毎日句会成績一覧

[2011年9月]

2011年9月29日 (投句者18名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
陽の温みのこる石垣穴まどひ 雅流 8 せいじ.よし女.よし子.ぽんこ.きづな.うつぎ.花茗荷.なつき.
どの道を選るも花野の風となる 花茗荷 6 宏虎.三刀.よう子.わかば.なつき.有香.
天高し対岸の島近く見ゆ わかば 3 菜々.よう子.百合.
子三人残し娘の秋に逝く 治男 3 美咲.よし子.ぽんこ.
秋ざくら陰りの早き廃校舎 よう子 3 せいじ.満天.雅流.
刈り残る草叢目指し飛蝗飛ぶ 三刀 2 よし女.百合.
門入るや枡形巨石秋日濃し 満天 2 わかば.はく子.
鳶舞ふ真似て鳩舞ふ秋の空 なつき 2 ともえ.きづな.
秋うらら城へと繋ぐ欅道 満天 2 宏虎.こすもす.
みちのくの鎮魂となれ曼珠沙華 宏虎 2 満天.有香.
モノクロの写真に見入る夜長かな 宏虎 2 治男.うつぎ.
秋天へ金の鯱尾を跳ねて 菜々 2 こすもす.雅流.
下戸の妻とて猪口舐むる敬老日 雅流 1 治男.
稔り田の重き一枚残りをり せいじ 1 花茗荷.
つつしみて和風のマリア笑みさやか 有香 1 美咲.
越中井今は町中昼の虫 菜々 1 はく子.
栗打つやどさりと落ちし毬の玉 せいじ 1 ともえ.
参詣後車は彼岸花に消ゆ よし女 1 三刀.
萩揺るるサラリーマンの早足に 百合 1 菜々.

2011年9月28日 (投句者19名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
菊着せて命吹き込む菊人形 菜々 8 あさこ.治男.満天.雅流.花茗荷.よう子.よし子.有香.
連峰を仰ぐリフトや大花野 花茗荷 7 せいじ.ひかり.満天.こすもす.きづな.わかば.なつき.
どんぐりを踏みてよろめく齢かな あさこ 5 ぽんこ.宏虎.よし子.はく子.きづな.
嫗らの声華やぎぬ彼岸寺 よし女 4 あさこ.三刀.宏虎.雅流.
鳥除けの糸の煌めく稲架襖 三刀 4 せいじ.よし女.百合.わかば.
一夜さに変わる気温や秋彼岸 百合 3 菜々.うつぎ.はく子.
鼻歌のつい口をつく良夜かな 宏虎 3 美咲.よし女.ひかり.
さかさまの磔刑めきし女郎蜘蛛 せいじ 2 治男.花茗荷.
村人の総出に御饌;の田を刈らる はく子 2 うつぎ.なつき.
産直の秋の葉物は欠品に 満天 2 ぽんこ.よう子.
暮れの野路籾殻焼きの煙かな あさこ 2 こすもす.有香.
種にせむとて稲天日に干しにけり こすもす 1 菜々.
秋めきて早色付きぬ枝の先 ともえ 1 百合.
秋めくやガラシャの碑に鳩の声 ぽんこ 1 美咲.
鉢植の五彩あざやか葉鶏頭 満天 1 三刀.

2011年9月27日 (投句者22名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
踏切りの待つ間コスモス揺れどほし 満天 5 宏虎.菜々.ぽんこ.ともえ.有香.
秋日濃し伸ばしきったる亀の首 三刀 5 せいじ.満天.よし女.花茗荷.ともえ.
野仏へ繋ぐ畦道曼珠沙華 花茗荷 4 せいじ.満天.うつぎ.菜々.
風なびく一山まるごと芒原 宏虎 4 百合.三刀.こすもす.はく子.
爽やかに出迎ふガイド島訛 宏虎 3 ひかり.あさこ.よし子.
菊手入れいよよ本腰朝な朝な きづな 3 うつぎ.わかば.はく子.
コスモスの川風届く母の句碑 よう子 3 美咲.治男.きづな.
澄む水に浸して手より疲れ消ゆ なつき 3 ひかり.花茗荷.有香.
高層ビルにビルを映して秋高し はく子 3 宏虎.なつき.きづな.
万緑を吸込みて行く山路かな 百合 2 美咲.よし子.
贈られし電子辞書見る夜長かな こすもす 2 百合.なつき.
秋霖にのぼたん終の色深め 菜々 1 あさこ.
茅葺の苔しんしんとそばの花 はく子 1 よし女.
味の良きおまけの梨の見目悪し なつき 1 わかば.
残る蚊に早々終へし庭仕事 有香 1 治男.
青鷺の監視人のごと水路ゆく 満天 1 ぽんこ.
花粉まみれ大きな尻の秋の蜂 ぽんこ 1 こすもす.
大寺の色粒揃ふ式部の実 よし女 1 三刀.

2011年9月26日 (投句者20名 選句者26名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
道しるべ確かめ下る芒原 花茗荷 5 ひかり.満天.うつぎ.きづな.よう子.
草の花万葉歌碑の丘の道 菜々 5 美咲.三刀.ぽんこ.こすもす.わかば.
包丁の抜き差しならぬ栗南瓜 満天 4 小袖.よし子.よう子.百合.
日に風にささやき合ひてそばの花 はく子 4 宏虎.ひかり.こすもす.雅流.
忽然と沖に船あり秋夕焼 あさこ 4 小袖.満天.うつぎ.雅流.
秋ともし浄瑠璃人形よゝと泣く うつぎ 4 宏虎.美咲.菜々.ともえ.
木の実晴ひと駅だけの子等の旅 有香 3 あさこ.せいじ.菜々.
航跡のいつしか消えて鰯雲 うつぎ 3 せいじ.治男.ぽんこ.
豊の秋三連休を刈り急ぐ 雅流 3 なつき.花茗荷.わかば.
そばの花雲と一つに揺れ動き ともえ 2 なつき.有香.
津の嶺嶺に湧きては流る秋の雲 菜々 2 かれん.百合.
自家用の田一枚は稲架を組む 雅流 2 花茗荷.きづな.
帰る背に鹿脅し鳴る萩の寺 なつき 2 よし女.治男.
全身の力を声に法師蝉 三刀 2 よし女.有香.
寺庭に鬼瓦展あり松手入れ きづな 2 よし子.かれん.
秋晴や少年野球の声高し 満天 1 あさこ.
前脚でさかんに合掌秋の蝿 宏虎 1 ともえ.
下草の泥にまみれし秋出水 せいじ 1 はく子.
能勢路いま真っ赤に染めし彼岸花 よし子 1 はく子.
焼き杉の板塀すがし彼岸寺 よし女 1 三刀.

