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2017年07月20日
下校の子明日からいよよ夏休み三刀
花弁乗る葉も幾枚や蓮の池こすもす
容赦なき暑さに母の忌を覚ゆなつき
用もなく冷房効きし百貨店宏虎
古祠に掛かる真言滝の道うつぎ
草茂る中に優美な五葉松ぽんこ
己が影連れて夏蝶みぎひだりたか子
欄干に神戸の市章登山口うつぎ
梅雨明けの日射し覚悟の外出を満天
百日紅気温36度を凛とはく子
梅雨明けや田んぼふっくらなってきし明日香
纏はりつく湿気にさよなら梅雨明ける満天
夏帽子とりて仰ぎぬ大欅なおこ
日盛りに八時さしたる古時計なつき
木下闇櫛比の気根につまづきさう菜々
セコイアの並木は蝉のパラダイスせいじ
午後の日に花閉じ初めて羊草菜々
保津川の波しぶきの舟遊び宏虎
表札を読みつつ行く子夏休み治男
夏蝶来ジャングルめきし大欅なおこ
参道のなぞえにカボチャごろごろとこすもす
遠ざかる電車陰ろふ炎暑かなよう子
行列はジビエ料理や山開きせいじ
新涼や一葉を詠みし芭蕉句碑恵三
夕闇や雲間火のごと夕焼けて治男
滝を詠む数多の歌碑のゆるき文字たか子
首曲げて背き合ふなりアマリリスぽんこ
駐在所ペットボトルに草の花恵三
2017年07月19日
パイナツプル三等分の難しき治男
散歩後のシャワーの後や梅雨明けるこすもす
推敲の文字間を埋める蝉しぐれ三刀
園涼し数多のハーブ触れもして満天
梅雨明けや風は爽やか空の蒼あさこ
笹百合の沼杉の樹下灯しをりはく子
露天商団扇を腹にうたた寝すなつき
屯する赤きリボンの祭髪ぽんこ
席譲られ嬉し恥づかし夏暑し宏虎
大樹下になんと色白梅雨きのこ菜々
捕らえられ覚悟の声の蝉あはれたか子
尺取りに遊びあそばれ木のベンチ満天
空の蒼高きに割れし石榴の実あさこ
宇良楽し金星に沸く名古屋場所せいじ
気象庁梅雨明け宣言いつも後手たか子
剝製のたぬき日除けの奥にありなつき
陰の無くどの道行くも蝉時雨宏虎
吾が老婆鰻が好きで猫も好き治男
片陰のベンチを占めて句ともがら菜々
甘え猫膝から下りず梅雨座敷小袖
寄せ集めの椅子卓並べ滝見茶屋うつぎ
玉音の記憶のよぎる終戦日恵三
赤と黄のカンナの燃ゆる通学路恵三
二等分又二等分冷奴こすもす
湖上なる鳥居の彼方ヨットの帆せいじ
乳色の蝉の生誕夜のしじま小袖
反抗期くの字への字やへぼ胡瓜よう子
谷底を白蛇這ふ如滝の水うつぎ
2017年07月18日
滝風を満喫しつつ茶店かなたか子
滴りの音の聞こゆるしじまかなはく子
水神さん暑き所に安置され治男
蝉しぐれ音量あぐる朝ドラマやよい
虫籠を提げ少年は草の中三刀
富士詣計画すれど出来ぬ侭宏虎
荒梅雨や回廊磨く一少女治男
滝石の緑の濃淡深さ知る明日香
仙人掌の得も言はれぬ美一夜限り宏虎
切り岸に鬼百合とアイコンタクトせいじ
夏帽子ずり落ちそうな服を来て明日香
おもむろに鳴き出す蝉の陸続とせいじ
ベランダに気まぐれ梅雨が振りまはす満天
南吹く橋に拾ふや鳶の羽やよい
雪渓を一糸乱れず隊ゆけり恵三
吹く風の揺れる葉っぱに蝸牛ぽんこ
大甕の水満満と蓮開くこすもす
水甕に目高の稚魚の遊泳すぽんこ
雨あがりみどり深めし甲山菜々
四阿に涼むいとまや吟行子菜々
朝曇鳩の待ちゐる餌売り場なつき
列島に大雨雹の災害を満天
灼くる腕急流いなす竿さばきよう子
蚤の市仏具みる僧の黒日傘なつき
滴りの岩を染み出づ立石寺恵三
日笠さす男は名ある役者らしともえ
真上から見る蓮の花実は緑こすもす
夫々に推敲しつつ氷菓食ぶたか子
2017年07月17日
裏方の慣れぬ気配り汗滂沱満天
山開ウエストン像雨に濡れ恵三
深夜まで働きづめの扇風機三刀
渡る風闇へ消えゆく夜半の夏宏虎
オレンジに滲む三日月梅雨曇り明日香
遠縁の家を尋ねて青田道せいじ
金魚掬ひ子のたもと持つ母の居てなつき
補助輪付き自転車練習汗いっぱいこすもす
木漏れ日の綺羅まき散らす山清水隆松
山肌に一カ所紫陽花浮かび立つ治男
樹下涼しベンチに翁と鳩雀はく子
浴衣の子抱かれ鈴緒を振り回すなつき
ピーマンを種もろともにスムージーせいじ
ダイヤ婚米寿重なり雲の峰宏虎
収穫期鼬かじりしトウモロコシ明日香
庭に摘むバジリコパセリ風涼し菜々
百磴の祭提灯賑賑しぽんこ
会食の杏仁豆腐のアイスで占め満天
バス走り走り走れど虹前にともえ
梅雨晴れ間しきみ水替え娘の墓治男
仏花へと庭に切りては百日草菜々
海の日や今年は娘の誕生日こすもす
海の日の迷子を告ぐる拡声器恵三
盛り茄子の重きに笊の歪みけりよう子
2017年07月16日
前を行く男日傘を立てて持ちともえ
梅雨茸や鎮守の杜の破れ祠よう子
短命を知ってか知らず蝉時雨宏虎
久々に訪ひくれし子や桃提げて菜々
万緑のセコイア並木逍遥すせいじ
朝涼や本読みの児の大き声 やよい
守備につく日焼けのナイン甲子園恵三
洗濯機休む間のなき梅雨晴間満天
水やりのおろそかになる夕立来て明日香
浴衣着て性格違ふ姉妹なつき
桃熟るる片頬ほのと紅をさし菜々
蝉しぐれはらから集ひ忌を修すはく子
空蝉のおもてに乾く土の色三刀
足裏の板の節目の涼を知る治男
酔芙蓉紅になりゆく百花園恵三
カーフェリー枝垂れ花火の中を行く やよい
目落とせば腓に憩ふ蚊のありてせいじ
阪神の勝鬨祈る梅雨の宮ぽんこ
次次に話題変わりて夕端居こすもす
青田中高く高くと草伸びて明日香
論争の輪出づる藪蚊打ちながらなつき
今日はじまる目覚めとともに汗吹き出す満天
旱続き減らざるものに海の水治男
土付きし背中に浴衣負け力士宏虎
梵鐘の聞こゆ回廊日の盛ぽんこ
2017年07月15日
解体の残土にしるき土用の芽たか子
とりどりの釣舟浮かぶ湖涼しせいじ
汗しとど救援投手冷汗も宏虎
雲の峰やがて崩れし生駒山ぽんこ
体重を気にしつつまたアイス食ぶ明日香
海女と海士金婚式を迎へけり恵三
ナイアガラ瀑布スケール鱗落つ宏虎
青春の真っ只中の染浴衣恵三
初蝉の朝日と共に大合唱満天
蝉しぐれ熱気みなぎる体育館やよい
甲子園目指す球児の汗の玉三刀
おっくうで鉢の草取りすら出来ず明日香
近づけば数多の蛙力石なおこ
唖蝉や月下美人の葉にすがりなつき
炎天に会釈のみしてすれ違ふ満天
仏へも茄子のしぎやき味噌添えて菜々
釣舟を掠め水上スキー飛ぶせいじ
万緑や目に効く仏参りけりやよい
北庭に咲いて小振りや夏の菊菜々
2017年07月14日
身じろがぬ山椒魚の影もまた宏虎
園児らと地元の民謡夏祭りこすもす
夏の虫ところ構わず出没す明日香
梅雨深し夜も黒雲の居座りて菜々
星涼し発つは降りるは飛行場 やよい
空蝉の朝日に命あるごとし満天
空蝉の塵埃ネットから取れずせいじ
滴りの岩を染み出づ立石寺恵三
蓮の玉飽かず転がす丸みかなたか子
奪衣婆の前掛け青し梅雨あがるなつき
我が家にも待ちに待ちたる蝉の声せいじ
笊の中今採りたての茗荷の子三刀
看護師の夏のマスクや眼の輝き治男
バンガロー出づれば星の世界かな恵三
初蝉やベンチに仰ぐ天守閣 やよい
磊々の白きしぶきは緑陰にぽんこ
戸をくればどっと飛び込む蝉の声菜々
蝉時雨村に一軒何でも屋宏虎
スピードを緩めしカーブ蝉の声こすもす
テーブルの如く水平蓮大葉たか子
日照り雨土砂降りもあり梅雨さなか 明日香
空蝉をそっと木陰に移しけり満天
見えざるもせせらぎの音涼しかりはく子
朝焼やラジオ英語で呆け防止治男
黒南風に幟の軋む閻魔堂なつき
2017年07月13日
スーツケース居間に置くまま梅雨明くるなつき
苗筋の歪み消え失せ大青田明日香
大花火海より揚がり枝垂れけりはく子
昼寝ざめ逢ひたき人を見たやうなたか子
草茂るガードレールの白ちらりせいじ
京見物へ華人乙女も浴衣着て菜々
羽ばたけど子つばめ今朝も飛び立てずこすもす
老鶯や澄みたる声の写経寺有香
相輪の輝く塔に梅雨晴間ぽんこ
自転車に風受け涼し税務署へ治男
草茂るガードレールを守るごとせいじ
サングラス掛けて漢の日光浴宏虎
ふと吾子の指差す空や虹の足恵三
水禽園にあひるの食堂園涼し やよい
農道のネットの向こう蓮の花こすもす
町内の案内板添ふ凌霄花満天
紫陽花の光る雫も濃紫恵三
運ばるる間合い正しき涼の膳たか子
梅雨の傘並び精進坂のぼるなつき
空蝉を咥へて雀飛びにけりぽんこ
夕焼けて金波銀波の琵琶湖かな宏虎
クーラーに籠りて趣味のそれぞれに満天
神木にしかと縋るや蝉の殻 やよい
川風に茶店の日除あふられて菜々
午後休診庭で雀の水遊び治男
電車乗る座ったとたんの昼寝かな 明日香
照りつける日射しにとける蝉の声三刀
2017年07月12日
沼池の雲の上駈けてあめんぼうはく子
豆飯やにわか大工で戸の修理治男
夏風邪の母子顔寄せ眠りけりなつき
夕暮れて中洲に鷺のハレムかなさつき
青田風越後平野を渡りけり恵三
百日紅白き塀よりうす紅を満天
おのずから明暗分かつ蝉の穴三刀
三叉路に夏の浦風上機嫌たか子
大甕に風のさゆらぐ蓮の花ぽんこ
百日の半身寝返る嬰小暑なつき
空き腹にひびく遠雷一度きりせいじ
病める児の待てる西瓜の重かりしぽんこ
電柱に絡み凌ぜん花揺るるこすもす
それぞれが機械で草刈り夫婦連れこすもす
炎帝に参りましたとこうべ垂るたか子
梅雨晴れ間老い鶯の待ちて鳴くともえ
夜会へと洒落込む前にひとシャワーせいじ
川沿ひの大樹となりて百日紅満天
神木にしかと縋るや蝉の殻 やよい
錆びつきし頭脳鼓舞して夏の月宏虎
逗子沖の海霧より現るる白帆かな恵三
夏つばめ潮風を聴く日本海宏虎
健康と株の本おく心太治男
水禽園にあひるの食堂園涼し やよい
2017年07月11日
汗拭ひチャイム忙しくセールスマン満天
水撒きのホース婆向けいたずら子なつき
梅雨の鬱とばさんハーブ瓶に挿し菜々
噴水に憩ふ日比谷の昼休恵三
故郷の青葉山見ゆ橋の上治男
青葉風孔雀展げる瑠璃の羽やよい
炎天下棒高跳びの猛練習治男
梅雨寒のシチューは野菜たっぷりと菜々
空蝉もとろけさうなる真昼かなせいじ
足裏にフローリングの梅雨じめりはく子
降臨の滝今もなお緑陰にぽんこ
塩飴のサービス嬉し猛暑の日こすもす
ホースにて水まく狭庭甦る宏虎
紫陽花の青に包まる天文台有香
昼寝起き口三角の大あくびなつき
焼茄子のほどよき焼に皮するり満天
空蝉に縋る空蝉神の庭やよい
片陰に至急の電話営業マンたか子
蝉時雨児の投げる球受け損ねぽんこ
夕涼の恋の浜辺となりゐたる恵三
好きだった竜胆を提げ墓参り三刀
太陽を思はず見あぐ炎天下せいじ
一山を湿らせてなほ滴りぬたか子
悠悠の鳶夕焼に円描けり宏虎
2017年07月10日
コールタール匂ふ木道とんぼ生るやよい
兜太の句に我を忘れる大夕焼治男
蹲踞の片隅に寄る布袋草せいじ
ネオン涼し淀の流れにゆらゆらすなおこ
大胆なファッション展示海水着宏虎
青葦の臥して泥んこ出水跡三刀
水根に緋目高の見え隠れしてせいじ
雷雨去り木々洗はれし今朝の庭満天
園児等の小さき合掌梅雨の宮ぽんこ
青葉山に抱かれ光る兵士の墓治男
樟若葉山野草展人まばら有香
雷鳴の一夜の後のみわたずみたか子
黒南風の海へ真向きてカメラマン菜々
石仏に果つる事なき打たせ滝ぽんこ
噴水や天を突いたりしゃがんだりたか子
万歳に缶ビール干す駅ホームなつき
らっきょ漬カレーに程よき出来上がり満天
機窓より首都の夜景の灯の涼し恵三
お待たせと云ひつ畳みし白日傘恵三
俗界を暫し離れて蓮の花宏虎
動物図鑑途中で閉じて梅雨の月こすもす
揚花火スマホかざして見上げたりなつき
プランターの隅にひょろりと梅雨茸こすもす
路地涼しけんけんぱーのまる四角はく子
一水に巡る神苑緑濃し菜々
2017年07月09日
草いきれ土手に添いゆく札所道菜々
水鉄砲爺の笑顔に命中す宏虎
合歓街道抜け文楽の公演へ三刀
教え子の高校長や校舎ゆやけ治男
普賢菩薩下部の象に天道虫ぽんこ
行儀よく並んでとまる川蜻蛉明日香
解体す蚊よけスプレー吹きかけてやよい
淀姫てふ蓮の花今落ちんとすたか子
踏めば鳴るうぐいす張りの寺涼し宏虎
梅雨深し暮れて滲める街明かりはく子
白南風が大草原を駆けてくるさつき
空蝉が空蝉背負いポスト守る治男
サングラスに破れしジーパンファションに満天
明易し旅の初日の高いびきなつき
風涼し山気漂ふ切通し恵三
夕菅の高原いゆくリフトかな恵三
掻き曇ると否や雷鳴とどろきぬせいじ
夏草や久々に訪ふ父母の墓菜々
飛火野の鹿の親子や影柔し明日香
立ち並ぶサーフボードの片かげりなつき
梅雨最中紫の花清清し満天
おに蓮に乗る体験の子等並ぶたか子
神事に舞ふ巫女を掠めて蜻蛉かなやよい
弛むことなき救助の手梅雨出水せいじ
2017年07月08日
水しぶきあげゐる堰や河鹿鳴くぽんこ
草野球守る外野の草いきれはく子
千枚田青田風吹く日本の美宏虎
荒梅雨に打たれし笹の願い事ぽんこ
細き茎健気や風の矢車草菜々
風涼し読経のテープ無人の堂やよい
水車いま涼しき音を奏でけり恵三
汗飛ばし敲く和太鼓全身で満天
米寿にも出来る運転夏帽子宏虎
俳論を友と争う梅雨晴れ間治男
草笛を施設の母に吹き聞かす恵三
梅雨暗しちょっと派手目のTシャツを満天
雲湧きて二星の逢瀬また見えずせいじ
赤き星自由に跳ぬる揚花火なつき
まだ足りぬ降り次ぐ気配男梅雨たか子
断崖を洗ふ潮騒青岬やよい
ふるさとは遠きにありて青田道小袖
平成のこの世昭和の扇子かな三刀
冷房をつけて留守番宅配来こすもす
水馬影五倍にし動きおり治男
中天の雲居に滲む梅雨の月菜々
今日造ろう明日つくろうか葛饅頭ともえ
八の字に潜る茅の輪に湿り無したか子
暗闇に人の気配や花火待つなつき
星合の空緞帳の下りしまませいじ
2017年07月07日
マンション街となりし下町梅雨寒し菜々
歌ふ輪の膨れてゆきぬキャンプ村恵三
雨上がり梔子の白冴えに冴えこすもす
夏木立福耳揃ふ六地蔵宏虎
狭庭なれど踏み込めぬほど草茂り明日香
風ありて水玉あそぶ蓮の葉に満天
ビール酌む路地に丸椅子三つ四つはく子
荒梅雨やヘリコブターの活躍すあさこ
青え有香
七夕の短冊の文字健多し満天
カーペット剥がし奥の間風入れるこすもす
大き夢叶わぬ夢も星祭り三刀
一隅を古代米とす植田ありたか子
羽衣のごとき産着や夏神楽治男
ナイターや隣の人とハイタッチ恵三
狛犬に凭れる笹の星祭ぽんこ
バス停へチャイナタウンの暑き道なつき
ああう有香
夜光虫太き汽笛の入港す宏虎
子と分くる大きボウルの氷かななつき
道案内するがごとくに梅雨の蝶ぽんこ
昔ながらの魚屋路地に古すだれ菜々
園児バス窓にひしめく夏帽子せいじ
と見る間にさうめん七把平らぐるせいじ
星祭願い吊るすや旅の駅 やよい
亡き君の好きな紅茶を星今宵 やよい
真夏日を享受している田んぼかな明日香
院長も声にして読む七夕笹治男
2017年07月06日
