素秀:朴の花は大きいのですが葉も大きくて花を隠してしまいよく見ないと判りません。朴の花の上は空しかないわけですから花が青空を指しているとも読めるのですがどうでしょうか。

あひる:朴の花はあまり街中では見かけませんが、初夏に山里の方で見かけます。泰山木に似ていますが、それより小ぶりで大きな葉っぱに囲まれています。見つけると嬉しくて、いつでも「ほら!」と教えてあげたくなります。底抜けの青い空と、静かに咲く少しクリーム色がかった白い花が目に浮かびます。

せいじ:朴咲くが初夏の季語。朴の花は白色の大輪の花だが、上向きに開くので、下からはなかなか見つけられない。連れが朴が咲いているよと指さしているのだが、作者は花を見つけられず、青空しか見えないよと言っているのであろう。青空を青天井としたところが印象的である。