うつぎ:玉串に大が付いています。収穫に感謝する秋祭りを想像しました。仲秋の時候の季語は秋の諸々を含み句を大きくしているように思います。

むべ:「中秋」が季語。社殿の上にはぽっかりと月が昇っています。夜の神社はどことなくエキゾチックな景色ですね。大玉串は、祀られる神と祀る人との霊性を合わせる役割をはたすのかもしれません。恭しさを感じます。

素秀:中秋で名月が浮かびます。月光が差す中での玉串奉天でしょうか。

あひる:中秋の清々しい空気の中で、作法に則ってうやうやしく玉串が捧げられています。秋祭りの祭典に参列しているか、または傍から見ているのかも知れません。心改まった気持ちで、襟を正しているのではないでしょうか?大玉串の大という字に、作者の気持ちが感じられます。

せいじ:中秋は陰暦8月15日のことだが、秋半ばの候としてもよいとのことである。この頃、大小さまざまな神社で秋祭りが催される。作者はどこかの神社で感謝の玉串を捧げたのであろう。陰暦陽暦の違いはあるが、8月15日と言えば、終戦の日を思い出す。平和が第一義であることを思う。

豊実:神社の本殿の屋根の上に名月が浮かんでいる風景を想像しました。秋は実りの季節で、大玉串が神前にお供えされています。