵の海に向かひて林立すせいじ
浄土へと白を散らせり沙羅の花宏虎
夏の果て遣りかけの事斯く多しやよい
語り部の言霊聴きし原爆忌智恵子
前山を今日も住み家に不如帰小袖
座布団に赤子すやすや夏座敷菜々
2017年08月04日
市を挙げて緑化運動茂りけり恵三
風やみて残暑厳しき茜空智恵子
夏闌けてペチュニアはなほカラフルにせいじ
早朝の参道既に蝉全開こすもす
太棹の弾ける音や夏芝居三刀
やまももを採らんとするや鴉鳴く治男
潮騒にうつらうつらと藤寝椅子恵三
三尺玉仕掛けて逃げる速さかなやよい
蝉時雨校舎の窓を揺するごと満天
庭掃除葉裏に数多蝉の殻こすもす
晩夏光マンションの窓整然と菜々
青竹の器に盛りし川床料理宏虎
母の声つい喚きけり夏休み宏虎
大夕焼甲板に立つ旅始やよい
ふと目覚め夜涼に触れるテラスかなたか子
湯まんじゅう伊香保に甘き夏休み智恵子
黄昏や向きそれぞれの日輪草治男
セコイアの下闇歩めば小人めく菜々
駅前のポストは灼くる見舞状せいじ
流れ来る唄に涙す夏の果てはく子
日照り川しゃばしゃば歩く鷺のゐて明日香
ひび割れの兵士の墓に蝉しぐれぽんこ
紅白のさるすべりの道遠廻り満天
流灯会都会の空の暮れのこるなつき
次々と畑の西瓜はぜてをり明日香
大男のメイドの仮装踊りの輪なつき
観覧車持ち上ぐるごと雲の峰よう子
2017年08月03日
甲子園へ四十九校雲の峰満天
三伏や浜辺夜昼黙と騒宏虎
高波の攫ひし浮き輪大海へ智恵子
出揃いし稲穂の未だ垂れをらずこすもす
青葉梟巣立つ欅の静寂かなよう子
ファッションにあらず術後のサングラスはく子
よいしょと声出して踏みだす炎天下三刀
ラジオ聞き父炎天に庭手入れなつき
鴉鳴く陸墓に咲ける百日紅ぽんこ
幽霊画展古きクーラー唸り継ぐなつき
旅の宿とっぷり暮れて避暑気分宏虎
桃届く厨房甘き香り満つたか子
夕涼み虫除けスプレーに冷やりせいじ
信号機赤に変はりて汗を拭く恵三
夏空へ鐘楼の屋根大広げ菜々
大安に土地購入す蝉時雨治男
朝顔の塀よりのぞく紅一輪満天
声だけで姿の見えぬ庭の蝉こすもす
揚羽二羽もつれつつ飛ぶ老の前治男
折り鶴を四羽賜り原爆忌恵三
風に散る常磐木落葉に開山堂菜々
夕空に捺印めきし夏の月せいじ
秋色にと微妙な違い空青したか子
日向水庭訪う鳥の露天風呂智恵子
2017年08月02日
万緑の眼下カヌーの練習中こすもす
迷走の台風に似し国事かなたか子
戦中の写真展見る昼涼し治男
薄物の僧二三人電車待ちこすもす
空蝉や本籍残す阿修羅あり宏虎
喜雨来る土の匂ひと土の声宏虎
夏休み牧場の朝の乳搾り智恵子
西瓜売りブリキ盥に氷詰めうつぎ
昨夜の雨今朝の新涼もたらしぬたか子
炎天下タワー揺らめく京の町せいじ
持つ力皆出し切って蝉しぐれ三刀
高層のマンションの灯や秋近し満天
爽やかや白に塗り替へ歩道橋はく子
夏の川己映りて犬吠える治男
水の秋武蔵の国の和紙の里恵三
旧跡の石碑の灼くる交差点ぽんこ
一夜明け昨日と変わらぬ琵琶湖見るともえ
炎天へ火花散らすや溶接棒 やよい
晩夏光大淀川の滔々とはく子
大天狗の鼻にほこりや秋立てりなつき
戸を繰れば一陣の風秋近しせいじ
山頂にはしゃぐ子らをり夏休みなつき
登山者の満席なるやあずさ号恵三
帰省子は医学生らし専門書有香
花街の八朔行事晩夏光満天
蓮咲くや水に蠢くもの数多 やよい
法師蝉初声聞きし町の夕智恵子
わた菓子券隣家の子にへ夏祭りよう子
句座すずし梅花藻談議何時までも菜々
2017年08月01日
水子塚展墓の母と思はるる恵三
稲妻に闇を剥がされ雲あらは恵三
水打って今日の疲れも忘れけり満天
今日咲きしむくげ役終え今日終わるともえ
もろこしの詰め放題にときめきて智恵子
葦すだれ宇治の奔端音の透き菜々
百八段数へのぼる子汗涼しなつき
紀州沖海霧に消えゆく潮境ぽんこ
汗こぼるかんかん照りの物干し場せいじ
遠き日や床几に集ふ夕涼み やよい
黄の花も黄の葉にも風ゴーヤ棚よう子
湧き水の小滝奏でる万の音智恵子
番犬の役には立たず油照宏虎
ちちははの立居も親し葦すだれ菜々
食べ助けして下さいと西瓜来る明日香
古代蓮極楽堂の前に咲く やよい
夏姿ペコ人形のフラドレス隆松
車押し受診に廻るセルの妻治男
車やめ介護タクシイ炎天下治男
紅蜀葵朝日を受けて揺れにけり満天
晩学のゆっくりゆっくり夏果つるはく子
夕立といふよりスコールひと日かな明日香
チエックインの列の長さや宿の夏こすもす
次々に飛蝗追いたて草刈り機三刀
山頂にタオルすすぎて汗涼しなつき
蝉しぐれデイサービスに行く母へせいじ
睡蓮や池を奔りし稚魚の影宏虎
健診の無事の通過や夏果つるはく子
2017年07月31日
大玻璃の万緑愛でつ食事会満天
片脚は山に消えたり朝の虹有香
久方の海の白波墓詣でぽんこ
耳朶を打つ羽音鋭き蝉つぶてせいじ
ソーダ水昭和だんだん遠くなりやよい
船虫や波に襲はれ四散する宏虎
雷鳴の後の雨脚地を叩く三刀
朝顔の寄る辺となりし四つ目垣恵三
新豆腐厨に見つけ独り酒恵三
夏座敷額を突き出る天狗面なつき
全力を出して落蝉また一歩せいじ
ボーイズの日焼けにまばゆ光る海智恵子
喫茶店涼しピアノの生演奏こすもす
青岬海の彼方に病める友治男
日除けして車窓の富士を見逃せりなつき
赤富士の浮きて江ノ島墨絵めく智恵子
間歩跡の滴り珠のごと光るなおこ
緑陰の女性で占めるレストラン満天
立ち食いの女子高生や森林浴治男
ベランダのしその葉バッタと半ぶんこはく子
パラソルや砂浜に咲く六角形こすもす
まくわ瓜お釣りの出ない竹の筒よう子
売物の空地に撓わ夏みかんやよい
夏の潮男波に乗りてサーフィン宏虎
食べ放題パンとスープに暑気払ひはく子
水蜜桃赤子のように洗いけりたか子
次々と動物めくや雲の峰有香
炎帝を叩きて去りぬ通り雨うつぎ
ペチュニアをもっと咲いてと切り戻し明日香
夕立にかぼちゃの葉っぱ動転す菜々
ポイ捨てを禁止できるとお花畠明日香
2017年07月30日
扇風機が家一番の働き者菜々
暑気払ひ熱き抹茶のティータイム満天
扇風機の風にこころも解け行く菜々
逢ひにゆく君の眼差し涼しさよ恵三
ブルーベリー防鳥ネット十重二十重よう子
夏草の日日の繁茂の跡地かなたか子
スマホ増え電波飛び交ふ星月夜宏虎
波無くてヨットすいすい滑りけり宏虎
校庭の殊に一樹の蝉しぐれやよい
午前五時蝉は存外朝寝坊せいじ
担当の焼きそば忙し夏祭りやよい
蝉時雨かざる場所なき子の絵画有香
大石に生えて忍の切り通し智恵子
万緑の迫る山並ダム懐くぽんこ
百日紅そら磨くかにゆうらゆらたか子
夕顔や里に残りし機の音恵三
蝉の穴覗く地底はどこまでもぽんこ
花さぼてん吹き出るごとし猫の声治男
浴衣着しコボちゃん像と背比べなつき
炎天下甕の水飲む鳩雀三刀
葦簾抜け朝日に煙る湯殿かな智恵子
灯艶めく鬼灯市に人増せりなつき
噴き出して胸板下る玉の汗三刀
我が影の小さくなりし炎昼に満天
強風や稲の脅しの銀テ−プ治男
光る腕輪光るカチューシャ浴衣の子うつぎ
宙遊びゐて朝顔のつるの先はく子
庭茂る思ひのままに枝伸ばしせいじ
2017年07月29日
ぎらぎらの日小さき日傘を貫きぬはく子
今まさに佳境の連打遠花火 やよい
下闇に目を凝らしたる力石ぽんこ
夏の夜の森ざわめきて肝試し智恵子
さし石と彫られる文字に男梅雨ぽんこ
今日より三日家居と決めて梅を干す菜々
漁り船波のまにまに夜光虫宏虎
梅を干す母の大笊取り出して菜々
武蔵野の杜伸びやかに蝉の声なつき
釣り堀や朝から賑わふ父子連れ智恵子
意を決し一歩踏み出す炎天下はく子
風鈴の柄で選るらし鬼灯市なつき
仏壇の花は毎日百日草明日香
下闇を抜ければ遠く比叡山せいじ
店出るや眼鏡のくもる炎天下三刀
今日咲きしむくげ役終えそつと落ちともえ
降り注ぐ万の星星キャンプ村恵三
明易し路地を過ぎ行く大き声 やよい
一生を一心不乱せみ果つるたか子