市役所に日除けのゴーヤー実もさはにはく子
躍動の神馬のひづめ夏旺ん ぽんこ
カレー煮る庭のパプリカ茄子も入れ菜々
このあたり昔渚や月見草恵三
瓜刻む音に炊事の主判りともえ
百選のそよぐ棚田の梅雨晴間ぽんこ
追いかけっこして帰る子等玉の汗こすもす
地域なる元気体操館涼したか子
緑蔭や裏径憩ふ石一つ宏虎
飛石を埋めん勢ひ芝青む菜々
通学の自転車連ね青田道さつき
声聞きて一先づ安堵梅雨出水せいじ
憂さはらすイソヒヨドリの美しき声明日香
緑のカーテン狭庭のゴーヤ鈴生りにやよい
一斉に起き上がる豚はたた神治男
七夕の空へ弟旅立ちぬ三刀
主婦業の板につきし娘梅仕事こすもす
昨夜の鵜匠ポスタ−となり街角に治男
品書きをパソコンで打つ川床料理宏虎
次々の豪雨被害に梅雨寒し満天
腕重し子等にも煮詰む梅の味噌やよい
館涼し壺にむらさきの花沢に満天
潮風や風車の回る青岬恵三
自家製の梅ジャム旨し朝の贅たか子
ふるさとの出水の報に祈る無事せいじ
2017年07月05日
川沿いの紅の散らばる夾竹桃ぽんこ
女子会のハイテンションやビアガーデン菜々
今日の事夕餉のビールですつきりと満天
梅雨の雨降る音の無く濡れ知るやともえ
成るように身を任せきり冷奴宏虎
河骨や世界遺産の太鼓橋やよい
女性陣みな小指立て枇杷を剥くたか子
田に迫るなぞえの葛の蔓奔放こすもす
峰雲を出でし機窓に夕日差す恵三
六甲の夜景に似合う生ビールはく子
適当に降る事知らず梅雨出水たか子
更地の立札隠すや草いきれ満天
草笛に草笛応う山頂へ治男
旗掲げ独立記念の揚花火なつき
軽鴨の子の列につき行く朝散歩さつき
梅雨出水電車スピード出せぬままこすもす
新婚の二人に持たす茄子胡瓜三刀
潮風潮風や風車の回る青岬恵三
雲の峰金の鯱なでる会治男
恐々と触るる守宮や玻璃戸越しうつぎ
石塔に日矢の注ぎし夏小立隆松
青田風腕白児童に道譲る有香
梅雨の虹五色の淡く滲み あい 小袖
女子会の気楽さビール豪快に菜々
天帝へ捧げ泰山木の花やよい
椰子の木の上にしだるる揚花火なつき
茄子漬けの紫紺白磁に食進む宏虎
ハングル歌碑謂れの宮の男梅雨ぽんこ
2017年07月04日
室外機フル活動や梅雨暑し智恵子
初台風外人占める京都バス宏虎
さくらんぼ白磁の皿により赤く満天
何かしらつっけんどんや梅雨じめり明日香
絶え間なき車窓の雫梅雨豪雨こすもす
台風の前の静けさ鳶の笛やよい
雨音を気にしつ日がな梅仕事たか子
紫陽花の彩を変えつつ刻重ね明日香
啓発の黄色い羽根や七月来こすもす
扇風機きゆつと軋むも上機嫌せいじ
スーツケース買い足す旅よ半夏生なつき
抜け殻はあれど初蝉まだ聞かずせいじ
カッコウの声に目覚めし森の朝智恵子
雲の間に枇杷の色して梅雨の月菜々
夏空へ紫紺の花をジャカランタはく子
墓前に揚羽蝶舞う娘かも治男
雲を出て小さき暈に梅雨の月菜々
台風の直撃予想すだれ外すやよい
大樟の木陰彩なす七変化さつき
睡蓮や南無阿弥陀仏浄土界宏虎
生ビール実に美味そうに飲む役者はく子
今年竹もう高々と揺らぎをりぽんこ
半夏生外つ国で子に頼りきりなつき
厨の矢守更けて風呂場に現るるうつぎ
さくらんぼ軸を落とさぬよう洗ふ満天
参観日後ろ向き向き白服の子治男
2017年07月03日
啓発用ティッシュ配りや夏の朝こすもす
砂浜に美脚投げ出す水着かな宏虎
丸まって舗道を毛虫転がりぬたか子
初蝉の声は幼くこんにちはぽんこ
朝六時ボランティア皆噴水前 こすもす
南座の長き修理や梅雨暗し満天
バス降りてスコールの早乾きたるなつき
埋立ての沖へ沖へと大西日 やよい
子と夫の顔浮かべ買ふアロハシャツなつき
ビル灯り滲む川べり淀涼し小袖
川風にコンチキチンの音涼し満天
凌霄花試歩の男の立ち止まる三刀
水船に絡まる蛸の豊漁なり智恵子
梅雨霞み牧場の牛の影法師智恵子
妻機嫌不機嫌胡瓜刻む音菜々
下戸夫婦もたまにはミニの缶ビールはく子
荒れ庭に緋を点しをり花ざくろ やよい
梅雨空へ老女の歌う富士の山治男
雲湧きて高く重なる雲の峰宏虎
子が来ると庭に採り来て胡瓜揉み菜々
山桃を採らんとするや鴉鳴く治男
待っていたおはぐろ蜻蛉庭に来し明日香
2017年07月02日
つま先にコスモス触るるリフトかななおこ
はたた神にも一献と杯重ぬうつぎ
白南風や投票所迄はウォークでこすもす
水着干す宿の手すりに隙間なし智恵子
コンサート貰ひし団扇リズムとる やよい
逃げ場なきフロントガラス大西日ぽんこ
老姉妹アイスクリ−ム食ぶ店先治男
出水川家流るるを見し子の頃治男
飄飄と生きて海月の身をかわす宏虎
甚平や嫁の見たてを褒めながらたか子
主婦楽しスープにサラダに庭トマト菜々
デパートの浴衣で笑顔受付嬢満天
田一枚青田波立ち夕ざるる有香
梅雨夕焼雲間へ機影飛び継げりなつき
片白草父母との日々のなつかしく菜々
日の暮れて家族賑はふ川床料理満天
時差ぼけの身体夏日に晒しけりなつき
蜘蛛の囲に頭を捕られたり武家屋敷 やよい
夏野菜料理を競ふ道の駅智恵子
お立ち台逆転勝利夏暑しあさこ
濡れ縁に花擬宝珠の凭れをりせいじ
緑陰にアガパンサスの屯せりせいじ
甲子園今日はビールの良く売れてはく子
食べてみるとて挑戦のトマトかなこすもす
鋭角に川の真中に滑る鴨ぽんこ
夕涼み飛車角大事王粗末宏虎
2017年07月01日
病院を出でて安堵の風涼しせいじ
新しき鰐口仰ぐ梅雨晴間ぽんこ
精米所に雀集まる青時雨治男
夏祓媼額づく石畳 やよい
席探す帰省電車の親子連れこすもす
声大き巣立ち間近か燕の子満天
夏の浜靴揃えゆく都会の子智恵子
坂登る車直射す西日かなよし女
道に商ふ新車のバイク立葵うつぎ
酷暑の日マネキンの脚拭いており治男
汗散らす火花の先の大太鼓智恵子
広場酷暑フリーマーケットの人混みこすもす
鉢巻に浸み込む汗や溝掃除せいじ
海と空碧でつながる海開き宏虎
復旧の鉄路を打てり合歓の花なつき
水無月や植木は枝を重たげに菜々
雨予報はずれし日射し七月来満天
本堂に僧も仲間のヨガ涼しはく子
沙羅散るや山城址へ石の階なつき
松の芯囲む宮居の顕彰碑三刀
経験の初恋の味青林檎宏虎
太極拳ほとぼしる汗覚へつつぽんこ
朝虹を見て何か得した気分明日香
この人も蛸を買ふらし半夏生菜々
参道の神馬舎暗し風涼し やよい
ドライバーを癒してゐたる立葵よし女
黒きものとみれば蟻の密集地明日香
2017年06月30日
酢の物に紫蘇の色香を散らしけりよし女
旬を食ぶ夫持ち帰る夏野菜明日香
蜘蛛の囲の朝日に雨滴真珠びかり満天
長老らの手際なかなか茅の輪立つ菜々
百磴の真中に茅の輪青々と やよい
斎橿の下の茅の輪の青深む やよい
蜘蛛の囲の出がけの一歩に顔に触れ満天
夏風邪を律儀に引きし油断かなたか子
故郷の山を呑み込む夏の霧三刀
呼吸しつつ波のまにまに海月行く治男
茅の輪立ついよいよ音に祓川菜々
歌唄い病気予防の老いの夏治男
白銀の桃一と息に剥けにけりよし女
青葉風御堂にヨガの深呼吸はく子
朝まだき部屋ごと揺するはたた神せいじ
梅雨籠ボール投げろと急かす犬智恵子
端居して雨眺めをる妻の留守せいじ
電柱の天辺競ひ烏の子うつぎ
虫食ひの小さき裃梅雨灯しなつき
梅雨雲の山越えダムに消ゆ町へなつき
繁華街白靴闊歩神戸っ子宏虎
万緑や阿蘇外輪の地震の跡宏虎
船着場身動き取れぬ海月たち智恵子
白靴にバリアフリーの寺訪ふ小袖
円座して若者集ふ夏季講習ぽんこ
2017年06月29日
青嵐古墳の案内文字薄れ やよい
椎匂ふ道の細める関所跡なつき
晩鐘の後ひとしきり遠蛙有香
円墳に見下ろす街や青嵐 やよい
マネキンの水着に話題タイムスリップ満天
無人駅吹き抜けて行く青田風菜々
青蘆の水面隠し揺らぎ合ふぽんこ
木下闇抜け波音の三神社三刀
白き石欲しくて梅雨の渚往くよし女
青き日の波にのまれし夏帽子智恵子
整然たる駐輪場横バラ満開こすもす
海月浮く銅鑼の音余韻波の上宏虎
提灯の頭上に誘ふビアガーデン智恵子
狼藉は猫か鴉か梅雨晴間せいじ
若狭路の菅笠光る青田かななつき
大夕焼親子の長き影法師なおこ
巡礼バス温泉へ来る青葉風治男
狛犬の口中みの虫やや揺れてよし女
ごみ出しを見下ろし子烏親烏うつぎ
万緑ややっと着工スタジアムこすもす
雪渓の写メール嬉し妻の留守せいじ
水鉄砲ぢいぢの笑顔孫濡るる宏虎
傘持たず降りみ降らずみ夏帽子満天
雪舟の像には鼠木下闇治男
広やかに二川合流夏の雲はく子
青田波見えゐて遠し札所寺菜々
2017年06月28日
アナベルの細首たたく雨にくし明日香
四方へ蔓伸ばし南瓜日々太る菜々
線路沿なぞへの占むる牽牛花ぽんこ
披露宴卓に彩放つ花氷智恵子
梅雨晴間子らの衣それぞれカラフルによし女
白南風や川下り舟ジグザグにこすもす
青空を隠し隠して梅雨の雲菜々
水面鏡翡翠たたきて鎖解く智恵子
梅雨滂沱川氾濫す桜桃忌宏虎
なだらかな連山従へ雲の峰三刀
梅雨の月夫はゴルフの準備せりなつき
不覚にもなすびの蔕に刺されけりよし女
紫陽花の最敬礼を見ておりぬ明日香
雨上がり顔を合わすや青蛙満天
雨晴れて鳥姦しき夏木立せいじ
風涼しカーテン真白に洗ひ上げ やよい
車椅子つけて犬行く雲の峰 やよい
青蛙ここが住処とたじろがず満天
大花火盲導犬の目が動く治男
石垣に陽の温もりや花火の夜治男
ひとむらに百の命の草を刈るたか子
打ち水の石畳に二基床几ありこすもす
ひとしきり垂直に降る青時雨せいじ
談笑をひたと途切らせ青蜥蜴たか子
透明の妖怪めける大海月宏虎
2017年06月27日
蒸し暑しリハビリしつつ太宰読む治男
凌霄花寺の界隈朱に染めしたか子
紫蘇揉んで皺といふ皺染まりけり やよい
水無月の夕餉酢の物香りけり有香
曇天へ屋上華やぐ夏の花満天
外出は絽を着こなして恋秘める宏虎
畝一本同じ高さに百合つぼみこすもす
緑陰にヨチヨチ歩き見守る眼ぽんこ
草引きに始まるグランドゴルフかなうつぎ
花幾種屋上庭園涼しかりはく子
庭掃除頭の上を杜鵑三刀
噴水に遊びあそばれ子等の声満天
空梅雨や農夫うらめし空仰ぐ宏虎
喫茶店紙皿に繭飾りをりこすもす
食品サンプル鮎店頭に鮎を焼く やよい
夏帽子ディズニーランド駆け回る智恵子
桐もどきてふ名もありてジャカランタたか子
自転車で汗を拭き拭き営業マン菜々
父の日や父の育ちし家を訪う治男
悲しみを隠してもくれサングラス智恵子
手水鉢洗い草引き梅雨晴間菜々
2017年06月26日
梔子の花の香さ庭ひとり占め三刀
外濠のトライアスロン競泳す宏虎
友誘い絵談義しばし梅雨晴間たか子
グランドを囲む緑蔭紙芝居治男
梅雨じめり歩道清すがしアガパンサス満天
仏壇の華やかなりし唐菖蒲明日香
斑紋と化して瀬石の赤蛙うつぎ
参道に散る凌霄花踏むまじくたか子
今まさに開かん泰山木机上はく子
かぼちゃの花黄色い声の聞こえさう菜々
月参り濡れぬやう木の枝払ふ明日香
道の駅並ぶ地元の夏野菜こすもす
心字池白をしめたる七変化さつき
梅雨曇り歩く老人賑やかに治男
バス降りて目指す清水や宗祇水 やよい
有香
パパが押す双子のベビーカー風薫る満天
収穫期枇杷食い散らす猿被害智恵子
雪の下飛沫にゆるる橋の下智恵子
夏草や文字に滴の忠魂碑ぽんこ
かぶと虫鎧隙なし角と艶宏虎
ごはごはの葉蔭明るめ花かぼちゃ菜々
涼風の抜くる酒屋の通し土間 やよい
潮騒の経と聞きたる遍路寺なつき
合歓の木のこんな大木あったとはこすもす
2017年06月25日
ジェラードを舐むる運河の橋の上なつき
梅雨晴れや川原に子らの声走る菜々
梅雨に走るたかがされどコンマ壱秒はく子
傘さすもどこか濡れおる梅雨最中明日香
写経の間に遠ほととぎす寺静かうつぎ
桟橋に伸び縮みする海月かな宏虎
雨受けて南天の花ひかりけり満天
夏の雲もろとも磨くビル掃除たか子
黄つりふね小さき麗人沢に咲く有香
山椒味噌舌にピリリと冷奴三刀
水揺れて蛇の泳ぐや池の淵ともえ
むしむしと外寝の猫の有らぬ態宏虎
街角に籐椅子並べ粋なカフェたか子
梅雨出水中州寄り州を呑み込んで菜々
大口を開けて重なる鯉暑しぽんこ
交差点渡る人人人暑しこすもす
二十階見ゆる限りの梅雨の雲はく子
雨の中葉陰に育つ茄子の紺満天
呆け防止妻と花札夏夜毎治男
点滴のリズムの歌やでんでん虫治男
二万歩を歩きし街の暑さかなこすもす
かたつむり昔はつまむこともあり明日香
雨しとど一日厨に梅仕事 やよい
イヤリングにしても見たきやさくらんぼ やよい
2017年06月24日
廃れ釜の煙道にひび蟻地獄なつき
落ちそうなあやぶき処燕の巣ともえ
梅雨雲の垂れ籠めて鳥けたたましせいじ
縞蛇の流れるごとく枝渡り治男
モダンジャズ地下から聞こゆ梅雨の街智恵子
くちなしの花いさぎよく散りたかろう明日香
窯場道土むきだしの暑さかななつき
麦刈られいつとき畑は静かなり明日香
障子開けて父母の遺影へ青田風菜々
荒梅雨の山河かき消す二十階はく子
雨脚の少し強まる時鳥三刀
半島の突端の先雲の峰こすもす
十日前会いし人逝き蓮開く治男
万国旗の綱の鋭角海開きこすもす
青嵐一村沈めダム真青 やよい
万緑を抜きん出ている黒き飛簷満天
花みかん車窓飛び込む薫りかな宏虎
紫の斑の清々し著莪の花宏虎
李もぐ商家の庭は果実園智恵子
映画館出れば目眩む日の盛りたか子
夏の山縫ひて県境分水嶺 やよい
アマリリス楽しい話聴いてそう満天
夏祭り先ずはアンパンマン音頭たか子
*木魚のかすかな音の実梅かなぽんこ
鎮守の森吹き抜けて行く青田風菜々
梅雨雲の墨色いよよ募りけりせいじ
2017年06月23日
医師の手のしゃぼんの匂ひ走り梅雨なつき
あめんぼの脚四本にしか見えずせいじ
今年竹こんなところに角出して満天
旅なれば氷菓舐めもし見て回る やよい
号外の連勝棋士や雲の峰やよい
行々子大淀川は滔々とはく子
掴むもの探す藤蔓梅雨晴れ間三刀
村の宮三方囲む四葩かなこすもす
諾ひて切り抜くことば梅雨深しせいじ
白睡蓮手に余すほど大輪咲ぽんこ
熱帯魚見つむ眼科の待合室なつき
飛び込みを先ず先輩が谷の夏治男
ありったけの鉛筆けづり梅雨籠る菜々
梅雨晴や健康講座は満席に満天
取れすぎの胡瓜一キロ毎に漬け明日香
逃げる犬押さえて洗ふ日向水智恵子
さなぶりのお供え夫の畑から明日香
八つ橋の陰から出でず蝌蚪の群れたか子
ビルばかり夕立避ける軒の無くともえ
槌音や準備着着海開きこすもす
万緑を映して山湖深沈と菜々
ビル街の植田に蛙かしましくたか子
往年のモダンガ−ルや黒日傘治男
巣はずされ燕の親子乱れ飛ぶともえ
花馬鈴薯北の大地の地平まで宏虎
西日射す校舎に吹奏楽の音なおこ
翡翠や外ずら良くも内弁慶宏虎
風蘭の闇に極楽香り濃き智恵子
2017年06月22日
老鶯を裏畑に聞く昼下りあさこ
雨上がり紫陽花個々に色深め満天
昇り行く空のゴンドラ雲の峰治男
山荘の木陰にぽつりハンモック智恵子
