秀句鑑賞

やまだみのる

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2014年03月24日
小路紫峡
婢の皿を洗へば聖夜果つ
当の意味も知らずにお寺でさえもクリスマスパーティに浮かれる時代になった。キリストの愛を心から信じていても、貧しい環境の人たちには聖夜ですらゆっくり休むこともできない。世の中どうしてこう不公平なんだろうと思うことも多い。けれども、 ”汝の恵み汝に足れり” とのみことばを思うと神さまに文句は言えない。『風の翼』(1977)所収。
2014年03月23日
小路紫峡
イエス手を翳すがごとき枯木かな
エス・キリストの生涯をよく理解できている人にはこれはすごい句である。 ぼくは冬の林間を散策するとき、いつもこの句が頭をよぎる。 寒い冬は私たちの心も塞ぎがちになるが、大樹も又すべての枝葉を落として寡黙となる。 しかしふと立ち止まってその影を仰ぐとあたかもイエスさまが両手を翳して、 ”子よ安かれ” と祈って下さっているお姿に見えたのである。 揺るぎないキリスト教信仰と日々の祈りなくしてこのような句は生まれない。 『風の翼』(1977)所収。
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