よし子:子供はまだ小さくて小学校一年生ぐらい、お天気の良い暖かい春の日にお父さんと、公園にきてぶらんこに乗りながら大人になったラ何になりたいか、あれもこれも、夢がいっぱい父と子の楽しい昼下りをおもいうかべました。

素秀:ブランコは子供の喜ぶ遊具のベスト3です。ロープを吊り下げたらもうブランコになる簡単さも。子の背中を押す親の手は未来に導く手でもあるようです。

せいじ:ふらここが春の季語であることを思うとき、この句は、わが子が小学校を卒業して中学校の入学式を迎えようとしている、4月はじめごろの句ではないかと思われる。子どもはまだ反抗期に入る前の年令である。親と一緒にブランコに乗り、親に促されて未来の夢を語っている。親は父親であろう。父と子の楽しいひと時である。

あひる:ふらここが春の季語。春の空に向かってブランコをこぎあげると胸が膨らむような喜びを感じます。親はちょっと気恥ずかしさを感じながらも、童心にかえって、わが子とブランコに乗ってみたようです。「大きくなったら何になるの?」「飛行機のパイロット!」と、明るい会話が聞こえてきそうです。

豊実:「ふらここに」なので、親子で語っているのは作者ではなく、作者の子と孫かなと思いました。ブランコで遊んでいる可愛い孫の成長が楽しみです。