白南風や波頭泡立つ東尋坊 やよい
城跡の堀に風鈴鳴りやまずこすもす
浮草に道すじ残し鴨進むたか子
紫陽花にホース伸ばせり寺男なつき
食べ歩きとんび注意と浜暑し やよい
茄子の花親の一言子を想ふ宏虎
広々と夕日に映ゆる紫蘇畑宏虎
青葉風尾根に下界の音もなし智恵子
あめんぼう水蹴る速さ目で追えずぽんこ
梅雨の日の干し場に残るブルージーンせいじ
北欧の白夜は斯くや雨の夏至せいじ
梅雨晴れへエンゼル像は真っ白に菜々
梔子の花に近づく郵便夫三刀
山襞に雲ただよはせ梅雨晴れ間はく子
梅雨深し老いの会話も途切れがち菜々
空蝉や学校前に武家屋敷治男
若き棋士大志と揮毫六月尽たか子
神池の真菰うち鳴る雨もよひなつき
夏至の雨あがりて木々の膨らみを満天
淀川に入る川あり行々子はく子
良くみれば蛙保護色沢の岩こすもす
2017年06月21日
薬などで肝臓治る雲の峰治男
登山道譲りあいては相会釈有香
ナイターや黄色で埋まる内外野宏虎
警報をスマホが告ぐる戻り梅雨せいじ
煙草盆にガラスのきせる夏茶席なつき
でで虫か穴あきの葉を裏返したか子
小さき巣に燕の親子危なかしともえ
夏至の日に藤井四段将棋勝つあさこ
七八羽の雀声あぐ夏至の庭三刀
曲水をかすめかすめて石叩き菜々
梅雨寒をひそかに喜ぶ更年期智恵子
昼暗く意外や意外雹が降る宏虎
あじさい寺八種の朱印ならべをりなつき
梅雨はげしツアー決行惑はしめせいじ
夏至の日の空は妖しく照り曇りたか子
芭蕉句碑明るうしたり青楓 やよい
久々の雨じき止んで夕焼空よし女
山路来て夏うぐいすの歓迎にはく子
河骨の水面浄土の池明かりぽんこ
梅雨深し棺埋めん百花もてはく子
空梅雨の一気に解消集中豪雨満天
飛び石を渡るが如く夏の蝶こすもす
小蘭亭へ風さやさやと今年竹菜々
白黄ピンク目印付けて菊芽挿すこすもす
発車ベル駅弁新茶ふたつづつ智恵子
荒梅雨に警報も出でどたキャンす満天
青嵐支柱一本強きかな治男
青葉風若葉の風や神の杜 やよい
きらきらと水陽炎す沢涼しうつぎ
2017年06月20日
ピエロという美容院ありアツパツパ治男
手際よき夏の花壇にボランティア満天
城の石取り残される木下闇ぽんこ
白南風に胸を反らせて風見鶏菜々
外出は浴衣姿の裾さばき宏虎
地図になき路地に迷ひぬ街薄暑なつき
八重十薬備前にいちりん里の茶屋智恵子
拝殿へ磴の両袖苔畳 やよい
喧騒の一歩に緑陰せせらぎを満天
夏空にスモークツリー煙あぐはく子
銀杏青葉しげり茂りて空見えず治男
新緑の木々を踊らす風の昼三刀
山の池涼し蛙のスイミングこすもす
久々の雨を喜ぶ茄子胡瓜よし女
ラムズイヤーの触り心地や園涼したか子
今年竹天を目指して他を圧す宏虎
ハイカーに赤き目印夏木立たか子
下闇の入鹿の怨念古社明日香
のうぜん花艶めく紅のラッパぐち智恵子
百磴に動悸鎮むる青葉陰 やよい
一の谷奈落を埋む茂かななつき
梅雨空へアガパンサスの花茎伸ぶせいじ
青歯朶の涼しさやさや揺れもしてこすもす
渓水の奏でるところ蝶遊ぶ菜々
抽ん出て叢統ぶる立葵せいじ
行厨は夏の百花に囲まれてはく子
2017年06月19日
二人居の階上階下梅雨の夜宏虎
礼拝堂涼し潮騒抄を聴くせいじ
高舞ひて星に紛るる蛍かなうつぎ
戸を外し広々したり夏座敷宏虎
紫陽花に覆い隠さる外厠ぽんこ
空襲を知りたる樟に蔦青しなつき
小次郎剣法生みし滝とや轟轟と やよい
ビール干す一と缶夫と分け合ひてよし女
朝なさな庭に熟れては茄子トマト菜々
山の影写して青田消えゆけり有香
昼寝時窓のカーテン波打てりよし女
曇天に巣立つ燕の声高し智恵子
夏野菜陽の落ちてより収穫に明日香
虫除けのスプレーかけてほたる狩りこすもす
トランクの隙間にひそと雨蛙明日香
自転車で来て宮守の草取りす やよい
一月後肝臓直る炎天下治男
彩窓の真中貫く大西日せいじ
裏木戸に通せんぼなす女郎蜘蛛智恵子
卒業時の大時計鳴る梅雨晴れ間治男
ベッドの子へ朝顔咲いたと声かけるこすもす
夏空を一気に覆ふ護摩けむり菜々
失せ物を半日探し大西日たか子
山の木々色それぞれや夏来たるともえ
朱を散らし絡み合ひ咲く凌宵花満天
葬送を終へて戻りぬ炎天下はく子
香煙の絶えることなし夏椿三刀
千の田を一つに大き猪囲ひなつき
夕暮れの路地華やげり凌宵花満天
2017年06月18日
生き生きと雨にけぶれる蝸牛宏虎
ザリガニのレタス好きとや教はるるなつき
登山列車あじさい揺らし快走す智恵子
平成の風も変わらぬ古扇三刀
若葉風舞妓のうなじ匂ふごと菜々
海霧深く外国船の寄港せり宏虎
夏祭り手作り市にも人だかり菜々
バス走り走り走れど虹前にともえ
回覧の訃報つづくや梅雨寒し満天
去年に短く伐りし山梔子一花咲くよし女
山門のざわめく音も青葉風ぽんこ
寺の池睡蓮咲くや天女来そう治男
万緑やカメラ小僧ら列車待つ智恵子
突き抜くる三番咲きの菖蒲かななつき
海風や松の林の合歓の花こすもす
節水の声のちらほら旱梅雨よし女
まっすぐに天へ咲きつぐ立葵満天
近づきて愈高まる滝の音やよい
遠景の明石海峡ゆりの園こすもす
睡蓮のあたかも曼荼羅法の池はく子
夏帽子あまたや遺跡掘り進むやよい
畑用のホ−ス求める旱梅雨治男
2017年06月17日
通るたび増える早苗田風柔し明日香
舎利塔を映したる池みずすましたか子
在りし日のこと偲ばるる蛍の夜うつぎ
水澄みし植田を走るバスの影三刀
夜具変へし夜の予期せぬ梅雨の冷えよし女
日に二回水やりしても旱庭明日香
検針の紫陽花の毬分け入りて満天
必着とあり父の日のプレゼントせいじ
美容室のカットの多し梅雨晴間満天
毛虫取る仕方ないねと語りかけせいじ
哲学の道紫紺をつくす七変化ぽんこ
梅雨夕焼水嵩増えし川面染め菜々
せせらぎと河鹿の声や旅の宿宏虎
つなぐ手の汗にときめく夕の浜智恵子
等伯の四季の襖絵堂涼しはく子
夕風に花からみ合ふ白菖蒲なつき
突然の雹にクモの子散らす如智恵子
雑草なか野菊見当たり鮮やかや治男
姉妹して店頭で食うアイスクリ−ム治男
中天の雲にも及ぶ大夕焼菜々
赤色のオープン外車涼しかろ宏虎
立ち話邪魔するやうに夏の蝶たか子
菖蒲田へざりがに返す父子かななつき
2017年06月16日
金堂の綺羅の瓔珞緑さすはく子
烏どちに初なりトマト食べられて菜々
鍬の泥畦に洗いて雨蛙智恵子
空梅雨や自主節水の始まりぬ三刀
まなうらに消えざるままの蛍の火たか子
白南風やレースのカーテン押し上げてせいじ
毎日が洗濯日和ひでり梅雨明日香
明け易し足首回してグーとパーこすもす
賓頭盧の右手に数多数珠涼しぽんこ
折れぬうちおお紫陽花の添え終わる明日香
存問のごと硝子窓叩く火蛾せいじ
青葉闇祈願の小石積みあぐるなつき
夕星やほうたるを待つ橋の上うつぎ
配達のバイク次々明易し満天
小夜更けて書斎をノック火取虫宏虎
遠足子玉垣に読むスターの名なつき
空梅雨の歩道鮮やか芝桜満天
外風呂の仄かな匂ひ宿浴衣宏虎
ミニ講座受けて蛍の観賞会こすもす
戸を繰れば梔子の香の襲い来る智恵子
さわやかや夏鶯の声庭にともえ
庭薄暑花壇の花も咲き疲れ菜々
夏雲と化すか護摩供煙の高上がるはく子
2017年06月15日
築山を映してみどり池涼し菜々
紫陽花の日陰はことに上機嫌よし女
葉の裏にうちで生まれし子カマキリ明日香
国宝の社を秘して山滴るせいじ
母の忌や梅雨入りに晴れの日のつづくなつき
一鉢のあぢさゐ家の一員にせいじ
行々子葦叢続く舟通路宏虎
祭りたけなは五色の幡のはためきて菜々
卯波立つ漁港に夫の帰船待つ やよい
昨夜雨の名残の湿気木下闇こすもす
色あせる戸毎あぢさゐ雨を待つ満天
常夏の砂地ゆったり水牛車宏虎
夜昼の気温差迷ふ更衣満天
眼科へ来患者の多し夏日射し治男
くつきりと北斗七星遠蛙うつぎ
梅雨闇へ浮び出したる沈下橋たか子
白南風や竜馬見据える太平洋たか子
道真中神木祀る注連涼しぽんこ
天窓に蜘蛛の巣光るこうじ蔵なつき
くちなわの渡るを待ちて一目散有香
背丈越ゆ我が植う苗や紫陽花園 やよい
大干潟朝日を返す残り潮よし女
木陰より軒にひそ飛ぶ梅雨の蝶智恵子
万緑や瓦屋並に立つクルスこすもす
雀らの飛ぶに難渋青嵐三刀
青生駒山青金剛山を目路に日々はく子
羽目板に背比べなす立葵智恵子
学生時通いし路地や花蜜柑治男
2017年06月14日
気象図の傘のマークなき梅雨最中満天
梅雨しとど更地となりし我が生家 やよい
夏草やサーカスの象出番待ちぽんこ
八十路過ぎ活け花習う夏座布団治男
卯浪背に家族団欒にぎりめし智恵子
牧場の朝声欲しいまま不如帰 やよい
首塚に灼くる小銭の散らばれりなつき
頭より大きな口開く燕の子三刀
五月雨や突然鳴りだす電子音はく子
薔薇アーチローマ字掛けて異人住む宏虎
でで虫や一人のたつきにも慣れてはく子
燕の子黄色いラッパ並ばせてたか子
つづら折りの小滝の早さ一気呵成明日香
大嶺丹波但馬の国分かち菜々
天日のあふるる島や梯姑咲く菜々
夏祭り太鼓の稽古遅速ありたか子
鮎釣り人背丈に余る長き竿ともえ
寺町の今は本町青かりんなつき
な触れそ歩道に傾ぐ青ススキこすもす
子供らの影四つ延び大西日こすもす
せせらぎと老鶯の声気都和既社明日香
吹き上げて森の鎮守へ植田風うつぎ
青紫蘇の豆腐へたっぷりトッピング満天
梅雨空や長靴買うてもらいし頃治男
病葉や人気の悪し外国産宏虎
日の斑揺れ花十薬は万華鏡 うつぎ
せせらぎの林下に群れすやぶれ傘智恵子
2017年06月13日
ででむしや日々ゆっくりとゆったりとはく子
万緑の山肌傾る雲の滝智恵子
枇杷すする両手指先濡らしつつよし女
根上りの古木へ苔の茂りけり明日香
水を撒くグランド横の昼寝人治男
庭隅の十薬ひそと白十字満天
鳥雲の影法師なる大夕焼智恵子
小流れの調べ覗きし半夏生ぽんこ
対岸の淡路は模糊とさみだるる菜々
牧羊の群れ遠近に雲の峰 やよい
病葉や渦にとどまり又流るたか子
夏雲のはざまは碧し鳥の飛ぶ治男
店頭の風鈴の舌揺れ通しこすもす
樹下涼しサフランモドキトリオ組むせいじ
夏の月夜廻り消ゆる寺の路地なつき
形代に横線長きくせ字かななつき
万緑を天蓋にして地蔵尊満天
藁ぶきの仁王門前七変化三刀
今が旬水茄子買へばお負け付くせいじ
夏萩の黙の深さや宮の鈴宏虎
さくらんぼ双子の動作瓜二つ宏虎
梅雨の航明石大橋靄の中 やよい
水平線上に広がる雲の峰こすもす
枇杷の種キッチンの床滑りゆくよし女
幾重にも蔓からませて夏の杜明日香
夏柳揺るる枝越し塔光るたか子
2017年06月12日
蛍狩源氏平家の個別なし宏虎
大玻璃の湯殿覗くや灯取虫 やよい
青岬小舟それぞれ名前あり治男
百の眼を集めさゆらぐ花菖蒲三刀
山の端の雲染め上げて大夕焼け菜々
夏椿高きところに楚々としてせいじ
民宿の土間近道と磯の蟹智恵子
花可憐夏草なれど抜きがたし明日香
どくだみの白際立てり薄暮かな有香
夏蝶のもつれ落ちては高上がる やよい
茗荷の子刻んで一人の昼ご飯こすもす
梅雨の入り檜皮しっとり伊勢神宮宏虎
植田隅早見張るごと鷺立ちて満天
白虎隊くぐりし洞の五月闇明日香
豪族の古墳や青葉を天蓋になつき
全開の車窓を吹抜き風薫るぽんこ
泰山木界隈を統ぶ香りありたか子
山中の枇杷鈴なりや灯のごとし治男
雨晴れて雲の流るる植田中満天
どくだみの白際立てり薄暮かな有香
連日の古寺列なす四葩かな智恵子
なほ奥へ大庭園の茂りかなたか子
コンビナートの煙消えゆく雲の峰こすもす
潮焼けの釣り師夜更けの潮待てりなつき
白百合の蕊膨らます玉の水せいじ
2017年06月11日
雷鳴や途中で止まる洗濯機治男
お手拭きの風に大揺れ雪ノ下よし女
梅雨寒や平家一族波に消ゆ宏虎
潮入り川岸に小蟹や見詰める子治男
気だるさに濃紺眩し初なすびよし女
空き家の庭に色づく実梅かなせいじ
夏祭り果てて安堵の珈琲を満天
点滅の蛍火川面光らせて有香
万緑を暗きトンネル吸い込みぬぽんこ
引き揚げ港海の真青に風薫る やよい
梅酒漬く健やかな日々願ひつつ菜々
爽やかや卒寿刀自の水彩画はく子
くちなしに鼻を寄せもし朝散歩せいじ
黙々と田植え機放つ水の音三刀
日傘さす男は名ある役者らしともえ
ぴかぴかにキッチン磨き梅雨籠る菜々
只今と言いつつ渡さるさくらんぼうこすもす
小倉山仰ぎてくぐる茅の輪かななつき
鳥避けのネットの中を紋白蝶こすもす
リン鳴らし木陰に屋台アイス売る智恵子
飛び石の灼けて透けゐる糸とんぼなつき
四方の山まだ映らせて植田澄むたか子
産直の夏野菜すぐ売れにけり満天
紫陽花や千金の雨色増しぬ宏虎
水兵の白服まぶし煉瓦街 やよい
人気なく青葉の陰の宿場跡隆松
凌霄花みな見上げゆく歩道橋智恵子
2017年06月10日
アップダウンの散歩コースや汗しとどこすもす
梅雨入りや指呼の山なみ消え失せるはく子
枇杷ちぎる採れぬ高さはそのままによし女
滴りて四万十川のひすい色たか子
菓子銘はあぢさゐ立礼夏祭りはく子
枇杷の種吐き出す紅のおちょぼ口三刀
雷雨きて鹿大移動奈良公園 やよい
模擬店の人のあふるる梅雨晴間満天
滑る如石から石へ瑠璃蜥蜴こすもす
湿原の羽音消し去る夕閑古智恵子
月高し寄り来る梅雨の雲あらずせいじ
遣り水のしぶきて涼し神の庭菜々
葉隠に垣間見ゆるは枇杷の実や明日香
遠足の列に鹿つく東大寺 やよい
苔清水小さき水車の音きしむ隆松
青葉風肌を撫ぜゆく太極拳宏虎
雲払ひ梅雨満月の中空にせいじ
短夜や時差呆け嘆く旅の宿宏虎
一村を包みて栗の花香かなうつぎ
山蔭のお不動の手に苔の花治男
早乙女をとんと見かけぬ村となりよし女
マジックも出場をして夜店市あさこ
ひび割れの墓石に蝶のまといつくぽんこ
夏空へ菊紋凛と仁王門菜々
姿見に斜め立ちして衣替えたか子
星屑のまだ煌めきて雪解富士明日香
滝壺の小石動けり魂のごと治男
対決す幼飛び越す今年竹なつき
ラムネ抜く音に飛び跳ね猫過ぎる智恵子
指しゃぶりの音の聞こえる昼寝起なつき
床の間の花の名言ひて夏点前満天
六地蔵慈眼の先の蝌蚪の国ぽんこ
2017年06月09日
カタツムリ持ち帰る子の自慢顔智恵子
幸せは考え方や茄子の花宏虎
風鈴や如何なる風も受けており治男
麦焼の煙拡がる矢戸の空隆松
朝市の人出悪しと茶摘み時なつき
むらさきの山襞のぼる夏のもや明日香
梅雨籠り雨垂れの音に休息す智恵子
紫陽花のショップにあまた覇を競ふせいじ
五月闇剥落したる絵馬の謎うつぎ
町中の田植終へるや清清し満天
真ん中の跳び石広き菖蒲苑三刀
紫陽花のもう少し欲し雨の色たか子
テニス場試合に勝て虹の立つぽんこ
四万十のゆるき蛇行や山清水たか子
もつれつつ草生しづみに夏の蝶菜々
馬鈴薯の花咲く丘の畑に立つこすもす
工夫来て市の終はりのトマト買ふなつき
シルバーも祭りの準備嬉嬉として満天
梅雨晴れてあたかも今宵望の月菜々
雲の峰外人墓地の整然と宏虎