2011年9月25日 (投句者22名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
鰯雲余白の空の青さかな 三刀 6 宏虎.よし女.ひかり.有香.なつき.花茗荷.
小鳥来てほぐれゆくかな野良疲れ 花茗荷 5 せいじ.三刀.百合.こすもす.ともえ.
水滴を抱きて燃ゆる曼珠沙華 よし女 4 せいじ.うつぎ.満天.三刀.
境内はカノンの調べ法師蝉 せいじ 4 治男.小袖.よし子.雅流.
大屋敷に女一人やかりんの実 治男 3 美咲.菜々.ひかり.
素語りの向き合ふ稽古爽やかに 雅流 3 はく子.有香.わかば.
白壁の崩れし土蔵秋桜 有香 3 宏虎.よし女.ぽんこ.
鈴虫鳴く寺の講話に笑ひ満つ なつき 3 よし子.ぽんこ.きづな.
虫の声左右の耳が聞き分ける ともえ 2 うつぎ.百合.
塩加減試す一口栗ご飯 こすもす 2 花茗荷.わかば.
ケーブルはゆっくり発車秋の山 よし子 2 満天.きづな.
秋晴れや窓開放にヨガ教室 満天 2 あさこ.なつき.
雨しづく弾きておんぶ飛蝗かな うつぎ 2 治男.小袖.
入院の窓より飽きず野分け雲 なつき 2 菜々.雅流.
盛り過ぎ裂ける苦瓜花のごと ぽんこ 1 美咲.
台風禍残る河原に子らサッカー きづな 1 はく子.
水速し芥と競ひボート漕ぐ せいじ 1 こすもす.
蓑虫の気楽なくらし命綱 宏虎 1 ともえ.
お茶室へ石の反り橋秋しぐれ 菜々 1 あさこ.

2011年9月24日 (投句者19名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
山深き茅葺の里蕎麦の花 花茗荷 6 あさこ.美咲.宏虎.百合.きづな.わかば.
山影となりし棚田の彼岸花 雅流 5 せいじ.治男.きづな.よう子.こすもす.
稔田の天へ天へと平家村 うつぎ 4 三刀.よし子.なつき.有香.
休耕田いまこすもすの花盛り こすもす 3 あさこ.ひかり.よう子.
松手入れ終へたる庭の国旗かな 満天 3 菜々.治男.うつぎ.
前脚のパントマイムの大蟷螂 宏虎 3 よし女.菜々.ぽんこ.
驟雨きて山里秋冷俄かなり はく子 3 ひかり.花茗荷.こすもす.
赤とんぼ古墳へ夕日撒き散らす 菜々 3 宏虎.雅流.なつき.
球を打つ音のたしかさ野分晴 ぽんこ 2 せいじ.うつぎ.
色変えぬ離宮の道の磯馴松 菜々 2 ぽんこ.わかば.
老いに足る一汁一菜新米に 雅流 2 百合.はく子.
秋彼岸手押しポンプの音盛ん うつぎ 2 満天.ともえ.
七つ八つたたいて又止む鉦叩 よし子 1 ともえ.
今日の雲つきて離れぬ月の道 宏虎 1 満天.
金色の菩薩の纏ふ秋の色 なつき 1 花茗荷.
空澄みて稜線幾重もくっきりと こすもす 1 美咲.
稔り田に朝の色濃き木々の影 よし女 1 三刀.
秋澄むや枝打ちしかと杉美林 はく子 1 雅流.
高速の橋脚然と曼珠沙崋 三刀 1 よし女.
肩叩きはマニユアル通り敬老日 かれん 1 よし子.
五十年ぶりの再会爽やかに かれん 1 はく子.

2011年9月23日 (投句者19名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
風紋の砂丘果てなし鰯雲 花茗荷 12 治男.百合.三刀.菜々.ひかり.ぽんこ.よう子.きづな.わかば.はく子.こすもす.うつぎ.
一瞬の落暉をとどめ秋の海 わかば 8 治男.宏虎.あさこ.よし女.よし子.かれん.花茗荷.なつき.
漁火の等間隔や沖の秋 こすもす 7 満天.せいじ.百合.ひかり.よう子.はく子.有香.
羽毛めく雲やなつめの実の熟れて よし女 3 三刀.花茗荷.雅流.
秋風に故郷いよよ遠ざかる 菜々 2 かれん.雅流.
話好き老女と道づれ秋彼岸 きづな 2 あさこ.こすもす.
秋つばめ野を突っ切って帰りけり はく子 2 よし女.菜々.
昼の蟲鳴きつぐ声の草の闇 宏虎 2 満天.わかば.
七輪に備長炭や秋刀魚焼く あさこ 1 よし子.
銀杏の広ごる枝の実の重さ ぽんこ 1 きづな.
秋天に誰が絵描きしや絹の雲 三刀 1 宏虎.
秋つばめ翻りつつ夕空へ はく子 1 せいじ.
風去りて静かなる街秋日差す せいじ 1 なつき.
満員の一両電車野分荒れ こすもす 1 有香.
鉦叩時に異なる音混じり ともえ 1 うつぎ.
海色の秋刀魚に今日の夕餉とす 満天 1 ぽんこ.