パティシエの仕事体験夏休みこすもす
たくりたる袖下ろしけり冷房車せいじ
隠沼を三段跳びに青蛙うつぎ
反抗期一蝕即発鳳仙花宏虎
近付けず音を楽しむ遠花火たか子
硝煙の屑の落ちくる揚花火恵三
隣組祭りの準備手際良く満天
工事音に負けじと続く蝉しぐれ満天
2017年07月28日
鬼灯市売り子の青きピアス揺れなつき
金魚鉢卵見つける度に増ゆ明日香
漣のダム湖は霧の吐きどころぽんこ
露涼し川俣郷の平家塚恵三
涼求め五指をぬらして小流れに 小袖
校内に夏草しげる校長の眼治男
鬼灯市売り子揃ひの藍浴衣なつき
広縁に足投げ出せば夏の蝶せいじ
瀬戸内の島々霞む曇り空あさこ
エレベーターは人吐き夏のバーゲンへ菜々
閑さやお羽黒とんぼ音も無くうつぎ
空真青土用うなぎのよく売れて菜々
独り居の姉恙無き声涼したか子
車窓より塀をはみ出すさるすべりあさこ
マンションの凹より見ゆる揚花火恵三
仰向けに死んだふりして金亀子満天
花火師の印半纏夜の主役ともえ
白南風にプロペラ風車機嫌良しこすもす
熱の身へエナジー甘酒しみわたる やよい
照りつける日射しを縫って黒揚羽三刀
鰻買ひ産地か値かと思案かな隆松
飛び立てば羽音大きし金亀子満天
雲の峰吊り橋迄の大渋滞こすもす
紅薔薇の咲き歓迎の歌唄う治男
老鶯の一声長きダムの里ぽんこ
硝煙の匂ひほのかや遠花火智恵子
風鈴の音色競ひし路地に入る智恵子
隠沼の木洩れ日躍る黒とんぼよう子
明暗を分かつ一球雲の峰三刀
木漏れ日に羽黒蜻蛉の尾のみどりうつぎ
風涼し千畳敷の大方丈せいじ
話し合い佳境に扇子動かざるたか子
蜩や黄昏に鳴き哀を秘む宏虎
蝉しぐれ熱の体のなほ火照る やよい
かごの中太き胡瓜と割れトマト明日香
蝉しぐれ子は滑り台何度でもはく子
鳳仙花爆ぜて寿命の延びにけり宏虎
2017年07月27日
水引の花のもつるる風の谷戸恵三
老鶯や大樹の多き植物園はく子
13度糖度明確切りすいかたか子
一抹の不安いだきし大夕立せいじ
木洩れ日の水玉模様涼しかりはく子
山間に煙のごとく霧の湧くぽんこ
一瞬の黙ありてまた蝉しぐれせいじ
イルカの絵底に二頭のプールかなこすもす
川越の風鈴まつり鈴しぐれ恵三
折れ線グラフめきし稜線月涼しこすもす
はたと風止んで一斉蟬しぐれ菜々
みちのくの家々庭の樹さくらんぼともえ
日盛りの屋根は白銀めき光る三刀
団扇絵のゴーギャンめきて妻の風よう子
まん丸く頬紅さして浴衣の子なつき
吉野路の山並隠す霧ふすまぽんこ
万緑の古道に佇む関所跡智恵子
香水にときめきありし余生なお宏虎
坂道をあえぎて登り滝光る治男
描かぬと決め来れば筆持つ暑中見舞満天
田圃道青鷺一羽じつとおり隆松
暑き日や貨車はレールを軋ませて菜々
御手洗の入るだけ零れ山清水うつぎ
折りたたむ千円札や鬼灯市なつき
苔に寝るわらべ地蔵の無邪気なる智恵子
予報官午後3時雷来ると告ぐ明日香
遠雷や小さき臍ある力石うつぎ
慈雨なれば軒下の人安堵顔たか子
夏の夜送られて欲し秋波かな宏虎
夜通しの水当番や空見上ぐ明日香
恙なき今日を閉づるやハイビスカス満天
無縁塚供えてありし白牡丹治男
2017年07月26日
プールの子ら声筒抜けや青空へはく子
山清水飲みて五感を取り戻す宏虎
客寄せの外に煙の鰻焼く満天
舵をきり船底現るるヨットかな恵三
壁にじる街中の蝉そこここにたか子
真夜中の雷雨にしばし目覚めけり満天
凄まじさに眠り損ねし大雷雨こすもす
万緑を照り輝かすこの日差し明日香
どこまでも伊達の郡の稲の花恵三
若人の泥んこ美容七変化治男
蟻地獄大中小のリズム生むうつぎ
大夕やけ刻刻変わる嶺々の色菜々
目覚まし時計は三時半なり大雷鳴こすもす
雨上がり雲に穴あき蒸し暑し隆松
宮涼し舞殿すなはち句会場よう子
髪留めの涼し煤竹細工てふなおこ
樹下涼し一息入るる二の鳥居うつぎ
七つ星割って飛び翔つ天と虫三刀
舞殿の下に陣取る蟻地獄 小袖
蟻の道つい辿ってる目も足も明日香
盆踊り園のおけいこ木陰なるたか子
大夕焼丘のマンション染め尽くし菜々
街灯に金粉散らし火蛾乱舞智恵子
蜩や夢の極楽苦の地獄宏虎
花火師に注ぐ火の粉の影法師智恵子
夏木立三の鳥居へまっすぐに小袖
呼吸しつつ波のまにまに海月行く治男
2017年07月25日
浜木綿の海へ誘ふ遊歩道恵三
鯖寿司を持ちて姉来る長話治男
百態の気根の沼の羊草はく子
枝ぶりの臥竜の松に赤とんぼぽんこ
頂きし家庭菜園ミニトマト満天
間歇の水の飛沫や蓮の花こすもす
登園のコースの小流れ布袋草こすもす
汁椀の形くっきり蟻地獄有香
立葵道行く人の皆仰ぎ菜々
遠雷のごとき音もて遠花火はく子
雲海の島の上に在り海は碧宏虎
ハイビスカス琉球着観せ首里の城宏虎
虹色の溶けて草色かき氷なつき
鉛筆で擽つてみる蟻地獄うつぎ
夏木立天降るがごとき鳥語かなさつき
立葵塀ぬきんでて婉然と菜々
夏祭り友のダンスに団扇振りなつき
母の歌に子等踊りたり夏祭治男
集中力続かぬ稽古土用入りたか子
夏木立紋章著き宝物庫よう子
猛暑日の朝よりバンダナきりりと絞め満天
もぎたてのトマトを買いに道の駅ぽんこ
葛餅を恙の母の口元へ恵三
広告の主役は土用鰻かな三刀
青時雨刻印のなき力石小袖
2017年07月24日
引力に引かれるごとく夏の蝶明日香
一斉に土用鰻の艶並ぶたか子
一瞬に故郷壊す出水かな三刀
雲海の音なき波や機窓より宏虎
青鷺の動かぬ首のカーブかなたか子
熟桃を内定告ぐる子に剥けりなつき
新調の前掛け涼し地蔵かなこすもす
隠沼に一茎立てし蓮の花隆松
汗拭ひ言った言わはぬと国会答弁満天
筑波峰の夕焼残る雲の色恵三
曇天が暑さ遮る竹の道ぽんこ
音たてて首振る歯医者の扇風機はく子
土用波サーフィンにはお誂え宏虎
二度咲きの花に元気をもらひけり明日香
黒南風へ忿怒いよいよ門仁王菜々
鹿の子の木陰に足を畳みをりこすもす
湘南の海霧に消えゆくクルーザー恵三
駅出でて揺れる紅白さるすべり満天
よよと泣く太夫の汗や肩衣よう子
雲の峰今日の介護を恙無くうつぎ
お食い初めフリルの服を着せ大暑なつき
グランドに子供サッカー百日紅ぽんこ
明王の髪も逆立つ堂極暑菜々
2017年07月23日
軽鴨一家無事と安堵や出水跡さつき
夕餉には欠かせぬ一品冷奴満天
七人の敵なく夫の夕端居たか子
白絹の風にささゆれ滝おつる有香
こにあたり昔渚や月見草恵三
この素麵最高だよと四歳児せいじ
屋上に立てば万緑奈良盆地こすもす
子に返る人の笑顔や西瓜食ぶはく子
夏空へ甍のいくつ東大寺菜々
土間涼し鎌倉遺構の風呂屋形菜々
傘立てに帚とバット捕虫網うつぎ
帰省子に子守託されグロッキーせいじ
尺取りの小枝に化けて身を隠す満天
楠大樹炎暑の苑のオアシスにはく子
寝返りし眉間に皺の大暑かななつき
地蔵尊葦簀の影で手を合わすぽんこ
炊きたての茶粥吹き吹く今日大暑三刀
夕涼の浜辺に恋の影法師恵三
土用鰻匂ひ誘はれ虜なる宏虎
喉越しの冷やし甘酒元気づくたか子
藻を潜りフリル拡げる金魚愛で宏虎
手入れするぬか床きゅうり一夜漬ぽんこ
桃匂ふ代わり番こに嬰抱けりなつき
そうめんを流す親どち掬う子らよう子
マーチングバンドで開始納涼会こすもす
2017年07月22日
蝉しぐれ耳が爆発しさうと子せいじ
ブランチや手作りパンと梅のジャムこすもす
見上げたる蝉とりの児の背なの反りたか子
夕河鹿鳴くや武州の和紙の里恵三
富良野より北の女王や朱のメロン宏虎
シェイクスピア観て雑踏の夕焼くるなつき
眠られぬならそのままに熱帯夜せいじ
ヨガ終へし窓に真白き夏の雲満天
山鳩の声を近くに昼寝覚三刀
薫風に世間話の尽きるなしなおこ
観音の耳朶過ぐる蝉の声ぽんこ
都議選の波及は必至青山椒宏虎
虫食い葉殺虫剤止め蟷螂が明日香
マンションとマンションつなぐ雲の峰満天
嬰抱く子育て大師蝉時雨なつき
目纏にとことん好かれてしまひけりはく子
