うつぎ:月光を浴びる雲の色や形は多様に変化して趣があり雲があることによって月はより明るく感じる。無意識に見ていましたが確かにそうです。

むべ:「月」が秋の季語。明るい月に照らされて雲も幾重にも3Dのように見えます。ますます夜空は明るくなってきた、その幻想美を詠んだのではないでしょうか。

素秀:雲間から月が覗き次第に明るくなる様子。月見もこれからです。

あひる:月だけでなく軽い雲が流れるのは趣きがあります。月に照らされると雲は白く輝き、却って明るさが増すようです。こんな月の空を味わいながら、じっと立っている素十さんが目に浮かびます。

豊実:雲が風に流されて、雲隠れしていた月が現れた。その瞬間の月の明るさに感動した。

せいじ:月と言えば秋である。雲ひとつない月夜もよいが、雲のある月夜も趣きがある。雲も秋の雲である。湧いては流れ、流れては消えてゆく。行雲に月光が反射して、空がより明るくなっているではないか。雲と月の一期一会を思う。