2011年9月22日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
鰯雲沖の巨艦の動かざる 宏虎 5 花茗荷.ぽんこ.かれん.よし子.有香.
しのび手をすいとそれ跳ぶばったかな よし女 4 あさこ.せいじ.三刀.わかば.
赤とんぼじっと草の穂風まかせ よし子 3 ぽんこ.よし女.こすもす.
化粧塩尾にたっぷりと子持ち鮎 花茗荷 3 あさこ.せいじ.宏虎.
ブロンズの親子の像に小鳥来る 満天 3 宏虎.雅流.三刀.
嵐過ぐ庭に直ちの虫の声 菜々 3 ひかり.ともえ.雅流.
台風もものかは鴉えさ漁る 菜々 3 はく子.きづな.こすもす.
淀川の水嵩増すや稲穂波 はく子 2 治男.満天.
台風過星は頭上に近くあり なつき 2 治男.きづな.
老人ホーム稔り田のただ中に はく子 2 満天.菜々.
秋鴨の群て水脈曳く琵琶湖かな 百合 2 ひかり.わかば.
萩の径と見かう見して踏み惑ふ わかば 2 かれん.よし子.
地蔵堂囲む薄の供花めきぬ こすもす 1 花茗荷.
逝し娘の電話鳴りおり天高し 治男 1 はく子.
台風過夜空に伸ばすストレッチ なつき 1 菜々.
台風裡犬の散歩の休みなし こすもす 1 ともえ.
親無子糸に任せて右左 三刀 1 よし女.
馥郁と自己主張する金木犀 宏虎 1 有香.
秋彼岸御下がりおはぎ柔らかし あさこ 1 百合.
計画は僧に合わせて秋彼岸 よう子 1 百合.

2011年9月21日 (投句者20名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
寺までの小道埋めて曼珠沙華 よし女 5 あさこ.ひかり.はく子.三刀.なつき.
「ちょっとお茶」が長引き帰る秋の暮 有香 5 美咲.菜々.ぽんこ.よし子.雅流.
雲流る道草の子の猫じゃらし よう子 4 美咲.ひかり.ともえ.よし子.
椋鳥の翔ちて大樹を残しけり 三刀 4 せいじ.宏虎.よし女.有香.
ひれ伏すも天向く花も台風裡 きづな 3 よう子.こすもす.なつき.
文庫本閉じて聴きゐる虫時雨 百合 3 宏虎.花茗荷.雅流.
杉の実やお屋敷いまを美術館 菜々 3 満天.治男.きづな.
嫋嫋の太夫の嘆き村芝居 雅流 2 よう子.ともえ.
秋澄むや異国語混じる天守閣 せいじ 2 花茗荷.百合.
野牡丹の紫紺重ねて秋霖に はく子 2 満天.ぽんこ.
花薄濁流と化す河原かな わかば 2 こすもす.有香.
秋興や久々に弾く大正琴 こすもす 2 はく子.百合.
長き夜や謎解けるまでミステリー 宏虎 2 三刀.きづな.
雨の苑奥処灯して彼岸花 はく子 2 せいじ.菜々.
濁り池枝の重なり初もみぢ ぽんこ 1 わかば.
産土に伝ふ素語り秋灯下 雅流 1 わかば.
道迷ふこと苦にならず秋日和 花茗荷 1 よし女.
逸品は前夜の手入れ菊人形 宏虎 1 治男.
秋澄みし大和の土手にペタル踏む 百合 1 あさこ.

2011年9月20日 (投句者16名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
色鳥来池に立ち入り禁止札 よし子 6 三刀.雅流.満天.きづな.なつき.わかば.
この山の向ふはやまと野菊晴れ 菜々 5 宏虎.よし女.せいじ.はく子.よし子.
月見草列車の風に逆らはず せいじ 4 あさこ.宏虎.ぽんこ.有香.
燭台は青竹並べ村芝居 雅流 4 あさこ.よう子.菜々.わかば.
鼻欠けし地蔵に供物里時雨 有香 3 ともえ.花茗荷.百合.
篝火に母子の縁村芝居 よう子 3 三刀.よし子.菜々.
ささやかな風に逆らふ秋の蝶 なつき 3 ともえ.よし女.こすもす.
秋澄むやジャズで賑はふ城下町 花茗荷 2 せいじ.なつき.
青蜜柑顰めっ面しつ二つ三つ 満天 2 ひかり.きづな.
前座演ず咄家に湧く西鶴忌 宏虎 2 満天.有香.
神奈備に柝の音ひびきぬ村芝居 雅流 2 よう子.はく子.
黒雲の手前は陽光台風来 せいじ 1 美咲.
秋暑しレンタサイクル坂に引く なつき 1 こすもす.
夜席の迎えるかがり火虫時雨 ともえ 1 百合.
コスモスや乙女の清楚あるがまま 宏虎 1 美咲.
秋しぐれ茶山縫ひゆく駿河路 菜々 1 雅流.
凶作や蜜柑の木に実一つとは あさこ 1 ぽんこ.
秋燈下新聞切り抜き懐かしむ よし女 1 ひかり.

2011年9月19日 (投句者16名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
鎮守の森ひびく太棹村芝居 よし子 10 治男.あさこ.はく子.ひかり.菜々.百合.ぽんこ.雅流.なつき.よし女.
湯布院の霧がきり生む山の宿 宏虎 4 ともえ.三刀.ひかり.有香.
秋扇本音つぶやき閉じにけり 宏虎 4 きづな.三刀.よう子.雅流.
運動会富士へ富士へと雲駆ける 菜々 3 せいじ.なつき.わかば.
秋晴れの富士へあはあは昼の月 菜々 3 満天.きづな.はく子.
境内に人形浄るり豊の秋 雅流 3 美咲.よし子.よう子.
落柿舎に人去り残る秋の声 なつき 3 治男.花茗荷.百合.
潮入りの池鰡高くはねもして あさこ 2 宏虎.ぽんこ.
宵闇の風に吹かれて虫の声 三刀 2 よし女.わかば.
釣り人の点在ダムの秋日和 有香 2 花茗荷.こすもす.
風渡り蓮の裏葉の白帆めく 百合 2 美咲.満天.
落柿舎に柿と並ばる句読本 なつき 2 あさこ.有香.
朝六時延期決定運動会 こすもす 1 よし子.
月天心ジム屋上の湯に一人 きづな 1 せいじ.
穂を守るごと稲の葉の槍衾 せいじ 1 ともえ.
西窓のカーテンとなり大糸瓜 わかば 1 菜々.
産直のとれとれ野菜秋祭り 満天 1 宏虎.
母と娘のぼけとつっこみ敬老日 せいじ 1 こすもす.