綿菓子かビルのあはひの雲の峰はく子
広々と青田を跨ぐ送電線恵三
神木の古りし注連縄蝉の殼さつき
外出も家居も辛き炎暑かなたか子
文字探し浴衣の児等の右往左往こすもす
盆踊り当地音頭に輪膨るうつぎ
今日は今日明日は明日髪洗ふうつぎ
てんとう虫香りのせいか干し物に明日香
青々と苦瓜の実の太る庭よう子
2017年07月21日
演習林に小さき祠風涼し菜々
雛はどこ木の間隠れや青葉梟よう子
八月の歴史の重き国に住む恵三
遊船や通りし後の川騒ぐ治男
信号待ち思わずかけるサングラスこすもす
極暑かな玄米粥の昼ご飯せいじ
静もれる校舎の窓に大西日満天
駆け込みし弱冷房車では効かずせいじ
世の中と波長が合わず河童忌に宏虎
人気なき校庭ひそと百日紅満天
水瓶の浮かぶ大葉に蟻の列ぽんこ
蚤の市そっと煽げり古団扇なつき
通り雨急ぎて茅の輪くぐりたりなつき
駅涼し花の機関車トーマス号はく子
サングラス外せば意外好好爺さつき
変声期の子と声比べ夏の風邪治男
向日葵や白昼凛と黄を蒔きぬ宏虎
片陰を知り尽くしたる遠回りたか子
どよめきの団扇の拍手大相撲うつぎ
万緑の葉先乱舞の夏燕三刀
山寺の岩を滴り魔崖仏恵三
初日皆朝寝坊して夏休みこすもす
紅ほのかビルを背にして蓮開くぽんこ
夏草や起伏なだらか演習林菜々
2017年07月20日
下校の子明日からいよよ夏休み三刀
花弁乗る葉も幾枚や蓮の池こすもす
容赦なき暑さに母の忌を覚ゆなつき
用もなく冷房効きし百貨店宏虎
古祠に掛かる真言滝の道うつぎ
草茂る中に優美な五葉松ぽんこ
己が影連れて夏蝶みぎひだりたか子
欄干に神戸の市章登山口うつぎ
梅雨明けの日射し覚悟の外出を満天
百日紅気温36度を凛とはく子
梅雨明けや田んぼふっくらなってきし明日香
纏はりつく湿気にさよなら梅雨明ける満天
夏帽子とりて仰ぎぬ大欅なおこ
日盛りに八時さしたる古時計なつき
木下闇櫛比の気根につまづきさう菜々
セコイアの並木は蝉のパラダイスせいじ
午後の日に花閉じ初めて羊草菜々
保津川の波しぶきの舟遊び宏虎
表札を読みつつ行く子夏休み治男
夏蝶来ジャングルめきし大欅なおこ
参道のなぞえにカボチャごろごろとこすもす
遠ざかる電車陰ろふ炎暑かなよう子
行列はジビエ料理や山開きせいじ
新涼や一葉を詠みし芭蕉句碑恵三
夕闇や雲間火のごと夕焼けて治男
滝を詠む数多の歌碑のゆるき文字たか子
首曲げて背き合ふなりアマリリスぽんこ
駐在所ペットボトルに草の花恵三
2017年07月19日
パイナツプル三等分の難しき治男
散歩後のシャワーの後や梅雨明けるこすもす
推敲の文字間を埋める蝉しぐれ三刀
園涼し数多のハーブ触れもして満天
梅雨明けや風は爽やか空の蒼あさこ
笹百合の沼杉の樹下灯しをりはく子
露天商団扇を腹にうたた寝すなつき
屯する赤きリボンの祭髪ぽんこ
席譲られ嬉し恥づかし夏暑し宏虎
大樹下になんと色白梅雨きのこ菜々
捕らえられ覚悟の声の蝉あはれたか子
尺取りに遊びあそばれ木のベンチ満天
空の蒼高きに割れし石榴の実あさこ
宇良楽し金星に沸く名古屋場所せいじ
気象庁梅雨明け宣言いつも後手たか子
剝製のたぬき日除けの奥にありなつき
陰の無くどの道行くも蝉時雨宏虎
吾が老婆鰻が好きで猫も好き治男
片陰のベンチを占めて句ともがら菜々
甘え猫膝から下りず梅雨座敷小袖
寄せ集めの椅子卓並べ滝見茶屋うつぎ
玉音の記憶のよぎる終戦日恵三
赤と黄のカンナの燃ゆる通学路恵三
二等分又二等分冷奴こすもす
湖上なる鳥居の彼方ヨットの帆せいじ
乳色の蝉の生誕夜のしじま小袖
反抗期くの字への字やへぼ胡瓜よう子
谷底を白蛇這ふ如滝の水うつぎ
2017年07月18日
滝風を満喫しつつ茶店かなたか子
滴りの音の聞こゆるしじまかなはく子
水神さん暑き所に安置され治男
蝉しぐれ音量あぐる朝ドラマやよい
虫籠を提げ少年は草の中三刀
富士詣計画すれど出来ぬ侭宏虎
荒梅雨や回廊磨く一少女治男
滝石の緑の濃淡深さ知る明日香
仙人掌の得も言はれぬ美一夜限り宏虎
切り岸に鬼百合とアイコンタクトせいじ
夏帽子ずり落ちそうな服を来て明日香
おもむろに鳴き出す蝉の陸続とせいじ
ベランダに気まぐれ梅雨が振りまはす満天
南吹く橋に拾ふや鳶の羽やよい
雪渓を一糸乱れず隊ゆけり恵三
吹く風の揺れる葉っぱに蝸牛ぽんこ
大甕の水満満と蓮開くこすもす
水甕に目高の稚魚の遊泳すぽんこ
雨あがりみどり深めし甲山菜々
四阿に涼むいとまや吟行子菜々
朝曇鳩の待ちゐる餌売り場なつき
列島に大雨雹の災害を満天
灼くる腕急流いなす竿さばきよう子
蚤の市仏具みる僧の黒日傘なつき
滴りの岩を染み出づ立石寺恵三
日笠さす男は名ある役者らしともえ
真上から見る蓮の花実は緑こすもす
夫々に推敲しつつ氷菓食ぶたか子
2017年07月17日
裏方の慣れぬ気配り汗滂沱満天
山開ウエストン像雨に濡れ恵三
深夜まで働きづめの扇風機三刀
渡る風闇へ消えゆく夜半の夏宏虎
オレンジに滲む三日月梅雨曇り明日香
遠縁の家を尋ねて青田道せいじ
金魚掬ひ子のたもと持つ母の居てなつき
補助輪付き自転車練習汗いっぱいこすもす
木漏れ日の綺羅まき散らす山清水隆松
山肌に一カ所紫陽花浮かび立つ治男
樹下涼しベンチに翁と鳩雀はく子
浴衣の子抱かれ鈴緒を振り回すなつき
ピーマンを種もろともにスムージーせいじ
ダイヤ婚米寿重なり雲の峰宏虎
収穫期鼬かじりしトウモロコシ明日香
庭に摘むバジリコパセリ風涼し菜々
百磴の祭提灯賑賑しぽんこ
会食の杏仁豆腐のアイスで占め満天
バス走り走り走れど虹前にともえ
梅雨晴れ間しきみ水替え娘の墓治男
仏花へと庭に切りては百日草菜々
海の日や今年は娘の誕生日こすもす
海の日の迷子を告ぐる拡声器恵三
盛り茄子の重きに笊の歪みけりよう子
2017年07月16日
前を行く男日傘を立てて持ちともえ
梅雨茸や鎮守の杜の破れ祠よう子
短命を知ってか知らず蝉時雨宏虎
久々に訪ひくれし子や桃提げて菜々
万緑のセコイア並木逍遥すせいじ
朝涼や本読みの児の大き声 やよい
守備につく日焼けのナイン甲子園恵三
洗濯機休む間のなき梅雨晴間満天
水やりのおろそかになる夕立来て明日香
浴衣着て性格違ふ姉妹なつき
桃熟るる片頬ほのと紅をさし菜々
蝉しぐれはらから集ひ忌を修すはく子
空蝉のおもてに乾く土の色三刀
足裏の板の節目の涼を知る治男
酔芙蓉紅になりゆく百花園恵三
カーフェリー枝垂れ花火の中を行く やよい
目落とせば腓に憩ふ蚊のありてせいじ
阪神の勝鬨祈る梅雨の宮ぽんこ
次次に話題変わりて夕端居こすもす
青田中高く高くと草伸びて明日香
論争の輪出づる藪蚊打ちながらなつき
今日はじまる目覚めとともに汗吹き出す満天
旱続き減らざるものに海の水治男
土付きし背中に浴衣負け力士宏虎
梵鐘の聞こゆ回廊日の盛ぽんこ
2017年07月15日
解体の残土にしるき土用の芽たか子
とりどりの釣舟浮かぶ湖涼しせいじ
汗しとど救援投手冷汗も宏虎
雲の峰やがて崩れし生駒山ぽんこ
体重を気にしつつまたアイス食ぶ明日香
海女と海士金婚式を迎へけり恵三
ナイアガラ瀑布スケール鱗落つ宏虎
青春の真っ只中の染浴衣恵三
初蝉の朝日と共に大合唱満天
蝉しぐれ熱気みなぎる体育館やよい
甲子園目指す球児の汗の玉三刀
おっくうで鉢の草取りすら出来ず明日香
近づけば数多の蛙力石なおこ
唖蝉や月下美人の葉にすがりなつき
炎天に会釈のみしてすれ違ふ満天
仏へも茄子のしぎやき味噌添えて菜々
釣舟を掠め水上スキー飛ぶせいじ
万緑や目に効く仏参りけりやよい
北庭に咲いて小振りや夏の菊菜々
2017年07月14日
身じろがぬ山椒魚の影もまた宏虎
園児らと地元の民謡夏祭りこすもす
夏の虫ところ構わず出没す明日香
梅雨深し夜も黒雲の居座りて菜々
星涼し発つは降りるは飛行場 やよい
空蝉の朝日に命あるごとし満天
空蝉の塵埃ネットから取れずせいじ