袋かけしないのかしら青葡萄こすもす
家々の隙間を埋め青葉照るせいじ
夏落葉清流ながる早さかなやよい
風あれば危なっかしい早苗かな明日香
清流を過り一声ほととぎすやよい
パフォーマンス若さみなぎる体育祭はく子
青芝やボ−ル蹴る児に着ききりの師治男
2017年06月08日
苑若葉池の飛び石渡り切るはく子
歯医者迄三分なれど夏帽子こすもす
ほととぎす午後より快晴叫ぶなりよし女
ほうたるの闇一枚の点と線たか子
夜来の雨砂まみれなる額の花ぽんこ
時の日や音なく落ちる砂時計宏虎
濃紫陽花なかにひと本白紫陽花 やよい
大南風に沖の帆船ら快走す智恵子
花しょうぶ楚々と紫神池にはく子
壺に開く泰山木の花の香に満天
シースルー傘を滂沱と男梅雨せいじ
一人居の媼は健にきすげ咲かす満天
端居してゴスペル聞けば雨の音せいじ
時の日や電波時計の愛想なし宏虎
もつ鍋をつつきし帰路や月涼しこすもす
堂涼し弥勒菩薩の御身細きなつき
つぼみ振り日に解けゆくや沙羅双樹なつき
筍の四五本提げて戻りけり三刀
炎天下園に児少し声賑やか治男
梅雨寒し遺作展示す通夜のロビー やよい
夏に入り緑濃くなり初めし山ともえ
狛犬の口を塞ぎぬ蜘蛛の糸うつぎ
朝練の渚に残る素足跡智恵子
夏雲の亀似たるや乗ってみたし治男
派出所の巡回訪問昼寝時よし女
2017年06月07日
音もなく雨のひと日や梅雨近し満天
瑞々し笹の葉の香の葛まんじゅうはく子
発車ベルホームの売り子礼すずしたか子
水馬大海知らず内弁慶宏虎
到来の枇杷の色香を卓に盛る三刀
雨止みて芳香気付く麦の花智恵子
三十枚の折り紙ボール梅雨に入るこすもす
まだ風に乗れざる羽化の揚羽蝶 やよい
川端に投句箱あり青蛙こすもす
雨受けて戸毎色増す紫陽花に満天
梅雨冷えや安眠のままならづ居りよし女
一斉に咲きし紫陽花町を統ぶせいじ
きりきりと金を散らせり竹落葉うつぎ
身に入むや閉店続くマーケットぽんこ
湧き水を受けし手水の音涼し智恵子
蛍一匹谷間の闇を深くせり治男
友訪へば嬉々と纏はる犬暑しやよい
根方にはサフランモドキ夏木陰せいじ
ワイン良し新茶なほ良し一人の夜菜々
間の長きフランス料理梅雨の月治男
曝書して付箋の頁拾ひ読むなつき
奉納米植うるに合す笛太鼓よし女
先づ新茶いただきてより宇治巡る菜々
御手失せし千手観音梅雨寒しなつき
草庵を取り巻く如く濃紫陽花宏虎
2017年06月06日
枇杷熟るる鈴生りの枝に鳥寄せて菜々
滝飛沫いたずら風に逃げ惑ふ智恵子
潮境いくっきりと分け卯波立つたか子
枇杷熟るる一気に窓辺明るめて菜々
蟻地獄砂滑りゆく奈落かな智恵子
もとほれば老鶯しきり山の池はく子
ここよりは単線栗の花匂ふうつぎ
車窓には瀬戸の島々穴子飯たか子
小ぶりとて完熟枇杷の届きけり満天
花びらも飲み干す薔薇のアイスティーなつき
初もののトマトと胡瓜やや小振り三刀
寄せ墓の中に千年楠若葉ぽんこ
ささくれる堂縁涼し札所寺なつき
鳥語降る磴の真中の七変化ぽんこ
和太鼓の撥音天へ山開き やよい
夏萩の廃舟のなか咲いており治男
紫陽花に引き寄せられて朝散歩せいじ
炊き込みのご飯喜ぶ新生姜よし女
外国人列なす水琴窟涼しこすもす
野良生への青紫蘇きれいに並べ植えよし女
台湾より飛来の蝶やアサギマダラ治男
先駆けて額紫陽花の一花二花せいじ
糸とんぼ草から草へ漫遊す宏虎
水琴窟冷房効いてるビル中にこすもす
夏野菜有機三品セット届く満天
黄昏れて騒ぎはげしき行々子宏虎
参道の杜深閑と昼蛙 やよい
2017年06月05日
あっぱれな空と薫風旅楽したか子
家系図に異端児もゐて葱坊主うつぎ
夏木立見え隠れする二人連れこすもす
霊水に唇濡らす日の盛りなつき
夕薄暑路地入り組みし港町菜々
ローカル線子らの方言夏の海智恵子
魚焼く市場の前の夕薄暑満天
魚市の競り早々と朝曇りともえ
短夜や新パソコンと格闘中ぽんこ
薔薇の花垣根を越えて招きおり治男
咲きそめし紫陽花は今うすみどりせいじ
夏落葉掃きあげ一葉拾ひたりなつき
空耳にあらず遠音の杜鵑三刀
夏燕今日は群れ成し翻るよし女
時満ちていま紫陽花の咲きそめしせいじ
黒揚羽しばしベランダ散策す智恵子
青空へ白き雲へと早苗植うはく子
長寿への道ゆっくりと蛞蝓宏虎
老鶯や山溪股に朗朗と宏虎
土間涼し野口英世の生家見る明日香
夕薄暑流れ藻ゆらぐ船溜まり菜々
穏やかな夏川沿いに警笛鳴る治男
あやめ草供ふる墓は飯盛山 明日香
夏空へ応援合戦筒抜けにはく子
気温差に服さまざまの街薄暑満天
青嵐背ナの大きな龍馬像たか子
真っ白に砕ける波や夏の海こすもす
ほととぎす伐採の森斜交ひによし女
夏草に被われし墓はドイツ兵ぽんこ
2017年06月04日
水涸れの堀に群生花菖蒲ぽんこ
刈り込まれたる姿もてさつき咲くせいじ
抜き衣紋はんなり舞妓夏夕べ菜々
夏空に綿雲ふはりふはりかなはく子
吾子の汗拭ひては読む絵本かななつき
ホームへと空路を来たる花鈴蘭よし女
憚りに座せば一輪金糸梅せいじ
色付きてここにも四葩空の色智恵子
応援の保護者席舞ふ夏の蝶満天
アサギマダラ撮って私も夏を飛ぶ治男
綿雲のなかなか消えぬ夏の富士明日香
せせらぎに散らばる蛍星座めく宏虎
温泉街そぞろ歩きの宿浴衣こすもす
切り株の輝いており青葉山治男
わら焼きの体験もして初鰹たか子
庭薄暑ホース芝生を這いしまま菜々
鉢植の横にはみ出し甘茶花あさこ
運動会玉の日和に始まりぬはく子
日暮れ時水田の蛙決まり鳴くともえ
都会の子に送らむ淡竹ゆがきけりやよい
炎天に揃ふ体操六年生満天
連日の収穫きゅうりお裾分けやよい
山中の輝く灯り栗の花明日香
注文の農具を取りに梅雨の入りよし女
蟻の道ぶつかりさうでぶつからず宏虎
夏空に航跡拡ぐ空自ブルー隆松
どくだみを抜きし手の香や米を研ぐこすもす
一岩に涼しく彫らる観世音有香
山深き宿は鳥語や明けやすしたか子
半分に値上げのビール夫と飲むなつき
白蓮の深き眞白のゆるがざる智恵子
杜鵑日毎強まる日射しかな三刀
2017年06月03日
庭椅子の飛んでうつ伏せ青嵐よし女
屋形船ひたと黙して蛍狩りたか子
水馬の瞬発力を学びおり治男
庭隅にただ一本の小判草よし女
豆の飯どの子も早く帰り来ようつぎ
中庭の片隅明り京鹿子あさこ
電柱に防災水位走り梅雨なつき
薔薇園の夜明けと共に花開きともえ
青葉潮水平線は目の高さこすもす
霊水引く村の洗ひ場夏つばめなつき
がばがばと剥ぐや淡竹の艶々とやよい
包丁を入るるや淡竹滴れりやよい
蒲の穂の満を持してる休耕田明日香
親指の上まで積もるかき氷治男
夏燕ブルーインパルスに負けずせいじ
川床のテラスはポチのお気に入り智恵子
リュック置き海風受けて三尺寝こすもす
雨上がり紫競ふ四葩かな満天
蛍舟月の明かりに滑り出すたか子
昨夜雨をたっぷり含み濃紫陽花満天
玉ねぎ切る姑のこごとに泣きし日も菜々
噴煙の阿蘇五山見る夏の旅宏虎
雑草てふ名前はあらじ庭茂るせいじ
生かされて生きているなり合歓の花宏虎
玉ねぎの不揃ひも良し庭畑に菜々
夏の空天守見下ろす空自ブルー隆松
薔薇園の香りのなかに老夫婦ぽんこ
畦に立ち老農ひとり田水張る三刀
浜木綿 や帆船の白と競うごと智恵子
田植済む水田の色まだ多彩明日香
2017年06月02日
夏衣弾む靴音女学生智恵子
マンションの樹下はオアシス花ぎぼし菜々
緑雨降る文楽人形涙劇宏虎
子燕に添ひてひと息親燕せいじ
飛燕二羽川面すれすれ擦れ違ふせいじ
工事車のずらり並びし電波の日よし女
新聞の小説ゆっくり六月来はく子
皮脱ぎて竹天心をくすぐれりやよい
手を広げオゾン吸い込み夏の海こすもす
雷や光一閃音と雨宏虎
朝風呂の真下に打てり夏怒濤治男
山菜を笊に泳がせ山清水うつぎ
帆船のロ−プに手垢雲の峰 治男
水鉄砲ボーダーシャツの父子かななつき
園児らの天神様の梅ちぎり三刀
鉛空浜昼顔の無口なり智恵子
照り返す西日を跳ねる夏帽子明日香
自家製の新茶煎る香を打ち拡げよし女
竜巻のテロップ流れし雷鳴を満天
鶺鴒の巣立ち間近や声頻りやよい
崖を這う青蔦ハートに刈られをりこすもす
毛艶良き猫が横切る浜薄暑なつき
紫陽花の鉢倒しゆき嵐去る満天
2017年06月01日
パソコンの電源落とすカミナリや明日香
田植機を降りて母親顏戻る宏虎
己が身にすがる鏡のががんぼようつぎ
激雷の続く不安の深夜かなあさこ
叔父のいる忠魂碑訪う楠青葉治男
石蹴りのごと日の斑跳ぬ雀の子なつき
夜に入りて風雨雷鳴にぎにぎしはく子
夏野菜夫はせっせと荷造りす明日香
鯉の餌に共に寄りくる通し鴨満天
歓迎か門前払ひか牛蛙うつぎ
川の字のゆがむ父子の昼寝かななつき
六月の風をうけるや気象記念日満天
万緑やガイドは袴と矢絣でこすもす
少年の竹皮を脱ぐ変声期宏虎
皇居へとマラソン人の玉の汗智恵子
桑の花生家を潰す鉄の爪よし女
艶やかや月下美人の香の甘き智恵子
玉葱を丸ごと簡単レシピもてせいじ
また一つ齢を重ね更衣三刀
箒目や衣更えせし如き庭よし女
家中の暦めくりて六月来こすもす
茶団子も添へてみやげに新茶買う菜々
六月や激しき雷雨に始まりぬはく子
降り立ちし駅にも薫る花蜜柑やよい
宮の森ふくらませゐし楠若葉有香
回廊はもとの静けさ苔の花ぽんこ
季を移す知らせか俄かはたた神たか子
尺八の知人の披露夏座敷治男
木の天辺群れてピンクの凌霄花せいじ
吊り橋を渡りつつ聞く閑古鳥やよい
2017年05月31日
万緑やダム湖豊かに深緑やよい
恙なき半世紀きてビール酌む満天
遠雷の鉛色の空明らめてはく子
子の家に一夜の宿り明け易し菜々
お握りをパクつく子らや良き木陰こすもす
庭掃除終る緑雨の兆しかな三刀
夜の更けて存在目立つ烏賊釣舟宏虎
版画展絵と見紛うや写真の日治男
潮風の匂ひ運びて走り梅雨智恵子
新玉葱夕餉の一品食すすむ満天
去年に枝伐りしか一花の山法師よし女
兄ぶつて赤子抱かんと五月尽なつき
老鶯の鳴くや他の鳥声ひそめ明日香
黒南風やトロ箱匂ふ漁師町菜々
炎天の地蔵の前で歯の話治男
老鶯の声のつまづく亭午かなよし女
忌に供ふ初物の枇杷まだ小ぶりたか子
飛竜頭は母のレシピや新牛蒡せいじ
牛蛙弁天祀る池を占むうつぎ
白内障オペ無事済みし緑雨かな宏虎
さるの国遊具広場のハンモックなつき
亀の子の落ちては上る石舞台ぽんこ
一旦は開けし窓閉め暑気しのぐせいじ
卵より育てし金魚一寸に明日香
切り通し岩にびっしり苔の花智恵子
四国路やアワビの踊る旅の膳こすもす
手に足に老班増ゆる衣更 やよい
2017年05月30日
マドンナ風のガイド青葉のロープウェイこすもす
庭薄暑猫にじゃれられ引っかかれ菜々
麦秋や新幹線は銀の帯よし女
相似形娘と孫の宿浴衣こすもす
船虫の裂け目に逃ぐる遍路道なつき
展示場の花のむらさき館涼し満天
扇風機出さんと納戸汗滂沱せいじ
遣り水の調べ聴きつつ菖蒲園ぽんこ
青葉洩る一条の日矢まばゆけり隆松
ギャラリーへ迷いつつ訪ふ日傘かなたか子
卯波洗ふ小石きらきら音立ててやよい
翡翠や日矢の如くに餌を狙ふ宏虎
薫風や波の間に間に漁り舟宏虎
水草を浮き沈みさせ緋鯉かな明日香
剪定を終へてさ庭の明と暗三刀
生家跡立てば涼風通ひ来るよし女
八ッ橋を揺るがさんかに牛蛙はく子
薫風や砂浴楽しむ日の雀智恵子
病院の軒下あまた燕の子三刀
富士を背に羽干す鵜らの烏帽子岩智恵子
千枚田の小さき宮や燕飛ぶなつき
先生の草笛に児ら集まれりたか子
海底の澄みて真青や青葉潮やよい
真夏日に負けじと今日も自彊術せいじ
新緑に埋もれてゐし道標有香
黒南風の海へ真直ぐ離宮道菜々
薄暑来てやさしき色の俳画展満天
2017年05月29日
キリン描き紙を足しけり園薄暑宏虎
花菖蒲へ車椅子より一眼レフ満天
湯上がりの足もと見ゆる半簾治男
藤蔓の遊泳摘みて五月果つよし女
ママチャリのひと漕ぎが苦に日の盛りせいじ
行くべきを止める勇気ぞ二重虹治男
ハンカチの花かと寄れば夏の蝶よし女
登りゆく九十九折へと谷若葉満天
日の雀日蔭に群るる十字花三刀
爆音にバイク駈け抜く薄暑かなはく子
浜大根テトラポットに種こぼすなつき
旱空植ゑしからには水やらにやせいじ
あらあらしき常磐木落葉に峠の碑菜々
石ころアートにせむとて拾ふ浜涼し やよい
花みかん白色匂ひまき散らす宏虎
炎天下アンパンマン号に手を振る子こすもす
老の手の枇杷届くだけ袋掛けなつき
新緑の木漏れ日抜けて海展け智恵子
小垰は街道名残り夏落葉菜々
菖蒲園畦の軍手は泥だらけ隆松
万緑の嶺に整列風力塔 やよい
青葉洩る日の斑の揺るる並木道隆松
城跡へリュックの一団風薫るこすもす
夏の雲翠巒いよよ際立ちてはく子
金魚藻の揺らぐ川底砂光る智恵子
2017年05月28日
花嫁の総身飾るや薔薇の花ともえ
夏兆す景楽しみつ吟行すたか子
祭笛ネイルの指のしなやかに やよい
風薫る世界遺産は色美しし宏虎
新緑に火焔染まれり不動尊なつき
夕暮れの代田にネオン映しけり満天
吾が陰にいるわいるわの水馬たか子
ハウステンボスどの道行けど薔薇ばかりともえ
人垣の囲に引っ越しす小鴨たち智恵子
万緑や池もろともに染まりけりせいじ
豆ご飯美味しいけれど毎日は明日香
香水の匂う売り場や混雑す治男
浮き板にぎっしりと亀甲羅干しこすもす
猿除けのセンサー鳴れり遍路寺なつき
雨後の宿今日は見頃と蛍狩り智恵子
つい草を素手で引き抜き虫刺され明日香
万緑のテラスにをみな珈琲を満天
浮見堂大万緑に見え隠れ菜々
朝摘みの苺食べよと看取り妻うつぎ
尖塔とアカシヤの花天を突く宏虎
草の絮まるで風花舞ふごとしはく子
大青鷺岩場に立ちていよよ威に菜々
いづこより蕊の乱舞や百千鳥ぽんこ
ビール積む軽トラック就く渡御の列 やよい
墓石の間をかいくぐり飛ぶ揚羽蝶治男
ガリラヤの丘に立つごと風涼しせいじ
茶づくりに挑む一芯二葉摘み三刀
園の河馬涼し水槽より出でてこすもす
2017年05月27日
池囲む樹々は新緑鳥語降るはく子
十薬も欧風花壇の一隅にたか子
痺れ足もてあましつつ草を引くあさこ
退屈な釣り人囃し葦すずめ菜々
さざなみの楽に輪唱行々子菜々
石畳あお苔匂ふ雨後の寺智恵子
万緑の中に鳥語の降り注ぐせいじ
二胡の音と葉擦れ能楽堂涼しなつき
高台の学習塾や栃の花三刀
もとほれば夏鶯や池ほとりはく子
参道を暮色の包み額の花宏虎
漁り火に長き鵜の首影法師智恵子
青鷺の羽を広げし池涼し満天
白装束駆くる百磴荒神輿 やよい
嫁入りの朱傘の進む青葉影なつき
紅を引く順を待ちゐる祭稚児 やよい
小魚の群れ競いおり夏の川治男
老鶯や水生苑の深き森たか子
牛蛙今が勝負と鳴きつのるせいじ
虫たちの憩いの場なる釣鐘草ぽんこ
日射し待つシャッターチャンスの菖蒲園満天
新緑の樹樹墓地守り墓光る治男
蛞蝓の夜遊び軌跡色留む宏虎
2017年05月26日
風鈴の揺るる白壁虫籠窓やよい