2011年9月18日 (投句者18名 選句者18名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
野路行けば先へ先へとばったかな よし女 5 あさこ.菜々.三刀.こすもす.わかば.
秋晴れや開け放たれし婚の家 花茗荷 4 なつき.菜々.百合.雅流.
藷飯を食べてみたくて試し掘り 三刀 3 よし女.ひかり.百合.
水の秋底の石見ゆ波の綺羅 宏虎 3 三刀.ぽんこ.わかば.
文字読めぬ標の前の秋日傘 なつき 3 満天.ぽんこ.こすもす.
大糸瓜供え俳句の縁を謝す きづな 3 よし子.ひかり.有香.
敬老日娘の手作り味噌届く はく子 2 なつき.あさこ.
屈託もなき園児らと敬老日 有香 2 せいじ.きづな.
芙蓉ひらき一期一会の点茶席 満天 2 よし子.はく子.
灯明を上げ地芝居のふれ太鼓 うつぎ 2 雅流.有香.
初物を仏に供なふ青蜜柑 ぽんこ 1 よし女.
見晴るかす田圃の根方すだく虫 せいじ 1 はく子.
遠き日の思い出辿る萩の径 わかば 1 宏虎.
地芝居の義太夫節に目の潤む よう子 1 せいじ.
秋茄子の不揃ひなれど収穫す あさこ 1 きづな.
稔り田のゆさゆさ揺るる日暮かな せいじ 1 宏虎.
点茶碗はあけぼの色や爽やかに はく子 1 満天.

2011年9月17日 (投句者18名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
投句箱ことんと答え萩揺るる なつき 6 せいじ.よし子.ともえ.きづな.はく子.有香.
改札口自在に往き来赤とんぼ 菜々 5 ともえ.花茗荷.はく子.こすもす.うつぎ.
湯の町に胡弓の音色風の盆 こすもす 3 ぽんこ.百合.なつき.
秋暑し影無きバスの停留所 わかば 3 あさこ.ぽんこ.よう子.
秋うらら屋根の魔除けに大黒天 菜々 2 百合.有香.
月天心地球のあかり数知れず  はく子 2 宏虎.三刀.
三更の月皓皓と天心に はく子 2 満天.わかば.
丁重な敬老会の案内状 三刀 2 よし女.うつぎ.
飛鳥仏辞すと秋の陽やはらかし 雅流 2 よし子.花茗荷.
乱帙に紛れて見えず秋団扇 うつぎ 2 三刀.きづな.
飛鳥なる秋の風きく入鹿塚 雅流 1 なつき.
秋澄むや天恨まずと誓ふ子に 満天 1 せいじ.
高階に置くプランターに桃吹けり きづな 1 満天.
稔り田の上にきらめくピアノ線 せいじ 1 宏虎.
実の形宿してオクラ捩れ咲く せいじ 1 よう子.
月光の作る道すじ波の上 ともえ 1 よし女.
明け初める星の雫か露の秋 宏虎 1 美咲.
峠道秋晴れの天限りなし 花茗荷 1 わかば.
萩の道独りで入るレストラン わかば 1 美咲.
仕舞風呂庭のどこかの鉦叩 よし子 1 こすもす.
山の霧下界見せたり隠したり 宏虎 1 あさこ.

2011年9月16日 (投句者18名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
月天心離れ住む子の健祈る 菜々 5 満天.ひかり.ともえ.ぽんこ.はく子.
カメラマン手間取る萩はゆれ通し きづな 5 菜々.百合.花茗荷.うつぎ.こすもす.
澄む水の岩に堰かるる飛鳥川 雅流 3 せいじ.三刀.うつぎ.
芋肥る丹波日ぐせの朝霧に 菜々 3 よし子.雅流.はく子.
竹林に人居るやうな秋の風 よし女 3 ともえ.よう子.なつき.
水澄むや流れを分かつ杭一本 うつぎ 3 あさこ.わかば.よう子.
六甲の稜線定か秋高し わかば 3 宏虎.美咲.なつき.
秋声は育てし椰子の細葉より はく子 2 ひかり.ぽんこ.
子規の句碑いづこと萩をかき分けて きづな 2 百合.よし子.
秋日和揺れる大きな耳飾り 花茗荷 2 美咲.菜々.
初潮や島影現れし今朝の海 ともえ 2 花茗荷.有香.
また一つ増える薬の秋思かな 満天 2 あさこ.こすもす.
一生を日陰で暮らす鉦叩 宏虎 1 雅流.
からからの桜紅葉を踏みしむる 三刀 1 よし女.
秋潮の一流木に夫と坐し よし女 1 三刀.
露葎苔をまとひし地蔵佛 宏虎 1 満天.
町に出し銅鐸よりぞ秋の声 はく子 1 わかば.
敬老日若いと言はれ祝ひ受く あさこ 1 きづな.
秋灯やどこかラジオのノクターン よし子 1 有香.
親よりも祖父母の多し運動会 よう子 1 きづな.
秋暑しカタカナ文字の薬増ゆ 満天 1 よし女.
風鈴の舌くるくると音立てず なつき 1 せいじ.
水澄めり飛鳥の瀬音橋の上に 雅流 1 宏虎.

2011年9月15日 (投句者19名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
街の灯の遠くまたたく虫浄土 よし子 8 なつき.ひかり.満天.きづな.三刀.うつぎ.わかば.有香.
ちちろ鳴く千の羅漢の目を閉じて なつき 6 せいじ.菜々.よし女.雅流.こすもす.有香.
星ひとつ少し離れて月に添ふ 満天 5 せいじ.花茗荷.ともえ.よう子.三刀.
十六夜の田に置きざりのコンバイン 雅流 4 あさこ.よし子.はく子.よう子.
十六夜や湯殿の小窓開けしまま 雅流 3 はく子.花茗荷.わかば.
穏やかな老農の顔水落とす 三刀 3 宏虎.よし女.ぽんこ.
立待月水仕終えたる勝手口 菜々 2 きづな.雅流.
明けきらぬ空に十六夜あはあはと はく子 2 なつき.満天.
萩祭り待たずほろほろ萩こぼる きづな 2 宏虎.ともえ.
秋暑し車内で叱る母の声 百合 1 ぽんこ.
故ありてか姿を見せぬ鉦叩 うつぎ 1 よし子.
洛柿舎のあちこち置かれ柿二つ なつき 1 あさこ.
立待月お隣さんと二三言 菜々 1 こすもす.
陽を包み輝く雲や秋の朝 こすもす 1 百合.
朝より三十度超九月変 はく子 1 百合.
古テープテネシーワルツの愁思かな よう子 1 うつぎ.
舟虫の右往左往や露天の湯 こすもす 1 菜々.
浄財の水掛不動水澄めり 宏虎 1 ひかり.