滴りの岩を染み出づ立石寺恵三
蓮の玉飽かず転がす丸みかなたか子
奪衣婆の前掛け青し梅雨あがるなつき
我が家にも待ちに待ちたる蝉の声せいじ
笊の中今採りたての茗荷の子三刀
看護師の夏のマスクや眼の輝き治男
バンガロー出づれば星の世界かな恵三
初蝉やベンチに仰ぐ天守閣 やよい
磊々の白きしぶきは緑陰にぽんこ
戸をくればどっと飛び込む蝉の声菜々
蝉時雨村に一軒何でも屋宏虎
スピードを緩めしカーブ蝉の声こすもす
テーブルの如く水平蓮大葉たか子
日照り雨土砂降りもあり梅雨さなか 明日香
空蝉をそっと木陰に移しけり満天
見えざるもせせらぎの音涼しかりはく子
朝焼やラジオ英語で呆け防止治男
黒南風に幟の軋む閻魔堂なつき
2017年07月13日
スーツケース居間に置くまま梅雨明くるなつき
苗筋の歪み消え失せ大青田明日香
大花火海より揚がり枝垂れけりはく子
昼寝ざめ逢ひたき人を見たやうなたか子
草茂るガードレールの白ちらりせいじ
京見物へ華人乙女も浴衣着て菜々
羽ばたけど子つばめ今朝も飛び立てずこすもす
老鶯や澄みたる声の写経寺有香
相輪の輝く塔に梅雨晴間ぽんこ
自転車に風受け涼し税務署へ治男
草茂るガードレールを守るごとせいじ
サングラス掛けて漢の日光浴宏虎
ふと吾子の指差す空や虹の足恵三
水禽園にあひるの食堂園涼し やよい
農道のネットの向こう蓮の花こすもす
町内の案内板添ふ凌霄花満天
紫陽花の光る雫も濃紫恵三
運ばるる間合い正しき涼の膳たか子
梅雨の傘並び精進坂のぼるなつき
空蝉を咥へて雀飛びにけりぽんこ
夕焼けて金波銀波の琵琶湖かな宏虎
クーラーに籠りて趣味のそれぞれに満天
神木にしかと縋るや蝉の殻 やよい
川風に茶店の日除あふられて菜々
午後休診庭で雀の水遊び治男
電車乗る座ったとたんの昼寝かな 明日香
照りつける日射しにとける蝉の声三刀
2017年07月12日
沼池の雲の上駈けてあめんぼうはく子
豆飯やにわか大工で戸の修理治男
夏風邪の母子顔寄せ眠りけりなつき
夕暮れて中洲に鷺のハレムかなさつき
青田風越後平野を渡りけり恵三
百日紅白き塀よりうす紅を満天
おのずから明暗分かつ蝉の穴三刀
三叉路に夏の浦風上機嫌たか子
大甕に風のさゆらぐ蓮の花ぽんこ
百日の半身寝返る嬰小暑なつき
空き腹にひびく遠雷一度きりせいじ
病める児の待てる西瓜の重かりしぽんこ
電柱に絡み凌ぜん花揺るるこすもす
それぞれが機械で草刈り夫婦連れこすもす
炎帝に参りましたとこうべ垂るたか子
梅雨晴れ間老い鶯の待ちて鳴くともえ
夜会へと洒落込む前にひとシャワーせいじ
川沿ひの大樹となりて百日紅満天
神木にしかと縋るや蝉の殻 やよい
錆びつきし頭脳鼓舞して夏の月宏虎
逗子沖の海霧より現るる白帆かな恵三
夏つばめ潮風を聴く日本海宏虎
健康と株の本おく心太治男
水禽園にあひるの食堂園涼し やよい
2017年07月11日
汗拭ひチャイム忙しくセールスマン満天
水撒きのホース婆向けいたずら子なつき
梅雨の鬱とばさんハーブ瓶に挿し菜々
噴水に憩ふ日比谷の昼休恵三
故郷の青葉山見ゆ橋の上治男
青葉風孔雀展げる瑠璃の羽やよい
炎天下棒高跳びの猛練習治男
梅雨寒のシチューは野菜たっぷりと菜々
空蝉もとろけさうなる真昼かなせいじ
足裏にフローリングの梅雨じめりはく子
降臨の滝今もなお緑陰にぽんこ
塩飴のサービス嬉し猛暑の日こすもす
ホースにて水まく狭庭甦る宏虎
紫陽花の青に包まる天文台有香
昼寝起き口三角の大あくびなつき
焼茄子のほどよき焼に皮するり満天
空蝉に縋る空蝉神の庭やよい
片陰に至急の電話営業マンたか子
蝉時雨児の投げる球受け損ねぽんこ
夕涼の恋の浜辺となりゐたる恵三
好きだった竜胆を提げ墓参り三刀
太陽を思はず見あぐ炎天下せいじ
一山を湿らせてなほ滴りぬたか子
悠悠の鳶夕焼に円描けり宏虎
2017年07月10日
コールタール匂ふ木道とんぼ生るやよい
兜太の句に我を忘れる大夕焼治男
蹲踞の片隅に寄る布袋草せいじ
ネオン涼し淀の流れにゆらゆらすなおこ
大胆なファッション展示海水着宏虎
青葦の臥して泥んこ出水跡三刀
水根に緋目高の見え隠れしてせいじ
雷雨去り木々洗はれし今朝の庭満天
園児等の小さき合掌梅雨の宮ぽんこ
青葉山に抱かれ光る兵士の墓治男
樟若葉山野草展人まばら有香
雷鳴の一夜の後のみわたずみたか子
黒南風の海へ真向きてカメラマン菜々
石仏に果つる事なき打たせ滝ぽんこ
噴水や天を突いたりしゃがんだりたか子
万歳に缶ビール干す駅ホームなつき
らっきょ漬カレーに程よき出来上がり満天
機窓より首都の夜景の灯の涼し恵三
お待たせと云ひつ畳みし白日傘恵三
俗界を暫し離れて蓮の花宏虎
動物図鑑途中で閉じて梅雨の月こすもす
揚花火スマホかざして見上げたりなつき
プランターの隅にひょろりと梅雨茸こすもす
路地涼しけんけんぱーのまる四角はく子
一水に巡る神苑緑濃し菜々
2017年07月09日
草いきれ土手に添いゆく札所道菜々
水鉄砲爺の笑顔に命中す宏虎
合歓街道抜け文楽の公演へ三刀
教え子の高校長や校舎ゆやけ治男
普賢菩薩下部の象に天道虫ぽんこ
行儀よく並んでとまる川蜻蛉明日香
解体す蚊よけスプレー吹きかけてやよい
淀姫てふ蓮の花今落ちんとすたか子
踏めば鳴るうぐいす張りの寺涼し宏虎
梅雨深し暮れて滲める街明かりはく子
白南風が大草原を駆けてくるさつき
空蝉が空蝉背負いポスト守る治男
サングラスに破れしジーパンファションに満天
明易し旅の初日の高いびきなつき
風涼し山気漂ふ切通し恵三
夕菅の高原いゆくリフトかな恵三
掻き曇ると否や雷鳴とどろきぬせいじ
夏草や久々に訪ふ父母の墓菜々
飛火野の鹿の親子や影柔し明日香
立ち並ぶサーフボードの片かげりなつき
梅雨最中紫の花清清し満天
おに蓮に乗る体験の子等並ぶたか子
神事に舞ふ巫女を掠めて蜻蛉かなやよい
弛むことなき救助の手梅雨出水せいじ
2017年07月08日
水しぶきあげゐる堰や河鹿鳴くぽんこ
草野球守る外野の草いきれはく子
千枚田青田風吹く日本の美宏虎
荒梅雨に打たれし笹の願い事ぽんこ
細き茎健気や風の矢車草菜々
風涼し読経のテープ無人の堂やよい
水車いま涼しき音を奏でけり恵三
汗飛ばし敲く和太鼓全身で満天
米寿にも出来る運転夏帽子宏虎
俳論を友と争う梅雨晴れ間治男
草笛を施設の母に吹き聞かす恵三
梅雨暗しちょっと派手目のTシャツを満天
雲湧きて二星の逢瀬また見えずせいじ
赤き星自由に跳ぬる揚花火なつき
まだ足りぬ降り次ぐ気配男梅雨たか子
断崖を洗ふ潮騒青岬やよい
ふるさとは遠きにありて青田道小袖
平成のこの世昭和の扇子かな三刀
冷房をつけて留守番宅配来こすもす
水馬影五倍にし動きおり治男
中天の雲居に滲む梅雨の月菜々
今日造ろう明日つくろうか葛饅頭ともえ
八の字に潜る茅の輪に湿り無したか子
暗闇に人の気配や花火待つなつき
星合の空緞帳の下りしまませいじ
2017年07月07日
マンション街となりし下町梅雨寒し菜々
歌ふ輪の膨れてゆきぬキャンプ村恵三
雨上がり梔子の白冴えに冴えこすもす
夏木立福耳揃ふ六地蔵宏虎
狭庭なれど踏み込めぬほど草茂り明日香
風ありて水玉あそぶ蓮の葉に満天
ビール酌む路地に丸椅子三つ四つはく子
荒梅雨やヘリコブターの活躍すあさこ
青え有香
七夕の短冊の文字健多し満天
カーペット剥がし奥の間風入れるこすもす
大き夢叶わぬ夢も星祭り三刀
一隅を古代米とす植田ありたか子
羽衣のごとき産着や夏神楽治男
ナイターや隣の人とハイタッチ恵三
狛犬に凭れる笹の星祭ぽんこ
バス停へチャイナタウンの暑き道なつき
ああう有香
夜光虫太き汽笛の入港す宏虎
子と分くる大きボウルの氷かななつき
道案内するがごとくに梅雨の蝶ぽんこ
昔ながらの魚屋路地に古すだれ菜々
園児バス窓にひしめく夏帽子せいじ
と見る間にさうめん七把平らぐるせいじ