どくだみの溝の底より花掲ぐせいじ
新緑やキビタキの声透き通る三刀
五月晴れ人身事故の報重し明日香
蛇いちご木々の洩れ日にいや赤し菜々
若葉風ししおどし聴く枯山水智恵子
大レンズ据えて何待つ木下闇ぽんこ
天守閣へ上りきったる汗の顔こすもす
対岸の浮見堂囲む万緑裡満天
対岸に明石大橋つちふれり有香
奥の院山頂につく鐘涼しなつき
二分刈りの夫の頭や夏に入る明日香
菖蒲園の賑いよそに鷺悠々菜々
賑やかに弁当広げる遠足子こすもす
褪せたるも此れが気に入り更衣うつぎ
郭公の鳴き声近し峠茶屋智恵子
青葉影座る旅装の大師像なつき
笛習い帰る夜道や花くちなし治男
雨落ちて代田に音の生れにけりせいじ
釣人の木陰に点在池涼し満天
菖蒲園池のなぞへの太公望たか子
尖塔の切っ先光り雲の峰たか子
参道の牡丹愛しき寺の庭宏虎
噴水の止まる穂先や赤子の眼治男
菖蒲園汚れを知らぬ白き色宏虎
いぶし牢残りし陣屋薄暑かなやよい
校外学習田植えの始終見ることもはく子
2017年05月25日
海へ向くよろい戸開く夏館なつき
波止涼し給油ポンプの脈動すせいじ
つちふるや小さき砲台海へ向くなつき
浜木綿やふいに灯台現はるるたか子
噴水をバックに並ぶ子等写すあさこ
バラ屋敷軒に吊られし花も薔薇智恵子
息切らし乗車の汗の滝のごと智恵子
若葉風送迎バスはカラフルに満天
涼誘ふ七色の蜜氷菓かな宏虎
サツカ−場ネツトで覆う夏シヤツの師治男
初なりの胡瓜艶よし歯切れよし やよい
雨を待つ色づき初めし紫陽花に満天
白南風や坊っちゃん電車で席譲るこすもす
夏草の揺れて突堤潮匂ふ やよい
梯子もて登る高きに切子かなあさこ
千鳥草花をドライに微風かな明日香
テキーラと名付けし薔薇の赤黒くたか子
草取りの匂い立ち込むテニス場ぽんこ
万緑の谷戸を見下ろす一詩人隆松
万緑や人力車夫の四股踏んでこすもす
足止める白と深紅の立葵三刀
haah浜暑し野良猫波止に影落とす有香
庭の草引けども引けども無尽蔵うつぎ
風鈴の音色寂しき空家かな宏虎
三分の乗換時間駅薄暑菜々
大木の太き走り根苔の花ぽんこ
さつき垣上部は全て花覆う治男
白南風やい行く船町港町せいじ
焦げたパンの色して麦秋となり明日香
天覧の妃の御衣浅黄五月場所菜々
2017年05月24日
地獄絵の極採色の紫陽花寺宏虎
海沿ひの道の明るき花オリーブなつき
卯の花腐し道に張り付くレジ袋菜々
水飲場とへば先客夏の蝶あさこ
弓を引く古希の女や立葵治男
夏雲やビル群間近明石港 やよい
河骨や灌ぐ水音鈴のごと三刀
先着はベンチの猫や新樹陰智恵子
俄か遍路塩の湯で揉む足三里なつき
褪せたる薔薇なれど残り香清々しぽんこ
苺食ぶ薬の後の楽しみにうつぎ
見物人いないかのごと糶涼し明日香
群青の空に飛び出すしゃぼん玉有香
糶涼し邪魔だといわれることなくて明日香
句敵も互ひに老いし新茶汲む宏虎
押し花を敷き詰めしごと山法師せいじ
手びねりの湯飲みに新茶香り注ぐ満天
元気よと今年も届き新茶の香満天
園庭に子らの手作り鯉のぼりはく子
ふと覗く葉っぱにちんと青蛙ぽんこ
朝市の苺が欲しと車出すうつぎ
若葉風椅子持ち出してティタイムあさこ
海遊びの間に若布乾きけりこすもす
ツユクサの乾きし路肩青の濃き智恵子
桐の花生駒遠景雨意の中たか子
海猫の早やも群れ来る帰漁船 やよい
更衣箪笥に夫のもの今もはく子
卯の花腐し辻の地蔵に供花もなく菜々
舟虫の動き素早し日本海こすもす
真つ新のよき風通す簾かなせいじ
雷鳴や子の尾を掴む母の猿治男
2017年05月23日
黒潮の波に煌めく初鰹宏虎
島の影海境模糊と夏霞はく子
石造りの灯台今に風光るはく子
朝とれし刺身にと供する石垣島ともえ
万緑や沖に巨船の身じろがずあさこ
船帰る途端の動き夏の漁夫たか子
更衣して思ひ出に浸りけりうつぎ
一集落田植終わりて静もれりぽんこ
糴暑し小刀に締む大魚かな やよい
浜薄暑たこつぼあんぐり口開けて菜々
炎帝や火照る頬さすアスファルト智恵子
夏日とて花ばな一気に背を伸ばし明日香
満ち始む波音やさし島夕焼なつき
浜薄暑きし音洩らす舫ひ船菜々
袖まくり上げてじやんけん糶涼しせいじ
ジャズの音に遊ぶがごとくしゃぼん玉豆狸
青鷺の鯉に飛びつくその一瞬治男
つつかれて斑に烏賊の変身術 やよい
遺句集をひもとき薄暑友偲ぶたか子
夏来たるパレットに溶く海の色宏虎
昼下がり初時鳥里巡る三刀
田植するエンジン音に人気なしぽんこ
草笛に寄り来る牛の目玉かな治男
潮の香の残る魚網や浜暑しこすもす
葉桜が海を隠せり蕪村句碑なつき
ケアホーム棟を繋いで鯉のぼりこすもす
人集る産地直送夏野菜満天
椰子陰に素足なげ出す膝に犬智恵子
とんぼりは異国さながら大西日せいじ
献立の味を引き締め夏大根満天
噴水のシブキ浴びつつ推敲すあさこ
2017年05月22日
日盛りを自転車で来て船手入れ菜々
突堤は釣り人銀座五月晴せいじ
水やりのホースより熱湯庭暑し明日香
生簀より糶へ仕分くるちぬと雑魚なつき
白灯台回りて海へ消ゆ揚羽なつき
初夏の日になんじゃもんじゃの花光るはく子
麦秋の黄金色より赤銅へ明日香
噴水のシブキ浴びつつ推敲すあさこ
おこぼれを狙う猫達波止涼したか子
波止暑しペットボトルをな捨てそせいじ
糶台の暴れる鰤に一撃をぽんこ
更衣すらりと長き足出してはく子
老鶯や幸を噛みしむゴルフ場宏虎
糶を待つ石鯛縞目きはやかに菜々
惜春やめし屋昭和の佇まい やよい
青蔦の古き倉庫を包みけり満天
黒猫と視線を交はす麦の秋三刀
夏衣胸のふくらみ色香満つ宏虎
海猫や釣り船連れて帰港なす智恵子
蚕豆剥く指圧のやうにツボ探るたか子
空蝉や後鳥衷纃c火葬塚 治男
雷鳴の午前零時や隠岐へ発つ治男
大南風を受けて騒がし風見鶏智恵子
万緑や沖に巨船の身じろがずあさこ
夕焼の比翼となりて飛機の影うつぎ
漁場暑し糶のダミ声名調子こすもす
競りの鰤大口あけて締めらるるやよい
ロール状の牧草ゴロゴロ炎天下こすもす
無愛想なビーチパラソルの釣り人に満天
2017年05月21日
白南風や貝殻光る魚網干すやよい
公園の青葉繁るや徒競走の子治男
今も凛と保存の灯台卯波寄す菜々
万の葉の若葉一斉燃え立ちぬ宏虎
浜暑し錆赤々と捨て柱やよい
夏帽子才色兼備闊歩せり宏虎
水槽に氷の浮かぶ夏の糶せいじ
糶落とし手鉤一振りちぬ締めりなつき
突堤に漁網干されし薄暑光ぽんこ
熱を持つテトラポットの薄暑かなたか子
大樹下のベンチに座せば若葉風あさこ
まひまひや水泡残し潜りゆく智恵子
対岸に明石大橋つちふれり有香
糶台より飛び出す鰤の空中飛びぽんこ
五月晴れ車窓飛び込む千枚田智恵子
裸子の釣り果を見せる笑顔かな満天
口八丁手八丁の糶日の盛りたか子
魚具店の窓の魚拓や街薄暑こすもす
ジェノバライン待つ自転車と夏帽子菜々
さざ波の時々ぴかり卯波かな明日香
夏霧に明石大橋浮かびけり満天
香に酔いつ薔薇のアーチを杖ついてあさこ
久闊の友と囲みし句座涼しせいじ
竜宮城模様の客船夏ツバメこすもす
プリンセスの名の薔薇絢爛競ひをりはく子
澄み切った老鶯の声呆として三刀
白灯台下が穴場とめばる釣りなつき
六十兆の細胞ありて玉の汗治男
2017年05月20日
草叢の子猫を移し草刈り機三刀
風薫る丘に幾度も空仰ぐ豆狸
句会果て魚の棚にて蛸土産満天
漁港薄暑めしや看板継ぎはぎに やよい
大夕焼東の空を染めにけり明日香
看板のメガネに留まる燕の子治男
片影に猫と目の合ふ漁師町なつき
田植機の機嫌や煙草噴かしつつうつぎ
風薫る大門へ架けて斜張橋菜々
片陰に紫煙くゆらせ糶を待つせいじ
新緑に膨れきったる甲山宏虎
日盛りに行列長し明石焼き やよい
奥入瀬の岩噛む流れ若葉風宏虎
遠路来て師の句碑まみゆ五月晴あさこ
クレマチス庭木登りて上機嫌智恵子
蛸飯の程よき味に句会和む味に満天
炎帝へ明石の門波輝きて菜々
糶終えて赤く染まりし氷水明日香
糶の場を遠巻きにして日傘群るせいじ
活気ある店の干し蛸家苞にぽんこ
寂れゆく一膳めしや古テントぽんこ
船町の一膳めし屋西日濃しなつき
一望す色とりどりの薔薇明りあさこ
糶の符牒わからぬままや浜暑しはく子
つばめ舞ふ音なき宙のジェット雲智恵子
出番待つ少年野球余り苗治男
2017年05月19日
弁天へ青葉隠れに弁天へ若葉隠れの磴こごし菜々
飛び飛びに続く街路の小緑陰せいじ
ご神水受く万緑の薬井戸 やよい
冷そうめん食ぶる参道三輪明神やよい
緑陰に日矢一閃の真珠光ぽんこ
鯉幟ぎしぎし竿のきしむ音豆狸
橋詰の祠より高き葵かなこすもす
青芝の刈られし後や子等輝く治男
大都会森の一歩に四十雀ぽんこ
青蔦のがんじがらめや一の谷なつき
薔薇アーチくぐるや薔薇の人となるはく子
先生に頷き遠足子に付きぬうつぎ
風渡る木々のさやぎや夏めきぬ宏虎
新緑に包まれ萌黄色の山明日香
蚕豆のさや父のごと母のごとせいじ
柏手にも一喜一憂稀勢の夏こすもす
そら豆を剥くや飛び散る日の雀三刀
売れ筋は気温三十冷奴満天
リュック背に老いの一行若葉風満天
豌豆パツク持てば零るる店先で治男
薔薇アーチ雲ひとひらの無きみ空はく子
マリア像の組む手に手向くクローバーなつき
勝手口にそら豆置きし人は誰明日香
薪能愈々佳境笛太鼓宏虎
2017年05月18日
睡蓮の浮き葉を揺らす鯉の鰭三刀
風涼しやまとなにはの国境菜々
ばらアーチ薔薇ポールよとバラの園はく子
鶯の聞けよとばかり戸々巡るうつぎ
流木は卯波に乗りてたゆたヘリ宏虎
思い出すことの多き日草いきれこすもす
水打ってエステ看板花添へる満天
藪灯す野イバラ人を寄せ付けず智恵子
おしゃべりの弾みて溶くる氷菓子なつき
神苑の玉砂利踏むや昼蛙 やよい
避雷針つけて神木緑さす やよい
夏場所に綺麗処の目立ちをり宏虎
麦秋の中進み行く一両車こすもす
街角の緑陰に佇つ老婦人せいじ
置き忘れ椿の幹に竹箒有香
ぎしぎしは天下のごとく蒼天へぽんこ
自販機の冷え冷えコーラ夏來たる智恵子
みほとけの山の裳裾にばら庭園菜々
老鶯や海見ゆる坂上りつむなつき
三輪山は広葉樹多し五月晴れ明日香
手助けす我がおふくろの更衣せいじ
絢爛と寺領に咲かせばら百花はく子
自販機の音多くなり町薄暑満天
2017年05月17日
堤防の夏草ふれしふるさとを満天
朝堀りの筍値切る青空市なつき
若竹にもたるる風の通り道なつき
渓流のせせらぎ縫って河鹿鳴く智恵子
妣の遺影夫供へくるカーネーション やよい
バラ園を出でゆりの木の花高し満天
日除とて野郎もすなる化粧水せいじ
花よけてビオラの種を探しをり明日香
緑陰や子供自転車整然とこすもす
瀬戸内の島ぼんやりと朝曇りともえ
此れがその揺らしても見ん小判草うつぎ
薔薇真白吾にも乙女の時ありぬ菜々
電飾に色美しく映ゆ熱帯魚宏虎
万緑の堂に朝事の声みつる やよい
薔薇百花ことに原種のつつましく菜々
薫風に背中を押され下校の子 三刀
すれ違う軽トラにのる早苗かなこすもす
歳時記を開きて薔薇に独り言智恵子
ぎしぎしの花穂の林立川堤はく子
草を引くボランティアみな高齢者せいじ
尖塔のクルス輝き聖五月宏虎
暮れ遅し終了時間忘れをり明日香
2017年05月16日
葉桜やマリーに逢えぬ五番街宏虎
桜青葉花を忘れて茂りおり治男
万緑や集団下校の帽子の黄こすもす
木下闇水晶ひかる占い師なつき
特急待ち駅にアンネの薔薇満開こすもす
クローバーの絨毯に座す日傘かな満天
万緑の樹間をよぎるカラスどち明日香
登山道いただきすでに初夏の風智恵子
川風が研ぎてしろがね小判草菜々
初初し色香ただよふ夏衣宏虎
遊歩道アカツメクサの食み出しぬせいじ
夏草の茂りて川面よく見えずせいじ
愛犬の薔薇を背にしてハイポーズ満天
躑躅果て残花を除く漢かな三刀
総会を終へて五月の風の中三刀
農業公園めぐる限りの若葉風菜々
農業公園苞は切り干し吟行子うつぎ
母の日に花の返礼ラブレタ−治男
ヤドカリの岩に成りきる潮溜まり智恵子
作り滝常濡れ岩に苔地蔵ぽんこ
薫風の通ひて機嫌大欅なおこ
若葉洩る光溢るる寺苑かな隆松
クローバー赤白あって赤大き明日香
太陽と空の色選る夏毛糸なつき
大輪の薔薇の真紅に気圧さるるうつぎ
2017年05月15日
みどり子を抱かせてもらひあたたかしはく子
夏燕ラジコンヘリの空掠めうつぎ
ばらまつりへヒップホップの一団も菜々
濃淡の緑重なる能勢の里ぽんこ
若葉風横綱稀勢の綱真白こすもす
六月の運動会への招待状満天
神社カフェてふ旗揚げて夏祭せいじ
戸を繰れば今日も卯の花咲き匂ふせいじ
子育ての燕が落とす殻玉子智恵子
母の日のパン屋に置かる笑顔パン隆松
堀埋めて業平塚の姫女苑なつき
紅明かり闇にサボテン大花なす智恵子
海月浮き色透き通る水族館宏虎
しみじみとダイヤモンド婚新茶汲む宏虎
老夫婦ばらに立ちては撮り撮られ菜々
万緑やトランポリンの子見え隠れこすもす
玉の日を吸つて膨らむ大手鞠なおこ
鴉来て甕の水飲む薫風裡三刀
朝日浴び巣から湧き出す子かまきり明日香
葉桜やいぼ神様の水濁るなつき
さまざまな緑競ふや四囲の山明日香
新緑を揺らす如くに応援歌満天
2017年05月14日
卯の花の小蔭に雨をしのぎけりせいじ
今盛り楊貴妃然の牡丹かな宏虎
雷鳥の親子目の前声も出ずともえ
葉桜や張紙目立ち廃業す宏虎
散り敷くも今開きしも薔薇真白菜々
大夕焼火事かと思ふビルの窓明日香
養生の楠の落葉の嵩みたりなつき
鳥声の姿は見えず朴の花うつぎ
薔薇まつりへ犬にも花のドレス着せ菜々
つぎつぎとカットの客や夏に入る満天
睡蓮下泥に潜れる鯉の鰭ぽんこ
鈴蘭のブーケ宙に香の満つる智恵子
駅間近オアシスのごと夏木立せいじ
栗の花匂ひたまらず窓閉じる智恵子
友の家訪えば其処にもカーネーションこすもす
万緑や雲龍型の綱真白こすもす
ふかふかのベッドで夢見る空豆よ 明日香
老鶯鳴く地産食堂いでし時ぽんこ
生け垣を占めて木香薔薇香る有香
大楠に寄り添ふ著莪の花あかり満天
神木の樹医の手当てやひこばえすなつき
食卓を飾る深紅のさくらんぼ三刀
2017年05月13日
柿若葉庭ぬちに鶏放し飼ひうつぎ
廃業の医院の庭の躑躅濃しせいじ
摩天楼箱庭めきし街薄暑 やよい
春キャベツ潮風注ぐ岬畑智恵子
陽光をはね返しけり麦の秋宏虎
ひなげしの揺れて並びし散歩道隆松
老鶯の声聞く窓を開け放ち三刀
雨上がり公園の木々若葉映ゆ満天
惜しんでは花殻摘めりカーネーションなつき
割り箸で外へポイ捨て尺取り虫こすもす
泣き声は兄が小さき昼寝起きなつき
宿場跡つばめのお宿の賑わひて智恵子
嬰児を歩ませながら花の径まゆ
起伏野を埋めつくして芝桜隆松
高速道牛積まれゆく薄暑かなやよい
ワイパーの隅に積もりし黄砂かなせいじ
ままごとの子等の楠語や若葉風宏虎
人混みを避けし裏道余花に逢ふまゆ
開き初めて白き牡丹の一穢なきはく子