2011年9月14日 (投句者18名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
晩学の拡大鏡や秋灯 あさこ 8 せいじ.わかば.きづな.花茗荷.雅流.ぽんこ.なつき.有香.
葡萄摘む産土の空引き寄せて よし女 6 せいじ.ひかり.三刀.雅流.なつき.有香.
秋夕焼消えて漁火点々と うつぎ 4 菜々.はく子.満天.百合.
玄関に向日葵いっぱいケアハウス 満天 3 菜々.百合.よし子.
狭庭にも月光射して松の影 よし子 3 ひかり.ともえ.うつぎ.
齢忘れ今が青春敬老日 宏虎 3 はく子.満天.ぽんこ.
名月と名曲に酔ふ城公園 花茗荷 3 美咲.宏虎.こすもす.
同窓会話の尽きぬ良夜かな こすもす 3 宏虎.花茗荷.うつぎ.
三姉妹傘壽喜寿古稀敬老日 宏虎 2 美咲.あさこ.
名月や沖へ出て行く漁り舟 三刀 2 よし女.わかば.
朗詠のつづく寺庭月に酌む 雅流 2 あさこ.よし女.
借景の完璧となる秋高し なつき 2 よう子.ともえ.
酔ひ切って萎むほかなし酔芙蓉 菜々 1 よし子.
棗の実たわわに実らせ主逝く はく子 1 よう子.
仕舞屋も屋敷町にも今日の月 ぽんこ 1 きづな.
月待つや銀杏大樹の寺庭に 雅流 1 こすもす.
雲の風呂敷転がり出たる今日の月 よし女 1 三刀.

2011年9月13日 (投句者19名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
雲の波くぐりくぐりて今日の月 菜々 6 せいじ.満天.三刀.ともえ.花茗荷.有香.
流れゆく雲は羽衣今日の月 うつぎ 5 満天.菜々.ともえ.よう子.なつき.
満月を窓枠に入れ独り占め うつぎ 4 治男.あさこ.よう子.ぽんこ.
かなかなの森の奥より夕谺 よし子 3 なつき.こすもす.有香.
動き出す柩に一礼つくつくし せいじ 3 ひかり.よし女.はく子.
山の端の雲払いたし月を待つ はく子 3 百合.菜々.ぽんこ.
かたまりて白はじけ咲く玉すだれ 満天 2 せいじ.はく子.
鶏頭の更地に紅を奔放に 満天 2 ひかり.うつぎ.
夜の更けて蟲の浄土となりにけり 宏虎 2 百合.雅流.
間引菜の一汁となる朝餉かな わかば 2 あさこ.うつぎ.
名月と重なる妻の誕生日 三刀 2 美咲.よし女.
鰯雲夜空に白く鱗散る ともえ 2 宏虎.よし子.
天たかし尖る相輪五重の塔 ぽんこ 2 花茗荷.よし子.
小望月端山に置きて見所いま 雅流 1 こすもす.
震災の瓦礫の隙間秋桜 こすもす 1 宏虎.
月を待つ山並黒く横たふに はく子 1 三刀.
旅終へて凭るる柱良夜かな 有香 1 雅流.
月を背に新興団地更けにけり よう子 1 美咲.
秋空に慈母の煙の立ち昇る せいじ 1 治男.

2011年9月12日 (投句者19名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
露座仏の遠眼差しに鰯雲 よし子 7 なつき.せいじ.はく子.雅流.ともえ.わかば.有香.
はらからの皆健やかに月の宴 きづな 7 美咲.ひかり.菜々.ぽんこ.はく子.よう子.百合.
果てしなき雲のさざなみ月渡る 菜々 4 花茗荷.よう子.つくし.うつぎ.
秋風に顔振る人形水子寺 よし女 3 せいじ.治男.三刀.
秋暑し手間取る留めのネックレス 満天 3 よし子.百合.有香.
待つ宵や月の裏側見てみたし はく子 3 宏虎.つくし.うつぎ.
漣の川面を染める秋夕焼け こすもす 2 満天.きづな.
あぜ道にはみ出している稲穂かな せいじ 2 あさこ.よし子.
名月や夫の誕日雲もなし かれん 2 宏虎.治男.
背に肩に触れて離れぬ赤とんぼ 花茗荷 2 ひかり.ともえ.
裸婦像の妖しき影や月今宵 宏虎 2 ぽんこ.花茗荷.
玉すだれ咲くみどりごの手のごとく せいじ 2 菜々.満天.
ミナレット白く光りて秋暑し 有香 1 雅流.
オアシスの町にに入りきて緑濃し 有香 1 美咲.
水澄みて心あまねく五十鈴川 宏虎 1 三刀.
公園の草木も下を向く残暑 百合 1 こすもす.
サッカーの勝利見終へて月天心 満天 1 こすもす.
燕去ぬ終電の駅ベル響く よう子 1 なつき.
髭手入れ欠かさぬ日課敬老日 なつき 1 きづな.
威し銃ときに驚く響きかな よし女 1 わかば.
赤とんぼ我指にきてつと止まる はく子 1 あさこ.