星祭願い吊るすや旅の駅 やよい
亡き君の好きな紅茶を星今宵 やよい
真夏日を享受している田んぼかな明日香
院長も声にして読む七夕笹治男
2017年07月06日
市役所に日除けのゴーヤー実もさはにはく子
躍動の神馬のひづめ夏旺ん ぽんこ
カレー煮る庭のパプリカ茄子も入れ菜々
このあたり昔渚や月見草恵三
瓜刻む音に炊事の主判りともえ
百選のそよぐ棚田の梅雨晴間ぽんこ
追いかけっこして帰る子等玉の汗こすもす
地域なる元気体操館涼したか子
緑蔭や裏径憩ふ石一つ宏虎
飛石を埋めん勢ひ芝青む菜々
通学の自転車連ね青田道さつき
声聞きて一先づ安堵梅雨出水せいじ
憂さはらすイソヒヨドリの美しき声明日香
緑のカーテン狭庭のゴーヤ鈴生りにやよい
一斉に起き上がる豚はたた神治男
七夕の空へ弟旅立ちぬ三刀
主婦業の板につきし娘梅仕事こすもす
昨夜の鵜匠ポスタ−となり街角に治男
品書きをパソコンで打つ川床料理宏虎
次々の豪雨被害に梅雨寒し満天
腕重し子等にも煮詰む梅の味噌やよい
館涼し壺にむらさきの花沢に満天
潮風や風車の回る青岬恵三
自家製の梅ジャム旨し朝の贅たか子
ふるさとの出水の報に祈る無事せいじ
2017年07月05日
川沿いの紅の散らばる夾竹桃ぽんこ
女子会のハイテンションやビアガーデン菜々
今日の事夕餉のビールですつきりと満天
梅雨の雨降る音の無く濡れ知るやともえ
成るように身を任せきり冷奴宏虎
河骨や世界遺産の太鼓橋やよい
女性陣みな小指立て枇杷を剥くたか子
田に迫るなぞえの葛の蔓奔放こすもす
峰雲を出でし機窓に夕日差す恵三
六甲の夜景に似合う生ビールはく子
適当に降る事知らず梅雨出水たか子
更地の立札隠すや草いきれ満天
草笛に草笛応う山頂へ治男
旗掲げ独立記念の揚花火なつき
軽鴨の子の列につき行く朝散歩さつき
梅雨出水電車スピード出せぬままこすもす
新婚の二人に持たす茄子胡瓜三刀
潮風潮風や風車の回る青岬恵三
雲の峰金の鯱なでる会治男
恐々と触るる守宮や玻璃戸越しうつぎ
石塔に日矢の注ぎし夏小立隆松
青田風腕白児童に道譲る有香
梅雨の虹五色の淡く滲み あい 小袖
女子会の気楽さビール豪快に菜々
天帝へ捧げ泰山木の花やよい
椰子の木の上にしだるる揚花火なつき
茄子漬けの紫紺白磁に食進む宏虎
ハングル歌碑謂れの宮の男梅雨ぽんこ
2017年07月04日
室外機フル活動や梅雨暑し智恵子
初台風外人占める京都バス宏虎
さくらんぼ白磁の皿により赤く満天
何かしらつっけんどんや梅雨じめり明日香
絶え間なき車窓の雫梅雨豪雨こすもす
台風の前の静けさ鳶の笛やよい
雨音を気にしつ日がな梅仕事たか子
紫陽花の彩を変えつつ刻重ね明日香
啓発の黄色い羽根や七月来こすもす
扇風機きゆつと軋むも上機嫌せいじ
スーツケース買い足す旅よ半夏生なつき
抜け殻はあれど初蝉まだ聞かずせいじ
カッコウの声に目覚めし森の朝智恵子
雲の間に枇杷の色して梅雨の月菜々
夏空へ紫紺の花をジャカランタはく子
墓前に揚羽蝶舞う娘かも治男
雲を出て小さき暈に梅雨の月菜々
台風の直撃予想すだれ外すやよい
大樟の木陰彩なす七変化さつき
睡蓮や南無阿弥陀仏浄土界宏虎
生ビール実に美味そうに飲む役者はく子
今年竹もう高々と揺らぎをりぽんこ
半夏生外つ国で子に頼りきりなつき
厨の矢守更けて風呂場に現るるうつぎ
さくらんぼ軸を落とさぬよう洗ふ満天
参観日後ろ向き向き白服の子治男
2017年07月03日
啓発用ティッシュ配りや夏の朝こすもす
砂浜に美脚投げ出す水着かな宏虎
丸まって舗道を毛虫転がりぬたか子
初蝉の声は幼くこんにちはぽんこ
朝六時ボランティア皆噴水前 こすもす
南座の長き修理や梅雨暗し満天
バス降りてスコールの早乾きたるなつき
埋立ての沖へ沖へと大西日 やよい
子と夫の顔浮かべ買ふアロハシャツなつき
ビル灯り滲む川べり淀涼し小袖
川風にコンチキチンの音涼し満天
凌霄花試歩の男の立ち止まる三刀
水船に絡まる蛸の豊漁なり智恵子
梅雨霞み牧場の牛の影法師智恵子
妻機嫌不機嫌胡瓜刻む音菜々
下戸夫婦もたまにはミニの缶ビールはく子
荒れ庭に緋を点しをり花ざくろ やよい
梅雨空へ老女の歌う富士の山治男
雲湧きて高く重なる雲の峰宏虎
子が来ると庭に採り来て胡瓜揉み菜々
山桃を採らんとするや鴉鳴く治男
待っていたおはぐろ蜻蛉庭に来し明日香
2017年07月02日
つま先にコスモス触るるリフトかななおこ
はたた神にも一献と杯重ぬうつぎ
白南風や投票所迄はウォークでこすもす
水着干す宿の手すりに隙間なし智恵子
コンサート貰ひし団扇リズムとる やよい
逃げ場なきフロントガラス大西日ぽんこ
老姉妹アイスクリ−ム食ぶ店先治男
出水川家流るるを見し子の頃治男
飄飄と生きて海月の身をかわす宏虎
甚平や嫁の見たてを褒めながらたか子
主婦楽しスープにサラダに庭トマト菜々
デパートの浴衣で笑顔受付嬢満天
田一枚青田波立ち夕ざるる有香
梅雨夕焼雲間へ機影飛び継げりなつき
片白草父母との日々のなつかしく菜々
日の暮れて家族賑はふ川床料理満天
時差ぼけの身体夏日に晒しけりなつき
蜘蛛の囲に頭を捕られたり武家屋敷 やよい
夏野菜料理を競ふ道の駅智恵子
お立ち台逆転勝利夏暑しあさこ
濡れ縁に花擬宝珠の凭れをりせいじ
緑陰にアガパンサスの屯せりせいじ
甲子園今日はビールの良く売れてはく子
食べてみるとて挑戦のトマトかなこすもす
鋭角に川の真中に滑る鴨ぽんこ
夕涼み飛車角大事王粗末宏虎
2017年07月01日
病院を出でて安堵の風涼しせいじ
新しき鰐口仰ぐ梅雨晴間ぽんこ
精米所に雀集まる青時雨治男
夏祓媼額づく石畳 やよい
席探す帰省電車の親子連れこすもす
声大き巣立ち間近か燕の子満天
夏の浜靴揃えゆく都会の子智恵子
坂登る車直射す西日かなよし女
道に商ふ新車のバイク立葵うつぎ
酷暑の日マネキンの脚拭いており治男
汗散らす火花の先の大太鼓智恵子
広場酷暑フリーマーケットの人混みこすもす
鉢巻に浸み込む汗や溝掃除せいじ
海と空碧でつながる海開き宏虎
復旧の鉄路を打てり合歓の花なつき
水無月や植木は枝を重たげに菜々
雨予報はずれし日射し七月来満天
本堂に僧も仲間のヨガ涼しはく子
沙羅散るや山城址へ石の階なつき
松の芯囲む宮居の顕彰碑三刀
経験の初恋の味青林檎宏虎
太極拳ほとぼしる汗覚へつつぽんこ
朝虹を見て何か得した気分明日香
この人も蛸を買ふらし半夏生菜々
参道の神馬舎暗し風涼し やよい
ドライバーを癒してゐたる立葵よし女
黒きものとみれば蟻の密集地明日香
2017年06月30日
酢の物に紫蘇の色香を散らしけりよし女
旬を食ぶ夫持ち帰る夏野菜明日香
蜘蛛の囲の朝日に雨滴真珠びかり満天
長老らの手際なかなか茅の輪立つ菜々
百磴の真中に茅の輪青々と やよい
斎橿の下の茅の輪の青深む やよい
蜘蛛の囲の出がけの一歩に顔に触れ満天
夏風邪を律儀に引きし油断かなたか子
故郷の山を呑み込む夏の霧三刀
呼吸しつつ波のまにまに海月行く治男
茅の輪立ついよいよ音に祓川菜々
歌唄い病気予防の老いの夏治男
白銀の桃一と息に剥けにけりよし女
青葉風御堂にヨガの深呼吸はく子
朝まだき部屋ごと揺するはたた神せいじ
梅雨籠ボール投げろと急かす犬智恵子
端居して雨眺めをる妻の留守せいじ
電柱の天辺競ひ烏の子うつぎ
虫食ひの小さき裃梅雨灯しなつき
梅雨雲の山越えダムに消ゆ町へなつき
繁華街白靴闊歩神戸っ子宏虎
万緑や阿蘇外輪の地震の跡宏虎
船着場身動き取れぬ海月たち智恵子
白靴にバリアフリーの寺訪ふ小袖
円座して若者集ふ夏季講習ぽんこ
2017年06月29日
青嵐古墳の案内文字薄れ やよい
椎匂ふ道の細める関所跡なつき
晩鐘の後ひとしきり遠蛙有香
円墳に見下ろす街や青嵐 やよい
マネキンの水着に話題タイムスリップ満天
無人駅吹き抜けて行く青田風菜々