ジーパンの膝頭這う尺取り虫こすもす
卯の花腐し午下はウェスタンでも見んか菜々
五月雨や利休鼠の生駒嶺々菜々
昨夜雨にこぼす梅の実隣より満天
2017年05月12日
葉つぱまで佃煮に煮て庭の蕗うつぎ
術後てふ久闊の友夏帽子せいじ
髪切りて襟足くすぐる風涼しはく子
グランドの周りを囲む緑濃し治男
御陵へつづく遊苑木下闇 やよい
潔き水吐く水車風薫る やよい
涼しさのべんがら格子老舗茶屋菜々
母の日やあの味料理忘られず宏虎
夕暮れの白の浮立つ山法師満天
明早し畑仕事の長くなり明日香
マンションの干し物の飛ぶ親燕来治男
久闊の友と逍遥薫風裡せいじ
節くれの指を真黒に蕗を煮るうつぎ
山裾に窯元しずめ若葉雨菜々
奔流にもまれつつ馳す花筏まゆ
母の日や子の為後家を貫きぬ宏虎
噴水の飛沫にはしゃぐ女の子智恵子
通し鴨餌にもみ合ふ鯉に乗るなつき
芭蕉句碑背伸びしている杜若ぽんこ
撮りためし二人の旅や春深むはく子
切岸の草すれすれに夕燕三刀
初に植えし豆の実の入り日ごと触れともえ
白魚の白磁に跳ねる踊り食い智恵子
車椅子押して母との花堤まゆ
思い切って鉢花みんな夏花へ明日香
並木道紅白さつきの裾模様こすもす
首塚をいでし古道に夏の蝶ぽんこ
曇天の白極まりて山法師満天
誕生日のおさげの園児花祭なつき
2017年05月11日
出番待つ店頭並ぶカーネーション満天
雲白く稜線くっきり夏の朝こすもす
日輪のにじむ河口や霾天下せいじ
甘茶杓の端持て媼つま立てりなつき
花御堂杓差し入れば匂ひ濃しなつき
あやめ園特等席の太鼓橋智恵子
母の日や波乱万丈妣偲ぶ宏虎
箒目の美しき斎庭や散落葉 やよい
五月雨にけぶる湖上の竹生島隆松
新樹光幣殿の千木燦燦と やよい
畦道の田蛙一面こえを上げ有香
谷上に鉄塔見ゆる青葉風治男
参道のい行くかぎりに新茶の香菜々
鉢巻と初鰹合ふ茶碗酒宏虎
街なかに火の見櫓やのうぜん花治男
道曲がる度新緑の色変はる隆松
湯上がりの子と見る月の涼かりこすもす
段差ある紫濃ゆきアヤメかなあさこ
新緑のメタセコイアの天を突く満天
濯ぎもの躊躇う黄砂予報かなうつぎ
雉の子の車を怖じぬ山路かなうつぎ
細格子続く街道風薫る菜々
徒長枝を整へし庭夏に入る明日香
大寺の鴟尾の高さに桐の花三刀
摩天楼ビル屋上の庭涼しせいじ
新緑やわらべ地蔵の笑い顔ぽんこ
ひとときの純白灯す沙羅の花智恵子
2017年05月10日
歯科受診十時の予約や髪洗ふこすもす
夏雲の山に写りし影動く治男
それぞれに肌のぞかせる柏餅満天
新緑の径伝ひの墓参かな三刀
黒文字を添へて出されし柏餅満天
糶市の気合で勝負初鰹宏虎
夕暮れて又ひとつ落つ夏ツバキ智恵子
海山を消して神戸の霾曇うつぎ
分かれ道選びし先の新樹光智恵子
四阿の鉢植え牡丹崩れ落つぽんこ
雨しとど車窓の黄砂流れ行くせいじ
切支丹の碑を樹に繋ぐ蜘蛛の糸治男
老語り部聞き取り難き薄暑かな やよい
坂暑し鉄棒遊びの子等の声こすもす
老鶯の鳴くほど静寂深まれり明日香
新緑の城見下ろすや摩天楼 やよい
沙羅の花落ちるを見んと座り待つともえ
夏立つや道路工事の照り返し有香
この町に生まれ住み古り更衣はく子
山門を入りて明るし花御堂なつき
無住寺に葉ずれ囀り津津となつき
満月や梅雨雲を振り払ひ出で明日香
卯の花の葉陰に自己を主張せずせいじ
給食にカレーの匂ふ薄暑かな宏虎
2017年05月09日
牡丹の百花の中の古刹かなはく子
蟹二匹爪を合わせてすれ違う治男
どんたくを窓辺に聞いて吾仕事さつき
鯉のぼりいない支柱や雨予報こすもす
園児らの赤白帽子青芝に満天
川沿ひの黄モッコウバラのアーチ潜る満天
薫風や断崖をゆく山羊二頭治男
宿り木を先に芽吹かせ大欅うつぎ
夏落葉舞ひつつ前を過りけり明日香
一面にシャクナゲの花天木山あさこ
大木へのぼる青蔦夢いつぱい明日香
ひと雨に莢ふくらんでえんどう豆菜々
供花の中雨滴を抱く芍薬も三刀
初夏夕餉庭のハーブも摘んで来て菜々
芍薬のつぼみつき出す花御堂なつき
須磨寺のあまたの句碑に薄暑光ぽんこ
四国地図と遍路笠掛く治療院なつき
誘ふ香に辿り着きたる薔薇屋敷智恵子
新樹光健康の基健啖家宏虎
英語教室に行く日のアイスクリームかなこすもす
木漏れ日に薫り優しき新樹光智恵子
マネキンの裸身どきりと更衣宏虎
2017年05月08日
水打ちて武原はんの写経美し治男
長生きの秘訣などなし若楓宏虎
牡丹の蕊に溺るる虫は何うつぎ
胃腸科の前の居酒屋大西日治男
一面のげんげ畠や夫よそ見ぽんこ
山笑う真中にでんと団子鼻有香
貸自転車にめぐる明日香路風薫る菜々
竹落ち葉払い通るや風の道ともえ
バーベキューの匂いも混じる若葉風こすもす
キャンバスをはみ出す絵筆若楓満天
こんなにも気持ちいい日に黄砂とは明日香
老鶯や開山堂はなほ奥に菜々
花うばら岸辺へ雪崩れ水走る三刀
樹木の名殆んど知らず五月晴れこすもす
光背は朝日新樹の濡れ仏 やよい
ご詠歌衆休みて甘茶いただけりなつき
渓流に姿映して翡翠飛ぶ智恵子
椎若葉日矢さすごとく輝きて明日香
緑蔭の写生子寡黙筆せわし満天
大玻璃に映ゆる傾れの濃山吹 やよい
チューリップ光背めきし花御堂なつき
つばくらの出入り忙しき長屋門うつぎ
夏になりたての空野にひとり占めはく子
豆御飯隠し味なる塩加減宏虎
若葉風吾子ランドセル揺らしゆく有香
若葉陰覆ふベンチを一人占め智恵子
2017年05月07日
谷若葉水切り四つ進みけり やよい
初夏の風ジャスミンの香の何処から満天
酢漿草の槙の根方に群生すせいじ
幼児の動き目で追う日傘かなこすもす
一杯で足らぬ珈琲目借時うつぎ
あげは蝶広げたままで一休み明日香
開山堂へ岩間辿れば河鹿鳴く菜々
過疎村の景気づけとや鯉のぼり明日香
超美味やレシピ通りの筍飯こすもす
つつじ苑一通なれど泣く迷子智恵子
堂涼し朱唇ほのかや観音像菜々
晴れ渡り牡丹愛しむ寺の庭宏虎
厨事何も変はらぬ黄金週間満天
大岩を取り囲みたる遠足子さつき
木漏れ日の緑にたたむ春日傘はく子
切り株の年輪よぎる松毛虫なつき
躑躅萌ゆ車の波もいらだたず智恵子
畦に腰して見張りゐる田水張り やよい
蔓伸びて折り目正しく鉄線花宏虎
父の忌やあの日のようにおほでまり三刀
揺れ動く風なき風に小判草ぽんこ
対岸のワイナリーいま竹の秋せいじ
夏の風防波堤より子を見守る治男
神鶏を追ひかける子や夏落葉なつき
目薬さすの夏暁の光射す治男
燕来る石仏多き里曲かなうつぎ
2017年05月06日
赤潮の闇に煌めく波青き智恵子
蒼天を突くセコイアの芽吹きかな隆松
堤防の意外に曲がり朝焼雲治男
飛行雲よぎる高みに朴の花さつき
工房の暑し五代目刀鍛冶 やよい
戸を繰れば初卯の花の葉隠れにせいじ
廃港に灯台残る浜昼顔治男
椎若葉疎水は音を高らかに菜々
食卓に帰省子の椅子ひとつ足しなつき
花万朶しずくに踊る雨の夕智恵子
思ひ出の畳みて広ぐ衣更満天
晨朝の法鼓に膨れ椎若葉菜々
兜型の春巻き作りこどもの日こすもす
初鰹火炙りの刑地酒汲む宏虎
五月雨や子と植う苗の葉つぱ増ゆなつき
更衣老いを畳んで若返る宏虎
一面に花菜明りや道の駅うつぎ
降りては乗るちんちん電車春暑しやよい
藪の色黄金に変はる竹の秋三刀
花卯木見つつ唱歌を口遊むせいじ
衣更捨てるつもりが迷ひけり満天
2017年05月05日
重畳の山新緑のパッチワーク やよい
八ッ橋の触れんばかりの藤の花満天
轆轤蹴る窓に明るき椎若葉菜々
み空への花束のごと大躑躅せいじ
寺子屋の硯の窪み春深し やよい
お気に入りの本また借りる子どもの日なつき
山清水棚田登れば村境治男
部屋に華大き牡丹の花一輪ともえ
知らぬ人と俳句談義や夏は来ぬぽんこ
晴天下立夏の風の音を聴く三刀
岩登りべそをかく子もこどもの日せいじ
爺婆の家に堂々の鯉幟うつぎ
万緑や盛り上がりたる四囲の山明日香
仏壇に子への菓子置く子どもの日なつき
極道や田の真ん中に余り苗治男
義経の安宅の関の更衣宏虎
レンタサイクルの三キロコース風薫るこすもす
水路へとさみどりすがし糸柳はく子
正横綱の番付表や夏場所来こすもす
夏来るからりと乾く洗濯物明日香
ヘリ三機渋滞頭上風光る智恵子
落人の島を揺さぶる卯波立つ宏虎
止め石の向こう満開白つつじ満天
助手席の舟こぐ君に若葉風智恵子
欄干に陽炎ゆらぐ鯉躍如ぽんこ
2017年05月04日
天空の若葉に浸る露天の湯智恵子
美しき鳥の声聞く緑の日三刀
うららかや三代ゴルフ羨まれ宏虎
青葉風フオ−クダンスでグランド満つ治男
母の日のカード幼の落書きやなつき
開け放つ茶室へ緑立つ風を満天
音立てて風を孕みぬ鯉幟宏虎
こどもの日小さきも挑む岩登りせいじ
春風と花の香入れむ窓全開はく子
里帰りのシーツ干したる五月晴なつき
靴脱がぬままばしやばしやと水遊びせいじ
明日香風に散華の如く藤の散る菜々
思い出す手作りの味柏餅こすもす
クローバーつい探してる四ツ葉かな明日香
のどけしや時なしの鐘明日香野へ菜々
新緑の真っただ中や風旨しやよい
鯉のぼり子らの歓声飲み込みて明日香
さざめける波音に似る麦畑隆松
潜り戸の一歩に受けし若葉風満天
先頭車丸太満載山若葉やよい
花の昼イケメンパパの子守かな有香
烏賊の町呼子の沖に夏来たるともえ
聖堂の藤の天蓋彩ガラスぽんこ
戸を開けてモッコウバラの香の匂うあさこ
眼に青葉足暖かく歩を競う治男
雲低く映すネオンの風温し智恵子
襟正す生駒金剛みどりの日はく子
似て非なる蝶々飛び交う公園こすもす
2017年05月03日
電車去り又囀りの続きけり有香
トンネルヘ誘ふ風の懸り藤うつぎ
畑にて蕗と玉ねぎ交換す明日香
バーベキュー河原を駆ける半ズボン智恵子
春行くと靄ふかかぶり生駒山菜々
散歩図鑑持って野歩き春の昼こすもす
舞ふ鳩の翼憲法記念の日三刀
春惜しむ琵琶湖周航の歌碑めぐり菜々
手挟みて躑躅の蜜を吸ふ男の子せいじ
散歩図鑑掛けて幼の蝶々追ふこすもす
川幅を覆い尽くすや鯉のぼり明日香
被災地へのバザ−盛況春暑し治男
憲法を大阪弁にして覚ゆ満天
蒲公英の絮吹き飛ばす抱つこの子せいじ
工場の一隅に墓地桐の花治男
憲法日膝に子をのせ絵本読むなつき
老心の童心戻る子供の日宏虎
沙羅の花苔の緑を褥とすともえ
指先のたんぽぽの絮フーしたいぽんこ
回遊式庭園めぐり春惜しむ満天
出汁匂ふ厨にこもる憲法日なつき
赤き湯の街の温泉武具飾る宏虎
小気味よい音ひびかしぬ竹の秋有香
おしゃべりの止まぬテラスや風薫る智恵子
行く春や川白々と暮れ残るはく子
2017年05月02日
楠若葉保母の目配り散歩の児ぽんこ
水馬の踏ん張る水面凹みけり治男
子供の日北の大地の木彫熊宏虎
客人の褒めそやす我が庭の薔薇せいじ
行く春や出欠迷ふ孫の婚よし女
洗濯の楽しくなる日五月晴れ明日香
寺田屋のすだれ軒端を余すなく菜々
蔵に残る明治の煙突風薫る菜々
飛び出して疾く戻る猫春疾風有香
トンネルは吾子の背の丈野に遊ぶなつき
夏蝶来家庭訪問さながらにせいじ
数日を共に病みたる春の風邪よし女
花しべの占領してをるベンチかなこすもす
花白く泰山木の天を突く宏虎
水攻めのごとく拡がる代田かな治男
山頂の風存分の鯉幟三刀
薫風の茶掛けに添ひし鳴子百合満天
ピンヒール響く軽さや風薫る智恵子
待合の屋根に積もりし春落葉満天
水草の生ひて沼の明かりなす智恵子
渋滞の車窓に映る天っ藤ぽんこ
空青しマッチ棒めく桜の実こすもす
資料館大き虫食いこいのぼりなつき
2017年05月01日
五月来て笑顔も浮かぶ新社員満天
昭和の日百歳体操夫が行く明日香
豆飯や炊ける匂ひのみなぎりて智恵子
又一枚暦捲りて春惜しむこすもす
大声で下校指導や新学期治男
春に求む特殊歯ブラシ歯学部へ治男
潮騒に靴脱ぎ捨てて夏はじめ智恵子
花は葉に布団蹴り上ぐ嬰の足なつき
道祖神へ栓開け供ふ缶ビールなつき
からくり時計殿は城下へ山笑ふ やよい
緑映ゆ棒に見えてた街路樹に明日香
ゴミ出し日袋に詰めて春落ち葉こすもす
若葉雨犬も真っ赤な合羽着て やよい
あたたかし女性車掌のアナウンスなおこ
古寺の屋根見下ろして桐の花隆松
うららかや食博覧会南港に菜々
躑躅咲く庭に雀の来て遊ぶ三刀
聖五月両手を挙げて深呼吸三刀
カーテンも深呼吸する窓の春なおこ
木下闇虚子三代の句碑鎮座宏虎
青ざめて咲き銀色となる大でまりよし女
椎若葉鎮守の森をふくらます菜々
波立てる湖面に似たる代田かな隆松
青葦の隙間の鯉の身じろがずぽんこ
定まらぬ気温に慌て更衣満天
あたたかや姉の曾孫膝に抱きはく子
春風邪の気だるさサプリの電話かなよし女
空港に送り送られ春の逝くはく子
渓流を覗く雑木崖若葉宏虎
2017年04月30日
枝葉つけ古墳守りぬ夏木立宏虎
街中のビルの屋上若葉萌ゆはく子
夕蛙鎮守の杜より泣き始む有香
嬉嬉としてゲートボールの音さやかぽんこ
こでまりの昨夜雨払ひ揺れどおし満天
列島の気温差激し四月尽満天
チューリップアートやカールおじさんの笑顔こすもす
閉園のチューリップ園に春惜しむこすもす
山若葉トンネル連続二十三 やよい
青葉木菟鳴けば寂しき鄙の里宏虎
春あらし見るも無残やトマトの手菜々
古都の宮若葉に休む人力車智恵子
水底よりバスの混声牛蛙ぽんこ
空港に迎える笑顔四月尽三刀
春の旅路面電車は百六十円明日香
子の墓へたんぽぽ笛を吹き鳴らす治男
夏隣庭の花の名すぐ言えず明日香
花明かり一喜一憂の人事かな治男
老いなれば明るき色を春日傘はく子
働き方改革話題に昭和の日菜々
境内を覆ひ尽くして桐の花隆松
朝採りの筍すでに姿なしせいじ
街道の連子古りたり花は葉にやよい
くるくると粽まわりて笹薫る智恵子
春深し七堂伽藍礎石のみよし女
お湿りに立浪草の立ち上がるせいじ
どの家も躑躅満開にて静かよし女
2017年04月29日
春草や袋掛かりし大呼吸治男
行厨や急流裾に山若葉 やよい
校庭のミニ耕運機山笑うこすもす
引く潮に玩具ゆらゆら啄木忌よし女
昭和の日行燈ほのと醤油蔵 やよい
料理屋の琴の音寂し春惜しむ宏虎
と言う間に雲の集まり春時雨こすもす
水茎の美しき手紙や春惜しむ宏虎
天心に泳ぐ幟の絡み合いぽんこ
竹落ち葉払い竹垣軽くなりともえ
白魚の百魚に銀敷く地引網智恵子
春疾風自転車バイク薙ぎ倒す満天
味噌汁と漬物で足る昭和の日三刀
青麦の列なす頃となりにけり明日香
昭和の日泣き疲れし子の深眠りなつき
畦道にレンゲ花咲く休耕田有香
コンビニへ赤き三日月昭和の日なつき
鯉のぼり無生の笑みや車椅子智恵子
愛車へと木香薔薇のなだれ咲くせいじ
葉と茎のレシピ別々若牛蒡満天
つばくらめ斯くまで飛び交ふ事のありよし女
大空に編隊飛行山笑う有香
行きずりの園を逍遥余花に逢うぽんこ
青柳道行くわれにしなだるるせいじ
光陰のとみに早しよ昭和の日はく子
境内の広き斜面のつつじ躑躅治男