2011年9月11日 (投句者17名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
蝶寄せていよよ艶めく酔芙蓉 菜々 5 美咲.宏虎.はく子.きづな.雅流.
千体仏一つを選りし赤とんぼ 花茗荷 4 あさこ.つくし.なつき.有香.
台風禍海へ芥の帯長く わかば 4 満天.花茗荷.百合.こすもす.
数知れぬ古墳を蔵す露けし野 きづな 3 よし子.かれん.わかば.
干拓の歴史河内に棉の花 菜々 3 満天.つくし.きづな.
てのひらに穂を乗せ豊年諾へり よし女 3 ひかり.せいじ.三刀.
ご法話のあと耳にしむ蝉しぐれ よし子 2 なつき.有香.
河内木綿魅力伝へて爽やかに きづな 2 ひかり.かれん.
あぜ道を行けば蝗の羽光る 三刀 2 せいじ.よし女.
音高くバイク夜毎に秋暑し はく子 2 ぽんこ.こすもす.
指すべて濡らし白桃皮を剥く ともえ 2 宏虎.雅流.
古戦場甲冑似合ふ芒原 宏虎 2 よし子.ぽんこ.
廃屋を包みし葛の百花かな こすもす 2 花茗荷.わかば.
傍らにドライブマップ秋うらら よう子 1 よし女.
つたない字孫の便りや秋の昼 ぽんこ 1 美咲.
水子地蔵に秋の風鈴鳴り通し よし女 1 菜々.
秋暑し隣りの坊やよく泣くよ はく子 1 菜々.
湯の中で箸にほぐれしそうめん瓜 満天 1 あさこ.
奈良町の身代わり申も秋暑し 雅流 1 よう子.
興味なき人は見向かず葛の花 こすもす 1 三刀.
刻む手間なしにしゃきしゃき素麺瓜 満天 1 はく子.
門前の鹿の蹤き来る奈良秋暑 雅流 1 百合.
この良夜万葉びとの気となれり 宏虎 1 よう子.

2011年9月10日 (投句者20名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
蕎麦の花北の大地の地平まで 宏虎 8 ひかり.うつぎ.満天.はく子.よし子.三刀.きづな.菜々.
棉吹くや河内平野の日に風に 菜々 4 うつぎ.はく子.よし子.きづな.
棉吹くやまるまると日をふふみては 菜々 3 ぽんこ.花茗荷.雅流.
蓮の実の飛んで魚影の動きあり わかば 3 あさこ.雅流.こすもす.
対峙せし犬に舌吐く穴まどひ うつぎ 2 せいじ.百合.
河内木綿今に伝えへて秋日和 きづな 2 よう子.菜々.
菊の日や月命日の墓参り 三刀 2 よし女.なつき.
秋さびしネイルアートの媼逝く せいじ 2 あさこ.ぽんこ.
ハンググライダー空中散歩や鰯雲 こすもす 2 ひかり.なつき.
秋思かな間歩に残りし鏨あと 雅流 2 ともえ.わかば.
秋の空真二つにして飛行機雲 はく子 2 宏虎.満天.
秋蒔きを了へて大空掻き曇り よし女 2 宏虎.三刀.
子亀背に秋めく池へなだれ落つ ぽんこ 2 せいじ.花茗荷.
秋の蓮はらりと水面紅の色 わかば 1 こすもす.
野分後ここ三川の合流点 きづな 1 よし女.
路地ぬけてぶっかりそうに秋茜 あさこ 1 ともえ.
秋袷テレビ電話の母元気 よう子 1 百合.
鰯雲昼そのままに夜の空 ともえ 1 よう子.
間歩を出て山祇へ磴昼の虫 雅流 1 わかば.

2011年9月9日 (投句者17名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
蟷螂の怒りの貌を天に向け 雅流 5 よし女.せいじ.ぽんこ.きづな.ともえ.
残照の湖に帰燕のシルエット うつぎ 4 宏虎.三刀.わかば.なつき.
九十九折り尾灯頼りの山の霧 宏虎 4 うつぎ.わかば.満天.こすもす.
二・三株ためし掘りして芋の畑 きづな 3 はく子.うつぎ.よう子.
単線の電車待つ間のきりぎりす はく子 3 よし子.きづな.雅流.
秋耕や鳴くもの飛ぶもの加はりて よし女 2 よう子.こすもす.
爽やかや水平線に淡路島 わかば 2 美咲.菜々.
果てしなき蒼い空なり今日白露 三刀 2 よし女.菜々.
秋うらら大橋の下囲碁打てる わかば 2 あさこ.ぽんこ.
高原の夕日に飛び交ふ赤蜻蛉 こすもす 2 あさこ.満天.
台風の過ぎし夜空の星満天 よし子 2 宏虎.美咲.
鄙の宿窓を開ければ虫浄土 百合 2 花茗荷.ともえ.
路地裏の昼をほろよひ酔芙蓉 菜々 2 はく子.花茗荷.
駅前に空き地一角蜻蛉群る きづな 1 なつき.
パズル解く意地で挑みし夜長かな 宏虎 1 百合.
高層のカマキリその後消息は 百合 1 よし子.
サッカーを終へて原っぱ鰯雲 花茗荷 1 百合.
剪定の夫に道行く声かかる なつき 1 せいじ.
白露けふ草生沈みにしじみ蝶 菜々 1 雅流.
にんにく植うつくつくぼうしに励まされ よし女 1 三刀.

2011年9月8日 (投句者18名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
さりげなく欠伸を隠す秋扇 宏虎 8 よう子.うつぎ.きづな.百合.こすもす.雅流.わかば.はく子.
どの露地も木犀匂ふ箔の町 花茗荷 4 あさこ.三刀.うつぎ.こすもす.
廃村の記念碑囲む薄原 こすもす 4 よし女.花茗荷.なつき.わかば.
葛咲いて峠の道を見失ひ よし子 3 満天.菜々.よう子.
秋燕ダム湖に夕日撒き散らし うつぎ 3 満天.なつき.雅流.
秋宵や新聞小説完結す はく子 3 ぽんこ.花茗荷.百合.
露草の紺水玉の煌めけり 三刀 2 美咲.よし女.
野分去り雲一片なき十日月 はく子 2 宏虎.ぽんこ.
光秀が領地の村に桔梗咲く 雅流 2 よし子.きづな.
アンデスの乙女机上の壷にさやか 満天 1 はく子.
野地蔵へ露の干ぬ間の露草を 菜々 1 よし子.
九月早やハンドクリームを身ほとりに きづな 1 菜々.
雨煙る緑の中の薄もみぢ ぽんこ 1 宏虎.
空家の棕櫚に絡まる凌霄花 うつぎ 1 あさこ.
木漏れ日の描けし鹿の子涼新た せいじ 1 美咲.
夫に蹤き赤とんぼうの浜辺かな よし女 1 三刀.