青蘆の水面隠し揺らぎ合ふぽんこ
木下闇抜け波音の三神社三刀
白き石欲しくて梅雨の渚往くよし女
青き日の波にのまれし夏帽子智恵子
整然たる駐輪場横バラ満開こすもす
海月浮く銅鑼の音余韻波の上宏虎
提灯の頭上に誘ふビアガーデン智恵子
狼藉は猫か鴉か梅雨晴間せいじ
若狭路の菅笠光る青田かななつき
大夕焼親子の長き影法師なおこ
巡礼バス温泉へ来る青葉風治男
狛犬の口中みの虫やや揺れてよし女
ごみ出しを見下ろし子烏親烏うつぎ
万緑ややっと着工スタジアムこすもす
雪渓の写メール嬉し妻の留守せいじ
水鉄砲ぢいぢの笑顔孫濡るる宏虎
傘持たず降りみ降らずみ夏帽子満天
雪舟の像には鼠木下闇治男
広やかに二川合流夏の雲はく子
青田波見えゐて遠し札所寺菜々
2017年06月28日
アナベルの細首たたく雨にくし明日香
四方へ蔓伸ばし南瓜日々太る菜々
線路沿なぞへの占むる牽牛花ぽんこ
披露宴卓に彩放つ花氷智恵子
梅雨晴間子らの衣それぞれカラフルによし女
白南風や川下り舟ジグザグにこすもす
青空を隠し隠して梅雨の雲菜々
水面鏡翡翠たたきて鎖解く智恵子
梅雨滂沱川氾濫す桜桃忌宏虎
なだらかな連山従へ雲の峰三刀
梅雨の月夫はゴルフの準備せりなつき
不覚にもなすびの蔕に刺されけりよし女
紫陽花の最敬礼を見ておりぬ明日香
雨上がり顔を合わすや青蛙満天
雨晴れて鳥姦しき夏木立せいじ
風涼しカーテン真白に洗ひ上げ やよい
車椅子つけて犬行く雲の峰 やよい
青蛙ここが住処とたじろがず満天
大花火盲導犬の目が動く治男
石垣に陽の温もりや花火の夜治男
ひとむらに百の命の草を刈るたか子
打ち水の石畳に二基床几ありこすもす
ひとしきり垂直に降る青時雨せいじ
談笑をひたと途切らせ青蜥蜴たか子
透明の妖怪めける大海月宏虎
2017年06月27日
蒸し暑しリハビリしつつ太宰読む治男
凌霄花寺の界隈朱に染めしたか子
紫蘇揉んで皺といふ皺染まりけり やよい
水無月の夕餉酢の物香りけり有香
曇天へ屋上華やぐ夏の花満天
外出は絽を着こなして恋秘める宏虎
畝一本同じ高さに百合つぼみこすもす
緑陰にヨチヨチ歩き見守る眼ぽんこ
草引きに始まるグランドゴルフかなうつぎ
花幾種屋上庭園涼しかりはく子
庭掃除頭の上を杜鵑三刀
噴水に遊びあそばれ子等の声満天
空梅雨や農夫うらめし空仰ぐ宏虎
喫茶店紙皿に繭飾りをりこすもす
食品サンプル鮎店頭に鮎を焼く やよい
夏帽子ディズニーランド駆け回る智恵子
桐もどきてふ名もありてジャカランタたか子
自転車で汗を拭き拭き営業マン菜々
父の日や父の育ちし家を訪う治男
悲しみを隠してもくれサングラス智恵子
手水鉢洗い草引き梅雨晴間菜々
2017年06月26日
梔子の花の香さ庭ひとり占め三刀
外濠のトライアスロン競泳す宏虎
友誘い絵談義しばし梅雨晴間たか子
グランドを囲む緑蔭紙芝居治男
梅雨じめり歩道清すがしアガパンサス満天
仏壇の華やかなりし唐菖蒲明日香
斑紋と化して瀬石の赤蛙うつぎ
参道に散る凌霄花踏むまじくたか子
今まさに開かん泰山木机上はく子
かぼちゃの花黄色い声の聞こえさう菜々
月参り濡れぬやう木の枝払ふ明日香
道の駅並ぶ地元の夏野菜こすもす
心字池白をしめたる七変化さつき
梅雨曇り歩く老人賑やかに治男
バス降りて目指す清水や宗祇水 やよい
有香
パパが押す双子のベビーカー風薫る満天
収穫期枇杷食い散らす猿被害智恵子
雪の下飛沫にゆるる橋の下智恵子
夏草や文字に滴の忠魂碑ぽんこ
かぶと虫鎧隙なし角と艶宏虎
ごはごはの葉蔭明るめ花かぼちゃ菜々
涼風の抜くる酒屋の通し土間 やよい
潮騒の経と聞きたる遍路寺なつき
合歓の木のこんな大木あったとはこすもす
2017年06月25日
ジェラードを舐むる運河の橋の上なつき
梅雨晴れや川原に子らの声走る菜々
梅雨に走るたかがされどコンマ壱秒はく子
傘さすもどこか濡れおる梅雨最中明日香
写経の間に遠ほととぎす寺静かうつぎ
桟橋に伸び縮みする海月かな宏虎
雨受けて南天の花ひかりけり満天
夏の雲もろとも磨くビル掃除たか子
黄つりふね小さき麗人沢に咲く有香
山椒味噌舌にピリリと冷奴三刀
水揺れて蛇の泳ぐや池の淵ともえ
むしむしと外寝の猫の有らぬ態宏虎
街角に籐椅子並べ粋なカフェたか子
梅雨出水中州寄り州を呑み込んで菜々
大口を開けて重なる鯉暑しぽんこ
交差点渡る人人人暑しこすもす
二十階見ゆる限りの梅雨の雲はく子
雨の中葉陰に育つ茄子の紺満天
呆け防止妻と花札夏夜毎治男
点滴のリズムの歌やでんでん虫治男
二万歩を歩きし街の暑さかなこすもす
かたつむり昔はつまむこともあり明日香
雨しとど一日厨に梅仕事 やよい
イヤリングにしても見たきやさくらんぼ やよい
2017年06月24日
廃れ釜の煙道にひび蟻地獄なつき
落ちそうなあやぶき処燕の巣ともえ
梅雨雲の垂れ籠めて鳥けたたましせいじ
縞蛇の流れるごとく枝渡り治男
モダンジャズ地下から聞こゆ梅雨の街智恵子
くちなしの花いさぎよく散りたかろう明日香
窯場道土むきだしの暑さかななつき
麦刈られいつとき畑は静かなり明日香
障子開けて父母の遺影へ青田風菜々
荒梅雨の山河かき消す二十階はく子
雨脚の少し強まる時鳥三刀
半島の突端の先雲の峰こすもす
十日前会いし人逝き蓮開く治男
万国旗の綱の鋭角海開きこすもす
青嵐一村沈めダム真青 やよい
万緑を抜きん出ている黒き飛簷満天
花みかん車窓飛び込む薫りかな宏虎
紫の斑の清々し著莪の花宏虎
李もぐ商家の庭は果実園智恵子
映画館出れば目眩む日の盛りたか子
夏の山縫ひて県境分水嶺 やよい
アマリリス楽しい話聴いてそう満天
夏祭り先ずはアンパンマン音頭たか子
*木魚のかすかな音の実梅かなぽんこ
鎮守の森吹き抜けて行く青田風菜々
梅雨雲の墨色いよよ募りけりせいじ
2017年06月23日
医師の手のしゃぼんの匂ひ走り梅雨なつき
あめんぼの脚四本にしか見えずせいじ
今年竹こんなところに角出して満天
旅なれば氷菓舐めもし見て回る やよい
号外の連勝棋士や雲の峰やよい
行々子大淀川は滔々とはく子
掴むもの探す藤蔓梅雨晴れ間三刀
村の宮三方囲む四葩かなこすもす
諾ひて切り抜くことば梅雨深しせいじ
白睡蓮手に余すほど大輪咲ぽんこ
熱帯魚見つむ眼科の待合室なつき
飛び込みを先ず先輩が谷の夏治男
ありったけの鉛筆けづり梅雨籠る菜々
梅雨晴や健康講座は満席に満天
取れすぎの胡瓜一キロ毎に漬け明日香
逃げる犬押さえて洗ふ日向水智恵子
さなぶりのお供え夫の畑から明日香
八つ橋の陰から出でず蝌蚪の群れたか子
ビルばかり夕立避ける軒の無くともえ
槌音や準備着着海開きこすもす
万緑を映して山湖深沈と菜々
ビル街の植田に蛙かしましくたか子
往年のモダンガ−ルや黒日傘治男
巣はずされ燕の親子乱れ飛ぶともえ
花馬鈴薯北の大地の地平まで宏虎
西日射す校舎に吹奏楽の音なおこ
翡翠や外ずら良くも内弁慶宏虎
風蘭の闇に極楽香り濃き智恵子
2017年06月22日
老鶯を裏畑に聞く昼下りあさこ
雨上がり紫陽花個々に色深め満天
昇り行く空のゴンドラ雲の峰治男
山荘の木陰にぽつりハンモック智恵子
白南風や波頭泡立つ東尋坊 やよい
城跡の堀に風鈴鳴りやまずこすもす
浮草に道すじ残し鴨進むたか子
紫陽花にホース伸ばせり寺男なつき
食べ歩きとんび注意と浜暑し やよい
茄子の花親の一言子を想ふ宏虎
広々と夕日に映ゆる紫蘇畑宏虎
青葉風尾根に下界の音もなし智恵子
あめんぼう水蹴る速さ目で追えずぽんこ
梅雨の日の干し場に残るブルージーンせいじ
北欧の白夜は斯くや雨の夏至せいじ
梅雨晴れへエンゼル像は真っ白に菜々
梔子の花に近づく郵便夫三刀
山襞に雲ただよはせ梅雨晴れ間はく子
梅雨深し老いの会話も途切れがち菜々
空蝉や学校前に武家屋敷治男
若き棋士大志と揮毫六月尽たか子
神池の真菰うち鳴る雨もよひなつき
夏至の雨あがりて木々の膨らみを満天
