むべ:「筆始め」が新年の季語。毛筆を手にすると私などはとても緊張します。背筋を伸ばし、まず1画の漢字「一」、次に2画の漢字「人」……さしずめ3画の漢字は「山」か「川」かな?漢詩などを書くのでしょうか?新年のあらたまった、かつゆったりした気分が伝わってきます。

うつぎ:書初めの前のとめ、はね、はらいで新しい筆の筆ならしをしているようにも思えます。それだけ気合が入っています。

あひる:「といふ字」の繰り返しで調子良く軽やかです。大人が一人で筆始めのウォーミングアップをしているとも取れるし、子どもが何人もいて思い思いに練習しているとも思えます。

素秀:一と人にはとめとはらいがありますから練習には丁度良いのでしょうね。小学生の時の習字教室を思い出しました。はちを書けと言われたので数字の8を書いてえらい叱られて。八と書くべきだったのでしょうがその時は分からなかったのですから仕方がありません。

豊実:筆始めで、本番の文字の前に「一」と「人」で準備運動をしているのではと思いました。さあ、いざ本番。

せいじ:筆始めが新年の季語。書初め会場のような場所で、小学一年生ぐらいの子どもが書初めをしている。一という字を書く子、人という字を書く子、さまざまであるが、みんな一所懸命に取り組んでいて愛らしい。そんな風景であろうか。