2011年9月7日 (投句者18名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
秋空へ唸り飛び立つ竹とんぼ 花茗荷 4 あさこ.ぽんこ.なつき.よう子.
修理成りし寺の大屋根秋高し はく子 4 満天.あさこ.きづな.雅流.
闇を研ぐ高音低音蟲しぐれ 宏虎 3 ぽんこ.うつぎ.三刀.
漣のダム湖暮れゆく秋の声 雅流 3 三刀.花茗荷.こすもす.
秋日差す海どこまでも藍深し わかば 3 うつぎ.なつき.こすもす.
風生れて真葛原の花匂う よし子 3 花茗荷.はく子.わかば.
猫じゃらし球探しいる補欠の子 治男 2 よし子.きづな.
倒伏の稲手刈りする農夫かな こすもす 2 百合.よう子.
秋空へ吸ひ上げられししゃぼん玉 なつき 2 せいじ.雅流.
ねこじやらし見守り隊に甘える児 満天 2 せいじ.菜々.
日の恵み庭の秋茄子瑠璃色に 百合 2 菜々.はく子.
おはぐろの来てをり朝の無人市 うつぎ 1 よし女.
目にしむや台風一過の空青し はく子 1 宏虎.
新涼や寝床で足裏すり合はす なつき 1 よし子.
秋暑し日当たる前に畑を打つ 三刀 1 よし女.
山頂や声の限りをつくつくし よし女 1 わかば.
秋蝉に送られ山頂駅を出づ せいじ 1 百合.
槌音の止みて秋蝉昼餉時 せいじ 1 満天.
青ぎんなんぽたぽた落とし野分過ぐ 菜々 1 宏虎.

2011年9月6日 (投句者20名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
銀杏熟る親鸞遠忌の大寺に はく子 8 美咲.菜々.花茗荷.きづな.よし子.百合.満天.雅流.
野分晴れ遠く普請の槌の音 せいじ 4 よう子.花茗荷.百合.よし女.
秋天下航跡生絹引く如し よし女 3 三刀.はく子.雅流.
鎮まりし灘や帰燕の空となる よし女 3 三刀.よう子.こすもす.
鳥渡る大寺修理の大囲い はく子 3 なつき.きづな.満天.
朝霧に花の香滲む山路かな うつぎ 3 美咲.せいじ.わかば.
風に今刈られし稲の匂ひくる 花茗荷 3 宏虎.せいじ.ぽんこ.
秋耕の鍬を休めて走る雲 三刀 3 ぽんこ.よし子.よし女.
台風一過反りのびらかに大甍 菜々 2 はく子.うつぎ.
朝焼に生駒の山の輝かし 百合 1 治男.
空と山円弧に染めて秋の虹 こすもす 1 なつき.
荻原のなぎ倒されし水辺かな わかば 1 うつぎ.
名城と言われし石垣葛かずら よし子 1 宏虎.
豊の秋新築匂い完成す 治男 1 あさこ.
雨上がりうす紅散らす百日紅 満天 1 あさこ.
鬼やんま網を片手に腕白児 ぽんこ 1 治男.
露天湯の木立の高く鰯雲 よう子 1 こすもす.
滑走路ゆっくりまたぐ鰯雲 宏虎 1 菜々.
せせらぎを歩く仲間と虫の声 美咲 1 わかば.

2011年9月5日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
色変えぬ松や馬関の空青し よし女 8 治男.せいじ.百合.三刀.はく子.こすもす.菜々.うつぎ.
濁流の橋げた洗ふ秋出水 はく子 3 満天.よし子.花茗荷.
札所へは歩くほかなし鰯雲 よし子 3 三刀.よう子.雅流.
土手覆ふ葛の葉隠れ二花三花 雅流 3 よし子.はく子.わかば.
零余子蔓引くやぽろぽろ弾く音 三刀 3 せいじ.よし女.なつき.
立ち往生吊り橋揺れて祖谷の秋 ともえ 3 治男.宏虎.百合.
病床の父には言はず台風禍 うつぎ 3 あさこ.花茗荷.雅流.
妥協せぬ孤高の威厳枯蟷螂 宏虎 2 満天.よう子.
野分中茶店に濡れた尻下ろす なつき 2 ぽんこ.ともえ.
一つ鳴きやがて一斉虫時雨 花茗荷 2 宏虎.ともえ.
ドラム缶浮きつ沈みつ秋出水 こすもす 2 ぽんこ.なつき.
台風の渦にすっぽり西日本 菜々 1 こすもす.
秋一夜大阪弁となるおさな よう子 1 美咲.
台風後ビルの白さの極まれり 治男 1 よし女.
名も知らぬ花も咲きゐる花野かな 宏虎 1 美咲.
秋出水鴨川堤低くしぬ はく子 1 菜々.
川床へ見慣れぬ石や秋出水 わかば 1 あさこ.
台風去り一鉢づつの目配りを 満天 1 うつぎ.
台風の過ぎて安堵の三反田 雅流 1 わかば.

2011年9月4日 (投句者17名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
秋耕や天地を返す土軽し 花茗荷 6 美咲.満天.よし女.雅流.よう子.菜々.
つづれさせ手提げに仕上ぐ母の帯 よし女 3 百合.三刀.きづな.
畑隅に捨てし苗よりこの南瓜 菜々 3 よう子.ぽんこ.わかば.
小さき川大河となりぬ秋出水 わかば 3 美咲.ともえ.なつき.
指一本すとんと入るや蝉の穴 よし女 3 せいじ.よし子.なつき.
分け入りて句碑を訪ねし萩の風 宏虎 3 せいじ.満天.花茗荷.
初潮や寄り添い合いて舫い船 よし子 3 三刀.ともえ.ぽんこ.
台風に早める閉店半額に 満天 3 きづな.うつぎ.はく子.
首折りてクレーン踏ん張る台風裡 菜々 2 治男.雅流.
刻々のテレビに一日台風来 雅流 2 菜々.うつぎ.
台風裡安否気遣ふ遠電話 三刀 2 よし女.こすもす.
雨近し静寂深き野分前 ぽんこ 2 花茗荷.こすもす.
空壕を覗き奈落の葛の風 百合 2 治男.わかば.
出穂の田の面波打つ台風裡 雅流 1 宏虎.
ケーブルで登る露天湯月明かり ともえ 1 はく子.
村芝居旨い子役に銭とばす 治男 1 百合.
列島に爪痕深し台風禍 はく子 1 宏虎.
野分中新政権のながかれと 百合 1 よし子.