淀川に入る川あり行々子はく子
良くみれば蛙保護色沢の岩こすもす
2017年06月21日
薬などで肝臓治る雲の峰治男
登山道譲りあいては相会釈有香
ナイターや黄色で埋まる内外野宏虎
警報をスマホが告ぐる戻り梅雨せいじ
煙草盆にガラスのきせる夏茶席なつき
でで虫か穴あきの葉を裏返したか子
小さき巣に燕の親子危なかしともえ
夏至の日に藤井四段将棋勝つあさこ
七八羽の雀声あぐ夏至の庭三刀
曲水をかすめかすめて石叩き菜々
梅雨寒をひそかに喜ぶ更年期智恵子
昼暗く意外や意外雹が降る宏虎
あじさい寺八種の朱印ならべをりなつき
梅雨はげしツアー決行惑はしめせいじ
夏至の日の空は妖しく照り曇りたか子
芭蕉句碑明るうしたり青楓 やよい
久々の雨じき止んで夕焼空よし女
山路来て夏うぐいすの歓迎にはく子
河骨の水面浄土の池明かりぽんこ
梅雨深し棺埋めん百花もてはく子
空梅雨の一気に解消集中豪雨満天
飛び石を渡るが如く夏の蝶こすもす
小蘭亭へ風さやさやと今年竹菜々
白黄ピンク目印付けて菊芽挿すこすもす
発車ベル駅弁新茶ふたつづつ智恵子
荒梅雨に警報も出でどたキャンす満天
青嵐支柱一本強きかな治男
青葉風若葉の風や神の杜 やよい
きらきらと水陽炎す沢涼しうつぎ
2017年06月20日
ピエロという美容院ありアツパツパ治男
手際よき夏の花壇にボランティア満天
城の石取り残される木下闇ぽんこ
白南風に胸を反らせて風見鶏菜々
外出は浴衣姿の裾さばき宏虎
地図になき路地に迷ひぬ街薄暑なつき
八重十薬備前にいちりん里の茶屋智恵子
拝殿へ磴の両袖苔畳 やよい
喧騒の一歩に緑陰せせらぎを満天
夏空にスモークツリー煙あぐはく子
銀杏青葉しげり茂りて空見えず治男
新緑の木々を踊らす風の昼三刀
山の池涼し蛙のスイミングこすもす
久々の雨を喜ぶ茄子胡瓜よし女
ラムズイヤーの触り心地や園涼したか子
今年竹天を目指して他を圧す宏虎
ハイカーに赤き目印夏木立たか子
下闇の入鹿の怨念古社明日香
のうぜん花艶めく紅のラッパぐち智恵子
百磴に動悸鎮むる青葉陰 やよい
一の谷奈落を埋む茂かななつき
梅雨空へアガパンサスの花茎伸ぶせいじ
青歯朶の涼しさやさや揺れもしてこすもす
渓水の奏でるところ蝶遊ぶ菜々
抽ん出て叢統ぶる立葵せいじ
行厨は夏の百花に囲まれてはく子
2017年06月19日
二人居の階上階下梅雨の夜宏虎
礼拝堂涼し潮騒抄を聴くせいじ
高舞ひて星に紛るる蛍かなうつぎ
戸を外し広々したり夏座敷宏虎
紫陽花に覆い隠さる外厠ぽんこ
空襲を知りたる樟に蔦青しなつき
小次郎剣法生みし滝とや轟轟と やよい
ビール干す一と缶夫と分け合ひてよし女
朝なさな庭に熟れては茄子トマト菜々
山の影写して青田消えゆけり有香
昼寝時窓のカーテン波打てりよし女
曇天に巣立つ燕の声高し智恵子
夏野菜陽の落ちてより収穫に明日香
虫除けのスプレーかけてほたる狩りこすもす
トランクの隙間にひそと雨蛙明日香
自転車で来て宮守の草取りす やよい
一月後肝臓直る炎天下治男
彩窓の真中貫く大西日せいじ
裏木戸に通せんぼなす女郎蜘蛛智恵子
卒業時の大時計鳴る梅雨晴れ間治男
ベッドの子へ朝顔咲いたと声かけるこすもす
夏空を一気に覆ふ護摩けむり菜々
失せ物を半日探し大西日たか子
山の木々色それぞれや夏来たるともえ
朱を散らし絡み合ひ咲く凌宵花満天
葬送を終へて戻りぬ炎天下はく子
香煙の絶えることなし夏椿三刀
千の田を一つに大き猪囲ひなつき
夕暮れの路地華やげり凌宵花満天
2017年06月18日
生き生きと雨にけぶれる蝸牛宏虎
ザリガニのレタス好きとや教はるるなつき
登山列車あじさい揺らし快走す智恵子
平成の風も変わらぬ古扇三刀
若葉風舞妓のうなじ匂ふごと菜々
海霧深く外国船の寄港せり宏虎
夏祭り手作り市にも人だかり菜々
バス走り走り走れど虹前にともえ
回覧の訃報つづくや梅雨寒し満天
去年に短く伐りし山梔子一花咲くよし女
山門のざわめく音も青葉風ぽんこ
寺の池睡蓮咲くや天女来そう治男
万緑やカメラ小僧ら列車待つ智恵子
突き抜くる三番咲きの菖蒲かななつき
海風や松の林の合歓の花こすもす
節水の声のちらほら旱梅雨よし女
まっすぐに天へ咲きつぐ立葵満天
近づきて愈高まる滝の音やよい
遠景の明石海峡ゆりの園こすもす
睡蓮のあたかも曼荼羅法の池はく子
夏帽子あまたや遺跡掘り進むやよい
畑用のホ−ス求める旱梅雨治男
2017年06月17日
通るたび増える早苗田風柔し明日香
舎利塔を映したる池みずすましたか子
在りし日のこと偲ばるる蛍の夜うつぎ
水澄みし植田を走るバスの影三刀
夜具変へし夜の予期せぬ梅雨の冷えよし女
日に二回水やりしても旱庭明日香
検針の紫陽花の毬分け入りて満天
必着とあり父の日のプレゼントせいじ
美容室のカットの多し梅雨晴間満天
毛虫取る仕方ないねと語りかけせいじ
哲学の道紫紺をつくす七変化ぽんこ
梅雨夕焼水嵩増えし川面染め菜々
せせらぎと河鹿の声や旅の宿宏虎
つなぐ手の汗にときめく夕の浜智恵子
等伯の四季の襖絵堂涼しはく子
夕風に花からみ合ふ白菖蒲なつき
突然の雹にクモの子散らす如智恵子
雑草なか野菊見当たり鮮やかや治男
姉妹して店頭で食うアイスクリ−ム治男
中天の雲にも及ぶ大夕焼菜々
赤色のオープン外車涼しかろ宏虎
立ち話邪魔するやうに夏の蝶たか子
菖蒲田へざりがに返す父子かななつき
2017年06月16日
金堂の綺羅の瓔珞緑さすはく子
烏どちに初なりトマト食べられて菜々
鍬の泥畦に洗いて雨蛙智恵子
空梅雨や自主節水の始まりぬ三刀
まなうらに消えざるままの蛍の火たか子
白南風やレースのカーテン押し上げてせいじ
毎日が洗濯日和ひでり梅雨明日香
明け易し足首回してグーとパーこすもす
賓頭盧の右手に数多数珠涼しぽんこ
折れぬうちおお紫陽花の添え終わる明日香
存問のごと硝子窓叩く火蛾せいじ
青葉闇祈願の小石積みあぐるなつき
夕星やほうたるを待つ橋の上うつぎ
配達のバイク次々明易し満天
小夜更けて書斎をノック火取虫宏虎
遠足子玉垣に読むスターの名なつき
空梅雨の歩道鮮やか芝桜満天
外風呂の仄かな匂ひ宿浴衣宏虎
ミニ講座受けて蛍の観賞会こすもす
戸を繰れば梔子の香の襲い来る智恵子
さわやかや夏鶯の声庭にともえ
庭薄暑花壇の花も咲き疲れ菜々
夏雲と化すか護摩供煙の高上がるはく子
2017年06月15日
築山を映してみどり池涼し菜々
紫陽花の日陰はことに上機嫌よし女
葉の裏にうちで生まれし子カマキリ明日香
国宝の社を秘して山滴るせいじ
母の忌や梅雨入りに晴れの日のつづくなつき
一鉢のあぢさゐ家の一員にせいじ
行々子葦叢続く舟通路宏虎
祭りたけなは五色の幡のはためきて菜々
卯波立つ漁港に夫の帰船待つ やよい
昨夜雨の名残の湿気木下闇こすもす
色あせる戸毎あぢさゐ雨を待つ満天
常夏の砂地ゆったり水牛車宏虎
夜昼の気温差迷ふ更衣満天
眼科へ来患者の多し夏日射し治男
くつきりと北斗七星遠蛙うつぎ
梅雨闇へ浮び出したる沈下橋たか子
白南風や竜馬見据える太平洋たか子
道真中神木祀る注連涼しぽんこ
天窓に蜘蛛の巣光るこうじ蔵なつき
くちなわの渡るを待ちて一目散有香
背丈越ゆ我が植う苗や紫陽花園 やよい
大干潟朝日を返す残り潮よし女
木陰より軒にひそ飛ぶ梅雨の蝶智恵子
万緑や瓦屋並に立つクルスこすもす
雀らの飛ぶに難渋青嵐三刀
青生駒山青金剛山を目路に日々はく子
羽目板に背比べなす立葵智恵子
学生時通いし路地や花蜜柑治男
2017年06月14日
気象図の傘のマークなき梅雨最中満天
梅雨しとど更地となりし我が生家 やよい
夏草やサーカスの象出番待ちぽんこ
八十路過ぎ活け花習う夏座布団治男
卯浪背に家族団欒にぎりめし智恵子
牧場の朝声欲しいまま不如帰 やよい
首塚に灼くる小銭の散らばれりなつき
頭より大きな口開く燕の子三刀