川筋を白く残して春夕べはく子
2017年04月28日
しゃぼん玉吹く子手を挙げ追ふ子かなはく子
走り根になだれ咲きたる山躑躅ぽんこ
風通ひ花藤の香のここまでもよし女
溝の境界分からぬ程に濃山吹よし女
夕暮れてチューリップ園の客疎らこすもす
春深し大谷祖廟に万の墓碑はく子
城下町大柳ゆる仕込み蔵智恵子
咲き満ちて花の玉とゆれおそ桜ともえ
電線に届きそうなる宮の藤こすもす
山の風孕み幟の川渡し やよい
うららかや戸口に猫の甘え声菜々
夕陽受け穂先を揺らす藤の花三刀
ふらここの陣地飛び出す鬼ごっこなつき
銀シャリも死語となりたる昭和の日宏虎
噴水の珠の飛び交ふさざ波にぽんこ
精算機がお大事にねと春愁ひ満天
樟若葉木登りの子の五六人なつき
父の忌や在さば百八八重桜 やよい
茄子トマト植えて菜園五月来る菜々
街路樹の一気に華やぐ花水木満天
何しても仔猫の動作飽きもせず宏虎
乙女子が紅させしごと花水木せいじ
つづら折れ下る峠や風薫る智恵子
竹の子を矯めつ眇めつ皆で描くせいじ
2017年04月27日
新緑の読経と木魚洩れにけり宏虎
十重二十重川面を覆ふ八重桜せいじ
ぼんぼりの懸かりしままや花は葉にこすもす
見上げれば藤の花と空川流るるこすもす
山里の五時の童謡蛙鳴く やよい
神苑に並ぶお手植え緑立つはく子
観音へ花の散り敷く磴こごし菜々
藤の房先に触れんとつま立てりなつき
抜きんでて一木山なす桐の花三刀
百余名オーナーの森八重桜 やよい
尖塔の雲の流れや風薫るぽんこ
つぎつぎと更地に可憐雛罌粟を満天
藤棚に虻の羽音のピタリ絶へよし女
法の池へ捨身のごとく椿落つ菜々
ゆうゆうと川上泳ぐ鯉のぼり智恵子
卯の花の窓下にまばゆ花の雲智恵子
傷のなきブリキの玩具昭和の日よし女
朝日燦木香薔薇の花アーチせいじ
有馬の湯赤く優しく昭和の日宏虎
君子欄高級ブティックの入り口に満天
遠山の映ゆる緑の五彩色明日香
雑草とひと括りさる野の花よ明日香
声変はりの子ふらここの二人乗りなつき
2017年04月26日
蒲公英の野に屯して大威張りせいじ
春日射しまどろむ嬰と分かち合ふなつき
夏燕急旋回し一直線宏虎
ゆったりと水面に映る鯉のぼりぽんこ
札所詣で山道縷縷と春時雨菜々
買い置きの苗の植え付け小降りかな明日香
ローカル線手開きドアに風薫る智恵子
空写す水辺の群生水芭蕉こすもす
御影供の稚児へ僧侶へ花の散るはく子
花の名の問い合わせ増ゆメールかな明日香
同窓の尽きぬ話や春惜しむ満天
溜池の満々として畦青む三刀
葉桜のひと雨ごとに色を増し満天
花の雨歴史を刻む堂塔にはく子
石垣に蔦若葉映ゆ居城跡智恵子
杉林の川辺に沿いて水芭蕉こすもす
夜もすがら蛙鳴きつぐ鄙の宿 やよい
八重桜鳥の骸に陽があたる治男
ドラマいまハッピーエンド春の昼菜々
園巡る見ればここにも花楓せいじ
ほつほつと山に灯ともす遅桜ともえ
玻璃につく花びらあまた鄙の宿 やよい
開店の相次ぐスーパー麦青しよし女
麦の秋大宿となり木賃宿宏虎
春光や引ききる潟の潮溜まりよし女
2017年04月25日
一本の樹に百房揺るる藤の花治男
花水木逝きし京都の人の文治男
葉桜や木仏の多き奈良京都宏虎
初蝶の思はぬところよりあれて明日香
花束に仄と紅さすクローバーなつき
性急な日差しに萎へるトマト苗よし女
廃校の門へ降り次ぐさくら蘂菜々
石段の割れ目に飛び火金鳳花せいじ
村百戸暮るる静けさ遠蛙 やよい
特別な手入れしなくて鉢の藤明日香
麦の秋木椅子二つのログハウス宏虎
磯薫るこ高き丘のミモザかな智恵子
天気予報聞きていそいそ菊根分け菜々
合掌すルルドの聖母新樹光ぽんこ
噴水に遊ばれてゐる子ら楽しはく子
屋上の庭園春の花爛漫はく子
レクリエーションの軽き体操春暑しこすもす
筑後平野麦青々と滔々と やよい
遺句集の繰り返へし読み春惜しむ満天
谷越えのゴンドラ見上ぐ花筏智恵子
菊根分け了へたるよりの殿曇りよし女
川沿ひも緑一色風光る満天
反省会に一升瓶の冷酒抱きなつき
庭の椅子少し動かし藤の花三刀
試歩の母連れ行く土手の花は葉にせいじ
総会の決算報告春暑しこすもす
2017年04月24日
薫風や木目あらわの骨董品宏虎
雨晴れて桜蕊積む石畳せいじ
芽柳や鈴蘭灯映ゆ港町智恵子
老桜要としたる墓どころ隆松
囀や関門海峡凪わたる やよい
牡丹咲く背高き枝に揺れながらよし女
永き日や朝日に向ひ高速路 やよい
参道に鉢植えの藤並びをり明日香
毛刈りショー聞き分けの良き羊たち智恵子
吾が顔見鴉動ぜず春日和治男
紅に歩道染めたる落花かな隆松
降らずみの寺苑に白し花しきみ菜々
風に身を任せ盛りの牡丹かな三刀
茅花の穂すずめ隠して揺れてをり小袖
観音の足元染まる花は葉にぽんこ
詣でたる女人高野は花の山はく子
夏近し宇陀の瀬音の高まりて菜々
百千鳥五重塔は杉の間にはく子
下校子の弾む大声葱坊主満天
春風や塾の自転車総倒れ治男
ハイカーも花見の客も見守り隊有香
干し竿を飛び降りて逃げ雨蛙こすもす
春光に艶めく木々のしなやかに満天
戻りたる妻の背中に桜蕊せいじ
磨崖仏山に彫りあり藤の山宏虎
仄昏き春灯のもと快慶展明日香
図書館の語り部さながら春の鳥よし女
2017年04月23日
吾子泣いて帰りはおんぶ春の風邪なつき
磨崖詠む青畝の句碑へ花の風菜々
はらからと母の納骨春の逝く はく子
鳳凰のひときは綺羅と宇治の春明日香
老幹の八つ頭めき藤垂れる小袖
風止みて電線に鳴くあやめ鳥智恵子
公園の鎮もりかへる花は葉に満天
行く春や孫より婚の招待状よし女
参道の急を慰む山つつじよし女
春落葉ブロア吹きつく路傍かなぽんこ
天守閣仰ぐ古園に春惜しむせいじ
拍子木に緞帳上がる鴨川踊宏虎
石楠花に華やぐ女人高野かなはく子
きりしまの朱色輝き池に映ゆ宏虎
空の旅離陸の窓下はなの雲智恵子
撮りくれし乙女に謝謝春の園せいじ
截金の残る秘仏や花祭明日香
我が町の何時もの場所へ初燕満天
観音像に春日輝き夢心地治男
川岸の継目つぎめに春の草 治男
若かえで裳裾に大野磨崖仏菜々
授乳して片手に食ぶる桜餅なつき
法要の馳走筍づくしかな三刀
ハンググライダー若葉の空をふわふわりこすもす
2017年04月22日
村ぢゅうを純白に染め花林檎智恵子
林道に芽吹く木漏れ日薄みどり智恵子
寝息立つ花見疲れの帰り船せいじ
弥撒に今故人忍べば花吹雪く菜々
水温むゆるゆると鯉のぼり来る満天
残る花小さき字詰まる旅の本なつき
山藤の盛りや天空むらさきによし女
山笑ふ一両目しか開かぬドア明日香
老妻は通信で買う春の服治男
少年に道聞きもして桜狩せいじ
搗き立ての草餅買うて室生道はく子
身のほとり雀隠れとなりにけり三刀
浜辺にてぐつぐつ匂ふ焼栄螺宏虎
ローカル線待合室の燕かなこすもす
玉眼に浮かぶ涙や春愁ひ明日香
教会の庭のしじまに紅椿菜々
惜春や生家跡地の水溜まりよし女
しやぼん玉登山弁当かすめ行く治男
百千鳥大岩穿つ観音へはく子
ふらここや子の世話に爺駆り出されなつき
春炬燵フィギア一位に声あげる満天
池跨ぐ臥竜の松の花粉散るぽんこ
揚羽蝶淑女の如く孤高なる宏虎
丹波路や大型機械の田鋤きかなこすもす
2017年04月21日
父の忌やこでまりの花弾みをりよし女
トーストに幼の葉型夏近しなつき
麦は穂に農夫は畦に背を伸ばす三刀
子に供う団子作りや黄水仙治男
酒蔵館に仕込み歌きく春灯満天
何処からか落花一片舞ひ来るさつき
対岸の磨崖拝せば蛙啼く菜々
帽子被り頑固さうなる葱坊主宏虎
ベランダの眺め飽かさぬ笑う山こすもす
走り根を隠し花蘂色染める智恵子
味噌汁やいま摘みたての野の三つ葉よし女
園遊会ときめく刻に下萌ゆる智恵子
水際より仰げば花に染まりけりせいじ
山寺に三百齢の糸桜はく子
原爆のドーム見るたび春愁ふ宏虎
春しぐれ女人高野をけぶらせて菜々
松の花触れれば粉の吹きけぶるぽんこ
公園の木立くっきり春夕焼けこすもす
大木にからみ登り咲く藤の花ともえ
花見船つく桟橋に友来るせいじ
寺庭の葉桜添ふや虚子の句碑満天
グランドの使用禁止や春の雨治男
2017年04月20日
花嵐今日は閉ざして弁天堂菜々
糸柳に触れんばかりの屋形舟満天
葉桜やからくり時計の三時打つなつき
風遊ぶどこまで行くの春帽子智恵子
三代で歌ふ童謡うららけしなつき
葉桜の庭に緋毛氈句帳ひろぐ満天
猫が手で顔隠し寝る春日向宏虎
藤棚に羽音激しくなりにけり三刀
手の届くほどに接近花見舟せいじ
延し手の上に落ちたる椿かな有香
蒼天へ高舞ふ風の落花かなぽんこ
野菜苗覆うシートの波打てりよし女
春愁や二度と戻らぬ夢枕宏虎
囀りや電車二台を見送りぬ有香
竜宮問覆ひ余して木々芽吹く菜々
輝きて意外にかたし柿若葉治男
花の寺四阿に降る蘂の音智恵子
園丁も一息いれし花の下さつき
誰が置きしタンポポ二本ベンチの上こすもす
矢車の回転音や鯉のぼりこすもす
寺田屋に燃ゆるがごとき紅椿はく子
花見舟艀のごとく行き交へりせいじ
草青む放課後子等のグランド満つ治男
2017年04月19日
三味線でフラダンスする夏近し治男
一山を石楠花浄土にして逝けりよし女
探検の土管トンネル落花踏みなつき
花は葉に車内はスマホラッシュなり宏虎
弁天堂へ小さき反り橋風光る菜々
四月尽四日続きの夏日かな智恵子
減量に春大根のサラダ食む宏虎
鶯の声に送られ出棺すさつき
新緑やケーブルカーの初登山智恵子
一見の客も見上ぐる燕の巣ぽんこ
唐門の一歩一面花筵満天
果てしなく湖岸縁取る桜花かなせいじ
散る花に十石舟はゆるゆると菜々
行き来する十石舟や風光る満天
吾を見る殿様蛙寺の池治男
花の道かつては本丸ありし処豆狸
一時停止のパンダのマーク風光るこすもす
燕飛ぶ風翻し翻し三刀
風雨止み山藤高く揺れてをりよし女
港へのシャトルは無料花見船せいじ
蛇の衣神社へ抜くる土管坂なつき
唐門や花屑満てる石畳はく子
花は葉に終わり良ければ夢の中明日香
花散らすヒヨのいたづらいとをかし明日香
朝散歩の神社鶯よく啼けりこすもす
酒蔵の煉瓦のえんとつ春の空はく子
2017年04月18日
堰落ちてしばしたゆたふ花筏菜々
椎茸の生えてる榾木山笑うこすもす
耕人の背に球児らの声弾む三刀
菜種梅雨野球中止に吐息出る宏虎
沖航けば遠く近くに花の山せいじ
供えてとフリージアの黄束にして明日香
桜しべ降り敷く夫の墓なりきはく子
散るを乗せ流るを集め花筏宏虎
声を掛ければ名札が走る入学児よし女
波騒ぎ飛砂きらめきて春嵐智恵子
戯れて追いつ追はれつ春の鴨満天
今年また幹事泣かせの桜かな明日香
花蕊をさけて川沿ひ進みけり満天
なだれ咲く花の隙間の緋鯉かなこすもす
見つけたよ四つ葉クロバー栞とすぽんこ
碧空に初鳴き響く時鳥智恵子
句座和む窓いっぱいに花堤菜々
草取りや湿りし土に日の匂ひなつき
砂吐かし浅利からから洗ひけりよし女
飛花落花ぼたん桜はでんと咲く治男
波しぶく島根に川鵜群れ遊ぶせいじ
2017年04月17日
筍飯居間の赤子の深眠りなつき
姫様の遊びし庭とや花楓菜々
藤の房女御の裾のごとく揺れ治男
警報の出るほど激し春の雨よし女
坂道は帯のごとくに花の屑ぽんこ
各停ののんびり旅や山笑うこすもす
人の渦途切れて淋し残花かな智恵子
外孫と公園巡り日の長し有香
航くほどに風強まりぬ春の湖せいじ
筍飯すり傷の子が頬張れるなつき
鎮守社へどの道とるも花菜風菜々
救急の音絶へ間なく春疾風有香
闘牛の背中に止まる春の蠅宏虎
雨脚の大地に踊る春の雷三刀
散る花をけ散らし子らの潦はく子
乗船す花見弁当提げ持ちてせいじ
園囲む花壇びっしりチューリップ満天
神戸っ子靴は牛皮風光る宏虎
ビル街の園はオアシス花吹雪はく子
人住まぬ庭に背高葱坊主満天
天空の爆発とぞ思う春の雷よし女
黄砂くる父の形見の論語本治男
風見鶏有頂天なり花の風智恵子
校庭の雨傘整列花の雨こすもす
2017年04月16日
岬へとひなげしの道朝の凪智恵子
チューリップ底に黒目の笑ひをりなつき
外孫を連れこうえm有香
濡れ縁に肉球見せて猫の春宏虎
夫かくる掃除機音に嬰朝寝なつき
爆音はドクターヘリや花の空こすもす
ひこばえや大樹を飾る裾模様たか子
にこやかに衛士の交代花の昼菜々
百選の花の名所へ湖渡るせいじ
三歳児に縄飛びさせる飛花落花治男
行厨へひとひらふたひら散る花を満天
朝掘りのたけのこ目当て道の駅明日香
温度計のうなぎ登りやきぎす鳴くよし女
堂うらら園児ら法話正座してはく子
春愁や水面に鳥の翳消えて三刀
人力車葉の触るる音竹の秋宏虎
ものの芽出づ三日見ぬ間の狭庭かな明日香
たんぽぽと同じ笑顔で走りくる有香
県またぎ新幹線へ花吹雪智恵子
コンサートの九十九折へと花吹雪満天
阿波踊りにカメラ放列春祭治男
朝まだき初咲きのシャガ供花にしてこすもす
ゆらゆらと潮目に沿うて花筏菜々
花満ちて亭午の鐘に散り初むるよし女
塵芥の焼却場に桜咲くせいじ
2017年04月15日
釣人の孤舟たゆたふ春の湖せいじ
釣舟の霞む水面にたゆたヘリせいじ
春暁の出船の漁港活気あり宏虎
河川敷に土俵設え春祭りこすもす
花あしび茶室へ縷縷と四つ目垣菜々
花筏石橋くぐり堰を越え菜々
蕊ばかり目立つ桜となりにけり明日香
どの道を帰るも雨と花吹雪満天
青麦のぴんぴん尖り疲れなし宏虎
桜祭り夜店に親子声高だか治男
花筏パクつき遊ぶ池の鯉智恵子
春愁ふ更地となりし生家跡よし女
抱き揺らす嬰の目黒き花の窓なつき
夕桜薄墨色に溶けはじむたか子
風はらみ青柳ゆるく揺れてをり明日香
釣り人と二言三言青岬三刀
桜蘂老いて自由を得たりけり治男
古写真懐古にひたる春の宵たか子
鑓水の水草に堰かれ花の屑はく子
打ち返す波音やさし磯遊び三刀
沐浴の嬰の寝息や氷菓食ぶなつき
腰下す海辺のベンチや花浄土よし女
春キャベツ青虫動くおまけ付き智恵子
用水路うすべに色に花筏満天
2017年04月14日
ランドセル背中で踊る新入生満天
お揃ひの帽子に園児花の道はく子
側溝の細き流れの花筏こすもす
蹲踞に流れもあへず花筏菜々
美容院出るや否やの花吹雪こすもす
風格の寺の大門緑立つはく子
花疲れまぶたの奥の鎮まらずたか子
乳足りて赤子のいびきうららけしなつき
橋あまたくぐり浪速の花見舟たか子
花吹雪鬼に抜かるる鬼ごっこなつき
貼りつきて花屑模様ビニール傘 やよい
肩ぐるま枝垂れ桜のほど遠き智恵子
紅白の高き鉄塔春田中明日香
待合の掲示みな読む医院の春治男
チューリップ笑ひにわとり啼く校庭やよい
煙のごと杉の花粉の立ち昇る治男
天蓋の花を仰ぎつ湖へ出るよし女
天女住む里と覚えり桃の花まゆ
大好きな一人静の群がりて智恵子
すり硝子窓に影ろふ花明りせいじ
猫も寝るまだ手放せぬ春炬燵有香
水鏡映す桜の艶めきて明日香
きんぽーげの花の絨毯海青し三刀
疎に密に木香薔薇の花芽伸ぶせいじ