2011年9月3日 (投句者17名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
六甲の嶺走りゆく野分雲 よし子 7 せいじ.満天.はく子.百合.なつき.わかば.雅流.
赤とんぼキャッチボールの中を飛ぶ 治男 4 せいじ.はく子.花茗荷.こすもす.
光芒に浮き立つ島や秋澄めり 三刀 4 満天.美咲.よし女.花茗荷.
山静か杣小屋すでに霧纏ふ 花茗荷 3 宏虎.ともえ.わかば.
運動会なかなか起きぬ大達磨 治男 3 よし子.なつき.きづな.
大川の夕べ上げ潮鯔跳ぬる 雅流 3 よし子.ぽんこ.菜々.
熊蝉に虫籠割れんばかりなり なつき 2 よし女.菜々.
恋歌の秘めし哀愁風の盆 宏虎 2 治男.雅流.
台風来教師見送る通学団 なつき 2 三刀.治男.
役場跡碑を撫でてゐるねこじゃらし よし女 1 三刀.
秋夕焼大川端のカフェテラス 雅流 1 ともえ.
台風来小さきつむじ先駆けて せいじ 1 こすもす.
小流れに遊ぶ子二人残暑なる こすもす 1 ぽんこ.
秋刀魚焼く煙の出ないガスグリル 菜々 1 きづな.
不気味なる雲の動きや台風裡 はく子 1 宏虎.
かぼちゃ煮る九十の母へはポタージュに 菜々 1 百合.
石庭の渦潮模様花むくげ よし女 1 美咲.

2011年9月2日 (投句者16名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
学び舎に弾ける声の九月来る 満天 8 宏虎.治男.三刀.よし女.はく子.菜々.雅流.わかば.
木漏れ日に秋蝶羽をたたみけり 有香 5 美咲.せいじ.ともえ.満天.花茗荷.
秋暑し赤銅色の車夫駆ける 花茗荷 4 ともえ.ぽんこ.小袖.こすもす.
秘史綴る城址一面芒原 宏虎 3 はく子.よし子.わかば.
秋天下羽拡ぐごと関門橋 よし女 3 菜々.なつき.満天.
羅や無言の会釈茶筅ふる わかば 3 治男.百合.雅流.
さやかなる海峡航跡幾筋も よし女 3 せいじ.三刀.小袖.
撒き終へし石灰鰯雲のごと 三刀 2 よし女.花茗荷.
一望の北の大地の花野かな 宏虎 2 美咲.なつき.
蹲の日の煌めきに水澄みて 百合 1 ぽんこ.
この秋刀魚海に放てば泳ぎさふ 菜々 1 こすもす.
生駒嶺を蔽ふ黒雲野分前 はく子 1 宏虎.
9月来るさっそく台風引き連れて はく子 1 よし子.
早ばやと台風ニュース農夫の耳 治男 1 百合.

2011年9月1日 (投句者20名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
ビル街を真っ赤に染める秋夕焼 百合 4 あさこ.はく子.菜々.わかば.
鉄塔の幾何学模様雲の峰 よし子 3 三刀.治男.ぽんこ.
秋灯下座右となせり電子辞書 宏虎 3 よし子.雅流.有香.
急がねば霧が閉ざしてくる下山 花茗荷 3 百合.菜々.なつき.
八朔の丹波盆地に日の豊か 菜々 3 満天.雅流.なつき.
参道の足を擽るネコじゃらし こすもす 2 せいじ.はく子.
鳴く力失せし秋蝉幹を這ふ 雅流 2 花茗荷.有香.
露の玉名もなき草を引き立てる ぽんこ 2 宏虎.よし女.
展望台四方八方法師蝉 三刀 2 よし女.こすもす.
猪いまだ気付かぬ南瓜育ちけり 雅流 2 美咲.よし子.
幼帝の墓所閉ざされて秋暑し よし女 2 せいじ.わかば.
誕生日二百十日の孫のゐて こすもす 1 美咲.
秋天下海峡東へ流れ変へ よし女 1 三刀.
街路樹の紅き百日紅風に舞ふ 満天 1 宏虎.
手花火の明かり川辺のあちこちに なつき 1 あさこ.
稲妻や猫より犬の逃げ惑ふ 宏虎 1 治男.
秋夕日に映えて我街輝ける はく子 1 百合.
「花かつを」の看板見るや里の秋 治男 1 ぽんこ.
震災忌遭遇したる父の手記 治男 1 こすもす.
乾杯はジンジャーエールに葉月果つ 満天 1 花茗荷.
復元の城壁も古り燕帰る なつき 1 満天.

2011年8月31日 (投句者20名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
七輪に漢の出番秋刀魚焼く 雅流 7 あさこ.せいじ.ひかり.よし女.よし子.菜々.百合.
壇ノ浦訪ふ道行きや葛の花 よし女 7 宏虎.満天.ぽんこ.三刀.なつき.花茗荷.わかば.
係船の舳先一列鯔跳ねる 三刀 6 せいじ.よし女.うつぎ.こすもす.なつき.雅流.
秋天下関一望の狼煙山 よし女 5 よし子.はく子.こすもす.雅流.有香.
桐一葉文箱より出す母の文 菜々 4 宏虎.満天.治男.有香.
星月夜漁船停泊黙世界 宏虎 3 あさこ.ぽんこ.治男.
鰯雲見れば帰郷のつのりけり 百合 2 きづな.わかば.
半眼に半跏思惟仏愁思とも 満天 2 百合.花茗荷.
鈴虫や子らのゲームもたけなわに 有香 2 菜々.きづな.
腰ひねり菩薩立像秋麗 満天 1 ともえ.
暮れ残る川面白しろ秋の風 はく子 1 うつぎ.
秋に入りみどりの窓口行列す ともえ 1 三刀.
老犬の歩めるままに稲田道 せいじ 1 はく子.
疲れし身や妻の蒸かせしブランド藷 治男 1 美咲.
風鈴や鼓が滝てふ峡の駅 うつぎ 1 美咲.
海峡のうねり静かや秋の空 わかば 1 ともえ.
新書買ひいざいざ読まむ秋夜長 宏虎 1 ひかり.