五月雨や突然鳴りだす電子音はく子
薔薇アーチローマ字掛けて異人住む宏虎
でで虫や一人のたつきにも慣れてはく子
燕の子黄色いラッパ並ばせてたか子
つづら折りの小滝の早さ一気呵成明日香
大嶺丹波但馬の国分かち菜々
天日のあふるる島や梯姑咲く菜々
夏祭り太鼓の稽古遅速ありたか子
鮎釣り人背丈に余る長き竿ともえ
寺町の今は本町青かりんなつき
な触れそ歩道に傾ぐ青ススキこすもす
子供らの影四つ延び大西日こすもす
せせらぎと老鶯の声気都和既社明日香
吹き上げて森の鎮守へ植田風うつぎ
青紫蘇の豆腐へたっぷりトッピング満天
梅雨空や長靴買うてもらいし頃治男
病葉や人気の悪し外国産宏虎
日の斑揺れ花十薬は万華鏡 うつぎ
せせらぎの林下に群れすやぶれ傘智恵子
2017年06月13日
ででむしや日々ゆっくりとゆったりとはく子
万緑の山肌傾る雲の滝智恵子
枇杷すする両手指先濡らしつつよし女
根上りの古木へ苔の茂りけり明日香
水を撒くグランド横の昼寝人治男
庭隅の十薬ひそと白十字満天
鳥雲の影法師なる大夕焼智恵子
小流れの調べ覗きし半夏生ぽんこ
対岸の淡路は模糊とさみだるる菜々
牧羊の群れ遠近に雲の峰 やよい
病葉や渦にとどまり又流るたか子
夏雲のはざまは碧し鳥の飛ぶ治男
店頭の風鈴の舌揺れ通しこすもす
樹下涼しサフランモドキトリオ組むせいじ
夏の月夜廻り消ゆる寺の路地なつき
形代に横線長きくせ字かななつき
万緑を天蓋にして地蔵尊満天
藁ぶきの仁王門前七変化三刀
今が旬水茄子買へばお負け付くせいじ
夏萩の黙の深さや宮の鈴宏虎
さくらんぼ双子の動作瓜二つ宏虎
梅雨の航明石大橋靄の中 やよい
水平線上に広がる雲の峰こすもす
枇杷の種キッチンの床滑りゆくよし女
幾重にも蔓からませて夏の杜明日香
夏柳揺るる枝越し塔光るたか子
2017年06月12日
蛍狩源氏平家の個別なし宏虎
大玻璃の湯殿覗くや灯取虫 やよい
青岬小舟それぞれ名前あり治男
百の眼を集めさゆらぐ花菖蒲三刀
山の端の雲染め上げて大夕焼け菜々
夏椿高きところに楚々としてせいじ
民宿の土間近道と磯の蟹智恵子
花可憐夏草なれど抜きがたし明日香
どくだみの白際立てり薄暮かな有香
夏蝶のもつれ落ちては高上がる やよい
茗荷の子刻んで一人の昼ご飯こすもす
梅雨の入り檜皮しっとり伊勢神宮宏虎
植田隅早見張るごと鷺立ちて満天
白虎隊くぐりし洞の五月闇明日香
豪族の古墳や青葉を天蓋になつき
全開の車窓を吹抜き風薫るぽんこ
泰山木界隈を統ぶ香りありたか子
山中の枇杷鈴なりや灯のごとし治男
雨晴れて雲の流るる植田中満天
どくだみの白際立てり薄暮かな有香
連日の古寺列なす四葩かな智恵子
なほ奥へ大庭園の茂りかなたか子
コンビナートの煙消えゆく雲の峰こすもす
潮焼けの釣り師夜更けの潮待てりなつき
白百合の蕊膨らます玉の水せいじ
2017年06月11日
雷鳴や途中で止まる洗濯機治男
お手拭きの風に大揺れ雪ノ下よし女
梅雨寒や平家一族波に消ゆ宏虎
潮入り川岸に小蟹や見詰める子治男
気だるさに濃紺眩し初なすびよし女
空き家の庭に色づく実梅かなせいじ
夏祭り果てて安堵の珈琲を満天
点滅の蛍火川面光らせて有香
万緑を暗きトンネル吸い込みぬぽんこ
引き揚げ港海の真青に風薫る やよい
梅酒漬く健やかな日々願ひつつ菜々
爽やかや卒寿刀自の水彩画はく子
くちなしに鼻を寄せもし朝散歩せいじ
黙々と田植え機放つ水の音三刀
日傘さす男は名ある役者らしともえ
ぴかぴかにキッチン磨き梅雨籠る菜々
只今と言いつつ渡さるさくらんぼうこすもす
小倉山仰ぎてくぐる茅の輪かななつき
鳥避けのネットの中を紋白蝶こすもす
リン鳴らし木陰に屋台アイス売る智恵子
飛び石の灼けて透けゐる糸とんぼなつき
四方の山まだ映らせて植田澄むたか子
産直の夏野菜すぐ売れにけり満天
紫陽花や千金の雨色増しぬ宏虎
水兵の白服まぶし煉瓦街 やよい
人気なく青葉の陰の宿場跡隆松
凌霄花みな見上げゆく歩道橋智恵子
2017年06月10日
アップダウンの散歩コースや汗しとどこすもす
梅雨入りや指呼の山なみ消え失せるはく子
枇杷ちぎる採れぬ高さはそのままによし女
滴りて四万十川のひすい色たか子
菓子銘はあぢさゐ立礼夏祭りはく子
枇杷の種吐き出す紅のおちょぼ口三刀
雷雨きて鹿大移動奈良公園 やよい
模擬店の人のあふるる梅雨晴間満天
滑る如石から石へ瑠璃蜥蜴こすもす
湿原の羽音消し去る夕閑古智恵子
月高し寄り来る梅雨の雲あらずせいじ
遣り水のしぶきて涼し神の庭菜々
葉隠に垣間見ゆるは枇杷の実や明日香
遠足の列に鹿つく東大寺 やよい
苔清水小さき水車の音きしむ隆松
青葉風肌を撫ぜゆく太極拳宏虎
雲払ひ梅雨満月の中空にせいじ
短夜や時差呆け嘆く旅の宿宏虎
一村を包みて栗の花香かなうつぎ
山蔭のお不動の手に苔の花治男
早乙女をとんと見かけぬ村となりよし女
マジックも出場をして夜店市あさこ
ひび割れの墓石に蝶のまといつくぽんこ
夏空へ菊紋凛と仁王門菜々
姿見に斜め立ちして衣替えたか子
星屑のまだ煌めきて雪解富士明日香
滝壺の小石動けり魂のごと治男
対決す幼飛び越す今年竹なつき
ラムネ抜く音に飛び跳ね猫過ぎる智恵子
指しゃぶりの音の聞こえる昼寝起なつき
床の間の花の名言ひて夏点前満天
六地蔵慈眼の先の蝌蚪の国ぽんこ
2017年06月09日
カタツムリ持ち帰る子の自慢顔智恵子
幸せは考え方や茄子の花宏虎
風鈴や如何なる風も受けており治男
麦焼の煙拡がる矢戸の空隆松
朝市の人出悪しと茶摘み時なつき
むらさきの山襞のぼる夏のもや明日香
梅雨籠り雨垂れの音に休息す智恵子
紫陽花のショップにあまた覇を競ふせいじ
五月闇剥落したる絵馬の謎うつぎ
町中の田植終へるや清清し満天
真ん中の跳び石広き菖蒲苑三刀
紫陽花のもう少し欲し雨の色たか子
テニス場試合に勝て虹の立つぽんこ
四万十のゆるき蛇行や山清水たか子
もつれつつ草生しづみに夏の蝶菜々
馬鈴薯の花咲く丘の畑に立つこすもす
工夫来て市の終はりのトマト買ふなつき
シルバーも祭りの準備嬉嬉として満天
梅雨晴れてあたかも今宵望の月菜々
雲の峰外人墓地の整然と宏虎
袋かけしないのかしら青葡萄こすもす
家々の隙間を埋め青葉照るせいじ
夏落葉清流ながる早さかなやよい
風あれば危なっかしい早苗かな明日香
清流を過り一声ほととぎすやよい
パフォーマンス若さみなぎる体育祭はく子
青芝やボ−ル蹴る児に着ききりの師治男
2017年06月08日
苑若葉池の飛び石渡り切るはく子
歯医者迄三分なれど夏帽子こすもす
ほととぎす午後より快晴叫ぶなりよし女
ほうたるの闇一枚の点と線たか子
夜来の雨砂まみれなる額の花ぽんこ
時の日や音なく落ちる砂時計宏虎
濃紫陽花なかにひと本白紫陽花 やよい
大南風に沖の帆船ら快走す智恵子
花しょうぶ楚々と紫神池にはく子
壺に開く泰山木の花の香に満天
シースルー傘を滂沱と男梅雨せいじ
一人居の媼は健にきすげ咲かす満天
端居してゴスペル聞けば雨の音せいじ
時の日や電波時計の愛想なし宏虎
もつ鍋をつつきし帰路や月涼しこすもす
堂涼し弥勒菩薩の御身細きなつき
つぼみ振り日に解けゆくや沙羅双樹なつき
筍の四五本提げて戻りけり三刀
炎天下園に児少し声賑やか治男
梅雨寒し遺作展示す通夜のロビー やよい
夏に入り緑濃くなり初めし山ともえ
狛犬の口を塞ぎぬ蜘蛛の糸うつぎ
朝練の渚に残る素足跡智恵子
夏雲の亀似たるや乗ってみたし治男
派出所の巡回訪問昼寝時よし女
2017年06月07日
音もなく雨のひと日や梅雨近し満天
瑞々し笹の葉の香の葛まんじゅうはく子
発車ベルホームの売り子礼すずしたか子
水馬大海知らず内弁慶宏虎
到来の枇杷の色香を卓に盛る三刀
前頁なし 次頁なし
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