湖見ゆる花のベンチに推敲すよし女
立ち続く子守の像へ花吹雪菜々
桜蕊参道染める石の磴宏虎
春灯に曜変天目去りがたし満天
飛花落花なれど心は澱みをり宏虎
2017年04月13日
右手は花弓手は瀬戸の青い海よし女
摘草の籠の並びし木陰かなまゆ
児ら駆ける市民の森の巣箱かなたか子
うす雲の御簾さながらに月朧せいじ
雪洞の灯の揺れ幽か夜の花見宏虎
着いてすぐ食べるおにぎり花の下なつき
春の風邪こつそりつまむチョコレート豆狸
散り敷くも浴ぶるもさながら花浄土はく子
京日永町家に創作折り鶴展菜々
園すべる枝垂桜は二代目てふせいじ
夜桜を見上ぐ樹間を夜行便有香
麗しき春色の空桃源郷智恵子
花屑を巻き上げバイク国道をこすもす
散る花を掬い上げにし観覧車宏虎
後戻り出来ぬ桜の通り抜け満天
児を抱きて視力検査や母の春治男
餅撒きや氏子ら集い春祭りこすもす
花の名を確かめめぐる通り抜け満天
甘樫の桜大樹の飛翔かな明日香
碧空や枝垂れ桜の肩に触れあさこ
散り敷ける花屑を踏み車椅子三刀
反り返り青空に笑むチューリップ智恵子
山なみへぽっぽと花のトッピング明日香
なまこ壁縷縷と堀沿ひ柳の芽菜々
花の下大き手振りの手話長し やよい
急カーブ落花巻き上ぐゴーカートなつき
花の間に止る真っ赤なベンツかなよし女
花の道屋台出店の占領すはく子
落花積む色濃く見ゆる凝視の子治男
花衣ゆるく羽織れるものにしてたか子
入り潮のさざ波立てる花堤あさこ
大玻璃の湯殿に迫る花明り やよい
2017年04月12日
演じゐる風の強弱雪柳よし女
うららかや家族みんなに似し赤子なつき
九十九折る花の合間に瀬戸の島あさこ
渓流へ筏組ゆく飛花落花やよい
九十九折れ続く山路に山つつじあさこ
吉野山ピンクに染めて花繚乱宏虎
花筏浮かせそこここ雨のあとたか子
うつむきて重きに耐える花の雨智恵子
碧天にクリスタルビル花の上満天
参道を行き交う人人花吹雪こすもす
大川の手を振り交はす花見船満天
握りしむ摘草の手を解きやるなつき
外輪船落花舞へるへゆっくりとはく子
白樺の芽吹きて揺るる赤レンガ智恵子
花の道抜けて瀬戸浦波静かよし女
人去りて闇夜に浮かぶ花妖し宏虎
病室のカーテン開く花の昼三刀
容赦なく雨かぜ強し飛花落花たか子
寺の屋根越しの桜の今盛りこすもす
蘊蓄を背に聞きもして花見船せいじ
花堤へ水陸両用バスはいま菜々
花散るや肩に頭上に弁当に やよい
橋いくつ架けてどこまで花堤菜々
賑はひを避けて早朝花堤まゆ
花盛るB級グルメてんこ盛りせいじ
夜桜のも少し居ればと悔い残しともえ
鼻唄とミシンの音と春の昼豆狸
2017年04月11日
何処から花の舞い散る我が庭に満天
薄目あく嬰のしやつくり花の昼なつき
ぽんぽん船その都度揺れし花筏たか子
咲き満ちて華やぐ里や桃の花まゆ
花吹雪そばえる猫は窓の中智恵子
アナウンサー花下微笑して声高にさつき
花万朶名立たる句碑に気が付かずせいじ
気分よく一駅歩く月朧宏虎
雨しづく万朶の花のひかりゐて明日香
ホスピスの隠れ名所や朝桜よし女
春夕焼背にして家路草野球まゆ
枕頭にジャムバタサンド春の風邪豆狸
池半分ピンクに染めて花筏こすもす
春荒れに予定ふたつをこなしけり満天
突風に落花乱舞す石畳ぽんこ
水溜まり桜の花弁二三枚こすもす
花吹雪中をぴかぴかランドセル三刀
豆の蔓きりきり舞ひして春あらし菜々
菜種梅雨子の長靴に蛙の絵なつき
月おぼろ心おぼろに身もおぼろはく子
集合写真の老にぎやかや花の下 やよい
鯉ダイブ十字架映る春の池せいじ
白鳥の分け行く濠の花筏 やよい
花簾透かして畝傍二上山明日香
豌豆の花にやわらか朝の雨菜々
グランドに花の塊有る水溜まり智恵子
大島紬の作務衣着る人花の下よし女
眼の覚める一隅白き雪柳宏虎
2017年04月10日
歓声のホールインワンに花吹雪満天
花の城自転車日本一周中 やよい
耐病のめぐみひしひし受難週はんな
荷を解けば花びらひとつ潜みたるたか子
花曇鏡にうつる若白髪なつき
庭の花つぎつぎ咲きて独り占め智恵子
一脚は岬の灯台春の虹よし女
クローバの四葉探しのすこしの間小袖
連翹の黄色の派手さ暮れ泥む宏虎
柑橘の苗植う区割り菜種梅雨よし女
見はじめは蕉門の句碑花の土手せいじ
咲き満ちて花のトンネル渋滞す菜々
ホーム来て桜吹雪を浴びてをり明日香
花冷えや不意に拳握りしむ三刀
観覧車見下ろす街の灯の朧まゆ
旧交の女子会桜月夜かなこすもす
運転の花見傍ら渋滞すぽんこ
花筵囃す頭上の鴉かなさつき
今年又この花吹雪浴ぶる幸菜々
本おけば本に集まる落花かな治男
桜咲く鳥居より入り句会場治男
花の雲右に左に歩道橋智恵子
花見船救命胴衣身に纏ひせいじ
空き店の目立つ町なみ燕来る豆狸
花万朶村人総出で植ゑしてふはく子
休耕田の紫雲英曼陀羅明日香村明日香
入園の両手繋がれ花の路満天
列島にかくも話題となる桜たか子
夜桜のも少し居ればと悔い残しともえ
春泥の妻の押したる一輪車なつき
ペダル踏む落花ひとひら靴底にぽんこ
み吉野を花で彩る花と花宏虎
前撮りの白無垢紋付花の城 やよい
2017年04月09日
ビルの間の園賑わいし花の昼智恵子
玉砂利の音も楽しや花の寺こすもす
菜の花の中に埋もるる石仏豆狸
議事すべて無事に終了花の昼三刀
春深し泣き声大き女子かななつき
潮干狩丸いお尻の品評会宏虎
靴裏に付き来はなびら玄関にやよい
公園の桜満開日曜日治男
菜種梅雨一気読みする話題本満天
花万朶彼の日通ひし幼稚園せいじ
養生中の札立つ桜そこここに明日香
遠ざかる吾子の尾灯や月おぼろ菜々
忘れまじ死といふ大事木瓜の花宏虎
長靴で踏む玉砂利や花の寺こすもす
桜さくら人ひとひとや平和なるたか子
公園の一所華やぐ落椿 やよい
村川に影を流して雪柳よし女
通勤の人仰ぎゆく桜かなさつき
清風に薫るみどりや苗代田智恵子
花の園手品のショウや見る多忙治男
春満月添い寝して聞く子の寝息なつき
鶯につまづく声のありにけりよし女
菜種梅雨じっくり煮込む野菜スープ満天
菜種梅雨止まぬ程度の降り具合たか子
碑をしづかにかざす桜かなせいじ
2017年04月08日
子を四人連れし教え子花三分治男
落つばき咲きつぐ椿うつくしきはく子
満開に音もなく降る花の雨満天
柵はさみ仔馬と駆ける空まさを智恵子
尼寺に苔の坪庭春しぐれ菜々
ハンドルを切るや眼に入る更紗木瓜三刀
昨夜の雨車一面花の屑やよい
春の虹かかり灘浦はなやげりよし女
碑の文字美しき花堤せいじ
昨夜雨に落ちたる椿錆つのるはく子
レインコートも花柄の子や花の雨こすもす
新妻を赤ちやん抱つこ花堤せいじ
古きより天城の浄水山葵沢宏虎
靴底の泥拭ひつつ花の雨やよい
百年を飾りし雛の息使ひ有香
おとなりと大合唱や花筵さつき
被写体に花と電車を苦楽園明日香
竹筒に焼き筍の鎮座なす智恵子
風光る岬の突端白灯台宏虎
花々を銀色に染め春の霧よし女
花の雨双手に包むコーヒーカップ満天
そぞろ歩き和服の一行花満開こすもす
花曇り雲に溶けいるひらの色明日香
玉砂利を音なく濡らし春時雨菜々
花の昼産着に埋もる赤子かななつき
小雨中写真を撮るや花満開治男
2017年04月07日
人溢れ出水の桜囲みけり満天
天神社の桜満開礼拝者治男
青空や文字書いてある椿の葉治男
山笑ふ息子のメール超短文たか子
菜の花のどこまで続く川堤はく子
我が町も花満開にライトアップ満天
夕霧の見る見る春の山を呑む三刀
飛び石へ降りて見上ぐる花堤明日香
遅き花咲く日待つなり女子生るるなつき
振り返り陸遠くなる潮干狩宏虎
百年の教会万朶の花の中菜々
遠目にも花の嵩増へ桜花かなこすもす
人込みもものかは花の盛りけりせいじ
ジョギングの肩に触れもす糸柳さつき
紫木蓮一夜の雨に崩れけりよし女
夜桜の裏に闇あり静寂あり宏虎
花回廊夢のトンネル香のほのか智恵子
のどけしや今を時めく人に逢ひたか子
川筋を這ふやうにして花の雲せいじ
陽の反射とゆきかくゆき湖うらら隆松
教会へ風そよそよと花の坂菜々
十重二十重幾重かさなる花万朶明日香
幾たびか見に行きやうやく花山椒よし女
三十三回忌あの日も今日も花満開こすもす
子と荷物担いで駆くる花の雨なつき
ビル街の金網囲ふ黄水仙ぽんこ
蝌蚪の沼小さな手足見え隠れ智恵子
2017年04月06日
枝垂桜胸いっぱいに咲き満ちてはんな
低気圧さがって来るや鮭届く治男
春風に翼廊いよよ翼広げ菜々
春塵や茶屋の毛氈色褪せしたか子
遠霞吐く息長し太極拳有香
水底の影となりたる残り鴨ぽんこ
沖を行くタンカー揺らぐ蜃気楼宏虎
春愁や本音語らず腹の中宏虎
花冷や一人住まひを諾ひてはく子
潮干狩りの成果まにまに髪を切る三刀
花見せり施設の担架に乗せられてやよい
花三分鳳凰堂へ長蛇の列菜々
久々に夫と眺むる春の潮よし女
初燕古りし街道庄屋あとやよい
桜散る長き砂利道御所めぐる満天
門なすがごと連翹と雪柳せいじ
花嫁のベールとコラボ雪柳たか子
春疾風この葉は屋根をひとっ飛び智恵子
花筏竿のぼり来る舟遊び智恵子
地場産のおいしい南瓜苗を植うよし女
門入れば桜連翹と競ひ咲く満天
紅白の馬酔木並びて揺れやまずせいじ
花吹雪神社の裏に子等集う治男
鋭角に方向変えるつばくらめこすもす
肥料袋積み上ぐ玄関初つばめこすもす
迫るよに比良明神の山笑ふ隆松
2017年04月05日
ブロッコリー冷蔵庫内に花咲きてはく子
枝先の二三個咲き初む桜かなこすもす
七度読む絵本にやつと昼寝の子なつき
日延べして満を侍したる花見かなたか子
子に混じる折り紙教室日永かな やよい
肩幅の大きめの服入学式満天
春雷の一撃街は闇と化す智恵子
花万朶花咲か爺さん来たごとし明日香
坪庭のわらべ地蔵に遊ぶ蝶智恵子
十和田湖に白鳥一羽残り鴨ともえ
柵に添ひ親の跡追ふ子馬かな宏虎
瑞垣へかざして明し唐椿菜々
花三分枝重そうに揺れており治男
燕来る改札口を駆け抜けてせいじ
農道をゆくトラクター春田打ちこすもす
白波の瀬戸の小島や桜東風三刀
道草の大好きな子に蝌蚪の紐よし女
艶やかで微かに匂う桃の花治男
ワイナリーあれば寄りもし野に遊ぶ菜々
見頃はいつ車で探す花名所明日香
初掘りの筍握りこぶしほど やよい
黄水仙咲き満つ庭は玩具箱よし女
吾が決めし標準木の今日開花たか子
野遊びの子も制服に一年生満天
吟行の下見万朶の花に逢ふせいじ
蝌蚪の群れ人声嫌ひ散りちりに宏虎
2017年04月04日
廃仏毀釈に仁王なき門冴返る菜々
きらん草紫紺に敷きて力石智恵子
定期券売り場の長蛇新社員たか子
夜桜の指呼に半月浮かびたるたか子
日永かな片付けもののはかどる日明日香
朝もやに野道を標す二輪草智恵子
下校児のおしゃべり聞こへ春耕す有香
戦場めく蜂万匹の羽音かな やよい
水田の雑草のなか黄水仙こすもす
天の川かささぎ橋に初燕はく子
川越えた桜の枝を触れにけり満天
大門の仁王へ一枝さくら咲く やよい
青空を背に木蓮の白しるきせいじ
老幹の水面すれすれ花ひらく満天
花壇未だ蕾ばかりや春遅しこすもす
春の池鯉の背鰭やはねる音明日香
若木よりほころび始む桜かなはく子
己が色光に返し蝶の舞三刀
早々と隣の軒に初燕あさこ
天辺にそよぐは若葉楠大樹せいじ
公園に集いし親子花三分治男
逃げ水の逃げ足迅き高速道宏虎
雪柳思い思いに枝伸ばし治男
菜の花とソーラーパネルせめぎあふさつき
抱かれゐて仔猫抱きたる子供かな宏虎
2017年04月03日
落椿苔に根の有る如き艶宏虎
家解かれ更地の跡地燕飛ぶ三刀
渦潮に揉まれしかこの桜鯛よし女
四月来るスーツにヒール颯爽と満天
三つ棟の御門を多田社囀れるはく子
木蓮の花の内外白と紅治男
うららかやラッパ鳴らして豆腐売り菜々
温かや眼鏡曇りしドアの中ぽんこ
葱坊主欲も無ければ見栄もなし宏虎
鴨帰り釣り人増える河畔かな明日香
悔やみ言う門に枝垂れる雪柳あさこ
遺句にさへ追慕深まる春の宵菜々
春光や地蔵の頭輝けり治男
白壁の土蔵彩る紫木蓮やよい
泣き虫が兄となる日や桜咲くなつき
踏ん切れぬ朝の寝床や冴返るせいじ
レットイットビーで送る葬列花三分こすもす
場所取りのスーツ姿や花笑ふ智恵子
左折して視線から消え残雪山こすもす
公園のベンチ混み合ふ花の下満天
たっぷりの日差しにさくら桜かな智恵子
浮寝鳥亭午の鐘に身じろがずさつき
春の海沖のタンカー動かざるやよい
蒼天や裏の桜は三分咲き明日香
春空にクレーンの手伸びきってよし女
落椿精一杯生き倒れけりあさこ
春うらら格安スマホ機嫌よしせいじ
2017年04月02日
春の鳥堰落つる水きらきらとはく子
生垣の根元を染める雹の玉よし女
濁り川明るうしたる花菜かなさつき
祭礼の無き宮人無く落ち椿ともえ
春陰や仁王像なき南大門せいじ
立金花ところ狭しと春の土手せいじ
シャボン玉目で追いゆけば空真青こすもす
縁うららたちまち睡魔に捉らはるる菜々
春雷や二人の話中断す三刀
つきたての草餅届く日曜日明日香
校庭の小さきたんぽぽ見詰められ治男
蒼天に待ち構へしや桜の枝満天
天上に穴あるごとく揚雲雀やよい
春潮や沖まで引きて干潟見ゆ宏虎
字画良き子の名に悩む四月馬鹿なつき
春の雲を追うごと風車大車輪治男
囀や野の草花を摘みもしてはく子
産み月の腹さする子に鰯煮るなつき
ピカピカのランドセル背に入学子智恵子
朝空をめぐりナベ鶴北帰行よし女
啓蟄や眠りの覚めし旅心宏虎
紙飛行機父子で折りし青き芝智恵子
白壁に枝垂桜の影ゆるるやよい
花遅しひと二分咲きに集まれるたか子
突くほどに音濁りたる紙風船たか子
春の雨くつぬぎ石を濡らすほど菜々
桜咲く回り道して駅へ行く満天
庭仕事つぎつぎ済ます春日和明日香
2017年04月01日
春愁ふ勧進帳の罪と罰宏虎
花蕾む源氏祭の近づくに菜々
四月馬鹿鏡に写る己が顔三刀
鯛の舞う水槽ごししに内裏雛治男
海外の部屋の灯暗し朧めく宏虎
春風邪に見舞ひの一つモンブランよし女
京言葉そへて新茶の早届く智恵子
四月馬鹿売り出しの品買ひ過ぎてよし女
近づけば思はぬ数の鴨翔ちぬさつき
四月馬鹿百万円の籤当たる治男
春落葉仏足石を埋むほどぽんこ
神馬舎に巨大神馬の冴返る満天
母の手を離れてスーツ新社員智恵子
鉢の位置替えるも楽し花の昼明日香
春陰や神社にひそと寺の跡せいじ
急磴来て荘厳大社風光る満天
ブロック塀の割れ目より咲く木瓜の花こすもす
夜に入れば閉じて眠るやチユウリツプ ともえ
高張り提灯ゆれて猪名川春奏ず菜々
春の日のまろやか苔を明るうすたか子
日差し出て花の植え替えやっと出来明日香
花冷えの街や通天閣レトロたか子
心配な程足早に孕み猫こすもす
急峻の土手に偕老土筆摘むせいじ
初花や吟行帰りにゆくりなくはく子
前頁なし 次頁なし
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